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●予防接種を公費負担で、平和事業を積極的に−浅子委員(2011年10月13日)
大人用肺炎球菌ワクチン接種を公費負担で
○浅子委員 私は、まず初めに、大人用肺炎球菌ワクチン接種についてですが、我が党は2008年から一貫して接種支援を求めてきました。インフルエンザが悪化し肺炎を併発したり、誤嚥性の肺炎で死亡する高齢者の大半が、肺炎球菌によるものと言われています。高齢者の肺炎の原因となる肺炎球菌の予防ワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種を促進することが大変に大切です。1度接種すると5年間は効果が持続し、死亡率を低下させる上で効果があると言われています。しかし、1回6,500円程度の費用がかかるもので、高齢者にとってたやすいものではありません。
先の我が党の代表質問で助成を行うよう求めたのに対し、高齢者の肺炎予防に効果があることを認識していることは確認できましたが、国や他の自治体の動向も踏まえて費用負担の在り方について検討していくと答弁をしています。費用負担の在り方を、どのように検討していく考えなのかをお知らせください。
○保健予防課長 費用負担の在り方、自己負担、公費負担、そういうことでございます。
○浅子委員 公費負担を求めているので、是非、その方向でお願いしたいと思います。
厚労省は、がん対策推進基本計画で2011年までに受診率50%以上の目標を掲げているが、達成は厳しい状況だと言われています。今年7月に厚生労働省の国民生活基礎調査でも、2010年のがん検診は最も受診率が高かったのは男女とも胃がん、それでも、男性が34%、女性が26%にとどまっているということです。他のがん検診が進まないのは、経済的負担があるからではないかと思います。
自分の健康は自分で守るのは当然ですが、それだけでなく、公助が大切であることも言うまでもないと思います。生活が大変で、ぐあいが悪くても医者に行くのを控え、どうにもならなくなってから、やっと医者に診てもらった、しかし、手遅れだった、こんな話を私も何度も聞いています。区民の命と健康を守るためには、ぐあいが悪くなる前に発見することができる仕組みをつくることが大切で、気軽に病院に行って診てもらう仕組みをつくること、お金のあるなしで命に差別を生まないために、日本人の死亡原因の第1位であるがん予防の検診は無料にすべきと思いますが、どうでしょうか。
○健康づくり課長 日本人の死亡原因の最大の原因が、特に足立区民でも、がんが原因となっておるところでございます。その中で、受診率向上は最大の課題と捉えておるところでございますが、足立区は、大腸がん検診、こちら無料で今実施しておりますが、残念ながら受診率は5.9%ということで、無料イコールそれが受診率向上に必ずしも結びついていない状況となっております。
がん検診につきましては、先日、講演会等も実施しましたところでございますが、とにかくPRを、2人に1人はがんになるようなこんな時代でございますので、PRを重ねて受診率向上に努めてまいりたいと考えております。
○浅子委員 PRも大事だと思いますが、やはり高齢者、この間は、国保が上がったり、あと、来年からは、後期高齢者医療制度も上がるんじゃないかっていう話もあって、本当に、お金が大変だという声が聞こえていますので、お金の面でも、是非支援をしていただきたいと思います。
次に、歯周病検診について伺います。
健康な歯を持つことは、おいしく物が食べられることだけではなくて、健康な体を保つためにも重要な意味があると思います。歯の健康は長生きにもつながり、心臓病、糖尿病、肺炎はもちろん、認知症や寝たきり予防にも効果があると言われています。歯を失う原因の50%は虫歯で、45%が歯周病です。年をとったら歯が抜けるのが当たり前と思っている人がいますけれども、歯が痛くなったらすぐに医者に行く、痛くなる前から医者に行くと歯の健康を心掛ければ、80歳で20本も歯があるというのは可能だと思いますが、どうでしょうか。
○健康づくり課長 痛くなってから歯に行くということではなく、事前の歯周病検診、こちらを積極的に受診していただくことが予防につながっていくと考えております。
○浅子委員 足立区では、現在、歯周病検診を実施していますけれども、今年度から検診を受けるための手続を変更したと聞いています。どのように変わったのでしょうか。
○健康づくり課長 昨年度までは、勧奨用のハガキを送りまして、それから申込みという手続となっておりましたが、今年度から、直接40歳の方だけなんですが、勧奨用の受診票を送付しているところでございます。
○浅子委員 先日、歯科医師会と懇談をしましたが、そのとき、DVDを見せてもらいました。歯周病を患っている車椅子を使っている高齢者が、歯周病の治療をしていて、1カ月、2カ月たつうちに歩けるようになったというものなんです。もちろん、歯周病の治療だけではないと思いますけれども、そのせいだけだとは思いませんが、歯周病が良くなり、しっかりかむことができる、そのことが大きな原因だと、一つの原因だと思います。みんな、私たち、目からうろこという思いで見ました。
成人の80%が歯周病で、気づいたときには手遅れということのないように、歯周病予防のための検診は重要だと思いますが、どうでしょうか。
○健康づくり課長 浅子委員おっしゃるとおり、歯周病検診は重要だと考えております。
○浅子委員 歯科医師会では、受診者を増やすために費用の面やなにかで非常に努力をしていらっしゃって、もう限界だという話もしていました。昨年は1,600人を受診対象にしましたが、今年度は3,100人の方を受診対象として増やしました。その結果、どれほど、実際の受診者数は増えたということがあるのでしょうか。
○健康づくり課長 40歳向けの個別勧奨の結果、8月末現在で、40歳の方たちの受診件数が、昨年の年間の実績を上回っている状況でございます。
○浅子委員 昨年よりも上回っていると、やはり手続が簡素化したと、そういうことと、あと、対象受診者数を増やしたということが、やはり受診につながったということだと思うんです。非常に、介護予防のためにも、歯周病予防検診は非常に重要なことだと思いますので、助成の増額をすべきと思いますが、どうでしょうか。
○健康づくり課長 歯周病検診でございますが、申しわけございません、助成ではなく、医師会に委託をして実施しておるところでございます。歯周病検診につきましては、ご本人の負担はなく無料で検診ができるものになっておりますので、今後は、受診対象者の皆様に歯周病検診について積極的にPRをしていきたいと思います。
○浅子委員 また、区として、受診票の送付を40歳だけでなくて、50歳、60歳、70歳と、節目に受診票を送ると。そうして、受診率の向上を図るという考えはないでしょうか。
○健康づくり課長 一気に拡大は非常に厳しい状況でございますので、やり方の工夫を重ねながら、対象者の拡大に努めてまいりたいと思います。
○浅子委員 介護予防と認知症が、これからどんどん増えるんじゃないかという心配もあります。ですから、そういう点でも、是非積極的な援助と支援、お願いしたいと思います。
必要な予算を使って平和事業を積極的にすすめよ
次に、平和事業について伺います。
足立区では、足立区議会の決議を受けて、平成14年10月1日に平和と安全の都市宣言を区制70周年記念事業の一環として宣言しました。区が平和に対し意思表示をすることは重要で、我が党は、この間も、事あるごとに区が行動するよう求めてきました。
そこで、伺いますが、現在、平和事業として、どんな取り組みをしているんでしょうか。
○総務課長 平和に関する主な事業ですけれども、8月に原爆被爆者の会の展示会がありますが、そちらの方の支援と、また、これに合わせて区では、平和市長会への参加に関する資料等の展示をして、平和の啓発をしているというところでございます。
○浅子委員 黙祷とか、あと、パンフレットをつくったりということも、お話伺いましたけれども。
○総務課長 その他に、8月の15日の終戦の記念日、あと、3月の10日の東京都の平和の日に黙?を呼び掛けていますし、更に、平和と安全の都市宣言のパンフレットの、この配布をしているというような内容でございます。
○浅子委員 私、22年度の歳入歳出決算説明書ですか、グリーンですか。それを見てみましたが、平和というところは、どこにもないんです。23年度の行政評価も探しましたが、やはり同じように、ないんです。話を聞きましたら、人権啓発普及事業費に入っているというんです。なぜ、人権啓発の中に入っているのか。で、平和っていうことがどこにもないのは、何でなのかって、ちょっと疑問に思ったんですが、昨年は、どのぐらいの予算で、どんなことに幾らぐらいつかったんでしょうか。
○総務課長 まず、事業なんですが、予算規模が資料パンフレットの購入費で24万円という平和事業の経費になっていますので、小規模の事業であるので、人権啓発普及事務の方に入れてあるというような内容でございます。
それで、予算付けは、資料、パンフレットの購入費等ですので、22年度については、実は、前年度の在庫等がありましたので、在庫の活用により22年度の決算については執行残の方に入っていまして、今年度は執行したいというふうに考えております。
○浅子委員 予算は入れたけれども、全く使われなかったということなんです。これがやっぱり平和と安全の都市宣言をした足立区なのかなというふうに、私は、ちょっと思うんです。足立区は、この間も議会では、21年度第4回定例会で世界から核兵器を廃絶するための決議を上げました。区長は平和市長会への加盟を打ち出すなど、平和への機運は高まっていると思うんです。区民にも、そういう点では、目に見えて、耳で聞こえて、心に刻まれるような取り組みが必要だと思いますが、どうでしょうか。
○総務部長 私ども、決して平和を軽んじているわけではなくて、今総務課長から申し上げたように、区民あるいは事業者に対しても、この平和の重要さを訴えてきているところでありますし、今後も平和市長会などの参加なども検討しておりますし、また来年80周年でございますし、講演会なども企画していると、こういうところであります。
○浅子委員 軽んじてはいないと言っていますが、実態、実際の予算、それから、予算をどのように使ったかという、その実際を見ると、客観的には軽んじているんじゃないかと思われてもおかしくないような状況じゃないかと思います。
○総務部長 予算の執行についてでございますけれども、今総務課長申し上げましたように、パンフレットですとか、そういう物を有効に活用させていただいて経費を節減しているというところでありまして、これは、どの事業も同じでございます。
○浅子委員 有効に活用されているとおっしゃいますが、これがそのパンフレットです。これは平成15年につくられた物なんです。そのまんまこれずっと今まで、これが配布されているパンフレットなんです。だから、そういう点では、何か、ちょっとオーバーかも……、化石のような、やはり物。それをやっぱり皆さんに、どんどん普及するようなこともやられていない。そういう点では、やはりもっともっと頑張って欲しいというふうに私は思うんです。
葛飾区なんかでは、もう皆さんご存じかと思いますけれども、いろいろな取り組みを、毎年、毎年やっているんです。だから、そういう点で、私は、是非取り組んで欲しいと、足立区も。
原爆被爆者の方々、あの悲惨な戦争を体験した方々が、今高齢になって原爆展で頑張っていますよね。その方々の願いが、原爆被爆者への見舞金、是非これを支給して欲しいと。23区中16区が、これ支給しているんです。ですから、積極的に、こういう高齢者の方々、被爆して頑張っている方々を応援するという点で、この支援、実現はどうでしょうか。
○総務部長 被爆者への直接の支援というのは、我々、難しいところですけれども、これまでも、被爆者の会への支援などを通じて、その活動を助成してきております。ただ、高齢化などの問題もあって、なかなか思うようにいかない、これについては、私どもも、どんな方法があるのか検討していきたいと、このように考えます。