日本共産党区議団の条例提案など
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予算組み替え案と提案理由説明
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予算組替え案の提案理由説明 鈴木けんいち議員 |
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それでは、先ほど委員長からご指摘のありました、既に提出している第5号議案 平成18年度足立区一般会計予算、それから第7号議案 平成18年度足立区介護保険特別会計予算の編成替えを求める動議について、提案理由を説明したいと思います。 皆さんのところに資料は行っていますね。それでは、よくそれをごらんになっていただければ幸いです。 本予算特別委員会の質疑でも明らかになりましたけれども、区民は引き続き所得の減少など生活悪化が進んでいる中、追い打ちをかけるように政府の税制改正による負担増、改定介護保険法や障害者自立支援法の制定、施行による負担増などが一気に押し寄せる年となっていると思います。 例えば、政府の増税政策による区民負担増で、区は30億円も財政が潤うという事態も生まれております。こうした財源を区民に回し、暮らしを支えるべきだと思いますが、提出された鈴木区政の18年度予算案は、将来の財政不安をことさら強調、構造改革と協働の合い言葉のもとに、負担増から区民の痛みを和らげる対策は講じることがありません。また受益者負担論も持ち出して、住区センターの有料化など、新たな負担増を押しつける内容となっています。 お金がないとは言わせません。区は17年度最終補正予算で一気に138億円も積み立てを行っています。さらに、18年度当初予算で15億8,000万円も積み増しをいたしました。そして積立金残高は439億7,600万円となるなど、財政に余裕があると考えます。さらに、財調の伸びも展望できる状況であり、区長がその気になれば財政的にも切実な区民要望にこたえることは十分可能です。 こうした立場から、我が党は足立区の新年度予算案が住民の痛みを取り除き、暮らしを応援するものとなるよう予算の編成替えを求める動議を提出するものであります。本委員会で可決されれば実行可能な予算編成替えとなっております。一般会計では、区長提案に歳入、歳出とも6億1万9,000円を減額し、歳入、歳出とも2,137億8,998万1,000円とするものであります。 その特徴ですけれども、第1は、政府の税制改悪に伴う影響などによる新たな負担増や、これ以上の福祉切り捨てから区民の生活を守るというものであります。 収入が変わらないのに、非課税から課税となる区民、約1万4,000人を対象に、今年度に限り1人1万2,000円の痛みを和らげる手当を支給をします。介護保険制度の改悪による負担増からも区民を守るため、保険料の値上げを行わないこと、介護保健施設の通所の昼食代への負担増に対する補助、及び入所施設の居室費への補助、また家事援助から排除される区民が出るわけですけれども、こういう区民に保険外のホームヘルプサービスを派遣し、区民を救うなどの内容です。 また、障害者自立支援法による負担増も重いものがありまして、これに対して障害者通所施設の食事代負担増への補助、それから通所者を励ます通所激励手当を支給するものです。 また、障害者の補装具の交付事業については、これを復活して補助するというものであります。 次に、これ以上の負担、サービスの切り捨てを許さないという点では、学童保育料の保護者負担の住民税非課税世帯の免除を継続すること、それから学校運営予算のうち、各学校への基本的な配当予算を減らさないで17年度水準を維持して学力向上にも寄与する、そういう提案が入っております。 大きな特徴の2番目は、区民の暮らしと営業を守り、新たな区民要求にこたえるというものであります。 その1つは、戦後60年、被爆60年の節目の年を昨年迎え、ことしは憲法制定60周年となります。こういう年に原爆展への助成、それから広島、長崎の原爆慰霊祭へ中学生の代表を参加させること、あるいは子ども議会を開くこと、憲法制定60周年記念誌を発行して区民や中学生に配布する、こういうことを行う内容、あるいは深刻な被害となっているアスベストの不安から区民を守るための助成制度の実施であります。 子育てに夢と希望が持てる次世代育成支援をするための予算として月額5,000円のクーポン券を、児童手当を受給している家庭を除く中学生までのすべての子どもに支給をする。それから、学力向上を目指して少人数学級の実施のために、当面小学2年生までと中学3年生までのクラス担任につける加配教員105名を活用して35人学級を実施するものです。 それから、小学校図書室に司書を配置して、図書ボランティアの育成や教職員と連携して児童生徒の読書力を高めること。それから認可外保育所への保護者負担軽減のための助成を行うこと。 また、青年の居場所づくりのために、中高生も参加する青少年の居場所づくり計画策定会議の運営費のための費用、あるいは青年の劣悪な労働条件改善に向けポケット労働法を各所で利用して青年に配付するための予算、あるいは青年の実態調査を行うための予算などを盛り込んでおります。 区内の商店や事業者を応援し、町の息吹あふれる足立区へという内容では、中小企業融資事業を充実させるためのもの、あるいは道路占用料の徴収で苦しめるのではなく、中小業者を応援する予算も組み込まれております。 また、区民の自治をはぐくみ自主活動を応援するという内容では、社会教育団体、スポーツ団体への施設使用料を2分の1に減額制度を創設いたします。また、住区センターの使用料については、有料化をやめて無料を継続するという内容になっております。 区民の健康を守ることと高齢者の真の介護予防を目指すという点では、がん検診の負担の軽減措置、本人負担1,000円を無料にする内容などが入っております。 あわせて、高齢者の尊厳を守る角度からも、紙おむつの支給については住民税非課税世帯に限定しないで支給を行うということであります。この項では、最後に困ったときに住民を支える仕組みづくりということで、緊急生活支援制度という観点から、一つは生業資金を貸し付け要件を非課税者に限定しないという提案、もう一つは新たに緊急生活支援貸付制度を創設して、必要な区民に貸し付けを行えるとする内容が入っております。 最後に、大きな特徴として、むだを省き不要不急の事業については事業費を削減する、必要であってもいますぐ予算化しなくても済むものについては、優先順位をつけて先送りをするというものであります。市場化テスト実施のためのコンサルタント委託費用、それから区単独の学力テスト実施費用も盛り込まれて区の予算にありますが、それぞれ区民にとって混乱や弊害をもたらすもので必要ないため削除をいたします。 文化芸術劇場の運営会社、株式会社コミュニティ・アーツへの管理運営負担金は特定事業者への優遇ぶりが指摘されております。今回も少なくとも1億1,000万円は管理運営上不要なものが含まれていると判断し、減額します。 また、日暮里・舎人線の江北駅前広場用地の購入費用については、代替地の土壌汚染の関係でまだ見通しが立っていないのであり、いますぐ必要はないということで減額をいたします。 都市計画道路258号線のうち、土地収用法にかかわる部分については、まだ年度内で執行できない可能性もあるのでいますぐ必要ないので、これについては繰り延べをするということであります。 財源についての不足については、財調基金16億円余を取り崩して補います。 以上、編成替えの規模は一般会計のわずか1.9%程度でありますけれども、これによって国や都の悪政から区民を守る自治体としての役割を果たせるものと確信をいたします。 ぜひ委員の皆さんがこの予算編成替えの動議にご賛同いただけますようお願いをいたしまして、提案理由の説明といたします。 |
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