2、日本共産党区議団の条例提案など @足立区ながいき応援手当支給に関する条例 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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「足立区ながいき応援手当支給に関する条例」の提案理由の説明 2月25日 ぬかが和子議員 |
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ただいま議題となりました議員提出第1号議案「足立区ながいき応援手当て支給条例」につきまして、提出者を代表して提案理由をご説明いたします。この条例は日本共産党足立区議団所属議員全員が提出者となって提案するものです。 本条例は、高齢者が安心して長生きできるように、介護保険の第1号被保険者にたいし、ながいき応援手当を支給し、介護保険料などの負担を軽減するとともに、福祉の増進を図るものです。 高齢者の生活実態は深刻 今、高齢者の生活実態は深刻です。17年度税制改正などに連動し、18年度から毎年負担がふえる一方です。定率減税の廃止、老年者控除の廃止、65才以上の非課税措置の廃止、公的年金控除の縮小が行なわれ、介護保険料も大幅に値上げされました。今年は経過措置の廃止により更に負担が増えます。 後期高齢者医療制度で追い討ち また、今年4月実施予定の後期高齢者医療制度では、保険料負担が、東京は低い金額におさえたとはいえ、圧倒的多数の低所得者は今の国保料よりも負担が増え、年金から天引きされます。年金が月15000円以下の人は、自分で保険料を納めますが、滞納が続くと保険証のとりあげも容赦なく行われる仕組みで、しかも、保険料は、二年ごとに値上げされる仕組みになっています。受けとれる年金ばかりけずられて、負担は増えるばかりです。医療内容も、高齢者だけを差別し、給付内容を抑制する、世界に例を見ない内容となっているなど、まさに高齢者が狙い撃ちされています。 加えて原油価格の高騰による、灯油や食料品の値上がりが高齢者のくらしに追いうちをかけています。区民の方々が区長に、直接声を届けましたが、「今年は灯油が高いのでなるべく使わないようにして、布団の中にいたりクツ下を2足はいたりしてがんばっています。70才を超えてこんな思いをするのはもうたくさんです」など、高齢者の切ない生活実態と、なんとか応援してほしいとの想いが溢れています。日本共産党区議団が11万名に無差別配布をして実施したアンケートでは、この1年でくらしが良くなったと答えたのは、わずか1.6%でした。 「長生きすることは悪ですか?」「長生きしてはいけないですか?」という声も出ている高齢者を何とか応援したいと考えるのは、政治に携わる人なら当然ではないでしょうか。 「介護保険料の一部お返し」の公約をねじ曲げる近藤区長 我党は、この間区長に対し「介護保険の負担軽減」「増税負担増の痛みを和らげる何らかの施策の実施」を求めてきました。 しかし、近藤区長は、「広く薄く負担を求めていくことはやむを得ない」といい、自らが公約していた「介護保険料を一部お返しする」ことについても、区民は保険料が安くなることを期待して待っていたにもかかわらず、ボランティア活動に参加する人だけ対象に、年5000円を上限に、1時間のボランティアで100円分のポイントを与えることに変えてしまいました。「年寄りにボランティアで働けと。1時間働いて100円。年寄りを馬鹿にするな」という声もあがっています。 そこで、私たちは、高齢者が長生きすることを応援したいという気持ちをあらわす姿勢を足立区が示すことがどうしても必要と考え、議員提案により、年1回5000円を支給する本条例提出に至ったものです。この手当ての支給だけで高齢者の生活全てが向上するわけではありませんが、少なくとも、区民が期待していた「保険料を一部お返しする」ことに代わる施策となり、かつ、高齢者を激励できる施策であると確信します。 議員各位に置かれましては、この趣旨にご賛同いただき、速やかにご決定いただけますようお願いいたしまして、提案理由の説明を終わります。 |
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