緊急要望書
足立区長 鈴木恒年様

緊 急 要 望 書

 当区議団は今年7月から8月にかけて、来年度予算編成に関する要望について区内各種団体と懇談を重ねて参りました。寄せられた切実な要望については、包括予算制度のもとで責任と権限を有する各部長あてに要望書を提出したところです。同時に、「医療費が上がったところへ年金が減らされ、苦しくなるばかり。この上どこを削ったらいいか困っている」「仕事が減り、赤字でも受注して、あと一年、もう一年待てばよくなるのではと頑張ってきたがもうこれ以上の受注減、単価切り下げは耐えられない」など、生活と営業がますます逼迫する中で、区民が年を越し、新年を迎えるには補正予算を組むことも含めた緊急の対応が必要と考えます。そのために必要と思われる事項を緊急要望書としてまとめましたので、ぜひ区民の実情と願いを受け止め措置を講じられますよう区長に提出いたします。

〈区内業者を支援する緊急施策〉
@ 区内業者に対し区の公共工事の前倒し発注、区施設の微小改修・修繕必要箇所の洗い出しと発注、耐震診断の年度内実施箇所の拡大など、区として必要な工事については早め早めにおこなって、区内業者の仕事確保にもつなげること。
 また、物品購入についても同様に対策を講じること。上記施策の点から、施設の改善修繕要望がだされている学校についてはすみやかに対応し、学校改修費を増額すること。

A 年末年始の商店街のイベントに助成を行うこと

B 小規模特別融資の「8%」条項がなくなったことを再度周知し、希望する事業者への融資を促進すること。

C ディーゼル車排ガス規制にともなう装置の取り付け、車の買い換えにたいして、対象事業者すべてが受けられる助成制度を創設すること。

〈雇用や区民生活を応援する緊急支援策〉
D 不況の中での雇用対策として、区が直接仕事を創設し、生活困窮者が仕事を得られるよう対策を講じること。また、緊急雇用相談会(出張相談など)をひらき路頭に迷う区民をなくすこと。
E 障害者の就労支援について、区として短期でも雇用枠をつくり採用すること。作業所への委託業務を増やすこと
F 青年の就職や労働に関する相談などができる窓口をつくること。
G 収入が激減した世帯については国保料の減額や免除など緊急時の対策をおこなうこと。

H 冬休み、春休みなど学校休業日のこどもの居場所づくりとして区内有料施設の無料化を行うこと。

I 学童保育室の定数を超える入室希望者が予測できる地域の対策を緊急にはかること。

J 拙速であり、不安が高まっている伊興前沼保育園の民営化は凍結すること。

〈医療・介護・福祉の緊急施策〉
K 介護保険料の区の軽減策について、8月末で締め切った「4月にさかのぼって減額する措置の受付期間」を今年末まで延長するとともに、まだ申請していない対象者に再度お知らせし、申請の便宜をはかること。

L 在宅酸素吸入患者への医療費助成を国へ要請すること。また、区は電気代の助成を含めた負担軽減支援策をおこなうこと。

M 高齢者・障害者のショートステイベッドを年末年始応急的に増やすこと。

N 住民税の障害者控除が受けられるように、要介護3以上の高齢者全員に障害者控除認定証を発行すること。また、該当する方が障害者控除を受けられることを再度周知すること。

〈その他の要望〉
O 車イスのために削った区役所のバス停がかえってお年寄りや目の不自由な人に危ないので早急に対応すること。

以上

2003年9月30日

日本共産党足立区議団