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●開会あいさつ−近藤やよい区長(2011年9月22日)
まず冒頭、昨日、首都圏を直撃いたしました台風15号による区内の被害状況をご報告させていただきたいと思います。
強風の影響により屋根が破損するなど、建物の損壊が5件発生いたしましたが、幸いなことに人的被害はございませんでした。また、一部地域では停電も発生いたしましたが、昨日の午後9時前には全て復旧しております。また、強風の影響と思われますが、北千住駅西口の街路照明灯が、落下ではございません、降下し道路の一部をふさいでおります。こちらの復旧には数日を要する見込みでございます。原因等わかり次第、また改めてご報告をさせていただきます。
その他、公園や街路で木が倒れる、荒川河川敷での冠水がございましたが、現在、今後の利活用への影響について調査をしております。また、鉄道各線の運転見合せにより、帰宅困難者への対応をいたしましたが、東京武道館で40名くらいの方が利用される程度ということで、大きな混乱はございませんでした。
区では、先月発生したゲリラ豪雨などへの対策も含め、今後、風水害への備えも充実してまいります。
それでは、所信の一端を申し上げます。
まず、喫緊の課題として検討を進めてまいりました地域防災計画等の見直しの内容について、ご報告申し上げます。
このたびの一番の特色は、発災後6時間以内に行わなければならないことを、時系列に整理した「本部」「避難所」「帰宅困難者」「各部別」の4種類の初動マニュアルを作成したことでございます。担当者は、それを一つ一つ、つぶしていくだけで、必要な対応が可能となります。今後は、訓練を通じて実践的な検証を重ね、マニュアルの精度を更に高めてまいります。
また、地域防災計画につきましては、避難所におけるプライバシーの確保や長期運営体制の追加など、計画に反映可能な初動強化策を盛り込み、8月24日開催の足立区防災会議に報告いたしました。年度内を目途に暫定修正版を作成し、更に国の防災基本計画や都の地域防災計画の修正内容と整合性を図りながら、遅滞なく区の地域防災計画を修正してまいります。
次に、危険を事前に回避する仕組みを整備するため、本定例会に提案させていただきました二つの条例について、ご説明申し上げます。
今年度当初から実施いたしました昭和56年以前の区内木造建築物に対する実態調査の結果、倒壊の危険等があるため早急な対応が必要と判断された建物は57件あることが明らかになりました。
区では、このたびの調査結果を受け、足立区老朽家屋等の適正管理に関する条例を制定し、必要な対応を図っていく考えでございます。本条例により、建物が危険な状態と認められたときには所有者などに対する勧告が可能となり、それに伴う家屋解体に対して除却費用を助成、また、状況が切迫しているときは、建物所有者等の同意のもとに、区が必要最低限の危険回避の措置をとることが可能となります。
次に、住宅・建築物耐震助成条例の一部を改正する条例でございますが、一般住宅や病院など多数の方が利用する建築物の耐震化を促進するため、条例を改正し、耐震助成制度の対象を拡充するとともに、助成限度額の拡大を図ってまいります。
また、緊急物資の輸送及び復旧復興活動を支える緊急輸送道路の機能を確保する助成事業を実施したいと考えております。
今後も、災害への事前の備えを充実するため、攻めの姿勢を堅持し、区民の皆様の安全と安心を確保してまいります。
続きまして、アレフについてでございますが、足立入谷地域オウム真理教(アレフ)対策住民協議会はもとより、足立区町会・自治会連合会の全面的なご協力のもと、団体規制法に基づく観察処分更新を求める署名活動を展開中でございます。更新のためには、審査委員会に対して、地元自治体から、アレフ断固反対、並びに更新の強い意志を表明することが求められており、お一人でも多くの皆様にご理解、ご協力をちょうだいできますよう、今後ともあらゆる機会を捉えてお願いを申し上げる考えでございます。
続きまして、子ども施策でございますが、昨年度設置し、本年度から活用を始めた足立区子ども元気基金は、子ども家庭部の教育委員会への編入を機に、保育園も活用対象に加えました。小・中学校の活動としては既に73件の事業を決定しておりましたが、追加募集を行った保育園の活動では、読書活動の推進や花を育てる活動など、41件の事業を決定いたしました。
今後も、基金の有効活用を通して就学前教育の更なる充実を図り、基礎・基本の学力定着につなげてまいります。
また、この7月に帝京科学大学において、大変なご好評をいただいている、中学生体験一日大学生を実施したのに続き、10月には、小学生を対象とした新規事業「夢の体験教室」を実施する予定でございます。
こうした体験は、児童や生徒が自分の将来を思い描くきっかけとなる貴重な機会の提供と考えております。今後も引き続き、子どもたちの学びと体験を更に広げてまいります。
続きまして、決算の概要についてご説明いたします。
まず、平成21年度以前の決算書に添付いたしました財産に関する調書におきまして、福祉資金貸付事務に関する債権の額に誤りがあったことが判明し、今回提出した調書で修正をさせていただきました。地方自治法施行令で提出が義務付けられている調書の数値が誤っていたことにつきまして、心から深くおわびを申し上げます。区では、10月1日付で総務部内に行政監察担当の副参事を設置し、改めて日々の業務点検を徹底することで再発防止に努めてまいります。
次に、平成22年度の普通会計決算でございますが、歳入総額は2,455億円で前年度に比べ0.6%減、歳出総額は2,372億円で0.1%減となりました。
経常収支比率は85.8%と前年度に比べ3.9ポイント悪化し、2年連続して適正水準である80%を超えました。景気低迷に伴って、特別区民税や財政調整交付金が減収する一方で、生活保護費などの扶助費や特別会計繰出金が増額したことが主な要因でございます。この数値は、平成に入ってから最も数値が悪化した平成11年度に次ぐ2番目に高い数値であり、財政の硬直化が進む状況に危機感を強めております。
公債費比率は、満期一括償還額の減により2ポイント低下して弾力性を回復、10%以内の適正水準となりましたが、平成23年度決算では約59億円を予定している満期一括償還のため、公債費は大きく伸びることになります。
このような決算の状況を踏まえた上で、日本経済に目を転じますと、この8月に内閣府が発表した平成23年度第1四半期の実質GDPの速報値は、年率換算で1.3%減、3四半期連続のマイナス成長となりました。
第2四半期には持ち直しが期待されてはいるものの、米国をはじめとする世界経済の減速や、戦後の最高値を更新した円高など、景気の不透明感が高まっており、極めて憂慮すべき事態となっております。
こうした中、平成23年度都区財政調整交付金の区別当初算定結果では、普通交付金が前年度に比べ3億円の増となりましたが、平成23年度当初課税における特別区民税の調定額は、前年度より8億円の減となるなど、全く楽観することはできません。
このように、今後の財政運営はますます厳しさを増すものと予測せざるを得ず、予算編成はもとより予算執行においても、より一層の創意工夫を重ねていかなければなりません。職員一人ひとりが、財政の現状を十分に認識した上で、事業の必要性や費用対効果などを徹底検証し、痛みも覚悟の上で、事業の整理統合もせざるを得ない状況と認識しております。
続きまして、一般会計補正予算案の主な内容を申し上げますと、道路整備に係る代替用地取得2億9,000万円余、駐輪場の建設・改修事業2億6,000万円余、日本脳炎等の予防接種事業1億円余、災害備蓄倉庫の管理運営事務などの経費とともに、債務負担行為として、青井一丁目保育施設や東和学童保育室分室のプレハブ賃借などの経費を追加計上いたしました。
ご審議いただく一般会計補正予算は2億9,000万円余の増額補正、国民健康保険特別会計補正予算は3億3,000万円余の増額補正、介護保険特別会計補正予算は4億5,000万円余の増額補正でございます。
今回ご提案申し上げます議案は34件、報告3件、諮問1件でございます。各議案の提案理由につきましては、参与より説明いたさせますので、慎重にご審議の上、ご決定くださいますようお願いを申し上げます。
●閉会あいさつ−近藤やよい区長(2011年10月24日)
平成23年第3回足立区議会定例会の閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
議員の皆様方には33日間にわたり、平成22年度決算、平成23年度一般会計補正予算など、多数の重要案件につきまして慎重にご審議の上ご決定をいただきまして、心から感謝を申し上げます。
特に決算特別委員会で賜りました数々のご意見を十分に受け止めまして、今後本格化いたします新年度予算編成に全力を尽くしてまいります。
さて、このたびのアレフに対する団体規制法に基づく観察処分の更新を求める署名活動につきましては、区議会をはじめ足立区町会・自治会連合会などの全面的なご協力を賜りまして、本日までに25万筆を超える署名を集めることができました。多くの区民の皆様がオウム問題を足立区全体の問題として捉えていただいた結果であると、厚く御礼を申し上げます。
早速あす25日にも、オウム真理教対策住民協議会の皆様方とともに、法務省並びに公安調査庁に署名を持参し、観察処分の更新決定とオウム真理教の規制強化及び抜本的な解決に向けた新法制定を要請させていただく予定でございます。今後も、議員の皆様の一層のご協力をお願い申し上げます。
次に、放射線に対する対応につきましてご報告をさせていただきます。
今月の18日、19日に、区民の方からのご指摘を受け、東渕江小学校の放射線量を測定しましたところ、局所的に区の独自指標を超える放射線量が計測されましたので、即日その対処を実施いたしました。
区は、これまで足立区全体の面的な安全性を確認してまいりました。これが第1段階でございます。今後は、更に放射線量の低減と安全性を高めるため、小・中学校、保育園、幼稚園、公園等の局所的に放射線量が高いと思われる地点の測定を東部地域から順次実施し、区の独自指標を超える場所につきましては、清掃、土の除去等を行うことといたします。というような、今後は第2段階の対応に入ってまいります。区民の皆様の不安を一刻も早く解消できますよう、全力で取り組んでまいります。
以上をもちまして閉会のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。