8、付属資料
B交番の整理・統合計画の再考を求める要請書

交番の整理・統合計画の再考を求める要請書
 警視総監  伊 藤 哲 朗  様

 日頃より足立区の治安維持および生活安全対策についてご高配をいただき、厚く御礼申し上げます。
 我が国の交番制度は、治安維持の根幹として重要な役割を果たしております。特にその存在自体が、犯罪抑制に多大な貢献を成していることは、国民誰もが認めるところであり、地域住民にとって安全・安心の大きな心の拠り所となっています。また、諸外国からもその効用について大変注目を集めており、日本の交番制度を採り入れている国もあります。
 さて、先般発表になりました、交番の整理・統合計画において、当区では、千住警察署管内の大師道交番、西新井署管内の梅島交番および栗原四丁目交番の3交番が廃止の対象となっております。
 このことは、当該地域においては重大な懸念であります。平成17年8月に開業した「つくばエクスプレス」の青井駅および六町駅について、交番の新設をお願いしていた矢先のことでもあり、区民からは「安全対策に逆行している」との不安の声が相次いでおります。また、我が区の全刑法犯認知件数は、都内53区市町村中第2位と、高い水準で推移していることなどから、区民・区・警察・NPO等との協力により地域防犯活動や防犯キャンペーン等様々な活動に鋭意取り組んでおり、廃止の対象とされた3交番もこれらの取り組みにとって欠かせない存在となっております。
 つきましては、今回の計画について、地元町会・自治会等の要望・意見等を十分聴取・配慮された上でご再考されることを強く要請いたします。
 最後に、足立区としましては、今後も警察行政の遂行にあたり、協力を惜しまず治安維持の為努力していく所存であります。

 平成18年7月18日

足立区長   鈴 木 恒 年
足立区議会議長  しのはら 守 宏