2、日本共産党区議団の条例提案など C平成20年度一般会計補正予算修正案 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
財源対策 《不要不急の事業を見直すとともに、増税などで史上最高となった積立金を活用する》
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「平成20年度足立区一般会計予算の修正案」の提案理由説明 3月4日 針谷みきお議員 |
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ためこみ金は過去最高の852億円 お金の使い方を変えればくらし応援はできる ○針谷委員 それでは、本日提出いたしました第5号議案 平成20年度足立区一般会計予算の修正案について、提案理由の説明を行います。 本修正案は、日本共産党足立区議団に所属する予算特別委員全員が提出者となって提案するものであります。 近藤区政の本年度予算案は一部に区民要望にこたえるものはあるものの、全体として区財政確保に力点が置かれ、区民生活を支える視点が弱い予算と考えます。区がこの1年間で区民1人当たり3万2,000円、約200億円ものため込みを行いました。基金残高は23区でもトップクラスになり、年度末で852億円に達しました。いま区民は原油高騰による影響、雇用環境の悪化等により、生活が苦しくなっています。 区長は、税財政制度を踏まえた的確な財政運営が必要、施設更新など区財政に不安材料、不透明感があると言っていますが、それ以上に区民生活は困難になっており、いまほど区民生活を支える姿勢が求められているときはないと考えます。 我が党はこの立場から、ため込んだ基金のわずか1.6%を活用して、むだを省き、財源を生み出して区民の負担を軽減し暮らしを応援する新年度予算とするために予算修正案を提案するものであります。 一般会計予算修正案は、歳入歳出それぞれ10億円余を増額し、歳入歳出予算の総額を2,174億円からそれぞれ2,184億円余に改めるものであります。 特徴の第1−新たな負担増や制度改悪の影響を軽減し、区民の痛みを和らげる その特徴の第1は、原油高騰など新たな負担増や制度改悪の影響を軽減し、区民の痛みを和らげる施策をさらに広げるものです。 区民税については、前年の所得が著しく減少し、生活が困難となった人を救済するため、申請により特別区民税を実態に見合って減税いたします。 原油価格高騰による中小企業対策として、区の中小企業あっせん融資の小口零細資金の利子補給を引き上げるとともに、利子補給期間の延長と信用保証料補助を拡充し支援するものです。 4月より本則実施で保育料が平均20%引き上げられます。修正案は、この値上げを中止し、子育て世代の負担を軽減いたします。 重度障害者巡回入浴事業の有料化をやめ、引き続き無料で実施するものであります。 区で決める粗大ごみ処理手数料の値上げを中止し、区民の負担増を抑えます。 中小零細事業所が多い足立区として、23区統一で引き上げた事業系有料ごみの処理手数料の値上げ分を返還し負担を軽減するものです。 特徴の第2−高齢者の自立を支え、長生きを応援 第2は、高齢者の自立を支え、長生きを応援する施策の充実です。 介護保険などの負担を軽減し、安心して長生きできるよう、65歳以上の高齢者に年5,000円の「ながいき応援手当」を支給するものです。 さらに、介護保険法による給付抑制が、在宅介護を受けている区民生活に大きな影響を与えているため、高齢者の引きこもりを防ぎ、介護を受ける人と家族の負担を軽減するために、区独自に介護保険制度を補完する生活実態にあった利用しやすいサービスを提供するものです。具体的には訪問介護が1時間半の上限を設け制限されたことに対し、介護保険外で1時間を限度にホームヘルプサービスを提供するとともに、同居家族がいるからと打ち切られた方には、軽作業代行サービスとして掃除、洗濯、調理や通院介助、同居高齢者への生活援助サービスを実施してまいります。 また、介護報酬のたび重なる削減で施設や事業所の運営が困難になり、介護職の給与が低く抑えられ離職者がふえ、就労者が減って必要な人材が確保できない状況を打開し、人材を確保していく一助として、新しく就職した介護職人材に対して、1年間月5,000円の介護職就労奨励金を支給することとしたいと思います。 また、65歳以上の要介護高齢者など、自力でごみを出せない世帯に、ごみを戸口まで取りに行く個別回収を行うものです。 高齢者入浴事業、紙おむつの支給もそれぞれ拡充いたします。 特徴の第3−子育て支援、区民の命と健康を守る施策の充実 第3は子育て支援、区民の命と健康を守る施策の充実であります。 第2子以降の保育料を減免し、負担を軽減して子育て支援を拡充するとともに、子ども医療費助成の拡充については、入院給食費を加え無料にいたします。 自立支援法の施行3年目で特別支援策も実施されていますが、最低限必要な緊急支援策を講じたいと思います。 通所バス運行日をふやすとともに、障害者アパート借上保証金助成制度。障害者が保証人なしでアパートを借りられるよう、障害者保証金助成制度をつくります。また、障害者の補装具補助を復活いたします。 特徴の第4−教育環境の整備 第4は、教育環境の整備であります。 区教委が、都教委と粘り強く少人数学級の実現に 向けて努力していることは評価いたしますが、文科省の通知に基づけば、都教委の同意を得ずに少人数学級に踏み切ることは可能です。したがって、クラス担任になることのできる加配教員を活用し、35人学級に踏み出すため、TT少人数指導に不足する分の特別講師を区が独自に採用することといたしました。 また、小学校図書館に司書資格を持つ講師を配置し、区内図書館とのネットワークを図ってまいります。 区内小学校、中学校等に入学する新入生を祝い、入学準備に充てるため、1万円の入学祝い金を支給していきたいと思います。 育英資金貸付事業は、貸付額をふやすとともに、年度途中から借りられるようにいたします。 特徴の第5−青年雇用、若者支援策 第5は青年雇用、若者支援策の拡充であります。 まず、ネットカフェ難民、日雇い派遣など青年の雇用実態を調査するとともに、青年の健診事業実施に踏み切ります。 青年の居場所づくりを拡充するとともに、足立区主催で1週間ヤングミュージシャンコンサートを開催し、区内の若者を励まし、生きる喜び、未来に展望の持てるイベントをつくり上げたいと思います。 特徴の第6−区内産業支援 予算修正案の特徴の第6は、区内産業支援策であります。 まず、中小零細商店・事業所等の看板・日よけなどの区道上空道路占用料を免除するとともに、子育てパスポート事業のうち、5%の商店負担分を軽減し、協力店をふやすため、協力店に対し年間5万円を助成いたします。 また、宅配サービス店を支援するため、商品注文に応じて配達をする商店を募り、カタログを作成し配布します。高齢者買物コーディネーターモデル事業もあわせて実施いたします。 特徴の第7−地球環境を守り・安心安全な区を目指す 特徴の第7は、地球環境を守り・安心安全な区を目指す取り組みであります。 まず、私道防犯灯への電気代助成を全額助成として、防犯活動を支援いたします。 また、消費者センターを充実し、急増する多重債務者を初めとする区民相談体制を厚くしてまいります。 子ども・学校の安全対策として、(仮称)安全安心推進員を、夏休み期間を除く年間11カ月間、全小学校に配置し、登下校時は危険箇所、それ以外は校外学習の安全対策など、学校と地域が連携して安全・防災などさまざまな活動に寄与する活動を進めていきたいと思います。 環境リサイクルでは、容器包装リサイクル法に基づき、プラスチックごみの資源回収を行います。初年度は準備期間が必要なので、10月から実施したいと思います。 新エネルギーの活用推進では、太陽熱利用給湯器設置助成、バイオディーゼル(廃油)モデル事業、自転車専用道路設置、ベロタクシー導入のための調査費を計上いたしました。 また、地域住民のコミュニティー自主活動支援のため、住区センターの施設使用を無料にするとともに、生涯学習施設の施設使用料を2分の1に減額したいと思います。 平和事業についても引き続き拡充してまいります。 他の拡充事業については予算説明書のとおりであります。 財源対策 最後に財源対策です。 区長提案の予算案の中から、不要不急の事業を見直しいたします。まず、区独自の学力テストを中止し、該当部分の歳出予算の全額カットを行います。一般区営住宅改修整備資金積立金のうち、具体的計画も見通しもないのにさらに積み立てる部分を減額します。 予備費も過去5年間の執行状況を見ても2億円を超えたことは一度もありません。よって、1億円減額いたします。 また、財調基金は10億円余取り崩し活用いたします。 以上、一般会計予算の0.5%を増額するとともに、予算の優先度を改めれば、区民の負担を軽減し、生き生きとして暮していくことを応援できる予算になると確信しております。 なお、修正案に関連する条例のうち、保育料の負担軽減条例、ながいき応援手当支給条例、入学祝金支給条例は既に提出済みですが、修正案が可決されれば、直ちに他の必要な条例改正案を提案する準備をしております。 予算委員の皆さんにおかれましては、ぜひ積極的にご審議をいただきまして、本修正案にご賛同賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。 |
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