| 東京都の福祉サービス提供主体経営改革への取り組みに関する意見書の提案理由説明 さとう純子議員(平成14年9月30日) | ||
| ただいま議題となりました議員提出第16号議案、東京都の福祉サービス提供主体経営改革への取り組みに関する意見書につきまして、提出者を代表し、提案理由を説明いたします。この意見書案は日本共産党足立区議団に所属するすべての議員が提出者となり、提案するものです。 都の都立福祉施設からの全面撤退方針と民間社会福祉施設の人件費補助等の廃止方針を具体化することは、足立区民にとっても大きな影響を及ぼします。 足立区内には、都立の福祉施設はありませんが、多くの足立区民が利用しています。特別養護老人ホームに56人、養護老人ホームに68人の方が入所しています。障害者の施設では、重度知的障害児施設東村山福祉園だけでも14人の方が入所しており、江北に住む母親は、都の方針を聞いてから「娘が今後どうなるのか、不安で眠れなくなった」と嘆いています。さらに児童虐待防止法の施行後、児童相談所に寄せられる相談件数は大幅に増え、児童養護施設はどこも満杯の状況です。 また、足立区で都の提言の対象となる民間福祉施設は、私立保育園など33箇所あります。日本共産党足立区議団は、対象施設の訪問調査を行い、意見や要望を伺いました。 年間1,800万円から3,500万円の影響が出る保育園があります。保育園の園長からは、「人件費補助は本来、公立との格差をなくすもの、民営化が経費削減のためならおかしい」「ベテラン保育士の役割を全否定していることに対し、強い怒りがある」「現場を知らない人が考えることだ」「これまでやってきたことがムダと言わんばかりの提言に腹が立つ」「都はマニュアルを作ればいいと言うが、子どもはマニュアルでは育てられない。保育には経験者が必要で、バランスある人員配置が必要」「これまで一生懸命頑張ってきた人たちを侮辱するもの」などなど訴えられました。 児童養護施設や身体障害者授産施設、知的障害者授産施設、知的障害者更正施設などでは、国基準と都基準との職員配置の大きな違いがあることを訴えられました。そして、「いまでも障害が重度化しているのに、実態に逆行している」「行政が行うべき福祉施策を運営しているのだから、責任放棄もはなはだしい」と怒りを込めて話されました。経費老人ホームでは、「人件費がなくなったら運営はできない。利用料を値上げするしかありません」と話されました。そして、「都の補助金がなくなれば、当然、区で責任を持ってもらいたい」というのが園長、施設長の声です。 このように、都立福祉施設も民間社会福祉施設への人件費等の補助も、足立区民にとってなくてはならないものです。よって、議員各位のお手元に配付いたしました意見書案を朗読し、提案いたします。
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