4、予算特別委員会の質問等(3月3日〜3月11日) 「地球温暖化対策のさらなる推進をめざして」 第5日目(3月10日) 橋本ミチ子議員 |
○橋本委員 皆さんこんにちは、よろしくお願いいたします。 温暖化対策について伺います。 日本共産党は、昨年1月に真に地球にやさしいまちを目指してという足立区の地域温暖化対策への提言を発表し、区にも提出いたしました。この提言の以前から、そしてさらに議会質問などで太陽光、太陽熱などのエネルギー利用の促進、トレーの回収、廃食油によるBDFの活用、また都市型レンタルサイクルの導入、ベロタクシーの活用など、幅広く提案をいたしました。 今回はCO2削減のための施策として、私たちが提案した多くのことが予算化されたことは本当によかったと思っています。真に地球にやさしい人のまちを目指すために、さらに施策の前進を求めて質問をいたします。 新しい基本計画の四つの柱に「環境」の言葉がなく、指標からも「資源化物の回収をふやす」が外されましたが、トーンダウンしているように感じますが、日本一地球にやさしい人のまちを目指すという目標、意気込みは変わってしまったのでしょうか。 ○ 計画課長 今回の基本計画の改定作業の中におきまして、施策の枝の整理をいたしましたところでございます。我々としましては、環境政策そのものが重点的な施策であるということで、土台は変わっておりません。ただ、主なものとして資源循環といったところ、資源化といったところが一部見直しまして、温暖化をクローズアップさせたということでございます。 トレーのリサイクルを ○橋本委員 ぜひ温暖化対策、資源化回収を進めていただきたいと思います。 それで、発泡トレー、発泡スチロールの回収事業が今回モデル事業という形で発表されています。現在、家庭から出た白色トレーや発泡スチロールはスーパーなどへ持っていきますが、今回、集積所回収をモデル的に実施するということです。この問題は07年決算特別委員会で私が区長に白色トレーも大事な資源、集積所回収をすべきとの質問に、ご意見を参考にするという答弁でございました。具体的にはどの地域をいつごろからどのように行うのでしょうか。 ○計画課長 トレーにつきましては、材質が均一ということでいいリサイクルになるということで、今回追加をするものでございますけれども、場所につきましては、スーパーがない地域をこれから選定していくという状況でございます。 ○ 橋本委員 ぜひスーパーのない地域でやってみて、その経験を生かして全区的に広げていただきたいと思います。 廃食用油のバイオディーゼル事業について 次に、廃食用油の回収リサイクル事業についてですが、使用済み天ぷら油を適切に処理すれば、枯渇性エネルギーを使わなくてもクリーンなバイオディーゼル燃料BDFに生まれ変わり活用ができます。多くの自治体でもそういう実験をし、活用しています。 今回、回収拠点を設けて廃食用油を回収、バイオディーゼル油を清掃車に試験的に活用するということですが、具体的にはどんなふうにやりますか。 ○計画課長 廃食用油、これは家庭から出た廃食用油、いまは可燃ごみの方に入っているわけですが、これを区内の4カ所程度拠点を設けましたところに持ち寄っていただきまして、それを集めて処理委託をし、精製した結果できましたバイオディーゼル、これをディーゼル車両である清掃車両の方に一部使ってみたいと考えております。 ○ 橋本委員 これも経験を生かして、さらに目標を明確にして取り組んでいただきたいと思います。 循環型食品リサイクル事業について 次に、循環型食品リサイクル事業について伺います。 この事業は、これまで小学校4校で実施をしました。学校や家庭から出る生ごみを堆肥化し、農産物を生産する循環型食品リサイクルのモデル事業を行って生ごみの減量化を図るとともに、子どもたちへの環境教育につながるものです。取り組んでいる生徒や保護者からどんな意見があったか、そしてまた、学校からの希望があれば、来年度も実施するのでしょうか。 ○温暖化対策課長 このシステムに参加していただいている保護者の方、またお子さまからのご意見ということでございますけれども、おおむね皆様好評ということで聞いてございます。 なお、来年度に増加というご提案でございます。いまご審議いただいている予算にプラス1校分の予算を計上させていただいているところでございます。 ○橋本委員 そうしますと、いままで4校やって、プラス1ということですから、具体的には手が挙がっている学校というのはあるのでしょうか。 ○温暖化対策課長 現在のところ具体的に希望されている学校はございません。しかしながら、先般、ある会議の中で来年度やってみたいという学校の情報をちょうだいしてございますので、予算をお認めいただき次第、その学校とコンタクトをとっていきたいと考えております。 ○ 橋本委員 ぜひこの計画も学校とよく相談しながら計画的に進めていってください。 あだち再生館を改修し、環境エコセンターをつくるべき 次に、あだち再生館をリニューアルして(仮称)エコセンターをつくり、そこに行けば環境や温暖化に関する教育、さまざまなことがわかる施設のことですが、12月に浅子議員が質問しました。答弁はリサイクル機能以外の展示などにつきまして、あだち再生館のリニューアルを視野に今後検討してまいりますというものだったのですが、その後、検討結果はいかがでしょうか。 ○温暖化対策課長 12月のご質問以来、再生館のあり方について内部で検討してございます。 なお、先月実施いたしました地球温暖化防止キャンペーン、この際に使いましたパネル等につきましては、既に再生館において展示してございます。 なお、リニューアル等の時期を見きわめまして、リサイクル以外の機能も盛り込んでいきたいと考えてございます。 ○橋本委員 私は2月にオープンしました荒川区のエコセンターを見てきました。元保健所を改修し、1階は心身障がい者福祉センター,2階は環境学習情報センター、ほかに学童保育室が併設されていました。屋上には太陽光発電パネル、太陽熱温水器を設置するほか、雨水利用や屋上緑化、緑化タイルなど、ヒートアイランド対策もほどこしたものです。これがその緑化タイルなのですね。非常によくできていると思っております。 そして2階の情報提供コーナーでは、ハンドルを回す力の違いで蛍光灯と白熱電球を点灯するのに必要な電力を体感できる発電実験器具やうちわで仰ぐと発光ダイオードなどが点灯する微風風力発電機、自転車型トレーニング器具をこぐと電車が走る模型など、これが荒川でも職員の方が一生懸命自転車をこいで模型の電車が走っている様子なのですが、こういうことを展示して、子どもたちが楽しみながら省エネルギーなどを学べるようになっています。 私の話で、温暖化課長、イメージはつながりますか、イメージはわきますか。 ○温暖化対策課長 私も早速荒川のエコセンターの資料を取り寄せさせていただきました。委員ご発言の内容については承知してございます。 ○橋本委員 この施設をつくるに当たりまして、行政と区民の中の環境問題に関心のある人たちや、商店街の人たちに入ってもらって会議を積み重ねてきました。 住民からのアイデアで秩父のヒノキの間伐材を無料で提供してもらい、テーブルやいすをつくる新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDOから補助金を受けるなど、太陽光エネルギーの費用を活用しています。 足立区でもこのようなエコセンターを参考に、ぜひ(仮称)エコセンターをつくってはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○委員長 時間がありませんので、簡明に。 ○温暖化対策課長 リニューアルの時期を見きわめまして検討させていただきたいと思います。 ○橋本委員 ありがとうございました。 |
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