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山中湖林間学園残せ、本木東小学校を廃校にするな
−橋本ミチ子議員(2009年10月13日)
○橋本委員 先日の台風で雨漏りがしている学校があると聞いておりますが、調査して手だてを打っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○学校施設課長 台風によりまして雨漏りということで、6校ほどお電話いただいております。現地に行きまして、適切に対応したいと考えております。
○橋本委員 是非そのようにしていただきたいと思います。
区長にちょっとお伺いしたいんですけれども、子ども施策を重点に掲げ、特に豊かな体験などを重視すると言っていますけれども、そうですよね。
○区長 そのとおりでございます。
山中湖林間学園は豊かな体験の場、廃止を撤回せよ
○橋本委員 それなのに、なぜ山中湖林間学園を廃止してしまうんですか。山中湖林間学園は、平成14年度より基礎的、基本的な内容を図るとともに、豊かな人間性を育み、自ら課題を見付け、自ら学び、主体的に判断し、行動し、より良く問題を解決する資質や能力などの「生きる力」を身に付けることをねらいとした新教育課程の全面実践や文科省より出された答申等が位置付けられ、進められてきたものだと思います。
足立区立の三つの校外施設の中で、小学校と中学校の両方で行けるのは山中湖だけです。小学校のときに見た富士山や富士五湖などの景色を中学生になって改めて味わうことも、また大いなる視野を広げるものと考えます。この21年度山中湖自然教室の実施要綱に書かれています。
こういう豊かな体験の場を、なぜつぶそうとしているのでしょうか。
○教育改革推進課長 山中湖林間学園ですけれども、こちらの方は昭和50年開設以来34年が経過しておりまして、老朽がかなり進んできております。
また、平成19年度から魚沼の方で自然教室をモデルで3校行ってきましたが、そういった中で、体験学習につきましては、山中湖だけではなくても、魚沼も含めて充実が図れるというふうに考えまして、山中湖分を廃止というふうに考えております。
○橋本委員 昭和50年につくったということですけれども、35年経過していると。しかし、体育館とC棟については建て替えをしているというふうに思うんですね。
それで、実はきょうの質問に当たりまして、ぬかが議員と浅子議員に行ってもらいました。これが、今の体育館です。
[写真を掲示]
こんなにきれいで、そして明るくて、いろいろできる、これが今の体育館ですよ。35年などここはたっておりません。
それから、魚沼についても、私は否定していません。どちらも共存させて選べるようにするべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○学校教育部長 山中湖につきましては、35年という年数もさることながら、再構築には約15億円のコスト、それからあの場所は、橋本委員もご案内のとおり冬は0℃以下になる関係から稼働期間が半年、そういったもろもろのことを考え、また、今ご案内のC棟につきましては、実は9部屋しか部屋がございませんで、それを生かそうとすると管理棟まで改修せざるを得ない。そういった様々な条件を踏まえて、今回は廃止というふうに決めました。
なお、先ほど区長が答弁されましたように、私ども、子どもたちの体験交流機会を今まで以上に豊かにするという目的を持って、今、政策の再構築を行ってございますので、今後とも子どもたちに十分な体験交流の機会を与えていきたいと考えてございます。
○橋本委員 大自然に抱かれた山中湖林間学園ですが、4棟からなる施設で、A、B、Cは宿泊、C棟と一緒に建てられた体育館は、今お見せしたとおりでございます。そして、ここではバスケット、卓球などのスポーツはもちろん、映画の上映もできる、豊かな体験学習ができる施設です。子どもたちは、5年生で山中湖自然教室に行きます。その感動は子どもたちの心にしっかりと刻まれています。
これは5年生の1年間をまとめてつくったものです。オモローだった行事ベストスリー、1位が3日間の山中湖、2位がクレープづくり、こういうふうになっています。また、卒業式のときにも、必ず「楽しかった山中湖」と声高くアピールする子どもたちの姿を私は忘れることができません。子どもたちからすばらしい施設を奪わないでいただきたい、お願いいたします。
本木東小学校を小規模校という理由で廃校にするな
次に、本木東小学校の問題で伺います。
区教委は、今年の3月12日、文教委員会で、栗原小学校、千五小学校、本木東小学校の統廃合計画を発表しました。理由は、栗原小学校は大規模集合住宅開発による急激な人口増加のため、千寿第五小学校は校舎の建築年の古さのため、本木東小学校は10年以上続く過小規模のためということですが、この3校のうち説明会を実施したのはどの学校ですか。
○学校教育部副参事(学校適正配置担当) 現在までのところ、学校に対して説明をしましたのは、本木東小学校の関連の学校でございます。
○橋本委員 本木東小学校だけですね。それはつまり、本木東小学校だけを統廃合の対象としていることですか。また、その理由は何でしょうか。
○学校教育部副参事(学校適正配置担当) 本木東小学校につきましては、平成10年以来6クラスの状態が続いております。私どもで基準を示しておりますところの過小規模の学校の状態が続いておりますので、適正規模にするために統廃合の計画を進めているところでございます。
○学校教育部長 若干補足だけさせていただきたいと思います。
決して本木東小だけということではございませんで、平成7年に策定した計画に基づきまして、平成19年に千住地区が終了し、若干年数は開きましたけれども、引き続きその適正化のための取り組みを進めるということで、橋本委員ご指摘にあった学校につきましては、私どもは適正規模化に向けて取り組んでいこうということでございます。
○橋本委員 いわゆる、教育委員会から見て小さ過ぎるということだと思いますけれども、これは全く行政が勝手に決めた基準から見て小さいということであって、小さい学校には小さい学校の良さがたくさんあります。わざわざ小さい学校を選んだ人もいる。今や、千住のときと違って、学校選択の自由というものがあるじゃないですか。その願いにどうこたえるんですか。
○学校教育部副参事(学校適正配置担当) 本木東小学校につきましては、学区域内の居住している児童・生徒の人数も非常に少のうございまして、今40人を切っている状況でございます。学校選択制を含めまして、他区地域からの流入とか、今までの状況を見ますとなかなか望めない状況でございますので、今後、適正配置に向けて推進していくつもりでございます。
PTAのとったアンケートでも計画見直しの声
○橋本委員 区が提出しました資料によりますと、今後の本木東小の入学予定数というのがあります。6歳が22名、5歳が33名、4歳が28名、3歳が21名、1歳が26名、0歳が31名と、こういう資料が書かれております。
また、今回の区長のあいさつの中にも、若い世帯の流入で66万人になったとあいさつもありますけれども、私は、この人口というのは、やっぱり流動していくものだと思いますし、多くもなるでしょう。ですから、そういうところを見て今後のことを考えていただきたいと思います。
それで、本日、本木東小の父母の方たちから各会派に公開質問状が届いていますよね。これは各会派がお答えを出して送っていただかなければいけないものかなと思いますが、PTAがとったアンケートには、「小規模校をなくすことが適正だとは思えない。入学して1週間足らずだが、子どもの様子や入学式で感じた学校環境の良さから、本木東小学校を選んで良かった。学校選択制の趣旨から外れていると思う。きちっと学校を見て選択したのにあまりにも場当たり的な発想で、保護者に失礼ではないか。子どもが、本木東小がなくなったら学校に行かないと言っている。下の子も本木小に入れたいと思っている。20数年前の計画が現状の今に適正であるか、まず疑問に思う。計画そのものを見直してみることも必要だと思う」などなど、子どもたちの将来を考えた親たちの必死の思いが書かれています。この思いにどうおこたえするのでしょうか。
○学校教育部副参事(学校適正配置担当) 私ども教育委員会としましては、3月にガイドラインを発表した後、本木東小学校の関係者、開かれた学校づくり協議会に4回、また、保護者等に7回の説明会の機会をいただいております。今後とも、保護者の方の不安を解消するような説明に努めてまいりたいと思います。
○橋本委員 私は、今この読み上げました保護者の方たちの思い、ここをどうするんですかと伺ったんですよ。どうですか。
○学校教育部副参事(学校適正配置担当) 今までも保護者会等でいろいろなご意見をいただいておりますので、今後、私どもの方でも適切な資料を提示いたしまして、話し合いを深めてまいりたいと思っております。
○橋本委員 先ほども見せました公開質問状の中には、「本来、在校生、保護者及び地域住民の反対意見には真剣に向き合っていただけません」、こう書かれています。何回開いても、住民の声を聞こうとする、そういう真摯な態度がない、私はそう思っています。
次に、PTAがつくったニュース、これですが、本木東小学校のPTAニュースには、教育委員会案として、統合相手校を本木小学校とし、平成22年度本木小学校建て替え予算を出し、全面建て替えなら平成24年度から工事をし、平成25年度までに完成予定で、平成26年度から新校舎で統合、決定事項ではありませんが、と書かれていますが、区教委はこのような説明をしているんですか。
○学校教育部副参事(学校適正配置担当) その説明につきましては、3月の時点で、本木東小学校の開かれた協議会の方で、何もなければ平成22年にお話をさせていただきまして、23年に統廃合ができるというようなことを口頭で報告したところでございます。
区教委が先行して説明するのは議会軽視ではないか
○橋本委員 口頭であろうが、何であろうが、この本木小学校の父母の方たちは、これをニュースにして皆さんに配られています。こんなこと議会で話しましたか。これはまだされてないと思いますよ。本当に議会軽視も甚だしいじゃありませんか。結局、本木東小学校は、この口頭で説明した問題によると、本木小学校と統合ということですか。
○学校教育部長 今、副参事(学校適正配置担当)からお話申し上げた点は、3月のガイドライン時の地元との関係者との説明のやりとりで、お尋ねがあって口頭でと聞いてございます。
橋本委員ご指摘のように、正式にはガイドラインを文教委員会に報告後、この10月に同じく文教委員会の方に実施計画案をご提示させていただいた上で、区教育委員会の考え方を正式に地域の皆様にお伝えしようと考えてございます。
○橋本委員 ちょっと違いますね。それで、もし本木小学校との合併ということになれば、本木小学校の児童は13学級、410人、身障学級もあります。本木東小学校は6学級、81人、身障学級はありません。子どもたちはここに入り切れるんですか。
○委員長 時間がありませんので簡明にお願いします。
○学校教育部副参事(学校適正配置担当) 転入しましても収容可能と考えております。
○橋本委員 到底入れると思いません。教育委員会の都合で子どもたちの将来を奪わないでください。地域の方々や子どもたちから、とても大事にされている本木東小学校の統廃合計画は、撤回し、小さくても輝く本木東小学校を残すよう求めて、質問を終わります。