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区内中小零細事業者への支援策の具体化を
−針谷みきお議員(2010年10月7日)
○針谷委員 私、産業振興基本条例が平成元年に全部改正されまして、経済活性化基本条例に発展をさせられたと考えています。その中身というのは、この条例の基本理念とか区の責務を見ることができますけれども、条例改正の趣旨はどうだったのかということで、いろいろ、るる見てみますと、基本理念においては、産業の振興を経済的及び社会的環境の変化に対応して、雇用なども含めて他施策に相互に関連して取り組むことを基本にしたと。かなりバージョンアップしたと私は理解しているのですが、この理解について担当部の見解をお伺いしたいと思います。
○産業経済部長 改正は17年に改正したものだと思いますが、おっしゃられるとおりに、狭い意味の産業振興ということだけではなくて、足立区の地域自体が活性化すること、例えばおっしゃられた雇用であるとか、消費者の問題であるとか、また、観光の問題であるとか、そういうことを含めて総合的に足立区を活性化していくんだという理念のもとに改正したものでございます。
区内中小零細業者の実態を政策立案に生かすべき
○針谷委員 やはり私はこの立場から、今いる区民、今いる中小零細企業をどう支援しているのかという立場、これは大事なことで担税力ある区民を持ってくるという、この全否定はしませんけれども、今住んでいる区民が良くならなければ、やはり足立区にいつまでも住み続けたいとならないと思うので、そういう産業振興策を、この基本条例に基づいてお聞きしたいと思っております。
代表質問で、このグローバル競争に左右されない個性あふれる地域経済社会の再構築が求められて、地域内の再投資力を高めることが決定的に重要であるという指摘をしました。そして今、各自治体で一人ひとりの住民の生活を向上させる地域再生に向けた取り組みが行われています。
そこで、区ではマッチングクリエーターによる区内企業を4,800社訪問して販路の拡大であるとか、区内中小企業の悩み事、そして支援策をアドバイスするという多面的な活動をやられているということで、この活動をどう生かすのかということで、代表質問で質問したわけです。
私も久しく産業経済委員会から離れていたものですから、今回、委員長としてもマッチングクリエーターの方々がどんな活動をして、どんな足立区内の中小零細業者の実態をつかんでいるのか、懇談会を持たせていただきました。この区内中小企業の現状と区の支援策でどんなことが必要なのかということで率直にお聞きをしました。
このMCと言われている人たち、平成20年から2年間、いろいろ頑張って、5名の相談員が区内の担当地域を決めて、この2年間で4,836件訪問したという話でした。
この支援策として、融資相談であるとか、経営相談であるとか、販路開拓相談だとか、受発注の紹介とか、セミナー講習会、創業経営支援などを行ってきているわけですが、懇談で区内産業業者の特徴は一体どんなところですかと聞いたところ、印刷とか紙業、金属加工、皮革が多いけれども、このまま放置すれば衰退しかねない、歯止めがかからない状態だと、ずばり指摘を受けました。そして家内企業、零細の零細ですね、家内企業では最近代金回収ができずに泣き寝入りしている業者が多いと、これについて小額訴訟制度を知らせてあげて相手にプレッシャーをかければ、泣き寝入りしなくて済みますよということですけれども、こういうことも知らない実態があるという話を聞きました。
また、売り上げが落ちて銀行へ返済が滞るようになったときにも、返済優遇ができるのに銀行が渋るというケースがあって、金融庁がこういう通知を出していますよというお話をしたら、非常に喜ばれたということでもありましたし、後継者がいなくて経営意欲がなくなっている業者も多いという深刻な実態を報告されたのですが、私は一番びっくりしたのは、最後に、今後は商売をどう畳むのかという相談も出てくるのではないかという話をされました。これだけ深刻な実態にあるということを痛感をしたわけです。
マッチングクリエーターの訪問情報を何らかの形で公開すべきでは
区はこのマッチングクリエーターがつかんでいる実態情報をカルテにして、政策立案に生かせるべきだということで代表質問でも取り上げたのですが、例えば、足立区の場合、全事業者2万8,608と数字で見る足立で出ているのですけれども、この2万8,000のうち何と従業員1人から4人というのが1万8,461、5人から9人というのが4,918、合わせるとこの10人以下の企業というか、本当に零細の家内工業を含めますと82%、残りの30人以下を含めると、足立区の中小企業というのは95%なのですね。この対策がそれぞれ変わってくるとは思うのですけれども、そこで、区はマッチングクリエーターの企業訪問で集めた情報を公開したらどうかという話を代表質問でやったときに、この情報は公開を前提としていないので、ホームページでの公開はできないという話であったと思うのですけれども、私はそこでちょっと知恵を絞って、違った角度でお話をしたいと思うのですが、個人情報を除いた情報の中で、例えば取引先とか、販路の関係で技術の問題であるとか、ある部分のデータを公開をして、何らかの形で情報発信して、それが販路の拡大に役立つということでの何らかの方法で発信する必要があるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
○中小企業支援課長 今針谷委員がおっしゃったとおり、マッチングクリエーターの訪問情報につきましては、主に企業主との相談内容等をデータベース化しているものでございまして、今現在これを公表するつもりはございません。
それらの情報につきましては、各種セミナーやマッチング会等を開催して、区内事業者の経営支援や販路拡大に役立てていこうと考えております。
また、足立区の実態にあった産業施策に生かしてまいりたいと考えております。
そういったホームページへの掲載等につきましては、今マッチングクリエーターが回りながら、東京都の中小企業振興公社の方に登録するように進めているところです。
昨日、私もそれを見ましたけれども、足立区内の業者、昨日現在で490社が登録をしておりまして、企業名のほかに会社の概要、それには業種や資本金、創立年、主要製品、それと各社の特徴等を掲載しておりまして、その登録事業者のホームページもリンクされておりますので、そちらの方にまとめるということですので、そちらの方が区独自でやるよりもそちらに今進めているという状況でございます。
成功例などを紹介するパンフレットなど作れないか
○針谷委員 私、都のことを言っても、足立区で何とかということで言ったのですが、それは検討していただきたいと思います。
もう一歩進んで、今言ったようにマッチングクリエーターがアドバイスしてうまくいった成功例などをご紹介をするということで、パンフレットをつくるとか、資料をつくる、それはどうでしょうか。
○中小企業支援課長 そういった成功事例の公表につきましては、この3月からMCセミナーとして、3月に1回目、6月、9月と、都合3回そういったセミナーを開催しております。
開催に当たっては、広報、ホームページで募集しておりますが、実際にこういった不況の中でも元気な企業の代表の方に当日来ていただいて、ゲスト講師としてお話をしていただいております。そういったのを、実際の開催結果についてホームページ等で広く公表できるように、これから進めていこうと考えております。
中小企業への直接融資をどのように検討しているか
○針谷委員 大田区がやっている中小企業の直接融資を検討すると言っていたのですが、具体的にどこまでどのように検討されるようになったのかお伺いをしたいと思います。
○中小企業支援課長 小額助成制度につきましては、来年度、緊急経済対策の一環として実施する予定です。基本的には補助金交付時のチェックのみでなくて、中小企業診断士等が事前の経営改善に対するアドバイス、事後フォロー等を継続的に事業発展にかかわれるような、そういった助成制度にしていきたいと考えております。