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●区は子育て支援に積極的な姿勢で取り組め−さとう純子議員(2011年3月2日)
他の国や自治体の取り組みを参考に出産時のお祝い充実を
○さとう委員 残る時間で質問させていただきます。私は、子育て支援に対しての質問をさせていただきます。
私たちは、出産祝いに樹木の苗木をプレゼントしてはどうかということで提案をしてきました。2010年度の最終補正予算で、10億円の緑の基金を積み増しされました。足立区緑の保護育成条例第3条には、「区長は、あらゆる施策を通じて緑化に最大の努力を払わなければならない」としています。
子どもの成長と樹木の成長を合わせて喜び合うために、この樹木のお祝いをしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
○みどり推進課長 誕生記念樹ということだと思いますが、緑化施策としての誕生記念樹では、平成15年までに記念樹として配布してございましたが、特に鉢物等の希望が多く、いわゆる地面に植えていただいてその樹木の成長を見守っていただくというような事例が非常に少なくなってきたということ、また枯れるということもございまして、15年度をもって廃止したところでございます。
○さとう委員 その当時いろいろな種類があったかと思うんですね、ただ1種類だけじゃなくて。ですから、今本当に緑化、それから子どもの成長をお祝いして木を贈るということで、是非取り組んでいただきたいと要望します。
次に、フィンランドは、少子化対策というか、子どもの妊娠がわかったときに、赤ちゃんを入れるかごの中に、お布団から、衣類から、それから出産育児に必要な品々一式をプレゼントする、支給するということをやっているんですね。
全国でも少子化対策として様々な取り組みをしていますが、東京都内23区内で、妊娠出産に対して支援している自治体があることやその内容について、区はどこか把握していることがあるでしょうか。
○子ども家庭課長 それらにつきましては、近隣の区で言えば、北区ですとか江東区、あるいは台東区というようなところで、出産に当たりまして、いろいろな条件がございますが、お祝いを贈っているということは確認してございます。
○さとう委員 私は実は北区役所に行って、北区で支給されている母と子の保健バック、これには「子育て福袋」という名前がついているんです。足立区で支給されているのは、この袋に入った一般的にどこでも配布されているものなんですね。
北区で配布されている中には、カードがありまして、ママ・パパ子育てほっとタイム利用券、これは保育園の一時保育をしていただくことができるという券です。それから、ここは、産前産後支援・育児支援ヘルパー利用券というのが入っているんですね。これは無料で利用できるというチケットです。
その他に、5カ月から9カ月妊娠安定期に、近所の保育園に行って保育園見学、お父さんとお母さんと一緒に保育園見学もできるそうです。足立みたいに待機児がいっぱいいて、見学に行っても入れるかどうかわからないというところではありませんので、そういう見学もしているそうです。
それから、「みんなでお祝い輝きバースデー」という、お誕生日を祝おうということで、児童民生委員が児童館でお祝い会を開いて、招待券を持ってみんなのところ全戸訪問するそうです。参加していただいた方にはスプーンのセットのプレゼントだとか、3カ月健診時には読み聞かせ用の絵本とか手提げバックというものがプレゼントされるそうです。
これらのことを参考にして、足立区でも是非福袋、子どもたちに本当にお祝いする気持ちを込めてプレゼントするという考えはいかがでしょうか。
○子ども家庭課長 ただいまのご質問にございました例えばヘルパーさんの利用券等につきましては、ただいまこども家庭支援センターで行ってございます子育て応援隊、その中で1時間当たり500円というご負担ではございますけれども、理由のいかんを問わずご利用いただけますので、是非そちらの方をご活用いただければと思います。
また、今お話がございました様々なものにつきましては、財政的な問題もございまして非常に難しいところもございますけれども、出産を控えた方にとって、もらって喜ばしいものということは是非考えていきたいと思ってございます。
○さとう委員 今そのサービス1時間500円でありますと言いましたけれども、それが北区の場合は無料のチケットとして渡されるわけです。
私たちは、予算修正あす示しますけれども、予算修正の中でこの提案もしていますけれども、足立区で5,500人年間出産あろうかという計算をもとにしたら、7,150万円ぐらいあれば皆さんに北区と同等の読み聞かせの絵本も含めてプレゼントができるということですので、是非検討していただきたいと思います。
続きまして、予算編成のあらましに、こんにちは赤ちゃん訪問事業というのがありますけれども、これはどのような事業で、また対象月齢、それから対象者、年間実績はどのようになっているかを伺います。
○保健予防課長 この事業につきましては、対象者は出生から3カ月まで、3・4カ月健診の前までのお子さんを対象にしております。
年間実績につきましては、訪問件数が大体3,500、3,600ということで、訪問率としては64%程度ということでございます。
病気早期発見のためにも誕生時の訪問健診の拡充を
○さとう委員 私、実はその健診、全員が受けて欲しいなと。3カ月の訪問、保健師が全員のところに訪問していただきたいなと思って、今の質問をしました。
私は、誕生した赤ちゃんが本当に健やかに成長するために、病気の早期発見について質問をさせていただきます。
実は、先ほど傍聴にいらしたお子さん連れて、声を出してはちょっと委員会の場所ではまずいということで、やむを得ず外に出ていただくことになってしまいましたが、衛生部次長にお伺いしたいんですけれども、胆道閉鎖症という病気、これは日本では赤ちゃんの1万人に1人、年間約100人が発症するということで、生まれつき又は生後間もなく、肝臓から十二指腸へつながる胆管が詰まって胆汁が流れなくなる。放置すると肝臓内に胆汁がたまり肝硬変を引き起こす。肝硬変が進行すると治療法は肝移植しかなくなる。また、早期発見をしないと命取りになりかねない恐ろしい病気で、脳内出血等の合併症なども引起こす危険性もあると聞いていますが、いかがでしょうか。
○衛生部次長 さとう委員がるるお述べになったとおり、新生児の病気でございまして、生後間もなくそのような症状を呈することが特徴の病気でございます。
○さとう委員 さっき傍聴にいらしていた方は、この病気というのは、1カ月以内、1カ月健診のときに発見されて、それで3カ月以内に手術をしないと命がなくなるような本当に大変な病気なんですね。この人たちが皆さん集まって肝ったママ'Sというサークルをつくって、1万人に3人に発生すると言われている台湾の例を示しながら紹介しつつ、1カ月健診でうんちの色をちゃんと見てもらう、これが大事だということで、母子手帳に便色カードというものを入れていただきたいという活動をしています。
便色というのは、この母子手帳には、ご存じかと思いますけれども、うんちの色がどんな色か、薄い黄色とか、クリーム色とか、灰色としか書いてありません。普通は判断できないんですね。それから、配布されているこの子どもの救急ガイドブックにも、やっぱり同じように便のことは単純に色で示されているだけなんですね。これを見逃すと本当に大変なことになるんですけれども、台湾では、うんちカードといいまして、この色をちゃんと示して、これに該当するかどうかということでチェックされているそうです。
栃木県では、実は既にこのうんちカードというのを母子手帳に挟んで配布しているそうなんですが、1994年から2003年まで15人の患者が発生したけれども、そのうち12人が生後1カ月までにカードで異常が発見できた、そのうち11人が生後2カ月までに手術ができたということなんですね。
このうんちカードは、栃木だけではなくて、茨城、岩手、岐阜、石川、秋田、北海道、新潟などで導入されているそうです。
先ほど傍聴に来た方は、発見できて手術ができて間に合ったということで良かったんですけれども、今厚生労働省に対して、こういうことをやって欲しいということを是非足立区から申入れていただきたいと思っているんです。
厚生労働省は、この母子手帳というのは全国共通だそうなんですね。全国共通で、10年ごとの見直しということで、来年2012年度が母子手帳の大改訂の時期に当たるということで、このうんちのカード、この色を示したものに変えていただくように足立区から厚生労働省に是非申入れていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○衛生部次長 ご指摘のとおり、母子手帳の改訂というのは随時やっているんですけれども、今年度、身体発育、つまり赤ちゃんの成長曲線を、10年に一度改訂しておりますこの調査の年でございました。これを反映するために、来年度案をまとめ、実際印刷に入って母子手帳が改訂される時期としては24年度になるということが予想されますので、確かに母子手帳の改訂時期になってございます。
さとう委員のご提案でございますけれども、このような手法で子どもたちの病気が発見できるという可能性が確かにございますので、色の印刷その他でなかなかそのとおりにいくかどうかというところ、十分検討が必要なところもございますので、どのような手法が一番適したものかどうかということも含めて、必要に応じて国に要望をし、母子手帳の改訂にも意見を出していくようにしたいと思っております。
○さとう委員 本当に足立区発といいますか、是非提案をしていただきたいと思います。
その提案をしながら、足立区で今すぐできることとして、先ほど申しましたこんにちは赤ちゃん訪問、これではちょっと遅いんですけれども、1カ月健診、それからこんにちは赤ちゃん訪問のときに、便色カード、これをちゃんと示して医療機関につなぐような、そんな仕組みは、きちっとした色のカードができれば足立の保健相談所でもできると思うんですけれども、いかがでしょうか。
○衛生部次長 ご指摘の色というのは、大変個人差もございますし、赤ちゃんも日によって色が変わるというところがあります。それを正確に判定するためには、そのカードを用いて専門家が関与するような形が、精度を高めるためには必要かと思っておりますので、そのような方法も含めまして、どのような方策が適当か検討していきたいと考えております。
地域の絆で発展してきた子育てサロンの拡充・存続を
○さとう委員 是非お願いいたします。
次に、区長は、2011年度の予算を「子ども・くらし・まちづくり 縁をつなぎ 明日への絆を結ぶ」と名付けました。
あだち子育てガイドブック、先ほど出産のときに配られる、ここの中に、子育てサロンというのが11カ所載っています。予算書によりますと、今現在13カ所のサロンを、23年度中に15カ所に拡充すると書いてありますが、どこに拡充するのかを教えてください。
○こども家庭支援センター所長 23年度に、一つは舎人地域、もう一つは五反野・青井地域に拡充する予定でございます。
○さとう委員 二つ増やして15カ所と言っていますけど、同じ子育て支援のところに、公立幼稚園と保育園の機能と運営を一体化した区立認定こども園を設立するため、公立保育園2園を給食室整備、保育室改修、空調整備などの工事のために1億9,000万円計上されていますけれども、このこども園をつくることによって、鹿浜と元宿の子育てサロンはなくなると思うんですけれども、いかがでしょうか。
○こども家庭支援センター所長 そのとおりでございます。
○さとう委員 予算書の説明には、確実に23年度当初は13カ所と書いてありますよね。それで、廃止されるのは6月と聞いています。11カ所になっちゃうわけですよ。更には、その次の見通しですね。いつできるのかわからない。23年度中につくったにしても、この元宿と鹿浜がなくなれば、この予算書、重点項目に入っていますけれども、全くこれは違う提案になってしまうのではないでしょうか。
○こども家庭支援センター所長 鹿浜と元宿地域につきましては、今のサロンの近辺に、区の施設、それから民間の商店街の空き店舗等、具体的な代替地について検討しているところでございます。
○さとう委員 今まで鹿浜でつくられてきた子育てサロンというのは、園庭があって、そこで遊んだりしているわけですね。私は鹿浜のことしかよくわかりませんが、鹿浜の子育てサロンは、区立幼稚園の取り組みが最初だったんです。ひよこ組とか入られない、まだ就園前の子どもたちを、お母さんたち集まってくださいということで始まりました。そのときには本当に予算は何もありませんから、地域のボランティアの人たちが集まって、100円ショップに行って水遊びのためのショベルやバケツなどを買ってきて、1人でも多くの人に遊んでもらおうということで積み重ねてきました。これは、まさにこの地域の絆そのもので発展してきたのではないかと思うんですけど、その点ではいかがでしょうか。
○こども家庭支援センター所長 確かに鹿浜のサロンにつきましては、本当にお母さん方のボランティアの形で進めてこられました。今回の廃止に伴いまして、近隣のところに具体的な代替地が今のところ幾つか候補がございますので、その中で適切なところを検討していきたいと思っています。
○さとう委員 鹿浜で培ってきたボランティアというのは、本当に積み重ねなんです。それが、幼保というか、認定こども園をつくりますということでなくなってしまうので、これは結果的に地域の絆が崩されることになったと言わざるを得ないということを申し上げて、終わりにします。