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●開会あいさつ−近藤やよい区長(2011年6月22日)
○近藤やよい区長 平成23年第2回足立区議会定例会の開会に当たりまして、所信の一端を申し上げます。
このたびの区長選におきまして、区民の皆様方からご支持をいただき、引き続き区政運営に当たらせていただくことになりました。改めて、課せられた責務の大きさをかみしめているところでございます。今後とも、足立区の更なる発展のために全力を挙げて取り組んでまいりますので、議員の皆様方には、今後とも、ご指導とご協力をよろしくお願い申し上げます。
3月11日に発生した東日本大震災による、直接的・間接的な影響は当然のことながら足立区にも及んでおります。国や東京都は、従来の被害想定を見直し、防災基本計画や東京都地域防災計画の改訂を行う予定であり、区といたしましても、足立区地域防災計画の改訂作業を進めてまいります。また、既に職員の行動マニュアルなどの見直しに着手しており、8月頃を目途に、区の災害対応の態勢について方向性をお示しし、区民の皆様の安全・安心を担保してまいります。
今般の大震災と原子力発電所の事故により、行政のリスク管理の重要性を改めて痛感させられました。そこで、何点かのリスク対応策についてご報告申し上げます。
まず、原子力発電所の事故に伴う放射線の対応についてでございます。
足立区では他区に先駆け、平成11年より放射線量の定点測定を行ってまいりましたが、区民の皆様のご要望にお応えし、この6月より、測定地点を従来の1カ所から5カ所に拡大し、連日測定結果を公表してまいりました。
更に今後、保育園、幼稚園、小・中学校、児童館、公園など752カ所で放射線量を測定し、区民の皆様に安心して生活していただけるよう、正確な情報を速やかに提供してまいります。
次に、老朽危険建築物対策でございます。
今後、老朽家屋がますます増加していくと予想される中、防災面からだけでなく、防犯や区のイメージアップの観点からも、老朽危険建築物対策には攻めの姿勢で取り組む必要があると考え、今年度より、課長級の担当職員を新たに配置し、民間老朽建築物の実態調査を行うとともに、危険な建物が確認された場合には、直ちに安全対策指導を行っております。
また、特に危険が切迫している場合には、区が緊急に安全対策を講じる必要がございますので、条例や規則の制定を視野に入れ、スピード感のある対応を可能とするための準備を進めております。実態調査の結果が明らかになる10月頃までには、助成制度の拡大も合わせた具体的な方針を打ち出してまいります。
次に、アレフについてでございますが、ガス管敷設に関する、道路占用不許可処分取消等請求訴訟に加え、この5月には、足立区反社会的団体の規制に関する条例による過料処分に対する、過料処分取消請求訴訟がアレフ側から提訴されました。
区といたしましては、裁判を通じて区の正当性を主張してまいります。また、区民の皆様のご協力を得て、団体規制法に基づく観察処分の期間の更新を国に強く働き掛けてまいります。
さて、1期目の4年間は、マニフェストに掲げた項目を重点プロジェクト推進戦略として取りまとめ、区議会、そして区民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、全庁を挙げて取り組みを進めてまいりました。
その取り組みには、おおむね一定の成果が出ていると認識しており、例えば、子ども施策では、放課後子ども教室の全校実施や子ども医療費助成事業の拡大、くらし施策では、ビューティフル・ウィンドウズ運動の展開やパークで筋トレの実施、まちづくり施策では、東京電機大学の誘致や北千住駅東口の開発、経営改革施策では、シティプロモーションも取り入れた透明でわかりやすい区政への取り組みなどが、その例として挙げられます。
一方、自治体シンクタンク機能の創設や市場化テストの実施など、条件や環境が整わず、実現を見送ったものもございます。
2期目に臨むに当たり、これまでの四つの柱を継承しつつ、全ての施策を支える基盤とも言える「地域のちから」の強化を図ることを盛り込んだ第二次重点プロジェクト推進戦略を策定いたしました。4年間にわたるプロジェクト推進の具体的な事務事業につきましては、できる限り早期に調整をし、改めてお示しをさせていただきます。
第二次重点プロジェクトには、まちを拓き、区政を開く主体である区民の皆様や地域団体と、区や関係機関との連携を更に深めていくことが特に重要であり、そのキーパーソンとなる地域コーディネーターを配し、地域で活躍している人と人、活動している団体と団体との連携促進に取り組み、地域が本来持っている力を引き出し、課題解決につなげてまいります。
ここで、第二次重点プロジェクト推進戦略のうち、三つの施策に関してご報告を申し上げます。
まず、最重点課題である子ども施策でございますが、4月1日現在の待機児童数は、昨年度を上回り485人となりました。この2年間で764人の保育定員枠の拡大を図りましたが、待機児童数の増加に歯止めをかけるには至っておりません。
待機児童の地域的分布状況でございますが、千住地域と青井・中央本町地域を合わせて119人で、待機児童全体の約4分の1を占めております。また、フルタイム就労世帯における待機児童の約3割が千住地域に集中しております。
この結果をもとにいたしまして、千住地域には、遅くとも本年度末までに、認証保育所及び小規模保育室を1カ所ずつ整備してまいります。また、青井・中央本町地域におきましては、小規模保育室とともに、児童遊園の活用による認可基準を満たした公立保育施設を整備いたします。
この対策により、合わせて120人程度の保育定員枠を確保することになりますが、今後も引き続き、本年度に予定をしております定員枠の拡大を着実に進め、待機児童の解消を図ってまいります。なお、学童保育室の待機児童対策といたしましても、本年度内に東和地域の公園の一部を活用した施設を整備してまいります。
一方、この4月に、小学校1年生の学級編制の標準を35人に引下げることを内容とした法改正が31年ぶりに実施をされました。
区では、国や都に先駆け、副担任講師の配置により、実質的には35人学級と同等な効果が発揮できる取り組みを実施してまいりましたが、今般の法律改正に基づき、該当する小学校7校につきまして学級を分割いたしました。今後も少人数学級の対象学年の拡大に向け、引き続き都に要望をしてまいります。
次に、くらし施策でございますが、平成24年度から26年度までの第5期介護保険事業計画期間におきまして、特に緊急度の高い1,200人の施設入所待機者に対応するため、特別養護老人ホーム1,000床及び介護老人保健施設500床の整備を目指しております。
現在、紫磨園の増床の他、フレール西新井第一におきましてUR都市機構が事業者を公募中であり、今後も公営住宅の建て替えや区有地の活用を含め、施設整備を積極的に誘導してまいります。
次は、まちづくり施策でございます。
お二人の尊い命が奪われた竹ノ塚駅踏切事故から早6年が経過いたしましたが、この3月31日に、鉄道高架化及び関連する駅前広場などの計画につきまして都市計画決定がなされ、大きな一歩を踏み出すことができました。現在、鉄道施設の詳細設計や用地測量を進めており、今年度中の事業着手を目指しております。
着工後、およそ10年という工事期間を要する大工事でございますが、引き続き関係機関と協力し、一日も早い完成と東西駅前広場を中心としたまちづくりに全力を尽くしてまいります。
続きまして、一般会計補正予算案について申し上げます。
今回の補正予算は、東日本大震災を受けましてその対策として緊急度が高い経費を計上させていただきました。主な内容を申し上げますと、災害用学校備蓄品のガス発電機など購入経費7,000万円余、住宅の全壊、半壊の被害を受けた方への資金貸付5,000万円余の他、地震で一部損傷いたしました生涯学習センターの修繕経費などを追加計上するとともに、大震災による建築資材の不足などの理由により、区立中学校の改築事業費17億2,000万円余、区立小学校の改築事業費1億5,000万円余を減額計上いたしました。また、債務負担行為として、地域防災行政デジタル無線機器の追加配備分などを追加計上いたしました。
ご審議いただく一般会計補正予算案は17億円余の減額補正でございます。
今回ご提案申し上げます議案は14件、報告6件でございます。各議案の提案理由につきましては、参与より説明いたさせますので、慎重にご審議の上、ご決定くださいますよう、お願いを申し上げます。
●閉会あいさつ−近藤やよい区長(2011年7月8日)
○近藤やよい区長 平成23年第2回足立区議会定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
議員の皆様方には、17日間にわたり重要案件につきましてご審議の上、ご決定をいただきまして、心からお礼を申し上げます。
特に、このたびの補正予算は、3月11日の大震災を受けての対応でございました。ただ、震災に対する備えは、これで十分、これでおしまいということでは決してございませんので、今回設置していただきました災害・オウム対策調査特別委員会等のご議論も踏まえまして、今後とも対策、十分にとってまいりたいと考えております。
また、重ねて、本日は教育委員会委員の任命につきましてもご同意を賜り、重ねて御礼を申し上げます。
教育施策につきましては、ありとあらゆる必要とされるメニューが出そろったという感もございますけれども、今私ども、出そろったメニューの今後は内容充実に入っていかなければならない。更に新しいステージに、今後の4年、入ってくるのだろうと考えております。
今までと同じように、今後の私の4年間の任期の最大の、最優先の課題も子ども支援であるということは変わりませんので、是非特別委員会等も踏まえて、様々なご議論をいただき、更なる子ども施策の充実に努めてまいります。
このたび本会議また委員会等で賜りましたご意見、ご要望につきましては、その意を体しまして区政発展に努力してまいる所存でございます。
今後とも、是非ご指導賜りますようにお願いを申し上げて、ご挨拶といたします。
ありがとうございました。