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●区民の負担増となる75号議案、76号議案に対する討論−浅子けい子議員(2010年10月22日)
◆浅子けい子議員 ただいま議題となりました第75号議案 足立区自転車等の駐車秩序及び自転車等駐車場の整備に関する条例の一部を改正する条例、第76号議案 足立区立公園条例の一部を改正する条例について、日本共産党足立区議団を代表して、一括して反対討論を行います。
放置自転車の抜本対策にならない撤去手数料値上げやめよ
第75号議案は、自転車および原動機付自転車の放置に対する抑止力の強化を図るためとして、放置自転車撤去手数料を、現在の2,000円から3,000円に値上げをするとともに、新たに放置原動機付自転車の撤去についても、手数料5,000円の導入をするというものです。
放置自転車は、歩行者の通行の妨げとなり、点字ブロックの上に置かれて、障がい者が通行できない場合などもあり、放置自転車等の解消に力を入れていくことに異論を唱えるものではありません。しかし、放置自転車をなくしていくための抑止力として撤去手数料の値上げをすることは、住民の理解を得られるものではなく、解決にはなりません。根本的な解決策は駐車場を必要なだけ確保することであり、合わせて、マップを作り、駐車場の場所を徹底したり、街頭指導を適切に実施したりすることに力を入れることです。
前年度に比べ、緊急雇用により街頭指導を週4日から週6日に増やし撤去活動を強化する中で、放置自転車は減っていることが明らかになりました。更に区は、今後も主要4駅に周辺マップを作り、街頭指導員に持たせて誘導していく、放置をしないように官民合わせて誘導していきたいと答弁しているではありませんか。自転車利用の環境整備に力を入れていくことこそ、今やるべきことであり、放置自転車の解決につながらない撤去手数料の値上げは行うべきではありません。
区の公園施設利用は無料が当たり前、民間委託やめよ
また、第76号議案は、区立公園の駐車場や売店等の管理運営に市場原理を導入するものです。これまであった使用料の上限を取り払って、委託した民間事業者が多額の利益を上げた場合には、利益に見合った使用料を区に払うことで、公園の駐車場などまで公共性を投げ捨てることになります。
子どもからお年寄りまでいつでも気軽に憩う区の公園施設の駐車場は、本来、施設利用者に無料で提供することが当たり前の話です。それを民間事業者の儲けの対象にし、便乗して区も利益を上げる対象に変質させてしまうことであり、自治体のやるべきことではありません。
この条例制定のきっかけとなった新田さくら公園の附属駐車場は、民間のコインパーキング業者が24時間体制で営業するといわれています。地域のまちづくり連絡会からは、違法駐車や放置をしないでほしいという意見があったと言いますが、民間のコインパーキングのようにしてほしいと望んだわけではありません。北鹿浜交通公園や桜花亭など他の公園のように、施設利用時間中は無料で、朝開き夕方には閉園するため放置車両は全くありません。逆に民間のコインパーキングにすることで、付近のマンションの来客者の駐車場となり、本来の施設利用者が駐車できない事態を招きかねず、施設の目的からは逸脱しかねません。区は、公有財産の有効活用と言いますが、有効活用と言うならば、区民に更なる負担をかけるおそれのあるやり方は行うべきではありません。
両議案に共通していることは、本来行政が行うべきことや施設の役割を果たそうとしないことであり、結果として区民には何でも有料、負担増になるということです。
区民の暮らしが大変なときに負担増は認められないことを強く指摘しまして、討論を終わります。