4、予算特別委員会の質問等(3月3日〜3月11日) 街路灯100%助成、若者や子どもたちを応援する施策を提案。 住民の声を生かした北千住街づくりについて 第4日目(3月7日) 浅子けい子議員 |
○委員長 次に、共産党から質疑があります。 ○浅子委員 私は、まず最初に、犯罪の少ない安心して住めるまちづくりについて質問をいたします。 その前に、区長は「治安」という表現で施策を推進しようとしていますが、どうも治安という言葉が私にとってはしっくりきませんので、辞書で調べてみました。そうしましたら、「治安とは社会統制上の概念であり、国家による統治、秩序の状態」というものでした。 私にとって治安というよりも安全・安心、それ が何よりで、そうして区民の皆さんとまちづくりをしていく、それが大切なことだと思います。 さて、区長は「あだちの未来を拓く三つの鍵」の一つに、治安を挙げています。足立区は都内でも犯罪認知件数が多い地域で、その中でも乗り物盗難が一番多く3割を占め、そしてその乗り物盗難の中でも自転車盗難が8割を超えているといわれています。そこで提案された施策がワンチャリ・ツーロック作戦の展開でした。 では、皆さんにお聞きしますが、刑法犯の中で乗り物盗難の次に多いのは何だかおわかりでしょうか。 ○危機管理室長 乗り物盗の次に多いのは車上ねらいでございます。 私道・商店街街路灯の電気維持管理費は100%助成を ○浅子委員 私が調べましたら侵入、窃盗となっておりました。 我が党が昨年実施した区民アンケートには、多くの区民の方から意見や要望が寄せられました。 その中の一つに、家の前の道路が狭い、暗い、街灯を設置してほしいという意見が何人もの方から届いています。足立区は密集地域が多くて、私道が家と家の間を網の目のように通っています。とりわけ私がかかわっています常東地域はそのようです。 また、近ごろは早くから家々の電気が消されていたり、家の玄関に電灯があってもつけていなかったり、また、住む人がいなくなり空き家になってしまった家もあちこちに見られます。 そうした地域では、夜のひとり歩きは物騒で控えてしまうのが実態です。私道に街灯を取りつけるための制度として、区の私道防犯灯設置助成の制度がありますが、その活用状況はどうなっているでしょうか。また、地域的に活用の違いはあらわれているのでしょうか。 ○計画調整課長 私道のミニ防犯灯でございますけれども、18年度現在の設置で申しわけございませんが、本数で9,476灯設置されております。大体年間ベース、年度で変動はあるのですけれども、100から150灯程度増加している状況でございます。 この防犯灯につきましては、地域の町会・自治会の申請に基づいて設置させていただいております。 そういう関係で、いろいろな地域に町会・自治会長さん、 地区会長さんからご要望をいただいて、それを現場で検証させていただいて設置しているという状況でございます。 ○浅子委員 先日伺いましたら、足立区の中でも西部地域、ここは日暮里・舎人線の開通によっていまマンションとか周辺には家々が新しく建てられているということで、そちらの方の地域が東部地域に比べて活用が多いというお話を伺いました。日暮里・舎人線の周辺は、これからもマンションを中心に人口がふえ、そして家々もふえ、私道もふえることが見込まれ、この制度の活用は引き続きふえていくんだと思います。 いざ街灯つけてもらおうと思っても、設置するのには工事が1回で区から助成も総工費の9割出ますので、町会・自治会の負担も限りがあると思います。しかし、維持管理費になると継続することで〔「日本語がちょっと違っている」と呼ぶ者あり〕、維持管理費になると継続することでわずかな金額といっても、町内にあるすべての私道防犯灯について負担するとなるとばかにはできない金額です。葛飾区では電気代維持管理費の1灯につき年4,000円、ほぼ100%の助成を実施していると聞きました。我が党は予算修正案で私道防犯灯の電気代の維持管理への助成を拡充し、町会・自治会の応援をしていきたいと考えております。拡充していく考えはありませんか。 ○計画調整課長 足立区はいま現在、1灯当たり年間3,000円の補助を出しております。 その内容でございますけれども、一定の定率で1灯当たりの電気代が月約170円で、年間に換算しますと約2,000円程度、それから、球の電気の取りかえでございますけれども、大体寿命が2年程度と見ていまして、それを1,000円程度、合計で3,000円ということで妥当な数字だと思っていますので、改正する予定はございません。 ○浅子委員 しかし実態を聞くと、町会や自治会が負担をしていると言っているのですよ。〔「負担していない」と呼ぶ者あり〕、さらに商店街街路灯の助成について質問します。 商店街街路灯の助成は、いまから9年前に2分の1から3分の2に拡充をし大変喜ばれ、そして平成16年に4分の3に拡充しました。拡充をしたときの経過はどうだったのでしょうか。 ○産業振興課長 商店街の装飾街路灯でございますが、商店街のにぎわいといった面と、防犯灯の役目も果たしているという観点から、従前平成16年に3分の2から4分の3に上げた経緯がございますが、地元商店街にも一定の負担をしていただく必要があろうと思いますので、4分の3の補助率を維持していきたい考えでございます。 ○浅子委員 商店はいま空き店舗がふえています。この5年間でどのくらい商店が減少していったでしょうか。 ○産業振興課長 現在は5,155の平成17年度の数字でございまして、5年前、平成11年6,078という数字でございますので、約900ぐらいの商店がなくなったということです。 ○浅子委員 足立区内の四半期ごとの景況調査、皆さんご存じだと思いますけれども、その景況調査でも、曇りや雨の絵記号がこの間はずっと続いています。空き店舗がふえれば、まち全体が暗くなり、防犯の面でも心配です。そういうときに空き店舗というよりも、シャッターを閉めたところも防犯上や公共性の面で自分たちも負担をしようと、商店は閉じてしまっても街路灯にお金を出しているというところもあちこちあるのですね。街路灯の電気代負担が困難になっている商店も多くなっているとき、公共的な意味合いと防犯の面がある商店街の街路灯電気代助成を100%実施する考えは、先ほどないようなお話でしたが、改めてどうでしょうか。 ○産業振興課長 先ほど答弁させていただいたとおりでございまして、4分の3を維持させていただきたいと考えてございます。 ○浅子委員 どんどん商店が本当に不況で苦しい中、本当に冷たい答弁だと思います。 犯罪認知件数を減らしていくことがとても大切で、まちのかなめである商店に活気とにぎわいを取り戻し元気になってと応援をし、暗くて怖い、明るくしてほしいという声にこたえることが区民の願いに沿った安心したまちづくりだと思います。 区主催でヤングミュージシャン・コンサートを開催し、若者応援を 次に、青年対策について提案いたします。 朝早く駅に行くと、携帯を持った青年が数人集まってワゴン車で運ばれていく、そうした姿を見かけます。この集団を何だと思われるでしょうか。 ○産業政策課長 テレビのニュース等で耳にする、目にする日雇い派遣の労働者を現場の方に連れていく車両等かなというふうに推測されます。 ○中小企業支援課長 いまのと同じでございますけれども、産業センターの前にハローワークがありまして、その前にバスがほぼ2台とまっていまして、ちょうど私たちの出勤の前に、いわゆる手配師といわれるような人が、並んでいる人をバスに入れていると、調整しているという光景を出勤途上で見ております。 ○浅子委員 いまお答えにあったように、そうですね。日雇いの派遣労働者です。こうした光景が足立区でもいまお話があったように見られます。こうした日雇い労働者、それから、アルバイト等で働く青年の就労支援に役立てるために足立区は就労実態の調査をすぐにすべきだと考えますが、いかがでしょうか。 ○就労支援室長 実態調査と申しますと、どういうことを指しておっしゃっているのでしょうか。 現在はやる予定はございません。 ○浅子委員 実際に先ほどお話があったように、産業支援センター、あちらの方でもそういう方々が集まって車に乗せられているというお話があるのですから、直にそういう方々のお話を聞くとか、実施していただきたいと思うのです。 厚生労働省が昨年実施した日雇い派遣労働者とネットカフェ難民の実態調査では、100万人近い人が日雇い派遣で生計を営み、日雇い派遣の大半が短期派遣労働者で平均13万3,000円という状況であることを明らかにしました。正規非正規の分断、男女の分断、生活の困窮、将来への不安など、青年の置かれている状況は深刻です。閉塞感の中で青年が生きているということがいえると思います。 足立区の青年も同じです。そうした青年に元気を出してもらい、足立区に若者が集う楽しい提案を共産党はしたいと思います。 区の主催でヤングミュージシャンコンサートを実施してはどうでしょうか。 いま北千住駅周辺を初めとして路上ライブを楽しむ20代若者たちの姿が目につきます。我が党が予算修正で提案をしているヤングミュージシャンコンサートについて、ぬかが委員が若者に意見を求めると、いいですね、発表の場が欲しかった。交流する場があったらいいという声とか、演奏する人が集まれば友人を初め見に来る人も多いよね、やってみたいな、どうせやるなら聴衆に感想を聞いてみたいし、審査員をさせてコンテストなんかだとか張り合いが出るな、などという声があったということです。 音楽を楽しむ若者たちに演奏の場を提供し、投票で優賞者を決める、優賞した若者には足立をイメージした曲をつくってもらい、それを例えばCDにしてあげて、500枚で5万円くらいからできるそうですけれども、区でも活用するなどしてはどうでしょうか。考えただけでも楽しくなります。区が主催で天空劇場を使えば、会場費もかかりません。若者の夢と希望、そして文化の発信、さらに足立区のイメージアップにつながる一石三鳥のこの提案をぜひ考えてほしいと思いますが、どうでしょうか。 ○文化課長 区内では区の施設としてギャラクシティやシアター1010の方で音楽室を用意してございます。青年たちの音楽室の利用はそこそこ高いという状況でございます。 若い人たちの要望については、特に私どもの方で調査をしているということはございませんけれども、声が高く届きましたら、その声を拾いながら、区としてどういうことができるのか検討していくことも考えていきたいと思います。 ○教育事業担当部長 いま委員の方からご提案いただいた事業につきましては、現在のところ考えておりません。 ○浅子委員 江東区では、昨年から区の三つの音楽スタジオを使って、使っている人たちに呼びかけをして江東バンドフェスティバルを主催して、手間はかかるけれども、お金もかかるんだけれども、それでも若者に温かいメッセージを送っています。これはそのポスターです。ことしも3月2日に行われたということです。ぜひこれを参考にして、足立区にも若者が喜んでもらえるまちにということで、考えていただきたいと思います。 次に、地域体育館使用料について質問いたします。 現在、地域体育館は総合スポーツセンターも合わせると足立区には11館ありますが、個人利用ができる等聞きました。個人利用は週何日できるのでしょうか。また、利用料はかかるのでしょうか。 ○体育振興課長 各地域体育館で、個人利用、団体利用という枠でご利用いただいておりまして、個人利用につきましては大人300円、子ども100円という料金になってございます。 ○浅子委員 週何日。 ○体育振興課長 大体各地域こと分散をしておりまして、各センター2日程度になってございます。 ○浅子委員 土曜日は無料開放という話を聞いたのですが、どうなのでしょうか。 ○体育振興課長 これは第3土曜日無料開放の日ということでご利用いただいております。 ○浅子委員 土曜だけは無料開放で自由に使えるということですが、土曜日の利用状況、ほかの個人利用日と比べてどのようでしょうか。 ○体育振興課長 第3土曜日でございますけれども、やはり土曜日ということで、小中学生が学校もお休みということで、非常ににぎわっているという状況でございます。 ○浅子委員 我が党は今回の予算修正で小中学生の地域体育館利用料免除を提案しました。わずか1回100円とはいえ、子どもにとっては有料と無料とでは利用頻度に差があることは、いまのお話でも明らかです。子どもの遊び場を確保するという点からも、家の中でテレビゲームなどで遊ぶことが多いと頭を悩ましている親にとっても朗報だと思います。ぜひ実現してほしいと考えますが、どうでしょうか。 ○体育振興課長 現状でご利用いただく形の場合は、親子でご利用いただいたりということも多くなってございます。そういう意味で、現状どおり第3土曜日の無料開放のみという形で決めさせていただきたいと思っております。 ○ 浅子委員 土曜日は親子ではないわけですよ。だから、無料にするという点は実現可能かと思います。前向きに考えていただきたいと思います。 北千住まちづくりは、地元商店の住民の要望をしっかり受けとめて! 次に、北千住東口まちづくりについて伺います。 北千住駅東口まちづくりについては、昨年の本会議で質問をいたしましたが、その後も具体化がどんどん進められております。本会議でも質問しましたが、地元住民、地元商店の願いである地元商店と地元のにぎわい、そして下町のよさを守る立場をいまでも変わらずこの計画を実施していこうと考えているのでしょうか。 ○都市整備部副参事 地元のまちづくり連絡会でさまざまな意見を聞きながら、それをもとにまちづくりを進めていきたいと思っております。 ○浅子委員 そういうことですが、私、本会議でもお話しましたが、日本たばこ産業と都市再生機構の敷地は、用途地域、容積率など地区変更を行って第1種住居地域を商業地域、近隣商業地域に変えて、にぎわい誘導地区と複合機能整備地区では、店舗床面積1万平方メートル以上の広さが可能となる。また高さも、にぎわい誘導地区では100メートルに引き上げられ、高層建築物が可能となろうとしています。 北千住駅東口から荒川までの風通しのよいまちに、30階のコンクリートの壁がどんと建ってしまうと、これを想像しただけでも本当に地元商店と地元のにぎわい、そして下町のよさを守り競合することはないのだうか、地元の方々がそういう心配をするのも納得がいくことかと思います。 来年度、土地開発公社は日本たばこ産業と都市再生機構の敷地の真ん中につくる予定の道路のための用地購入を予定していますが、幾らで購入しようとしているのでしょうか。 ○財産活用課長 価格につきましては、まだこれについて価格決定をさせていただいておりませんので、この場でご回答できる時期にきていないということでございます。 ○浅子委員 私、土地開発公社に参加しておりまして、そこでは公表されました。本会議でも言いましたが、この道路は日本たばこ産業や都市再生機構の開発を進めるために必要な道路で、開発事業者に多くの利益をもたらすものです。いままで開発をしてきたところを見ても、西新井駅の西口開発、そして新田周辺地区の開発、また千住大橋の開発でも、開発の中の道路は開発者の都市再生機構の負担で行ってきました。もっと区が積極的に日本たばこ産業や都市再生機構に働きかけて、区画街路ぐらい開発者に負担をさせるべきです。 区は本来事業者が負担をしてもいいという道路に、土地開発公社では44億円というお話がありましたが、それをかけるよりも、そういう支出を減らして、地元商店や地元住民の要望にこたえることにこそ力をそそぐべきだ考えます。 また、開発事業においては、地域住民の合意を十分に得て進めるよう求めて私の質問を終わりにいたします。 ○財産活用課長 真ん中に通る道路はあくまでも補助191号線、商店の代替えでつくる道路でございます。それができないと商店街将来都市計画道路をつくるということを避ける唯一のチャンスということで取り組んでいるということでございまして、商店街と共存共栄を図るために今後とも努力してまいりたいという考えでございます。 ○財産活用課長 先ほどの答弁でございますけれども、私は、価格は幾らですかという問い合わせでしたので、価格は決まっておりませんと申し上げました。これを土地開発公社の予定金額ということで質問をされておれば、それについては約44億円とお答えをさせていただきましたので、私の方の聞き違いかと思いますけれども、それで答弁をさせていただきました。 |
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