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袋橋無料駐輪場の有料化やめよ、後期高齢者医療負担の軽減を
−鈴木けんいち議員(2009年10月9日)
○鈴木(け)委員 皆さん、おはようございます。
決算特別委員会3日目になりましたが、よろしくお願いいたします。
私は、初めに、土木費に関してお伺いをしたいと思います。
綾瀬駅に近い袋橋無料駐輪場有料化やめての声が
綾瀬二丁目の袋橋無料駐輪場の整備のことでありますが、綾瀬二丁目のこの古隅田川の水路の上には、水路を緑道にするという計画がありまして、緑道にするまでの間、暫定利用で他の駐輪場と違い、無料で自転車駐車場が運営をされてきました。
この無料駐輪場は、綾瀬駅に近い約1,500台分が置ける部分が綾瀬袋橋自転車駐車場と言って、足立区が管理をしてきました。そこから先のところには約600台置ける部分、これが小菅四丁目自転車置き場と言われて、これは葛飾区が管理をしてきました。
今度報告された整備計画では、一つには足立区が足立区管理部分を、老朽化などを理由に改修整備し有料化する。それから、(2)として、その関係のようですが、葛飾区管理部分は廃止すると聞いております。このことについて、無料駐輪場をなくさないで欲しい、有料化をしないで欲しいという声が殺到しております。
そこで、まず伺いますが、足立区管理部分の袋橋無料自転車駐車場、これが現在、約1,500台置けるわけですが、有料化すれば、やはりラックを付けたりするわけですから500台ぐらい置ける台数が減るのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○交通安全対策課長 袋橋の無料駐輪場を有料化するのに伴いまして、有料化の暫定整備の台数は約1,000台ほどと今考えております。
葛飾区側の駐輪場廃止で利用可能台数が減るが…
○鈴木(け)委員 そうしますと、やはり差し引き500台ぐらい置ける台数が減るとなります。
もう一つお伺いしたいのですが、葛飾区自転車置き場、これが廃止をされれば、その分が置けなくなるわけですから、合わせると約1,000台置ける場所が少なくなってしまう。これでは、この綾瀬周辺に自転車を置く場所が少なくなってあふれてしまうのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○交通安全対策課長 駐輪場を廃止することによって減る部分につきましては、空いている民営の駐輪場がそこで利用可能でございます。
また、新たに全体として600台ほど新設しますので、そこの中で吸収できると考えております。
○鈴木(け)委員 私ども、このことについて緊急アンケートを行いました。9月の28日に配布をしまして、昨日までに130人の方から回答がありました。
とにかく有料化しないで欲しいという声が圧倒的なのですが、まず声を紹介しますと、「有料化反対、無料だから少々遠くでも置こうと思っている人が、有料になれば駅近くの駐輪場に殺到するのは目に見えるし、同じ理由で駅近くに不法駐輪が増えると思う」「整備されると今より駐車台数が減ると思うので、置くことができなくなる人が増えます。一時預かりも時間が遅いと預けられなくて放置自転車が増える原因にもなると思います」「綾瀬駅付近の有料駐車場は予約待ち1年です。今の無料のところまで予約有料化したらとめるところがなくなってしまいます」「放置自転車はますます増えて駅前は大変なことになる。エコの時代にも逆行している」、こういう声が寄せられています。
こういう声にはどう答えますか。
○計画調整課長 区営綾瀬のところにつきましては、全体的なまちづくりの美観の観点からも、駐輪場の整備と合わせて緑道整備をしていきたいということで葛飾区とも協議させていただいております。
その中で、現在、利用者の中でトラブルも多く発生していますし、美観上非常に悪い。それから、青空駐輪、置きっぱなしの自転車といったこともございますので、総合的な観点から、緑道整備と合わせて、今回の駐輪場の整備を行っていきたいという内容でございます。
○鈴木(け)委員 今、美観上の問題もありということですが、これは写真を撮ってきました。かなりぎゅうぎゅう入っています。ただ、それなりに並べて置かれています。これは、整理員の皆さんがいらっしゃって指導している結果でもあるのです。それで、この駐輪場のことで、無料でありながら比較的よく整備されて置いてあるなと。ほかの場所を見に行った方がいらっしゃいます。ほかで無料のところを探して見に行ったら、確かに乱雑なのですけれども、それから比べるとこの綾瀬の無料駐輪場はよく整理されていると調べて教えてくださった方もいらっしゃいます。
このアンケートの中では、美観のためと言うけれども、きれいになって美観のために暮らしが圧迫されていいのかという声も寄せられていますけれども、この点はどうなのでしょうか。
○交通安全対策課長 いろいろ袋橋の駐輪場につきましては、美観上の問題、防犯上の問題と合わせまして、今、整理されているとおっしゃいましたけれども、3スパンのところの出入り口が非常に段差があって危険なのですね。その辺の安全性の確保も、地元からも寄せられておりますし、そういう中では無料ということでなかなか整備できなかった状況がございます。こういう中できちんと安全性を確保するという面も含めて、整備をするということの中での有料化でございます。
合わせて、各駅、区内の駅の中で竹ノ塚駅とか北千住駅とかにつきましては、放置禁止区域内の駐輪場につきましては全部有料でございます。そういう中では他の駅との均衡も図る中では、このたびの大規模無料駐輪場をきちんと整備して有料化することは妥当だと思っております。
母子家庭など、有料化はさらに暮らしを圧迫
○鈴木(け)委員 安全性の確保は必要だと思うのです。それから、老朽化もしていますから、整備は必要だと思うのですが、このアンケートで一番多いのは、やはりこの不景気の中、生活も大変でとても困るという声であります。
「母子家庭で私と子どもたちが利用しているから有料化は反対です。貧困家庭はとても困ります。子どもたちは自分でバイトして学校に行き、交通費も自分で出しているから、これ以上お金がかかると困ります。無料駐輪場があり、少しでも運賃が安くなるから綾瀬駅まで自転車で行っています」。もう一人母子家庭の方で、「母子家庭で働いています。少しでも節約しなければ生活していけない状況で、駅から遠くまで有料化されては困ります」。それから学生、「学生だから収入がないし、生活費の圧力に耐えられない。学生なのでお金がなく無料の駐輪場は大変助かります」。こういう声、学生さんはもっとたくさんいますし、「お金のない者は利用できなくなる。ただでさえ給料もボーナスも減って苦しいのに、そんなに追い打ちをかけないでください」、こういう声が続いています。
こういう声で、確かに区内の駐輪場は大体有料で、そことの公平性もというお話ですけれども、これだけ無料駐輪場によって生活をし、学校にも行っている、母子家庭でも何とか生活しているという方が、生活の中でここを利用しているわけですので、何らかの検討が必要ではないかと思いますけれども、こういう声にはどう答えますか。
○土木部長 無料駐輪場の件でございますけれども、実際に私何回か行っていますけれども、今、鈴木(け)委員が整理されているというお話ですけれども、実際にかなりトラブルがあると。整理員がスペースを空けると、そこに放り込むということもございまして、毎朝、毎朝そういう状態が続いているという状態でございます。
確かに今のご意見のように、有料より無料の方がいいという意見もあるのでしょうけれども、無料であればただですから、当然そういうご意見は出てくると思います。
もう1点は、無料駐輪場があることによって民間の駐輪場が出てこれないと。これは事業者の方もそういうご意見を言っていますし、むしろ民間の駐輪場を誘導するという意味合いでは、無料駐輪場を廃止していって、それなりに負担していただいてやっていくということを考えております。
○鈴木(け)委員 私思うに、有料より無料がいいというようなだけではないと思うのですね。本当に生活が苦しくて、ここが無料だから利用している、それで生活をしている、学校にも行っているという方がいらっしゃる。例えば、この袋橋駐輪場は足立区が管理していますけれども、第1から第3にまで三つに分かれているのですね。駅から近い方が第1、そして第2、そして第3となるわけですね。
ですから、例えばですけれども、駅から遠い方だけでも無料を維持するというような方法はとれないものだろうか。
葛飾区にも無料駐輪場維持の申し入れを
それから、葛飾区が廃止すると言っていますけれども、葛飾区に申し入れて、葛飾区のその先、もっと遠い方が葛飾区の分なのです。そこも一杯になるのですね。ですから、そこを葛飾区に申し入れて、葛飾区も無料駐輪場を維持して欲しいと、そういう申し入れを足立区からも行うこともやっていただけないかと思うのですけれども、どうでしょうか。
○計画調整課長 今回の有料化に際しましては、足立区の方は距離を考えて料金設定を、それは私どもの方も検討はしていきたいと思います。ただ、葛飾区の方につきましては、葛飾区の駐輪場を廃止して、それをすべて足立区で受け入れるということではございません。先に足立区の方が有料化をしまして、来年になってから葛飾区の方が廃止をするようなお話を聞いておりますので、葛飾区は葛飾区の対策を考えていくべきと考えております。
○鈴木(け)委員 それでは、葛飾区の対策の一つとして、廃止をしないで維持をするということを申し入れていただきたいと思います。今の問題は区の対応にかかっていますから、是非、検討してください。
後期高齢者医療の保険料見直しで負担増、軽減措置を
次の質問に移ります。後期高齢者医療特別会計についてお伺いをしたいと思います。
後期高齢者医療制度は総選挙で廃止が争点になりました。そして、民主党新政権が誕生し、この新政権も廃止を言明しています。
この制度は、2年ごとに後期高齢者の人口、また、かかった医療費に応じて保険料が上がる仕組みになっておりまして、高齢者が増えるもとでは毎回保険料が上がっていくと。2025年には現在の倍以上の負担になる形となっております。この制度は早く廃止しないと保険料が改定され値上げされます。来年4月はこの制度が導入されて初めての料金改定の時期が迫っております。既に改定保険料の試算も行われておりますけれども、この試算ではどれぐらいの負担増になるでしょうか。
○高齢医療・年金課長 政令での本則でございますけれども、均等割が4万2,600円、所得割が8.21%という試算結果が出てございますが、できるだけ保険料を安くしたいということで、20、21年度と同様に、各区市町村の方で一般財源を投入してはどうかという試算も行ってございます。この試算でございますれば、均等割が3万9,600円、所得割が7.36%という試算結果になってございます。
今後、国が示します高齢者負担率等、また更に勘案をして試算を進めていくことになろうかと考えております。
○鈴木(け)委員 相当の負担増になるので緩和措置も検討しているということですが、これは全国の平均ですと、年金収入211万円の単身者の場合、最高で9,600円の増、かなりいろいろな措置を講じて最低に抑えたとしても4,100円の増ということになるという試算が出ております。
まず、この基本料金の値上げが迫っているわけです。しかも、これだけではありません。このままいけば、被用者保険の扶養家族から後期医療に移行した人の保険料均等割を9割減額する軽減措置が講じられております。この期限が実は来年3月で切れるということで、これは全国で約200万人が影響を受けて、廃止された場合、760億円の負担増になると試算されておりますが、足立区では何人が影響を受けて、どのぐらいの負担増になるのでしょうか。
○高齢医療・年金課長 所得割にかかりますと、それぞれの所得の方が幾らかで違いますが、均等割でお話をさせていただきますと、今9割軽減を受けている方が今年の7月の段階で約1万3,500人、8.5割軽減を受けている方が約9,000人ということでございますので、均等割だけのところで見ましても約2万二、三千人の方が影響か出ると見てございます。
○鈴木(け)委員 今、7割軽減の方を一緒にお答えいただきましたが、今の話は、まず被用者保険の扶養家族から後期医療に移行した人の分、これは1万3,500人が影響を受けると。それから、もう一つ軽減策がありまして、均等割7割軽減を受けている世帯の軽減幅が8.5割軽減、こういう措置が講じられているわけです。これもやはり来年の3月に期限が切れる。それによって影響を受ける人が9,000人ということであります。こういうことで非常に影響が大きいわけです。
もともと制度がひどいので、こういう部分的な軽減措置が様々講じられてきたのですけれども、それが期限が切れるとなると、やはりその制度のひどさが浮き彫りになってきていると思います。やはりこの制度は廃止するしかないということを申し上げて、次の質問に移りたいと思います。
介護保険についてお伺いをしたいと思います。
我が党は、介護労働者の賃金が低くてなかなか職員が集まらない、誇りを持って仕事ができない、こういう劣悪な状況の改善を求めてきました。このことは、そもそも介護保険制度そのもの、それから、これまでの自民公明政権の姿勢が反映して生み出されたものであります。
このたび、様々な過程を経て介護職員処遇改善交付金、これが2年半の期限で実施をされましたけれども、これは、交付金を受けるには各事業者から申請が必要なのですが、申請状況はどんな状況でしょうか。
○介護保険課長 各事業者の皆様は東京都の方に直接申請するという仕組みになっておりまして、申請状況についてはまだ公表されておりません。
○鈴木(け)委員 今、公表されていないということですけれども、実態をつかんで改善に生かしていくということが大切だと思います。
この交付金延長2年半、2年半後にはまた給料が下がってしまうということは、これはできないわけで、事業者としても経営者としてもできないし、介護職員の方もそれはとても耐えられないわけですから。
それから、介護報酬そのものを引き上げていくということも必要であります。それで、この問題は本会議の質問でも聞きまして、それで区は実態調査も行ってとお聞きしましたら、調べているというご答弁でした。
確かに以前調べた結果の報告はいただいているのですが、どうも実感と違うと。かなりの事業者が、過半数の事業者が給料を引き上げていますとか、引き上げますという回答になっているのですが、私の方でかなりのところにお聞きしますと、いやそういう話はないとか、そういう予定はないということで、少し実感が違うのですね。もう少し実態の把握が必要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○介護保険課長 この10月には、国の方で同じく詳細な調査が行われることが予定されております。
また、区といたしましても、先般の調査は4月1カ月の全体状況の把握ということもございましたので、今後、国の調査の結果等も見ながら、改めて年度末には、また調査を行いたいと考えております。
○鈴木(け)委員 是非しっかりやっていただきたいと思います。
一般財源を投入して、待機者の多い特養ホームの増設を
次に、足立区の特養ホームの待機者は何人になっているでしょうか。
○高齢サービス課長 区外の方が500人、区内が3,000人、合計3,500人の待機者でございます。
○鈴木(け)委員 東京全体でも4万人弱ぐらいですから、1割近くの方が足立区の待機者というぐらい、非常に多くなっていると思います。
それで、私ども度々特養ホームの増設を求めてきましたけれども、やはりこの本会議で質問しましたら、国から前倒しで増設するよう指導が来ているということでした。具体的にはどんな内容でしょうか。
○高齢サービス課長 老健局の計画課から介護基盤の緊急整備ということで前倒しをして、計画では第4期が12万人でございますけれども、その部分を4万人増やして16万人にするような指示が来ております。
○鈴木(け)委員 4万人増やすということで、これは全国の1年分に相当する、足立区でも1年分に相当することになると思います。この費用や介護報酬、これ増設すれば費用もかかるし、それが介護報酬にもはね返って、保険料にはね返って上がってしまうという問題があるのですが、この点についてはどうなっているのでしょうか。
○高齢サービス課長 今回の状況は、雇用が緊急に求められるとか、特別養護老人ホームの入所が多数余る、群馬県の静養ホームたまゆらの事故が起きたということで緊急措置でありますので、それらをかんがみないで緊急的に措置するという形になっております。
○鈴木(け)委員 まさに一般財源を投入して増設を進める、進めようということを国が指導しているということで、私どもこれまで介護保険会計の中でやるには無理があるということを度々指摘をしてまいりましたけれども、国自体がそれを認めて緊急対策を言っているということであります。
この指導に基づいて足立区ではどのように対応しているのでしょうか。
○高齢サービス課長 現在、特別養護老人ホームは今年の11月には竹の塚翔裕園が、それから、2年後にはル・ソラリオンができます。そして前倒しをする形で各事業者に呼び掛けをしているところでございます。
○鈴木(け)委員 呼び掛けはしていて、どうなのですか、反応というか、見通しは。
○高齢サービス課長 老人保健施設については、応募があるわけでございますけれども、特養については応募が少ないのが現状でございます。
○鈴木(け)委員 老健はもとより、特養もきちんと増設ができるよう、一層取り組みを強めていただきたいと思います。
終わります。