決算特別委員会の質問等 第6日目 10月10日 午前

松尾かつや委員


○松尾委員 おはようございます。きょうもよろしくお願いいたします。
 私の方からは、前回6日に引き続き、まず、校外施設について伺いたいと思います。
 本会議答弁の中で、校外施設について、施設の廃止も視野に入れた検討と答弁されておりました。6日の決算特別委員会の私の質問の中で、校外施設を使用した小・中学校の宿泊学習について、国、都のねらいなどに基づき、設置され、実施されているという答弁をいただきました。
 足立区には、この国、都の自然教室のねらいに基づき、校外施設は4カ所設置されております。この4カ所の施設は、それぞれが意義のあるものと感じております。区教委が出している鋸南の自然教室の実施要綱の中には、鋸南の自然教室のことについて、繰り返し押し寄せる波、砂浜で拾った小さな貝、牧場の牛の鳴き声、港に陸揚げされた魚、はるか沖合を行くタンカー、その向こうの半島など、足立区の子どもたちにとってすべてが新鮮な響きであり、感動でしょうと書かれております。ここに、鋸南に足立区の校外施設が設置されている根拠があると思いますが、いかがでしょうか。
○学務課長 まず、法的な根拠といいますと校外施設の設置条例になりますけれども、鋸南に校外施設を建設した理由と申しますのは、当初、もっと以前になりますが、岩井の臨海学校を借りておりまして、そこが老朽化したために、海が必要であろうということで鋸南の施設を建設したと記録には残っておりますし、また、そのとおりだと考えております。
○松尾委員 私が求めているのは、鋸南に設置している目的、その根拠はここにあるのではないですかと、これは足立区教育委員会が出している資料の中からとっているのです。これに基づいて、これが根拠になって鋸南に設置しているのではないですかとお聞きしているのです。
○学務課長 いまお読みになったところは、当然、鋸南という施設が持っている特性として、そういったことが体験できることは間違いございません。
○松尾委員 次に移ります。同じく山中湖の問題です。
 山中湖についても、林間学園の中には、林間学園の共同生活は、教師が子どもの中に飛び込み、一人一人の子どもの心の交流を深めるよい機会です。それが、林間学園の目的であり、今後の学校生活に益するもの大です。自然観察などの学習もさることながら、雄大な富士山に接して気宇壮大な気分を味わうこともまた大切な目標と言えましょう。また、同じく山中湖自然教室の実施要綱の中においても、息を荒らげながら一生懸命に足和田山を上り、五湖台や三湖台で水筒の水を飲みながら見た富士山の雄姿は、恐らく生徒にとって一生の思い出となることでしょう。特に、足立区立の四つの自然教室の中で、小学校と中学校の両方で行けるのは山中湖だけです。小学生で見た富士山や富士五湖などの景色を中学生になって改めて味わうことも、大いに視野を広げるものと考えておりますと書かれております。ここに、山中湖に足立区が校外施設を設置している根拠があると思いますけれども、この点はいかがでしょうか。
○学務課長 また根拠と申されますと設置条例ということになってしまうのですけれども、山の体験といった自然体験を子どもたちにさせることが目的だと考えております。
○松尾委員 小学校、中学校を通じて、2つの実施要綱のどちらにも共通して富士山を見せてあげたいという思いが私にひしひしと伝わってくるのですが、そういう観点ではないのですか。
○学務課長 富士山を見せることが目的ではございませんで、結果論として富士山が見えるところですし、そうした自然豊かな環境の中に施設があることが最も重要だと考えております。
○松尾委員 次に、日光の問題ですけれども、日光においても、同じく実施要綱の中で、すばらしい施設と自然環境のもとで日光自然教室が始まります。戦場ケ原や中禅寺湖といった雄大な自然や東照宮や輪王寺などに代表される歴史的文化遺産に囲まれたこの地で、先生や友達と生活をともにしながら宿泊体験による学習を進めることは、足立区の子どもたちにとって生涯忘れることのできない貴重な体験のできる大切な機会でありますと述べております。ここに、日光に足立区の校外施設が設置されている根拠があると思いますが、いかがですか。
○学務課長 ただ自然だけではなくて、世界遺産に登録された日光の社会的な勉強ができるところで、日光林間学園の意義は大きいと思います。
○松尾委員 同じく、塩原自然教室の中にも、はじめにという中に、足立区教育委員会の名前において、塩原自然教室に参加される皆さんは塩原の大きな自然に接する楽しい計画に胸を膨らませていることでしょう。塩原は、神秘的な伝説と豊富な温泉のある山間の湯治場として、文豪尾崎らによって広く世に紹介されました。いまは、富士山、大沼をめぐる塩原自然探究路を初め、滝めぐり、県民の森という大自然の中で汗をかくフィールドに変わりつつあります。一方、郷土資料館を初め、史跡鍾乳洞、木の葉化石園等、塩原の歴史を物語る貴重な資料をとどめている場所もあり、少し足を伸ばすと那須岳の雄大な姿に接することもできます。その土地の風土や歴史、感動を覚えるでしょうと述べております。ここに、塩原に設置している意義があると思いますが、いかがですか。
○学務課長 繰り返しになりますけれども、4カ所の学園は、それぞれの地のよさを生かして、そこにそれぞれの存在意義もあるわけでございますから、塩原について、そういったところで子どもたちがいろいろな体験をし、それを教室の中のプログラムの中に組み入れていくことは当然のことだと思います。
○松尾委員 いまの子どもたちにとって、体験活動とその充実を図ることの重要性について、文部省中等教育局は平成13年9月14日づけで学校教育及び社会教育における体験活動の促進についてを通知し、さらに平成14年度では中央教育審議会により青少年の奉仕活動、体験活動の推進方策等について答申を出しています。それに加え、昨年10月には体験活動実例集「豊かな体験活動の推進のために」という文部省の分厚い冊子を出しております。
 この中で、体験学習について、文部科学省の方は、近年、都市化や少子化、地域社会における人間関係の希薄化などが進む中で、子どもたちの豊かな成長に欠かせない多くの人や社会、自然などと直接触れ合うさまざまな体験の機会が乏しくなっている。その一方、情報化社会の中、いながらにして即座に世界中のニュースが伝わるようになって間接体験は大きく膨らんできた。コンピューターを使ったシミュレーションを初めとする情報技術の発展によって疑似体験も高度に発達した。このような直接体験の減少や体験の内容のバランスを欠いた状況により、子どもたちの豊かな成長にとって負の影響を及ぼしていることが懸念され、子どもたちの多様な体験活動の充実を図る必要性が指摘されていると述べております。
 体験学習とは、奉仕活動体験あるいは職場の勤労体験などさまざまにあるわけですが、4つの校外施設で区内の小・中学校が行っている校外学習についても、文部科学省が述べている必要性と照らしてみて重要であるという認識があるでしょうか、お聞きいたします。
○学務課長 非常に重要だと思っているからこそ、いままで足立区は自然教室あるいは臨海学園を実施してきたところでございます。
○松尾委員 いまお聞きしたように、それぞれの施設には、それぞれの施設としての役割がある。さらに、4つの施設には、それぞれ区内の小・中学生が成長していくために、学ぶために設置された根拠があるものであり、どこも切り捨てることのできないかけがえのないものであります。実際に地域でお話を伺っても、ことしは山中湖だった、来年はどこに行くと、子どもたちがどこに行くということで本当に楽しみにしている。また、初めてあんなにたくさんの木を見た、初めて海を見たという中で、施設から家に帰ってくると本当に目がきらきらしている。先ほども、実施要綱で区教委が強調しているように、まさに感動を覚えて帰ってくる。区教委は廃止も含めた検討と言うが、こうした子どもたちの楽しみを奪っていいのかと思います。さらに、文部科学省の方針は、体験学習という点から見ても非常に重要な位置づけで行われており、充実を求めている中で後退していいのでしょうか。
 ここでお聞きいたしますが、検討しているということですが、具体的にどこという検討はされているのですか。
○学務課長 具体的な名前ということでは、まず、4ヶ所とも例えば築年数、今後の利用状況を勘案しながら総合的に判断しますし、同時に、これは学務課の範疇からは外れるのですけれども、子どもたちの体験学習の充実という観点から見て、どのように見直したらいいかという総合的な観点から現在検討をしているところでございます。
○松尾委員 現在、自然教室を行うに当たり、同じ日に何校かダブりがあると思います。そういうケースはどの程度ありますか。
○学務課長 基本的に、小学校は数が多うございますので、鋸南の自然教室には2校同時ということがございます。それから、臨海学園につきましては、非常に期間が短く、校数が多いので、最大で4校程度が同時実施ということがございます。
○松尾委員 複数学校が同日利用する場合、雨などで外が使えないケースがあると思いますけれども、そういう場合、どのように施設を利用されているのでしょうか。
○学務課長 まず、雨が降ったからだめだという場合でも、学園の中にずっといるわけではございませんで、雨の日対応で近隣にある施設などをご利用いただいている方が多いと見ております。
○松尾委員 きょうは30人学級の問題には触れませんけれども、いま、本当に目が行き届いた中で子どもたちに伸び伸びと学ばせたいということは区民みんなの共通の願いではないでしょうか。文教委員会の論戦の中で、教育改革推進担当部長が、30人学級の論戦の中ではありましたが、よりよい環境の中で子どもたちに教育を与えたい、これは区の子どもを持つ親御さん、またはお孫さんを持つ方も含めまして、区民全体の願いであると述べておりました。
 校外学習の施設の廃止も視野に入れた検討を行いたいとする根拠は、6日に児童生徒の数が施設の建設時の半分になったからだと言っておりましたが、なおさらよりよい環境の中で子どもたちに学ばせたいという言葉を実践するチャンスではありませんか。この点はいかがお考えでしょうか。
○学務課長 そういうことで押し込めようということは、現実にもしておりません。ただ、施設の有効利用という観点から見た場合には、非常に負担が大きくなりつつあることも事実でございます。そして、これを見直さざるを得ないということは、イコール教育内容の後退をおっしゃられているように私は受けてしまったのですけれども、決して教育内容の後退ではなくて、施設の有効活用を子どもたちの教育により生かしていく。いま、どちらが優先なのかというところで検討をしていることをご理解願いたいと思います。
○松尾委員 一番最初に実施要綱を読み上げましたけれども、鋸南においては海、山中湖においては富士山、日光においては東照宮などの文化遺産、また、塩原においては温泉や神秘的な伝説があるのだという感動を覚えさせたいと述べておりました。そういう観点から見ると、そういった位置づけでやっていたのではないのですか。
○教育委員会事務局次長 校外施設はそれぞれに土地の特徴がございまして、それを利用して体験学習を展開していくことは当然のお話でございます。ただ、学校には、自然体験とともに、職場体験やまちを体験するというさまざまな体験学習のやり方がございます。また、現在、学校教育の中では、学力という問題が非常に大きなウエートを占めております。したがいまして、各学校とも、行事を精査し、どういう形で子どもたちの学力、教育内容を向上するかということを検討しているわけでございまして、ただ単に自然環境だけを充実させていくということではなくて、教育全体の中でどう考えていくか、あるいは、もちろん教育といえども財政問題という面もあるわけですから、そういう面を含めて総合的にどのように施設を効率的に活用していくかという観点から検討をしているところでございます。
○松尾委員 文部科学省の方はそういう観点ではないと思うのですけれども、体験学習の適切な計画の中においては、学校において各学校の教育目標の達成に資するよう教育指導を行うに当たり、児童生徒の体験的な学習活動、特にボランティア活動など社会奉仕体験活動、その次に自然体験活動、その他の体験活動ということで、2つの大きな体験学習のうちの1つに位置づけられていると思います。そういった点ではどうですか。
○教育指導室長 いま、松尾委員ご指摘の体験活動の重視は文部科学省も進めているわけでございますが、宿泊的な行事だけが対象ではなくて、例えば総合的な学習の時間は小・中学校とも大体100時間前後あるわけですが、そういう学習の時間の中で、いま教育委員会事務局次長が申し上げましたように、子どもたちが職場体験、自然体験、ボランティア体験、さまざまな体験活動をやっているということで、現在、体験活動の重視は学校でやっております。
○松尾委員 もう1つ、体験活動の意義の中で、文部科学省は、これこそまさにいまの新学習指導要領の大事な点だと思うのですけれども、子どもたちの生きる力をはぐくむためには自然や社会の現実に触れる実際の体験が必要であると、ここにしっかりと明記されております。さらに、子どもたちに生活体験や自然体験などの体験活動の機会を豊かにすることは極めて重要な課題となっていると言わなければならない。中でも、直接体験がなければ、生きる力をはぐくむことは困難であると考えている。これについてはどうですか。
○教育指導室長 生きる力をはぐくむという観点では体験活動はすごく大事ですが、自然体験イコール宿泊体験ではないことをご理解いただきたいと思うのです。自然体験とは、当然、自然は学校の近所にもあるわけでございまして、例えば子どもたちが学校の周りの野原や原っぱなどで植物を観察したり虫を観察することも自然活動の一環でございますので、いま学校がそこら辺をやっているということでございます。
○松尾委員 きょうはここに資料を持ってきませんでしたが、文部科学省は同時に国際比較ということで、東京とほかの主要な国の中でどういう位置づけにあるかと、子どもの状況を見ている調査が載っているのです。そこには、星を見たことのない東京の子どもたちが多い、あるいは、そういう体験をしていないという調査結果も出ているのです。また、それに対して、文部科学省の中では、都市化、少子化や核家族化といった変化の中で自然や社会、人々とのかかわり、触れ合いが希薄になりがちなだけに、それらの意義を踏まえ、体験活動を重視していく必要がある。ここでも、自然や社会を大事にしているわけですよ。この点はどうなのですか。
○教育指導室長 いま松尾委員ご指摘のことで、例えば星の観察などについては、鋸南や山中湖などで天体観測ができる学年であって環境が整えば、校外学習の一つとして計画することはやっていると思います。
○松尾委員 同時に、これらの校外施設は、区民の社会教育活動や健康増進のための施設でもあることは校外施設条例の中に明記されております。このことについて、6日の決算特別委員会の中で、学務課長は子どもたちの校外学習を妨げない範囲で使用するという答弁をされていました。それは、条例に明記されていることですから、そのとおりであります。私が問題にしたいのは、その範囲で区民が社会教育活動や健康増進のために利用している施設なのだという問題です。これら4つの施設は、それぞれどのくらいの方が一般利用されているでしょうか。
○学務課長 14年度の施設の一般利用は、日光が3,815人、鋸南が5,031人、塩原が2,394人、山中湖が585人となっております。
○松尾委員 4つの施設それぞれ、これだけの区民の方が社会教育活動、健康増進のために利用されている。4つの施設のうち、一つでも廃止を含めた検討は本当に情けない話ではないでしょうか。建物の維持管理が難しいことも6日の決算特別委員会で理由にあげておりましたが、検討しなければならないほど財政を切り詰めなければならないとする理由、根拠が一体何なのかをお答えください。
○学務課長 まず、予算全体につきましては、私の方から言及すべき問題ではないと思いますけれども、学務の中だけで見ましてもどうしても義務的経費の増がございます。そのほかに、先ほども申しましたけれども、いままでどおりに維持していくことだけがいいのか、もっと効果的な予算の使い方がないのかということを検討する中の一つの検討材料であり、大きな課題であるという意味で、これはそのままどこかに消えてしまうお金ではございません。より子どもたちのためにいかすためには何がいいのかという検討であることをご理解願いたいと存じます。
○教育委員会事務局副参事(特命) 予算の件でございますので私の方からお答えさせていただきますが、教育委員会といたしまして250億、260億近い予算を編成しているわけでございますが、この中で何といっても学校教育費が多くを占めております。その中でも、学校教育費の中の義務的経費は毎年伸びているところでございまして、こちらを吸収しつつ、枠予算の中で現段階の事業を効率よく推進していく観点では3年間で平均6%づつの予算を切り詰めなければいけない状況でありますので、先ほどの義務的経費の伸びとこれらの枠の配分等を考えますと、どうしても効率的な予算執行は避けて通れない状況でございます。
○松尾委員 その義務的経費の増は具体的に何でしょうか。
○学務課長 一番大きいところでは就学援助費と幼稚園の補助金関係でございます。
○松尾委員 いまの不況の中で就学援助費がふえるということは、区民の生活が本当に苦しくなっているので増加するのは当然のことではないでしょうか。それが1つふえれば、ほかの大事なものを削ってしまう。こういうことでは、包括予算は区民生活の施策を切り捨てるための制度になってしまう。そのように思えてなりません。今回の決算書を見ても、この4つの施設の運営はおよそ4億4,000万円、この予算は、これまでのやりとりの中でも明らかなように、小・中学生にとっては本当にかけがえのない教育の場、区民にとってもかけがえのない施設です。このような大事な施設は廃止を検討するべきではないと思いますが、いかがでしょうか。
○教育委員会事務局次長 包括予算でなくても、当然、財政予算を組んでいく中で財源に限りがあるわけですから、一体何を最優先するべきかという政策の選択を当然行っていかなければ毎年度の予算編成はできないわけでございまして、私どもは教育委員会に与えられた枠の中で優先順位をどうすべきかという中で検討を行っているということでございます。
○松尾委員 文部科学省では、教育委員会において体験活動の充実を図る事業の実施等の施策を進めることが求められると書いてある中で、施設を削る検討をすることは余りにも情けないと思わざるを得ないのですが、このような文部科学省の位置づけ等を考えてみてもそういう考えなのでしょうか。
○教育委員会事務局副参事(特命) 私どもは、体験学習を軽視している、おろそかにしているということではございません。先ほどの施設の有効活用という観点からむだをいかになくすかという部分から見直しをしているところでございます。
○松尾委員 時間がなくなってきたので次の問題に移りますけれども、この問題は本当に考えていきたいと思います。
 次に、学校二期制の問題について若干質問いたします。
 昨日の決算特別委員会の中で、ニ期制の問題について、ニ期制を行うのは教員がターゲットだと教育長は述べられておったと思います。とすると、子どもためのニ期制ではなく、まさに区教委の区教委による区教委のための教員に沿った教育がなされるよう教員を変えるのだということで、子どもための改革ではないという印象を強くしましたが、そういうことでしょうか。
○教育長 あのときの私の答弁は、改革という視点で、いまの学校を子どもたちのために変えていくにはどうしたらいいかということをいろいろと考えているわけでございます。そういった視点で回答をしたわけでございまして、私の基本的な視座はいつも子どもでございます。
○松尾委員 既に、この決算特別委員会の中で何人か質問をしていますけれども、ニ期制について、実際に子どもたちを小・中学校に通わせている父母の方からの不安はないのでしょうか。
○教育指導室長 ご意見はいろいろとちょうだいしているところでございまして、この決算特別委員会でもご指摘いただきましたように、これから保護者、区民の方々のご不安をなくすために広報に一層全力を挙げて努めてまいりたいと思っております。
○松尾委員 文部科学省では、ついこの前、教育審議会の答申に出ましたけれども、それに先立って意見募集ということで平成15年6月11日から公募しています。これに対する意見が公開されていますけれども、この中ではニ期制についてはメリット、デメリットがあると考えており、さらに研究をする必要がある、授業数確保のためにニ期制の導入や長期休業日の学校行事への活用など拙速に導入するのは問題があり、十分な議論が必要、ニ期制の導入の推進支援をお願いしたいなど、これは二分する問題なのです。こういう二分する問題がある中で、審議に対する意見について公開している中ではすぐやれとは言っていないわけです。こういうやり方は拙速ではないかということを指摘しまして、私からの質問といたします。ありがとうございました。