予算特別委員会の質問等第4日目

ぬかが和子議員


看板等の道路占用料・若者の居場所づくりについて問う

歩行者・自転車分離歩道を

○ぬかが委員 渡辺(修)委員から替わって、質問をさせていただきます。
 私も土木、道路の関係で質問させていただきます。以前、NHKの「ご近所の底力」で自転車は車道でも歩道でも迷惑、邪魔者扱いだと、行き場がないとの特集が行われました。歩行者からは、歩道をスピードを上げて走られると危ない、何とかしてと言われる。本来車両である自転車は車道を走るものですけれども、警視庁では歩道を通ってもらうと言っているという中で、モラルの向上もとても大切な問題ですが、合わせて、今後の都市計画道路など広い歩道が確保できる部分から計画的に歩行者用と自転車用に分離した歩道を整備していくべきと思いますが、どうでしょうか。
○計画調整課長 足立区でございますけれども、国土交通省の自転車利用環境モデル都市、それから、東京都の自転車道網整備モデル地区に指定されております。それで、私ども土木部としまして、自転車利用の環境整備事業、この計画を今、策定している、検討しているところでございますが、なかなか今、ご質問いただきましたけれども、歩道を自転車が通らなければいけない。それでいろいろ問題が起きているということは事実でございます。今の計画の中で、新しい都市計画道路等々の整備において、自転車道を整備していくという考え方、それから、歩行幅員の道路の改修時に、今の歩道幅員を広めたりして、それで自転車道を整備していく、そういう方向性で今後、自転車道の整備を図っていきたいと考えております。
○ぬかが委員 西新井駅西口の区画第8号線は、ある意味先行事例ということで、歩道が片側それぞれ6.5mあります。それで、その広い歩道上に自転車用と歩行者用ということで色分けをして標示を行って区分をしているわけですけれども、しかし供用スタートしてみますと、仕切られているわけではないので、歩行者、自転車と分けられないで、自転車が猛スピードで飛ばしていくと。私たちが行った地域アンケートでも、せっかく広い道路なのにかえって自転車のスピードが出て危ない。中途半端に色分けだけではもったいない。こういった声が上がっています。この広い歩道を有効活用して自転車用、歩行者用ということでの分離の改善を行うべきと思いますが、どうでしょうか。
○計画調整課長 ご指摘の道路でございますが、足立区内で初めて自転車道として取り組んだ道路でございます。ぬかが委員ご指摘のとおり、6.5mの歩道の幅員がございまして、そのうち1.5mは植樹帯でございますけれども、2mの自転車部分を濃いグレーの色で、それから3mの歩行者が通る道を淡いグレーの色で、初めて塗り分けをして、自転車と歩行者を分離するという形でつくらせていただきましたけれども、運用して実際今ご指摘のとおり、スピードを出して自転車が通行するという実態が発生していると私ども認識しております。そのあたり、歩道のバリアフリーの問題もありますので、ちょっと検討させていただきたいと思うのですけれども、完全に分離した形がいいのかどうなのか、完全に分離するためには真ん中に何か置かなければいけないのですけれども、そういう形がいいのかどうか、少し検討させていただきたいと考えております。
○ ぬかが委員 答弁はいいのですけれども、少しだけ簡明に今後の方もお願いしたいと思います。

看板など道路占用料はせめて都道・他区並に免除を

 次に、道路占用料についてお伺いします。今議会で出されている道路占用料徴収条例の改定は、全体で主に東電などの大企業などが払う部分というのは値上げになっていますが、中小零細企業などの日よけ、看板占用料は据え置き、値下げになっている中で、私たちも委員会で賛成をしました。これは、区が中小零細事業者や商店に負担増にならないように配慮したということなのでしょうか。
○道路管理課長 道路占用料につきましては、今回料金の改正を行っておりますけれども、減免につきましては、今お話のとおり据え置きの方向で考えております。
○ぬかが委員 そうなのですね。そういう考え方というのはとても大切だなと私たち思っているのですよ。この中小零細事業所の負担を減らすという立場から、私たちは道路占用料の免除規定、それから、他区やこの区内を走る都道並みに免除規定を設けてほしいということを条例提案もし、繰り返し要求してきました。商店街からも陳情が出たこともありました。区はそのときに、最大8割減額とか、免除規定もあるといって拒否をしてきたわけですね。最大8割減額というのは、0.5uの看板の場合ですけれども、例えば2uの看板の占用料は何割減額になり、そして実際には幾らになりますか。
○道路管理課長 2uにつきましては、年額ですけれども、約6割かと思います。
○ぬかが委員 幾らになりますかと聞いています。
○道路管理課長 1万3,440円でございます。
○ぬかが委員 わかりました。聞いたことだけ答えてください。今のでお答えいただきましたので……訂正ですか。
○道路管理課長 失礼しました。1万3,440円、以上です。同じです。
○ぬかが委員 2uの看板で1万3,440円の料金を支払うと。また免除規定は、塩・郵便切手の規格された看板と、それから、商店街としての統一看板には適用されますが、通常の商店の看板には適用しないと思いますが、イエスかノーかで答えてください。
○道路管理課長 看板につきましては、減免の対象になります。
○ぬかが委員 免除ですよ、免除規定だって聞いているのですよ。
○道路管理課長 免除規定は3u以下につきまして、そうですね、6割から8割……。
○ぬかが委員 免除です、減額ではありません。質問を事前にも聞いているのだから的確に答えてくださいよ。時間がないので自分で言います。免除の規定は、足立区にあるのは塩と切手の看板、それから、商店街としての統一看板、こういうものしか看板には適用されないのですね。ほかの区では、17区が一定の面積以下の看板部分は免除しています。その中で2u以下は免除するという区が6区あるのですね。2番目に多いのです。なぜ2u以下が免除という考えが出てきているかというのを申し上げますと、これは都道というのがありますよね。都道は2u以下は全額免除なのですよ、足立区内の道路でも。3uから5uは、2u分は免除して、残りの部分だけ払うとなっているのですね。ですから、足立区内の道路、どうでしょうか。同じ区内の道路で、例えば環七に面した商店の看板は2u以下は免除です。一本裏側の商店の看板は有料なのですね。それから、もっとひどいのは旧日光街道でして、環七以北は都道なので免除です。環七を超えて南側はこの占用料を徴収されると。同じ狭い道路でも、池袋行きのバス通りは免除で、本木新道は徴収されると。これ不公平だと思いませんか。
○道路管理課長 ただ今の旧道の環七以北につきましては、現在都道となっております。これにつきましては、昭和59年に都道となったものです。
○ぬかが委員 別にいじめてるわけではないのですけれども、済みませんけれども、ちゃんと質問に答えてください。不公平だと思いませんかというのを聞いているのですけれども、土木部長、答えをお願いします。
○土木部長 思っておりません。
○ぬかが委員 だって同じ道路で、同じ看板をつけたって、取られるところと取られないところの違いが出てきてしまうのですよ。実は産業経済部長は昨年この予算特別委員会で、この問題にこの質問に答えまして、総体的に全体を見ながら考えていくべきものだろうと思っていますと答弁したのですね。総体的に全体を見ながら考えるならば、同じ区内の商店、事業所、同じような徴収基準というのが当然ではないですか。産業経済部長が昨年答えたことなので、答えていただきたいのですけれども。
○産業経済部長 昨年の予算特別委員会だとすると、私ではないと思います。
○ぬかが委員 産業経済部の部長として、部長が答えたのですよ。そうしますと、昨年の産業経済部の部長は違うから、今の産業経済部の考えは違うということになりますか。
○産業経済部長 いずれにしても、これ負担が軽ければいいというご主張ですけれども、そうすれば法人税でも管内消費税も要らないという話になりますし、私どもは区政全体の広い意味の福祉の増進、それから、将来を見据えた財政の計画、それにのっとって区政が進められていると考えております。
○ ぬかが委員 普通の区民の感覚で見たらみんなおかしいと言うのよ、商店の方々。同じ看板をつけていて、なぜあっちの道路は取られないで、こっちの道路は取られるんだと。当たり前だと思いますよ。ましてや今の、本当に産業振興を標榜する部の部長が言う答えではないと思っています。こういうことが当然おかしいという矛盾を解消するために、ほかの区でも17区で免除規定を設けているのですね。区長はよく、機会の平等というのを一時期言っておりましたけれども、そういう機会という点ですら不平等なわけですよ。予算修正案で示しましたけれども、最大限減免しても2,000万円程度でできると。区道に看板を出している3,900件の商店、中小事業所の支援のためにも、せめて都道並みに減免規定を設ける、これは当然のことだと思います。今後も是非やっていただきたいということで強く要求しまして、次の質問に移りたいと思います。

若者の居場所づくりについて

○ぬかが委員 次に、青少年の居場所づくりの関連なのですけれども、基本構想の区民委員会の答申の中で、自由にスポーツできる場や集まれる場所など、青少年の居場所づくりについての意見が多く出されていました。この精神を生かした区政運営というのが必要だと思いますが、生涯教育、青少年対策の立場からどう考えるか、簡明に答弁をお願いします。
○青少年センター所長 子どもの居場所づくりにつきましては、区を挙げて対策を立てているところでございます。今まで公園等で青少年が自由に遊べましたが、危険ということ、その辺も含めまして住区センターのロビー、あるいは青少年センターの学習室の計画等着々と進めております。また、もう1点だけ申し上げますと、私どもで管轄していますジュニアリーダーの育成。今、子どもたちが世代を超えて、要するに年齢を超えての遊びというものが非常に少なくなっていますので、この辺を中学生、高校生たちが公園等にいて、小さい子どもたちを見てくれる、こういうことで進めてまいりたいと思っております。
○ ぬかが委員 本当に大切だと思うのですね。私たちも一貫して青少年の居場所づくりについての取り組み強化というのを提案し続けてきました。それこそ私が議員になった16年前もそうでしたけれども、バンド練習や音楽練習のできる施設や、また児童館での中高生タイムの充実、アイススケート場の復活で子どもたちの願いに答えてほしいという問題や、スリー・オン・スリーやフットサルコートなど、あらゆる角度から要求をしてまいりました。最近マンションの居住者が増えているのですけれども、その居住者2,300世帯に無差別でアンケートを配付して行いました。これ一部なのですけれども、その中で子育て支援ですぐにやってほしいことということのクエスチョンに対して一番多かったのが、驚いたことに、小児救急や子ども医療費助成を超えて、若者の居場所づくりだったのですね。これは、中高生の子どもを持つ親からは、子どもの居場所がない、たむろしていると見られる。そうでない世帯からは、子どもがたむろして不安。両方から支援策が望まれています。

気軽に使える音楽スタジオを区内各所に

○ ぬかが委員 そういう中で新しい青少年センターがオープンして1年がたちましたけれども、唯一の青少年の拠りどころとなる公の施設ということで、今までにない多くの新しい団体、区内高校生などにも広がっているというのも聞きました。二つここで質問します。文化ホールの地下の練習場とかそういうのを含めて、登録すれば無料で利用できるということを、まだまだ知られていないという点では、さらに周知を広げていただきたいというのが1点。それから、音楽室についてですが、3室できて、そして昨年のスタート時の利用率は53%だったのですけれども、これが毎月伸びていると聞きました。今年2月の利用率は何%かお伺いします。
○青少年センター所長 第1点目ですが、青少年センターは青少年の活動の場所、また健全育成団体の活動の場所といって、青少年団体、少年団体、それから、育成者の団体につきましては、登録をしていただいて無料でお貸しいたしております。それから、大師前からギャラクシティの方へ青少年センターが移りました。特に部屋数が減ってしまったということがございます。独立した会議室だとか教室、あるいは料理室、こういうものが今のセンターの中では設置できませんでした。これを踏まえまして、利用者の青少年を含めた各団体とお話し合いをいたしまして、音楽室ということで、従来は音楽のみの貸し出しだったのを、音楽で使っていないところはそこでヨガをする団体の方も活用できる、あるいはお花の団体も活用できるということで、多目的に各ルームを使うということで利用率が上がってきております。また、青少年団体、横のつながりもございますので、足立のセンターの方に登録すれば無料で活動の場が確保できるということで、登録団体の方も徐々に伸びているところでございます。それから、今年2月の音楽教室の利用率でございますが、各部屋とも90%、第1音楽室については99%、ほぼ毎日使われているという状況でございます。
○ぬかが委員 ほぼ満室で需要が非常に高いというのはいいことだと思うのですけれども、現在の音楽練習のできる場としては、この青少年センター、それから、鹿浜小の音楽室が改築されて、ここが防音装置があると。これに加えて千住柳町住区センターには防音施設がある部屋ができるということですが。昨年、音楽室をつくると答弁していたのですけれども、ここは音楽室ではないのですね。そういう点では施設更新の絡みで最後お伺いしたいのですが、施設更新と合わせて、千住、綾瀬、竹の塚の各地域で音楽スタジオ的な施設を計画的に広げていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○ 資産管理担当部長 施設の更新のお尋ねですので、私の方から答えさせていただきます。今ご案内のとおり、審議会で少子高齢化に伴う新しい施設の在り方について検討を進めているところでございますので、答申も年度内に出る予定でございますので、これを踏まえながら今後検討していきたいと考えております。

青少年センターに学習スペースやフリースペースを

○ぬかが委員 この青少年センター、以前の大師前駅の青少年センターにあって、今ない機能というのがあります。学習室、それから、自由に立ち寄りお茶を飲みおしゃべりできる施設。今の施設は予約が中心ですので、予約していないと利用しづらいという点で、ゆう杉並とか茅野市でも、そういう進んだところは自由に立ち寄れる、そして子どもたちが自分たちで計画を立てて頑張っていろいろ運営すると、そういった改善をする考えはないでしょうか。
○青少年センター所長 大師前の青少年センターは、入ってすぐロビー的な要素がございました。その機能はちょっと場所的にわかりにくいのですが、地下に同じように、皆さんがお話し合いできるスペースを設けてございます。それから、地下部分に幼児あるいは小学校の低学年向けに読書コーナーを設けたのですが、これを1階に上げまして、その部分につきましても青少年の方へ開放するということで考えております。また、なくなりました施設の学習センターでございますが、学習センターについては、建物そのものの構造的ないろいろな問題がございますが、何とか実現の可能性を含めて検討してまいりたいと思います。
○ぬかが委員 これで終わります。