7、日本共産党区議団の区長等への申し入れ

@2006年度総合防災訓練に関する申し入れ
 日頃より区政進展にご尽力されていることに敬意を表します。
 さて、本年9月1日、8都県市の総合防災訓練が足立区をメイン会場として行なわれます。ところが東京都が米軍へ参加を要請し、米軍も参加する意向との報道がされました。都の総合防災訓練では5年前から横田基地が使われていますが、米軍が本格的に訓練に参加するのは初めてです。 
東京都の説明によれば、米軍が横田基地から空軍のヘリコプターで医薬品を訓練会場に輸送したり、帰宅困難者を東京港から米軍の艦船に乗せて千葉県、神奈川県方面に運ぶ訓練を共同で行なうことを検討しているとのことです。
米軍はそもそもアメリカ政府の軍隊として侵略と干渉を基本任務とし組織され訓練された部隊であり、災害救助を基本任務としているわけではありません。現実的にも首都の大災害時に人命救助などに即応する体制は、米軍の本質上からほとんど整備されていません。米軍の参加は防災訓練になじまないだけでなく、防災訓練に名を借りた軍事演習になりかねません。
防災はこうした軍隊・武力装置に頼らずに自治体本来の任務に沿って、準備も訓練も行なわれるべきものです。自治体の災害即応体制については、災害救助の専門組織である消防や警察などを中心に、あくまで自治体の持てる組織と機構を総結集して進める立場をつらぬくべきであり、その体制を都民とともに点検・充実するのが自治体の本来の防災訓練です。こうした立場から、以下の点を強く申し入れます。

メイン会場になる足立区として、米軍参加についてきっぱり拒否する態度を明確にすること。
足立区は国や都に対し、米軍参加を前提とした防災訓練計画をただちにやめるよう要求すること。
すでに計画されている内容についてすみやかに区民に公表すること。
訓練の内容について区民とともに作成する立場で改善を図ること。
以上