7、付属資料
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@区議会日程表
A区長あいさつ ○鈴木恒年区長 平成17年第2回足立区議会定例会をご招集申し上げましたところ、議員の皆様方には、ご多用中にもかかわらずご参集をいただきまして、まことにありがとうございます。 開会にあたりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 はじめに、去る3月15日発生いたしました、東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の踏切における事故につきまして、亡くなられましたお二人の方々のご冥福をお祈り申し上げます。また、ご遺族に対し哀悼の意をあらわすとともに、負傷されましたお二人の方々やご家族の皆様へ、心からお見舞いを申し上げます。 このような悲惨な事故が二度と起こらないよう、区といたしましても一層の体制強化を図り、国や都、鉄道事業者と協議を進めながら、区民の皆様の安全・安心の確保のため、緊急の対応や抜本的な解決に向けて、最大限の努力を行う所存であります。議会におかれましても、鉄道高架化促進議員連盟が設立されておりますが、鉄道立体化という区民の願いを一日でも早く実現するため、力を合わせて進めてまいりたいと思います。 次に、区民保養所の事業者選定をめぐり、区民の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。事件の真相解明は、捜査とそれに引き続く司法の場での判断に委ねられることとなりますが、区といたしましては、職員の対応につきましても十分な調査を加えてまいりたいと考えております。現在、これまでの入札やプロポーザル方式のあり方などに改善すべき点がなかったかといった点をはじめ、さまざまな角度から見直しを行うため、庁内に「コンプライアンス推進委員会」を設置し、検討をはじめたところであります。来月中には、当面する各種手続きについての見直し結果を取りまとめる予定でおります。 この委員会では、契約関連の手続きに限らず、広く職員が外部との情報・意見交換を行うに際して、法令を遵守する上でどのようなことが必要とされるかなどについても、幅広く検討を進めてまいります。 また、区政の透明化や区民との協働の視点も合わせた具体的な仕組みを工夫していきたいと考えております。 議会におかれましても、足立区議会議員の政治倫理に関する検討委員会が設置されたということでありますので、その検討の状況やご意見などを伺いながら、再発防止への抜本的な対策を構築していきたいと考えております。 さて、この6月で私が区長2期目を努めさせていただき、2年、ちょうど折り返しの時期にさしかかりました。この間、区政、財政、社会の3つの構造改革を進めるべく、構造改革戦略をはじめとするさまざまな課題に取り組んでまいりました。 また、議会のご理解とご協力をいただきながら、新しい基本構想・基本計画・第二次構造改革戦略を策定し、これからいよいよ「協働で築く力強い足立区の実現」に向けた施策の具体化が始まります。その概要につきましては既に本年第1回の区議会定例会で述べたとおりでありますが、基本構想・基本計画との整合性を図るため「都市計画マスタープラン」や「住宅マスタープラン」をはじめとする個別計画レベルの見直し作業にも着手しているところであります。 また、本議会に提案をさせていただいております「まちづくり推進条例」や「足立区文化芸術振興基本条例」をはじめとする条例の制定や観光基本計画の策定など、構想・計画を支える新しい政策領域につきましても、具体的な取り組みを進めてまいります。 こうした取り組みの中で、まず、行政評価制度でありますが、既に16年度事務事業と基本計画の施策についての各部における自己評価を進めております。その一方で、区民からの公募による評価委員選考も終了し、学識経験者と基本構想審議会の委員であった方々を含め、合計12名による区民評価委員会を設置いたしました。現在、庁内評価委員会による作業を進めており、7月にはその結果を区民評価委員会に諮るという方法で、第三者評価を進めてまいります。議会には、7月の庁内評価結果、及び9月の区民評価結果を速やかにご報告させていただく予定でありますので、議会における評価をお願いいたします。 次に、協働の取り組みについてであります。「協働ガイドライン」で提案をしたもののうち、協働のためのフォーラムを来月実施する予定でおります。区内のNPOだけでなく、区外の先進団体の協働事例なども発表していただき、具体的な協働事業の実現のための働きかけを進めてまいります。また、町会・自治会などの地域における包括的な団体とNPOなどの機能的団体との協働につきましても、NPOや個人が持つ知識・能力と地域が抱える課題をうまく結びつけるといった視点からの仕組みを検討しているところであり、国の「地域再生計画」の制度の活用も視野に入れながら具体化に向けて更に検討を進めてまいります。 新しい基本構想・基本計画の柱であります評価制度、及び協働についての現況は以上のとおりでありますが、協働に関連した、行政事務の外部化についての取り組み状況について申し上げます。行政事務の外部化につきましては、既に「外部委託推進ガイドライン」を策定しておりますが、今後の区政運営を展望しますと、更に徹底した外部化が必要であり、その想定は人件費に換算して、職員1,000人分に相当するということであります。したがって、外部委託推進ガイドラインについても抜本的な見直しが必要と考え、部長級で組織されている政策調整会議において、その具体化のための検討を進めることといたしました。また、本年4月に「市場化テスト推進協議会」が発足し、足立区も三鷹市、志木市、太田市と並んで協力自治体として参加させていただいております。この市場化テストは、外部化を推進するための有効な方法でありますが、それにとどまらず、行政が行うサービスの質の向上を図る上でも効果のある方法であると考えております。国においては、既に「規制改革・民間開放推進3カ年計画」により、地方税の徴収など36事業の民間開放が示されておりますが、今後、協議会の場で、自治体における市場化テストのあり方についての検討を進め、区でも取り組めるものについてはその可能性を検証し、可能なところから試行など対応を進めてまいりたいと考えております。 なお、外部化につきましては、これまでの現業部門を中心とした段階から新たな局面として、内部系業務などに踏み込むことも課題としなければならないものと考えております。また、本議会におきましても指定管理者制度の導入につきまして、議案として提案をさせていただいており、区民サービスの向上と経費節減、そして区民との協働の両面から着実に実施してまいります。 こうした取り組みとあわせて、基本構想で示されました足立区の抱える構造的な課題解決に向け、さきに申し上げました住宅マスタープランの改定作業の中で、公共住宅の再整備と民間住宅の供給促進を含めた住宅政策の検討を開始いたします。若年者就労支援につきましては、今月1日にあだちヤングジョブセンターを開設し、官民協働の業務展開を開始したところであります。また、観光基本計画の策定作業につきましては、原案を策定し、今後細部の検討を進め、秋ごろまでには完成する予定でおります。そのほか、基本構想に述べました地域国際化につきましても庁内で検討を開始したところであります。更に、千寿双葉小学校の新築も施設の再配置の課題や学校への施設複合化の可能性を探りながら進めており、今後の施設更新を考える上でのケーススタディとしていきたいと考えております。 以上、年度当初の段階での取り組み状況についてご報告申し上げましたが、予算審議の場におきましてもたびたび申し上げましたとおり、財政状況は引き続き厳しい状況であり、とりわけ都区制度改革の動向、そして三位一体の改革の行方、更には国で検討に入ったと報道されております、都区財政調整制度の調整財源である法人住民税の配分見直しなど、今後の区政運営を左右しかねない課題が山積しており、今後とも効率的な区政運営に努めてまいります。 最後に、今回ご提案申し上げました議案は22件、報告1件、諮問1件であります。各議案の提案趣旨につきましては、参与よりご説明をいたさせますので、慎重にご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げまして、あいさつといたします。 ありがとうございました。 |
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