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●天空劇場の設備、利用料金、利用条件などを見直せ−針谷みきお議員(2011年3月7日)
○針谷委員 天空劇場の無駄遣いをただすという請願が提出されまして、現在、産業環境委員会で継続審査になっております。綜合商事との基本協定で確認されているのは、第1条で産業振興と経済活性化を図ることを目的に、公民パートナーシップのもとで、足立の新産業振興センターを建設、運営すると。第3条では、事業プロポーザル提案の第2次応募提案を基本とすると。更に、第4条はパートナーシップ事業で区が年間の6割に相当する日数分、これは天空劇場の会議室ですけれども、日数分の利用料を建設費管理運営費、近隣の類似施設の使用料を勘案して協議して決定した一般利用料金を一括して綜合商事に支払うとなっていますが、このとおりでよろしいのですよね。
○中小企業支援課長 そのとおり、当初の案をもとに協議を進めてきて、支払いの金額についても、今おっしゃったとおりでございます。
天空劇場の利用料金は他の施設に比べ高過ぎないか
○針谷委員 それで、天空劇場の利用料金ですけれども、近隣の類似施設の使用料等を勘案すると、私は非常に高いと思っているのですね。
天空劇場のキャパシティが400名で、平日34万円、土日は38万円。近隣の公共施設、例えば北区の北とピアにつつじホールという402名のホールがありますが、ここでは平日6万6,000円ですから約5分の1ぐらいですか。休日7万9,500円。亀有のリリオホール、これが610名でちょっと規模は違いますが、平日10万円で休日12万円と。西新井文化ホール906名ですが、平日11万4,000円、休日14万1,000円ということで、これらの公共のホールから比べると非常に高いと、3倍から5倍の一般利用料を取っているということです。
これは都心の方の民間施設で、かなり内容が高いということで、そういう民間施設もあろうかと思いますけれども、この協定をするときに、一般利用料金を決めるとき、区はこれは高過ぎないのかという、そういう主張をしたのかどうか、ちょっとお伺いしたい。
○中小企業支援課長 当時の決めるときの資料を見ますと、事業者の提案してきた20年償却、区の方が30年償却ということを主張して、ちょうど間をとったようなところに落ち着いたということですので、一概に向こうの提案を飲み込んだというわけではございません。
○針谷委員 では、区は今でも高いと、これは高過ぎると認識しているということですか。
○中小企業支援課長 今ある建物の新築時の建設費と、あと年間の光熱水費ですとか人件費、そういった運営費を入れて今払っている約9,800万円ですので、比較する物件があればよろしいのですが、そういったことを考えると一概に高いとは、私は思っておりません。
どん帳やピンスポットも音響電源も無い、これでホールといえるか
○針谷委員 そこで、市場原理から言って、それだけの利用料金を取られても仕方がない立派なものならば、理解する人もいるかもしれない。天空劇場の施設がどうなっているのか、ちょっとお伺いしたいのですが、どん帳とか照明のピンスポットというのは常設されていますか。
○中小企業支援課長 備品については、どん帳とかは有料になっているかと思います。
○針谷委員 いや、常設されていますかと聞いているのです。
○中小企業支援課長 すぐには出てきません。
○針谷委員 では、またお伺いしましょう。
[資料を提示]
これはホームページからとりましたけれども、この写真を見ればわかりますけれども、どん帳なんてないのですよ。ピンスポットもないのです。借りれば、さっき言ったように、リースでありますけれども、私はこの問題で、イベントのプランニングをやる方やライブのプランニングをやる方に、この天空劇場を使ったという区民の方がおりまして、2名ほど聞き取りをしました。
そうしたら、これははっきり言ってホールとは言えないと。はっきり言って体育館だと、こういう酷評をされました。
それはなぜか。まず、どん帳やピンスポットが常設されていないという施設で、これは天空劇場などという言葉を使って欲しくない。それから、音響電源もないのです。会場は音が響きわたって、まるで学校の体育館のように、我々はこけら落としで行きましたけれども、多分執行機関の何人か行かれたと思うのですが、ばんと鳴りますね。
普通はこういうホールについては、例えばクラシックのコンサートなど響きをとるような幕を張ったりいろいろやりますけれども、そういうのが一切ない。その他、インカムというのが非常に弱い、少ないと。これはバックヤードの連絡がとれない。だから、いわゆるバックヤード等に照明をこうしてくれとか、ああしてくれとか、その指示は飛んでいかなければならない。これでホールと言えるのかということを言われております。
専門家の意見は、更に言えば、座席がお粗末で、2時間のコンサートはもたないと、腰が痛くなってしまう、足が痛くなってしまう、そういった意見も区民から出されていると聞いておりますが、区はこういう苦情というのは聞いていますか。
○中小企業支援課長 個別の苦情は届いておりませんけれども、使いづらい施設であるというのは、以前に聞いたことはあります。
○針谷委員 これは使いづらい以前の話ですね。本当に、私はひどいと思います。
例えばこのイベントプランニングをやっている方の意見では、これは素人のカラオケ大会もまともにできない。ホールは何の意味があるのでしょうかと、こういうところまで酷評されていますよ。
それで、もう一つのイベント屋が使って、もう二度と使わないという意見を言っております。更にこう言っています。このホールの仕様で設計を進めた方の意図が全く理解できません、何のためにこのホールをつくったのでしょうということで、更に酷評は、この通常コンサートができないホールをつくったので、コンサートはできませんときちんと銘打って欲しいというところまで言われているのですよ。
そう思いませんか。まあ、それはなかなか文化的なことは答弁しづらいと思いますが、そういうひどい、プロが見てもとてもホールとは思えないと、私は思います。
これで綜合商事は改善を具体的に、こういうふうに、改善をしたという形跡があるのですか。
○中小企業支援課長 そういった設備については、これまではやっていないのではないかと思います。
高い利用料を設定し区が6割負担する天空劇場、総合商事に断固たる態度で臨め
○針谷委員 つまり、お金はかけないで学校の体育館のようなホールを高い料金設定を行って、私は仮に相場の3倍は高いと見ていますけれども、6割の区の優先使用をもらえば、219日分の利用料金が綜合商事に入ってくれば、6割、219日間もらえば657日分の、つまり1年半分の収益が確保されるのですよ。
したがって、残りの4割の利用率は、区民要望も全くお構いなし、ここに綜合商事の身勝手な実態が如実にあらわれていると言っても過言ではないと思う。ですから、交渉をやっても全く耳をかそうとしないということではないかと思うのです。
ちょっと違った角度で聞きますが、ハローワークの賃料というのは幾らか、前も委員会でちょっと聞いたことがあるのですけれども、相手方がいるということで言えないという答弁を前はいただいたのですが、ただ、考えて見ますと、これは私もやっていないのが悪いと言われればそうなのですけれども、国民としてハローワークは国税で賄っている施設ですから、これは情報公開請求すれば間違いなく幾らで貸していますという回答が来るのですけれども、きょうはそこまで聞かないとして、足立区の創業支援施設との対比で安いのか高いのか、この程度ぐらいだったら言えるのかなと思うのですが、いかがでしょうか。
○財産活用課長 昨年8月、総務委員会に現在の賃料の改定状況の報告をさせていただきましたが、その中で綜合商事の意見といたしまして、当初からハローワーク等の他の物件と比べて著しく相当に低額であると、11階、8階の施設について評価をしているところが綜合商事にございます。
私どもも、周辺の相場と比べますとかなり低額な料金で使わせていただいているのではないかと考えております。
○針谷委員 結局、メイン施設の予定がハローワークに変わって、このビルは単なる貸しビルになったと言っても過言ではないという請願の意見が出されて、民主党の方もそのようなことを言っていましたけれども、この事業はプロポーザル提案の第2提案を基本とするとしたけれども、集客の150万人期待したデイリーヤマザキも撤退をし、千葉銀行になったと、NHKアーカイブスのデジタル化をするとした本体のデジタルファクトリーは撤退したと、更にデジタルファクトリーの一つとして期待された黒澤明スタジオも撤退をしたと、おはこ市場も消えました。
入居企業が、採算が取れないとすれば撤退をし、基本協定違反の状態が私はつくられたと思うのです。結局、この繰り返しが行われて綜合商事は利益を確保すると。
持ち株会社というのは、もともと戦前、財閥を形成して独占体をつくるといった経過があって、戦後は独禁法で禁じられていたのですが、92年の規制緩和で復活をして、これは特段の税控除があるということもありまして、猛烈な利益追究の仕組み、これはフルに稼働すると、そういう会社と言われております。これはインターネットのウィキペディアに書いてあることですけれども。
そういう本質がもともと持ち株会社にある。したがって、綜合商事は土地代が顕在化しない場所に、最少の経費で建物を建てて、このように体育館なんて酷評されるような天空劇場を、民間の施設でもって最高のレベルの料金を利用料金として設定して、区からその6割をいただいて利益は確保すると、こういうことをやっていると。
私は綜合商事に対して、もっと断固たる態度で臨む必要があると思うのですが、何らかの区の負担分を減らすような交渉をしたり、また、新年度予算にそのような内容が反映されているのかどうかお伺いしたい。
○中小企業支援課長 当面といいますか、一番の課題は天空劇場の利用率の向上だと思っておりますので、昨年の11月から全ての区民利用において、机、椅子の無償化をして、使用においては備品使用料について乗せて、区民の利用を大きくすると。
○針谷委員 いいよ、わかった。私の聞いているのは違うのです。
私は、綜合商事のやっていることは基本協定に反しているのではないかと、そこで、これを指摘して、例えば第3条の最適化状況であるとか、第12条の損害賠償などの規定を、闘うべきだと思っているのですよ。
その際、大きな力になるのは、ちょうどこの請願が出され継続になっている、これを議会が新たな議決を行って、区民世論をバックに闘うべきなのです。そう思うのです。
もともとプロポーザルで始まった事業ですけれども、ボタンのかけ違いが幾つかあったと、私は綜合商事が基本協定に反する事態をつくり出して、設計を大幅に変更しようと言ったときには、地主である区は、はっきり言って何も言えなかったと。言わなかったのかもしれません。今請願が出されて、綜合商事側の天空劇場の使い勝手の悪さ、これまでとってきた土地の権利金、保証金無償として3億6,000万円も負けてやった。地代も相場の半値として優遇策、12億円も取ってやった。更に、この20年間、パートナーシップ事業ということで毎年9,800万円、20億円も優遇するということを、私は改めて、議会の議決ができればですが、それを背景にして、綜合商事に反転攻勢に出るときが来たと私は思っております。この天空劇場については、引き続き午後も質問をさせていただきます。
プロを目指すアーティストだけでなく、区民の文化活動にも利用拡充せよ
○針谷委員 初めに、過日、西新井文化ホールで区民参加の「歓喜の宴」という演目がやられまして、教育長がこの狂言舞台をご覧になったと聞いたので、ちょっと感想を、どうだったでしょうか。
○教育長 舞台の上に区民の方が100人近く上がりまして、それなりにすごい舞台だったなと思っておりますし、また、指導者の方が非常に狂言としての動きが良いなと感じましたし、ただ、芸術文化とはまた全然違う観点から見ますと、皆さん楽しんでやっていらっしゃるというのが、はっきり言って感想でございます。ちょっと芸術文化とは違うかなと思いました。
○針谷委員 芸術文化というのは、いろいろ価値観がありますので、一つの参考意見としてお伺いをしたいと思うのですが、私、天空劇場の話に戻りますが、今年1月からエンターテイメントチャレンジャー支援事業を開始して、それが一斉に一般質問でも出ました。若手の芸術を育てる、これは大いに大事だと私も思います。ただ、これだけでいいのかなと思っております。
プロを目指す若手のアーティストに限り、無料で貸出す練習に使ってもらうというものですけれども、その後、1組から不正の応募が発覚して、辞退ということになりました。
一方、区内にはプロを目指さなくても、文化芸術を極めるアーティストというのはたくさんいるだろうと思っています。今、教育長から感想を聞いていただいた「歓喜の宴」という区民参加の行事、11年間演劇連盟や区民合唱団の方々が行っていると思います。
こういう区民の文化向上のために頑張っている人たちが毎年使っていた西新井文化ホールが、リニューアルということでほぼ1年間使えないという状況ですけれども、この西新井ギャラクシティというのは、アウトリーチという手法で、本来は日頃芸術や文化に触れたくても機会がなかった、あるいは余り関心がなかったという区民の方々に対して、ホール側から働き掛けを行って、そしてホールの、これまでの文化に対する取り組みを、無関心層から、いわば文化芸術に親しんでいただける方々を1人でも多く増やすという活動をやっているわけです。
こうした文化活動を応援するのが区の大事な役割ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
○文化課長 午前中も答弁させていただきましたけれども、リニューアルになりましても、ギャラクシティ、西新井文化ホールにおきましては、条例にのっとりまして公演事業等、また文化団体支援、それから、貸し館業務等を行っていく予定でございます。
○針谷委員 私は文化芸術振興ということで頑張っている演劇連盟の人たちの要請もありまして、この施設が使えなくなるということもありまして、天空劇場を使わせて欲しいということで、ご一緒に教育長に申入れをいたしました。
ところが区は大変冷たく、あなたたちはプロではないのだということで、貸せないという拒否の回答をいただいたわけです。
私は行政がもっと力を入れるべきというのは、文化の裾野をどう広げるかということではないかと思うのです。日頃文化や芸術に触れたくても機会がなかった区民に対して、こうしたアウトリーチ活動をやっている西新井ギャラクシティ文化ホールを中心に、演劇連盟とか区民合唱団の人たちは、1人でも多くの区民を文化活動の潜在層から顕在層にして活動していると。これを応援すべきだと思うのです。
ここで提案ですが、少なくとも西新井ギャラクシティがリニューアル工事で使えなくなる期間、この団体だけでなくて、西新井ギャラクシティを使って活動している団体に天空ホールも含めて、区内の施設の貸出しを無料で行うということをすべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
○文化課長 西新井文化ホールの改修につきましては、これも本会議答弁であったかと思いますけれども、平成22年6月からあだち広報やポスター、チラシ等で周知しておりまして、また、文化会コールセンター等で代替施設の案内をしているところでございます。
施設の改修と言いますのは、本当に施設保全の観点から必ず必要でありますので、私はそれに対する対応といいますのは、基本的には代替施設のご案内と、それから、周知ということで誠実に対応していくということでやっていきたいと思っております。
エンターテイメントチャレンジャー事業のその趣旨というのは、全くギャラクシティの代替施設の関係とは違うと心得ております。
○針谷委員 私が言っているのは、エンターテイメントチャレンジャー事業を拡充して、そういう団体にも活用をすべきかと聞いているのですよ。だから、それは趣旨が若干変わってくるのは間違いないことですね。しかし、本来自治体がやるべきことは、まさに文化芸術活動を底辺から広げていくという点で言って、区の活動をまさにもう一歩前進させる必要があるのではないかということを言っているのであって、今のご答弁だと、リニューアルするときはやむを得ないのだみたいな、そういう非常に問題のあるような答弁は、なるべく避けていただきたいと思いまして、これは時間もあるので、要望に代えさせていただきます。