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開会あいさつ-9月24日
◎近藤やよい区長 平成22年第3回足立区議会定例会の開会に当たり、所信の一端を申し上げます。
本定例会には、足立区重点プロジェクト推進戦略の第1の柱である子ども施策の更なる充実に向け、新たに二つの基金の創設を提案させていただいております。
まず、緊急待機児童対策基金は、保育所と学童保育室の待機児解消のため、平成23年度から26年度までの4年間に計画している施設整備に充当してまいりたいと考えております。
また、子ども元気基金につきましては、次代を担う子どもたちの健やかな成長を支援していくために活用し、新たな「学び」や「体験・交流」活動の機会の創出とその充実を図ることを目的にしております。平成23年度から25年度までの3年間に、学校、教員、子どもたちによる提案事業などを対象といたしまして、既存事業の見直しや施策の再構築につなげてまいります。
次に、就学前教育でございますが、幼児期は人間形成の基礎が培われる時期であり、幼児教育は、たくましく生き抜く力を育む上で極めて重要な意義があると考えております。
国は、幼稚園・保育所・認定こども園の垣根を取り払い、保育に欠ける子にも欠けない子にも幼児教育と保育をともに提供する、幼保一元化施設「(仮称)こども園」につきまして、平成25年開設に向け、検討を始めていると聞いております。
区では、これに先駆け、平成24年度に区立幼稚園と区立保育園を統合する形で認定こども園化を図り、保育園児と幼稚園児とが、ともに幼児教育と保育を受けられる仕組みづくりの検討を進めております。他の保育園でも、これまで以上に幼児教育の視点を重視するとともに、基本的な生活リズムの定着を図り、コーディネーショントレーニングを通して培った遊びや運動への意欲を、小学校での学習意欲へとつなげてまいりたいと考えております。
また、5年目を迎える幼保小連携につきましては、園児の学校給食体験、園児・児童や職員同士の交流など、教育現場に即した具体的な取り組みが本格化しております。特に本年度は、小学校の教員が保育園で、また、保育士が小学校で、実際の保育や授業に参加するという新たな交流研修も実施し、職員の相互理解を基礎とした幼児教育の充実を図っております。来年度は、就学前教育に関連する組織の再編整備により、幼児教育と小学校教育とを一体的に推進し、小一プロブレムへの対応や基礎学力の向上に結び付く施策に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、UR都市機構との協働事業につきましてご報告申し上げます。
大規模開発による保育需要の急増や、既存団地における高齢者世帯の増加に伴い、子育て支援や高齢者支援への対応が大きな課題となっております。そこで区は、この8月に、UR都市機構との間で「子育て支援・高齢者支援に関する確認書」を締結し、これまでの枠を超えた新たな施策を展開していくための経費を、補正予算案に計上させていただいております。このUR都市機構との協働事業は、その成果を検証した上で、区内の他のUR賃貸住宅にも拡大を図ってまいります。
このような協働事業をはじめ、協働相手との相互の特性が相乗効果をもって発揮できる新たな取り組みや、重点プロジェクトなど、複数の政策領域を横断する事業が、今後の施策展開におきまして、ますます重要になってくると考えております。こうした事業の推進に当たりましては、従来までの庁内分権のマネジメントだけでは十分な政策効果は出にくく、必要に応じて庁内横断的なトップマネジメントの強化を図っていく必要性を痛感しております。
そこで、足立区第二次構造改革戦略に続く計画として策定した足立区経営改革プランに基づき、経営改革委員会を設置いたしました。今後、この経営改革委員会におきまして、経営改革プラン取り組み項目に掲げる方針や、重点プロジェクト事業の推進強化に関する方針などを審議策定してまいります。
次に、足立区文化・産業・芸術新都心構想Ⅱにつきましてご報告いたします。
平成17年に前構想を策定して以来、三つの大学が開学し、更に平成24年には東京電機大学も開学する予定であり、区制80周年の節目の年には、千住地域に5大学がそろうことになります。将来的には、合計すると1万人を超える学生と教職員が千住地域に集まることになり、まち並みや雰囲気は大きく変化するものと予測しております。
そこで本構想は、千住地域に集積しつつある資源を有効に活用し、あるいは有機的に結び付け、点から線へ、更には面へと広げていくための戦略の羅針盤とも呼べる内容になっております。区と各大学との連携とともに、大学間の連携を構築し、芸術・文化と地域文化、先端技術と地域産業の連携を進め、地域力の向上と区全体のイメージアップを図り、足立区の進化につなげることを基本コンセプトにしております。今後は本構想をもとに、大学連携を中心として、文化・産業・芸術などの広範囲に及ぶまちづくりを推進してまいります。
次に、平成21年度決算の概要につきましてご説明申し上げます。
平成21年度の普通会計決算では、残念ながら経常収支比率が81.9%と前年度に比べ6.8ポイント悪化し、平成15年度以来6年ぶりに80%を超えました。これは、財政調整普通交付金が景気落ち込みにより96億円余減少する一方、公債費が満期一括償還により35億円余増額したことが主な要因でございます。
平成21年度決算に基づく健全化判断比率は、健全性を維持しておりますが、自主財源の比率が低く、財政調整交付金に依存している当区にとりまして、リーマン・ショックやドバイ・ショックなどによる企業収益の悪化が大きな影響をもたらしております。
平成22年度都区財政調整の区別当初算定結果では、普通交付金が前年度に比べ84億円の減となるとともに、平成22年度当初課税における特別区民税の調定額は23億円の減となっております。このような状況を真摯に受け止め、予算編成はもとより、予算執行においても、より一層の創意工夫を重ねていかなければならないと考えております。
次に、一般会計補正予算案の主な内容を申し上げます。
「緊急待機児童対策基金積立金」6億円余、「子ども元気基金積立金」3億円余、「緊急雇用対策事業」2億4,000万円余、「日本脳炎等の予防接種事業」5億9,000万円余、がん検診事業、建築物耐震化促進事業などの経費とともに、債務負担行為として、新田地区の保育施設整備事業などの経費を追加計上させていただきました。
ご審議いただく一般会計補正予算は42億2,000万円余の増額補正、国民健康保険特別会計補正予算は1億3,600万円余の減額補正、介護保険特別会計補正予算は2億6,800万円余の増額補正、老人保健医療特別会計補正予算は700万円余の増額補正でございます。
なお、今回ご提案申し上げます議案は20件、報告4件、諮問1件でございます。各議案の提案理由につきましては、参与より説明いたさせますので、慎重にご審議の上、ご決定くださいますようお願い申し上げます。
閉会あいさつ-10月22日
◎近藤やよい区長 平成22年第3回足立区議会定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
議員の皆様方には、29日間にわたり、平成21年度決算、平成22年度一般会計補正予算など、多数の重要案件につきまして、慎重にご審議の上ご決定をいただきまして、心から感謝を申し上げます。
また、決算特別委員会で賜りました数々のご意見を受け止めまして、今後本格化いたします新年度予算編成に全力を尽くしてまいります。
さて、入谷九丁目のアレフ施設は、当区および地域協議会の強い反対にもかかわらず、現在も工事が続けられており、予断を許さない状況にあります。そのような中、自治体初となる、アレフを含む反社会的団体の規制に関する条例を可決していただき、誠に心強い限りでございます。ここに改めて感謝申し上げます。
条例の適用には法令の範囲内という限界がございますが、区といたしましては、今後、区議会、区民の皆様と一丸となって、何といたしましても進出を阻止する決意でございます。合わせて、本日、全会一致のもと議決いただきました意見書の趣旨に沿って、国に対しましても法規制の強化を訴えてまいります。今後も議員の皆様の一層のご協力をお願い申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。
ありがとうございました。