予算特別委員会の質問等第6日目

松尾かつや議員


区内の公共交通網の充実を

○松尾委員 おはようございます。最終日のトップバッターということで、どうぞよろしくお願いいたします。
 前半、私の方で質問いたします。
 交通政策ということで質問いたしますので、よろしくお願いいたします。

西新井西口へのイトーヨーカドー進出は交通渋滞・環境悪化に影響

 日曜日、ちょっとやぼ用がありまして大谷田の方に向かうときに、区役所を出たら、そこの梅島の陸橋のところから車がひどい渋滞になっていると。最初、事故かなと思ったら、どうやら亀有のイトーヨーカドーの開店に伴う渋滞だったということが、大谷田陸橋のところに行って、ガードマンが90分待ちというので立っていてようやくわかったという状態でした。
 西新井の西口にもイトーヨーカドーの開店が予定されているということで、イトーヨーカドーの西新井の開店になったらどれくらいの渋滞になるのかなというのを、本当に感じました。
 西新井の西口のイトーヨーカドー問題ということに絡んでは、床面積が亀有よりも広くて、にもかかわらず、駐車場の台数では500台も亀有よりも少ないと。仮に開店となった場合に、いまでさえ渋滞箇所という場所ですから、それ相当の渋滞と大気汚染の悪化ということが予想されます。これに対する区としての見解と対応、それと関原など、近隣の路地というところに自動車が入り込まないような対策、そういった点についてはどのようにお考えでしょうか。
○都市計画課長 亀有のヨーカドーの規模について、まず申し上げますと、亀有のイトーヨーカドーの規模の方が西新井のヨーカドーの規模よりも大きいということでございます。西新井のヨーカドーについては10万余でございますが、亀有の方は16万ぐらいの規模と聞いております。
 また、駐車台数につきましても同じ1,000平米を超える駐車台数を誇っておりますが、西新井のイトーヨーカドーにつきましては1,600台ということで、亀有よりはやや規模が小さくなっております。
 また、交通渋滞等につきましては、環境影響調査等を行っておりまして、それにより対応していきたいということでございます。
○松尾委員 ちょっと答弁になっていないのかなと思いましたけれども、私が聞いているのは、西新井の方の問題での区としての対応はどうするのかということで、環境のそれに応じての対応ではなくて、区としてどうやっていくのと、その辺を聞いているのですけれども。
○環境保全課長 区の対応でございますけれども、これまで環境アセスメントを2回しまして、区からの意見というのを上げております。
 これにつきましては、いまご指摘のありました、特に環境の部分ですと大気汚染ということですけれども、これについては事業者の方の予測値はそれほど大きくはないということが、数値的にも出されているわけでございますが、それに対してアイドリングストップ及び排出ガス規制の防止対策に努めるようにということとか、植栽等を要望いたしまして、さらなる努力を求めている状況でございます。
○土木部長 西新井のショッピングセンター周辺の道路交通計画につきましては、本会議でもご答弁させていただきましたけれども、基本的には事業者が関係機関と調整を行っているところでございます。
 区としましても、亀有のアリオ亀有の開店状況を参考に渋滞対策の検討を行うということで答弁をさせていただきますが、それを踏まえて、交通管理者等々と調整してまいります。
○ 松尾委員 そのように努力を進めていってもらいたいと思います。

公共交通網の充実は高齢者の介護予防の観点からも重要

○ 松尾委員 次に、バス路線の問題について質問いたします。
 国土交通省のアドバイザリー会議報告書というのが昨年の8月に出されましたけれども、そこでは鹿児島市と旧静岡市や公共交通機関の利用者が多いことに注目し、両市に共通しているのは公共交通が充実している点だと。鹿児島市は路面電車とバス、静岡市はJR、私鉄、バスが市民の足として機能していると、高齢者に優しい歩いて暮らせるまちに交通は重要な役割を担っていることが判明したと。同時に、自動車に過度に依存する都市構造が、免許非保有者にとって外出の制約になっていると、このように述べているわけです。
 まさに、公共交通網の充実は、足立区民にとっては移動の手段であるとともに、高齢者にとっても自宅に引きこもらない、介護予防の観点から重要なものだと考えています。
 これまで、区としても交通網のネットワークの整備ということで計画をもとに頑張ってきたわけですけれども、区の交通網の整備状況と今後の方向性はどのようになっているでしょうか。
○都市交通課長 昨年8月24日につくばエクスプレスが開業いたしまして、新駅へのアクセス確保という形で取り組んでまいりましたし、また2年後に開業が予定されております日暮里・舎人線の開業に伴うバス路線網の再編整備、またコミュニティバスといたしましては、新年度明けに小台・宮城循環から北千住の路線、また綾瀬から亀有駅へのコミュニティバスが現在予定されているところでございます。
○松尾委員 そういったネットワークを広げるという意味では十分努力しているなと感じているわけですけれども、同時に従前のバス路線についても、あるからいいではなくて、現状をよく調査した上で利便性の向上に向けてさらに努力を進める、これも大事なことだと思っています。
 区としては、運行本数の目標値ということで、往復100本程度をおおよその目標値にするということで、バス路線の再編計画と調査ということで平成14年に出しているわけですけれども、まさにこの目標を目指して区として積極的に取り組んでもらいたいなと思っているわけですが、この既存のバス路線の増発の問題についてはどのように考えているでしょうか。
○都市交通課長 既存のバス路線につきましては、運行本数が著しく少ない路線というのが現に存在をしておりまして、各種委員会等においても、その充実を各委員から求められているところでございます。
 こういう点を踏まえまして、都市交通懇話会、また各事業者との機会あるたびに、そういう路線等については充実を求めているところでございます。しかしながら、なかなかその実現に至っていないという状況でもございます。

スイカ・パスネット・バスカードの共有化でコミバスにも使用できるように

○松尾委員 ぜひ今後も努力してもらいたいなと思っています。
 ところで、来年3月からSuicaとパスネットとバスカードの共用化が開始するという共同記者会見が、昨年の12月に事業者によって行われました。この共用化の問題については、我が党としても区民からの要望は根強いということで、毎年の予算要望などで関係機関に要請してほしいと区に求めていたものであったので、特にこういった問題はうれしい報道だなと思っています。
 この共用化に対してということでは、バスの場合、車両のIC乗車券の情報を読みとって処理してもらう車両搭載機器を設置する予定となっているわけですけれども、国土交通省はこうした共用化のコストが具体的に固まり、事業者から正式に支援要請があれば支援の比率や時期、関係する地方公共団体との調整に入るということで、今回国の新年度予算に盛り込まれました。
 この間、足立区を走るバスについては、コミバスの問題では、バスカードが何とか使えるようにしてほしいといった声が寄せられていたわけですけれども、こうした動きの中で一緒に参加できるよう、区としても積極的に取り組んでもらいたいなと思っています。
 さきに行われた交通網の特別委員会の場でも、参加予定のコミバスについても答弁いただいていますけれども、改めてその参加予定の区内のコミバスの路線と、あと問題になっているのは現在参加する予定はまだ未定である路線はどこで、それに対する区としての対応はどのようにしていくのか。
○都市交通課長 まず交通網の委員会で、IC共通カードに参加予定のバス事業者でございますが、コミバスにおいては現在5事業者で行っておりますが、新日本観光自動車を除く4事業者、東武バスセントラル、グループとしての朝日自動車、それから日立交通、国際興業の4事業者のICカード共通化に加盟をしているというところでございます。
 国の予算におきましては、自動車交通局及び道路局の方で、国として30億円と5億円の予算がついているということでございますので、その具体的な導入に関する支援という形で上がっているところでございますが、具体的にそれがどういうものであるのかということについて、今後、情報を収集してまいりたいなと思っております。
○松尾委員 どうぞよろしくお願いいたします。
 これで私からの質問は終わらせていただきまして、大島芳江委員と交代いたします。