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●足立区野外活動施設条例を廃止する条例に反対し、存続を求める−針谷みきお議員(2011年12月22日)
◆針谷みきお議員 私は、日本共産党足立区議団を代表して、ただいま議題となりました第92号議案 足立区野外活動施設条例を廃止する条例に反対し、存続を求める立場から討論を行います。
本条例は、唯一残っていた、区民が郊外で体験できる施設である鹿沼野外レクリエーションセンターを、廃止しようとするものであります。
区長は、記者会見で、廃止する理由として、「建設以来27年が経過し、経年劣化が進み、改修の時期を迎えているが、収支状況が悪く、昨年度はピーク時の6割の利用しかなく、毎年5,000万円の赤字となっており、大規模な改修には4億円の費用がかかるとして、2012年4月をもって廃止する」と説明、最後に区長は、「行政サービスとして旅館業を運営するのはいかがなものか」と発言しました。この区長発言は、かつて足立区がホテル経営に乗り出そうとして区民から批判され、断念したホテルと野外活動施設を同一に捉え、廃止が決定されたと思わざるを得ません。
しかし、鹿沼野外レクリエーションセンターは、区民の健康増進と心のふれあいの場、水と緑に満ちた自然環境の整備を図るために、塩原林間学園とともに建設されたものです。条例にも、「自然の中でスポーツと生活体験を通じて、区民の健全な心身の形成に寄与することを目的とする」とうたわれており、旅館業でないことは明白です。
5,000万円の赤字という議論も、この事業目的から見れば、見当違いであります。
もともと建設当時から、収益や採算性を問う事業ではなく、区は経費の3割程度の負担を区民に求めていたものであり、低廉な料金設定もそのためです。
鹿沼野外レクリエーションセンターは、スポーツ合宿や体験を通じて、青少年に夢をかなえる施設として歓迎されてきました。だからこそ、開設以来25万人が利用し、昨年度も7,200名余の区民が利用しています。しかも、今でも夏は混雑して予約ができないほどです。来年度も、バレーボールの合宿を楽しみにしていた区民から、「なくさないで欲しい」と声が出されています。野外レクリエーション施設の廃止は、区民要望にも反するものです。
改築費用が4億円もかかるということについても、この施設は3,000万円の国庫補助金を受けて建設した施設であり、改築費用も中期財政計画に計上されていたものです。計画どおり改修し、区民に魅力あるものにすれば、更に、子どもも大人も体験を通じて健康づくり、区民福祉の向上につながり、区の体験重視の方針の拠点になることは明らかではないでしょうか。
更に、本年8月に成立したスポーツ基本法第24条は、「国及び地方公共団体は、心身の健全な発達、生きがいある豊かな生活の実現等のため、野外活動及びスポーツとして行われるレクリエーション活動を普及奨励するため、スポーツ施設の整備、住民の交流の場となる行事の実施、その他必要な施策を講ずるよう努めなければならない」と明記されており、スポーツ基本法の趣旨に逆行することは明らかです。
区は、近くに鹿沼市の同様の施設があるとしていますが、他の自治体の施設があるからというのは、苦し紛れの方便であり、無責任な態度と言わざるを得ません。野外レクリエーション施設を廃止する根拠には全くなり得ません。
今回、区の廃止条例提出は、施設の事業目的も取り違えた上、区民サービスより区財政を優先した考え方に立っているもので、全く道理がないものです。
審議した区民委員会で、無所属議員からも、「毎年赤字だからと言うのは事業目的からいっても、これを廃止の理由にすべきでない」、公明党議員からは、「現在も7,000名を超える区民が利用していることを重く受け止める必要がある」などと指摘を受けているほどです。
今からでも遅くありません。青少年の夢と希望を奪う鹿沼野外レクリエーションセンターを廃止せず、存続すべきことを主張して、討論といたします。