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●一般会計補正予算への反対討論(2009年12月9日)

○ぬかが和子議員 ただいま議題となりました第139号議案 平成21年度一般会計補正予算(第2号)について、日本共産党足立区議団を代表して反対討論を行います。

区民生活応援の姿勢がみえない補正予算

 本補正予算は、未曽有の経済危機から1年が経過し、区民生活や中小企業が困難の度合いを増し年末迎える中で提出されたものです。もちろん、今回盛り込まれた緊急融資の延長やインフルエンザ予防接種助成などは私たちも要望してきた内容であり、否定するものではありません。しかし、本補正予算には、区が独自にでも区民生活を応援する姿勢が見えないことが最大の問題です。
 急激な景気後退と厳しい経済状況の中で、健全な区財政を維持しようということは否定するものではありません。ただ、もっと景気悪化の影響を受け、苦しんでいるのは住民です。失業率は12カ月連続で増え、派遣村が登場した昨年末より90万人増えています。マスコミでも雇用貧困対策が急務と報道。貧困率が発表され、日本はOECD調査でワースト4位ですが、ひとり親家庭の貧困率は、主要30カ国中、最悪の54%です。
 我が党は、前回の補正予算審議のときに、区民の緊急支援策など次の補正予算で充実されることを期待すると申し上げましたが、今議会の区長あいさつでも、深刻な区民の生活実態への言及は全くありませんでした。委員会審議では、需要増に対応する事業や小規模保育室などの緊急待機児対策以外で、区独自の生活支援策は全くないことが明らかになりました。

貯めこんだ基金1,000億円を生活支援にも活用すべき

 一方、20年度の繰越金の残額や契約差金など新たに生じた財源22億円余は、ほぼ全額を公共施設建設基金としてため込むことになり、予算上は、基金総額は1,000億円を上回ります。区も、財政状況の悪化を踏まえ基金を活用すると言っています。今補正予算こそ、深刻な区民の生活支援策や住居を失う人の対策に、新たな財源や基金を積極的に活用すべきでした。

新たな外部委託に税を投入するな

 また、新たな外部委託により、更に税を投入する問題も看過できません。債務負担行為の中に、PM業務委託の1億1,000万円が入っています。これは新たに改築を行う学校2校分のPM(プロジェクトマネジメント)を実質来年度から4年間で1億1,000万円、毎年にすると2,700万円余かけるためのものです。
 今、建て替えを行っている西新井小、中川小から、区の職員が工事の進行管理やチェックをするやり方を変え、外部にゆだねるPM的手法を導入していますが、設計や工事監督などの一括発注の中にPM業務も含まれており、今回のような予算はかかりませんでした。
 しかし、PM管理のミスなどにより、この2校の工事は遅れてしまいました。その欠点を補い、設計や工事監督を一括して行う業者をチェックするために、別の会社にプロジェクトマネジメントを委託する必要があるからと計上された予算です。
 新たな外部化により学校改築を進めるならば、今回のような方法しかないのかもしれませんが、結局外部に、設計だけでなく、工事の進行管理を丸投げするやり方を進めることで、新たなお金が必要になっているのです。
 しかも、プロジェクトマネジメントを専門にできる会社は主に大手の設計会社であること、それでも民間では、会計検査や補助金の関係など行政の建築独特の手法には不慣れであり、結局は、区の職員体制を現在よりも厚くせざるを得ないことも明らかになりました。そこまでして、外部に工事の進行管理を投げる必要があるのでしょうか。こういった予算を新たに組むことは認めるわけにはまいりません。
 区には、優秀な技術職員がいます。今こそ区の技術職の新たな採用も含め、育て、活用を行い、学校改築や施設更新を行う方法に立ち返るべきです。

あいまいな財源見通しで区民に犠牲と我慢を押しつけるな

 更に、財源の根拠があいまいで、実効性に乏しく、信憑性が問われる補正予算でもあります。区は、東京都の税収減により財調財源が1,000億円減り、足立区の財調交付金は100億円以上マイナスになると言っています。これ自体は、補正予算審議において、23区側の想定であり、東京都が発表した数字ではないことが明らかになりました。決まっていない数字を既定事実のように宣伝することは、区民要望を抑え、区民に犠牲と我慢を押しつけるために宣伝していることになるのではないでしょうか。
 しかも区は、一方で100億円減ると言いながら、財調の当初算定で区の見込みを上回った32億円余を本補正予算に歳入予算として計上しているのです。100億円減るというのなら、この32億円は全く歳入されません。仮に財調財源の減収額が区の言い分の半分だとしても、たちまち歳入欠陥に陥り、執行できない予算を今回補正予算で計上していることになるのです。入る見込みがないと言いながら、歳入予算として組むことは矛盾しています。
 以上の理由から、到底認めることのできない補正予算であることを申し上げ、区民生活を応援する姿勢に立たれるよう強く求めまして、討論を終わります。

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