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●区民の暮らしや地域経済冷え込ます予算編成に反対する(−ぬかが和子議員(2012年2月29日)
◆ぬかが和子議員 ただいま議題となりました第1号議案 足立区一般会計補正予算(第4号)、第2号議案 足立区国民健康保険会計予算(第3号)について、日本共産党を代表して反対討論を行います。
最終補正予算は、1年間の歳入歳出状況を精査し反映した結果であり、決算に近いもので、近藤区政のお金の使い方があらわれているものです。
特にことしは、震災前に編成した当初予算に対し、東日本大震災を体験して、抜本的、積極的な災害対策を総合的に打ち出すことが補正予算の役割でした。
しかし、今回も17億7,000万円の減額で、結果として計52億円の減額になり、必要な手を打つどころか、区内業者の仕事確保になる工事などを必要以上に先送りし、1年かけて区内経済を縮小した姿勢があらわれています。
私は、毎回の補正予算審議のたびに積極的な震災対策を求めてきましたが、緊急策は講じたものの、不十分きわまりないものでした。
特別区税収入は、当初予算編成でも22年度とほぼ同額見込みでした。今補正予算の時点でも、総額415億円になったことが明らかになりました。
しかし、区は当初、区税のうち区民税分を強調し、わざわざ22年の数値を活用し、「特別区民税は、22年度決算で前年度に比べ29億円の減収が見込まれ、23年度は更に減収となる見込みである」と危機感をあおり、サービス削減に走りました。
実際には、区民税は13億円、たばこ税は7億円の増額で、計20億3,780万円の増額です。更に減収どころか、増収になりました。
都区財政調整の特別区交付金も、予算発表時には、「96億円減収となった21年度に比べ、22年度は更に23億円の減収となる。23年度は増収を見込んでいるが、法人税制改正や地価の低迷などにより先行きは不透明である」と強調し、先行き不透明感をあおっていました。
しかし、今回の最終補正で、当初予算での10億円増に加え、12億4,000万円余積み増しをしています。
結局、区民に「金がない、財政が大変」とあおり、我慢を強いるために事実とは違う見込みを強調していたことになります。
このほか、「受給者数の急激な伸びに歯どめにかからない」と言っていた、また「扶助費の額が今後も大幅に増加」と言っていた生活保護は、伸びに歯どめがかかり、結果として当初予算より25億円の大幅な減になりました。
その結果、財調基金からの繰入額は11億円減額し、それでもお金が余り、公共施設建設資金に40億円もの新たな積み立て、26年が満期の特別区債も12億円の繰上償還をするほどでした。
今補正予算では、耐震助成費用、家庭用太陽光パネル助成の増額や北千住駅東口の駅前広場の用地取得方法を住民の意向を尊重する形で変更する内容など、必要な内容も盛り込まれています。
しかし、以上の最終補正予算から見えるのは、区民の暮らしを思いやる姿勢や積極的に地域経済循環を図るために行動する姿勢の見えない、財政優先で厳しさを増していると意図的に過剰に強調し、区民に我慢を強いてきたという姿勢のあらわれであり、認めるわけにはまいりません。
また、今回の補正予算には、区役所前の土地を庁舎用地して購入、買い戻しし、中央本町保健総合センターの仮設事務所にする予算と債務負担行為が、合わせて5億2,700万円余含まれています。中央本町保健総合センターの大規模改修そのものに異議を唱えるものではありませんが、そのやり方には何点もの問題があります。
第1に、最終的には区の財産とすることになっており、実際に建物を建てて取得するのと変わりありませんが、プレハブ賃借の手法のため、議会のチェック、議決を受けないで契約してしまう点です。本来計画性を持って行うべき分野にまで、安易にこの手法を連発すべきではありません。
第2に、このやり方に変更した理由です。「庁舎に一極集中して手狭なので、保健所仮施設の拡張の後は庁舎用事務機能のために使う」ことを理由として1億円余り増額になっています。
もともと区が東西工事事務所などを統合して一極集中をさせながら、もとの用地は遊ばせておいて、手狭になったと新たに数億円出して土地を買う、プレハブの活用をする、こんなあり方は見直すべきです。
国民健康保険特別会計では、保険料収入が5億5,000万円の増額となりました。当初予算では旧ただし書き方式による変更部分を見積もっていなかったため、その分の保険料の値上げが反映されたことも要因です。
この変更により、扶養家族が多い、障がい者や要介護者がいる、住宅ローンなど困難を抱えているなど、所得控除が多い方ほど負担増になりました。
最も影響を受けた子育て世代の自営業者では、2倍以上にはね上がった世帯が続出しました。その大幅負担増の結果が、今回の補正予算にあらわれており、認めるわけにはまいりません。
以上の理由によって2議案に反対するものですが、区民の暮らし第一の姿勢に立たれることを強く求めまして、討論を終わります。