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開会あいさつ−近藤やよい区長(2009年6月9日)
◎近藤やよい区長 平成21年第2回足立区議会定例会の開会に当たりまして、所信の一端を申し上げます。
私の就任以来、約2年が経過いたしました。この間の経済状況を振り返りますと、初登庁時の「戦後最長の実感なき好況の時代」から、昨年9月には一転して「世界的な金融危機に伴う世界同時不況により、社会経済の方向性や先行きが全く見えない状況」へと劇的な変化を遂げました。
一方、足立区に目を向けてみますと、大きなチャンス、飛躍の起点に立っていることも確認できます。
昨年9月に実施した世論調査によれば、区政への満足度は47.6%と、かつてない高ポイントを記録しました。その内容を分析していくと、満足度が急上昇した主な地域は、日暮里・舎人ライナー、つくばエクスプレス沿線であり、区内の交通の利便性の向上が、区民意識に一定の評価となって表われていることがわかります。交通不便地域の解消は、永年にわたり、当区の一つのボトルネックとも言うべき課題でありましたので、課題が一定の解消をみたことからも、足立区が新しいステージを迎えつつあることは明らかであると考えております。
そこで、次なるボトルネックを解消しつつ、一方で区の魅力や価値を高める施策を戦略的に進めていくことが重要と考えております。その海図ともいうべきものが、「重点プロジェクト推進戦略」です。
まず、「たくましく生き抜く子ども」施策につきましては、4月から副担任制度をスタートさせ、現在、24名の副担任が小学校19校で活躍しております。教員を目指している人や教員経験のある人が担任を支え、子ども一人ひとりを大切に、学習状況の実態に合った指導に取り組んでまいります。
また、第二次生涯スポーツ振興計画に基づき、区民の皆様が安全、気軽に楽しみながら、健康づくり、体力づくりに取り組める事業として、花畑公園において月に2回公認スポーツ指導員による「パークで筋トレ」事業を開始したところ、毎回大勢の方々にご参加いただいております。更に、「観るスポーツ」としてプロサッカーチームを足立区に招き、サテライトリーグ公式試合を今年度は2回、舎人公園陸上競技場で開催する予定でございます。子どもたちに夢と希望を与え、足立区のイメージアップにもつなげていきたいと考えております。
「健康長寿社会」施策につきましては、特定検診と保健指導について、それぞれ受診率34%、25%を目指してまいりましたが、平成20年度実績で40%、32%と目標を達成することができました。また、平成13年度から始まった「健康あだち21」につきましては、来年10年目の節目を迎えるに当たり、担当副参事を配置し、区民の方々とともに、この間の全般的な事業評価を行い、次のステップを展望する準備に前倒しで入っております。介護予防と健康施策を融合させ、一生を通じたトータルな施策で長寿健康社会足立を目指してまいります。
環境につきましては、6月20日、21日の両日に本庁舎で「足立区地球環境フェア」を開催し、同時に庁舎北館の屋上エコガーデンの一時一般開放を開始いたします。「エコなくらし」をテーマに、比較的環境意識の高いとされる若い女性をメインターゲットに「第2回足立区温暖化防止区民会議」の中では、実践につながる具体的取り組みを発信してまいります。また、夏至に当たる21日当日やクール・アース・デーの7月7日、更に、足立の花火大会においてライトダウンを呼びかける予定でございます。
次に、環境と調和した緑や憩いの場の提供についてでございます。今年度創設した「みどりの基金」を受け皿とし、4月末日までに、荒川土手と江北桜並木において「ふるさと桜オーナー」の先行予約を行いました。両方で200本の募集に対して、区民の方々を中心に約1,200本の申し込みをいただきました。このお気持ちを次につなげるべく、「ふるさと桜」事業の継続、拡大を図ってまいります。
更に、「みどりの基金」を活用し、学校をはじめとする公共施設の緑の充実と民間の緑の保護や育成に力を入れてまいります。
続いて、「ビューティフル・ウィンドウズ運動」につきまして、今年度は10月1日より綾瀬駅周辺を禁煙特定地域に指定し、取り締まりを強化いたしますが、自転車の盗難を中心とする治安対策につきましても、重点地区として地域の皆様との協働で対策を一層強化してまいります。また、違法駐輪件数の減少を目指し、自転車駐車場と道路環境整備を合わせて行います。治安問題を区のボトルネックと捉えて、運動の一層の強化を図ってまいります。
竹ノ塚駅付近連続立体交差事業につきましては、関係機関との協議が整いましたので、鉄道立体化の構造形式及び関連する駅前広場、区画街路等の都市計画素案説明会を東京都等と連携の上、6月下旬に開催を予定しております。今後は、都市計画手続きと環境影響評価手続きを進め、平成23年度の事業着手を目指して着実に取り組んでまいります。
冒頭でも申し上げましたように、歴史のうねりという面では、先の見通せない大変な時代に突入しているわけでございますが、一方、足立区それ自体としては、底上げから突き抜けへ向かう飛躍の起点に立っていると認識しております。自治体間の競争が激化している今日、「足立区は今、自治体として、どこにいて、これからどこに向かうのか」という自己確認、自己の存在証明、いわゆるアイデンティティーが厳しく、かつ希望を持って問われる時代に入ってまいりました。
区では、20年ほど前、CI、いわゆるコーポレート・アイデンティティーを6年間導入し、一定の成果を上げたと認識しております。私は当時より、むしろ現在こそ、そのような経営改革手法が必要なのではないかと考えております。当時は、「区政を開く」、つまり、区組織のCIが中心になっていたようですが、そのころとは異なり、現在では、むしろ「まちを拓く」シティ・アイデンティティーに力点を置き、それにより、どちらの方向へ足立区の特性を収斂していくべきかも明らかにできると考えております。そこで、「まちを拓き、区政を開く」新たなトータルCIの準備に入るよう指示したところでございます。
特に、千住地区につきましては、大学連携を中心とした「文化・産業・芸術新都心」の構想を展望しているところであり、既存の都心や副都心、更には、臨海部などの新都心とは異なった、足立区らしい味わいの新都心を形成するため、シティ・アイデンティティーの手法を活用していきたいと考えております。こうした流れを通じて、区の未来の都市像を公民で共有していくことが大変重要であると考えております。
今回ご提案申し上げます議案は18件、報告2件、諮問1件でございます。各議案の提案の趣旨につきましては、参与より説明いたさせますので、慎重にご審議の上、ご決定くださいますようお願いを申し上げます。
閉会あいさつ−近藤やよい区長(2009年6月24日)
◎近藤やよい区長 平成21年第2回足立区議会定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
議員の皆様方には、16日間にわたり、重要案件につきまして、慎重にご審議の上ご決定いただきまして、心から感謝を申し上げます。
本会議並びに各委員会を通じて承りました貴重なご意見、ご要望につきましては、その意を体し、区政進展に努力してまいる所存でございます。
今後とも、ご指導よろしくお願いを申し上げて、閉会のあいさつとさせていただきます。
ありがとうございました。