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●高齢者福祉、介護サービスの充実を−はたの昭彦議員(2012年3月1日)
◆はたの昭彦委員 共産党のはたのです。
私は、高齢者福祉、介護サービスについて質問をいたします。本日最後の質問者でもありますけれども、私自身、予算特別委員会で初の質問となります。どうぞよろしくお願いいたします。
私はまず初めに、特別養護老人ホームについてお聞きをいたします。
特養ホームの待機者が増え続ける中で、区はとうとう来年度から3年間で1,000床の特養ホーム増床を決めました。予算のあらましには、特別養護老人ホーム5カ所の工事に着手するとありますけれども、具体的には区内のどこに何床整備する予定でしょうか。
◎高齢サービス課長 新規施設の5カ所でございますが、一つは佐野一丁目の区画整理地内でございます。もう一つが西新井フレール第二団地に1カ所、それと東京都の六月二丁目の都の教職員住宅跡に1カ所、残り2カ所につきましては、今東京都と詳細を詰めているところですが、舎人公園の近隣の方に2カ所という形で考えてございます。
◆はたの昭彦委員 我が党もこれまで繰り返し特養ホームの増設については求めてきたところですけれども、区もとうとう区民の要望に応えて、やっと緊急度の高い人が全員入れる数ということで1,000床としていますけれども、現在、施設入所の必要の高い、いわゆるAランクの待機者というのは区内には何人ぐらいいらっしゃいますか。
◎高齢サービス課長 特養待機者の約4,000人のうち、半数2,000人がAランクという形になってございます。
◆はたの昭彦委員 以前までは特養のAランクの待機者というのは大体1,400人ということが言われていたのですけれども、ここ数年で増えているということが、今のお話からわかると思うのです。
1,000床の整備については、大いに評価をしていますけれども、それでもAランクの方がまだ1,000人も残ってしまう。また、待機者全体で言えば3,000人も待機者がいるということで、これで良しとせずに、引き続き更なる拡充を求めて次の質問に移りたいと思います。
高齢者の皆さんには、いつまでも元気でいてもらいたいと思うのは、誰もの共通した願いだと思います。介護予防サービスや介護保険で賄えない部分を充実させ、支えることが何よりも重要なのだと思います。それが結果的に元気な高齢者を増やし、そして重症化を防ぐ、介護保険料の値上げを抑制するということにつながっていくと思います。
そこで、高齢者福祉策や介護予防策についてお聞きをしたいと思います。
区が23年度廃止を予定している介護予防サービス事業者支援事業は、まさにこの元気な高齢者を増やす重要な施策であったと思います。この事業は平成21年から実施をされ、介護予防事業を促進し、そして事業者の経営の安定を図ることを目的に実施されてきました。
日本共産党は代表質問でもこの事業の存続を求めましたけれども、区は3年限定の事業だということで打切りを表明いたしました。
この補助金を使って区内事業者は介護予防事業を近隣の高齢者を巻き込んで、まさにバラエティー豊かな様々な取り組みを行ってきました。例えば私いろいろ調べたのですが、その一例をご紹介したいと思います。
ある介護予防事業所では介護予防体操教室というのを開いておりまして、地域の高齢者、そして家族向けに自宅でできる介護予防体操をレクチャーすると。それとともに介護予防施設の見学会、こういうのを行っていると。
また、ある施設は夏祭りということで、利用者、家族、それとともに近隣高齢者の皆さんに参加をしてもらって交流を図る。それとともに通所予防介護所というのをPRをすると。またある事業者はカラオケ喫茶ということで利用者と近隣者が、カラオケで大きな声を出して交流をすると。先ほど他の委員からカラオケの効能についていろいろお話がありましたけれども、既に区内のこういった介護予防事業所でこういったことが実施されているわけです。
あとはポールウォーキングということで、ポールを持ってウォーキングをする、普通にウォーキングをするだけだと背中が丸まって良くない。ポールを持つことによって胸を張って歩くことによって、更に効果があるということが行われていて、本当に有意義な様々な事業が介護事業所の工夫によって取り組まれているんだと思います。
この介護予防の交付実績ですけれども、どうなっていますか。
◎高齢サービス課長 介護予防事業でございますが、平成21年から始めまして、実績でございますが、21年度が19件162万円余、22年度は41件351万円余、今年度は途中でございますが、27件240万円余で、合計87件の754万円余の申請に対して交付をしたという実績でございます。
◆はたの昭彦委員 今のお話を聞いて、昨年度は予算いっぱい使われていると。今年度も年度途中にも関わらず約7割の執行率、この数字から見ても大変この事業は有効に活用されているのではないかと思います。
350万円で41件の事業、240万円でも27件の事業、僅かこれだけの予算でもこれだけ多彩な事業が行われ、そして介護予防に役立っている、こういう事業こそ続けるべきだと思うのですが、復活する考えはありませんか。
◎高齢サービス課長 確かに非常に高齢者の皆さんの介護予防には役立っているかとは思いますが、補助金の交付の内容を見ますと、例えばカラオケの機材ですとか、DVDのプレーヤーですとか、初期イニシャルコスト的な部分がほとんどでございますので、いったん使えば、買っていただければ何年か使えるということがございますので、大体の事業所にも手を挙げていただいていると認識してございますので、23年度で終了ということで考えてございます。
◎福祉部長 今高齢サービス課長の方からご答弁させていただきましたけれども、ちょっと補足させていただきます。
今高齢サービス課長の方から申し上げましたように、ある意味、きっかけづくりというか、介護予防の裾野を広げていく、そういった効果をねらいましてこの事業は3年間やりました。
それ以外に介護予防につきましては、一次予防、二次予防を更に充実させるということで別途やっておりますので、今回のこの事業につきましては3年で終わらせていただくと、そういうことでございます。
◆はたの昭彦委員 私、この助成事業を利用している介護事業所に行って話をお聞きしてきました。お聞きした事業所は、イベント的な催しとして使っていて、近隣の方を巻き込んで様々な楽しいイベントをやっているということなのですね。
介護事業所というのは、なかなか近所との付き合いがなくて、近所の方もどんな人が利用しているのかわからない。そういうことで、こういうイベントを通じて近隣の方が参加してもらう、そのことによって事業所と近隣の方の距離が縮まっていく、交流が進む、そういう役割を果たしてきたということをおっしゃっていました。
そして、ここに事業所があるということがPRになって、そしてそのイベントに参加した人が、後々その事業所を利用するということで利用者になってくれる。この助成金があるからいろいろなイベントをやろうという気にもなる。こういった事業を支援しようという行政の姿勢が何よりも大事だと思います。
こういう声に応えて、復活を強く求めて次の質問に移りたいと思います。
次に高齢者の入浴事業についてお聞きしたいと思います。
この事業も介護予防に大いに役立って促進する事業でもあります。70歳以上の希望する高齢者に入浴券を支給し、介護予防や生活支援と公衆衛生の確保、それとともに浴場の支援も行おうというものです。
更には、この浴場、いわゆる銭湯に行くことによって高齢者の外出の支援にもなりますし、裸の付き合いということで、コミュニティづくりにもなる施策だと思います。
それで、介護予防というのはなるべく早い時期から取り組んでいく方がより効果的だと思うのですけれども、この高齢者の入浴事業の対象年齢を65歳以上に拡大する、対象を広げるという考えはありませんでしょうか。
◎高齢サービス課長 これまでの入浴組合の方とのいろいろな交渉の結果こうなってございますので、すぐに変えるという形ではございません。
◆はたの昭彦委員 私もただ広げれば良いとは思っていないのですね。65歳という年齢は、一般的には退職をされる年齢なのですね。
今地域の中で社会的な孤立が問題になっているわけです。退職した方が急激な環境の変化、そしてこれまで余り地域とつながりがなかったということで孤立化をしてしまう、こういう例があるわけです。
私の知り合いにも、退職をして急に環境が変わって、今までは会社勤めで地域との交流がなかったということで、精神的なバランスを崩された方がいて大変だなと思ったのですね。そういう方が表に出て地域の中とつながりを持つ、そういうきっかけづくり、裸の付き合いをすることによって、そういう機会になればということで、ある程度年齢を65歳ということで提案をさせていただいたわけですけれども、23年度のゆ〜ゆ〜湯入浴券の利用者の実績の見込み、それと利用率ということではどうなっていますか。
◎高齢サービス課長 23年度でございますが、今年度見込みでございますが延べ38万人の方にはご利用していただくという想定をしてございます。
1人年36回使えるようにしてございますので、1回平均ですと約1万人強の方が使っていらっしゃると。送付している人数でございますが、約5万7,000人の方に送付してございますので、利用実績としては2割弱、18%強ぐらいだと認識してございます。
◆はたの昭彦委員 利用率が18%ぐらいだという回答なのですが、とても利用率が低いように思えるのですけれども、その理由というところではどのようにお考えでしょうか。
◎高齢サービス課長 一つに、自宅での風呂がほとんど普及しているということもありますし、また銭湯が地域に偏在してきて、ない地域もあるということだろうと考えてございます。
◆はたの昭彦委員 今答弁いただいたように、区内で銭湯がある地域が偏在をしている、ばらつきがあると。利用したくても近くに銭湯がないという人も多いんだと思います。特に北東部は銭湯がもともと少ないのですね。
実は東和地域では、一度閉店をした銭湯があるのですが、地域の方々が、この銭湯がなくなったら困るということで何とか復活をして欲しいということで区に要請をしながら署名を集めて、これだけ声があるんだからということで、事業者の方にお願いをして復活をしていたのですね。その銭湯が実は1月末で閉店をされたのですね。
釜がどうにも限界で、釜を取替えるには約9,000万円とか1億円ぐらいかかるようなお話で、事業をやっていけないということで閉店をしてしまったのですね。
前々からこの高齢者入浴事業を利用したくても銭湯がなくて利用ができないという声をいろいろ聞いていたのですが、実は新田地域では、新田地域も銭湯がないという地域で、足立区に隣接する北区の銭湯でこの入浴券を利用できるということなのですが、東和地域もすぐ隣接するところに葛飾区の浴場があるのですね。是非この東和地域に隣接する地域の葛飾区の浴場でこの入浴券を使えるようにできないかということで、いかがでしょうか。
◎高齢サービス課長 実は新田が北区の浴場を使えるようにという時期に、同じように東和地域が葛飾区の浴場を使えないかということを、浴場組合の足立支部の方と協議をしたと聞いてございます。
当時、浴場組合が足立支部の方で大反対をされて現状に至っているということでございます。
恐らく先ほどはたの委員発言の一つの銭湯が1月末で休んでいると、休んでいるという状況は聞きましたが、私は直接電話をしていないのですが、4月からどうもまた営業されるという情報も入ってございますので、そのように見極めたいと考えてございます。
◎衛生管理課長 今話題になっております東和地区の富士の湯でございますけれども、確かに2月16日にいったんは閉場といいますか、休業に入りましたけれども、私どもに、この2月27日に入ってきた情報では、4月1日から他の事業者が事業を引継いで再開をすると、こういうふうな情報が入ってございます。
◆はたの昭彦委員 私もそこまで確認していなかったのでありますけれども、是非、今浴場の経営が大変な中で、どこもいつ閉店するかわからないという状況にありますので、その辺の事業支援も含めて進めていっていただきたいと思います。
次に、歯周病の予防健診事業についてお聞きをしたいと思います。
歯周病予防健診については、我が党の予算要望書の中にも増額を盛り込みました。また、昨年9月の第3回定例会でも歯周病の健診の重要性を訴え、受診票の送付を増やして受診者数の拡大をすべきと求めてきました。
区はこの質問に対して、勧奨による受診率の状況を見ながら、今後の勧奨の在り方について検討してまいりますと答弁をいただきましたけれども、この答弁、新年度予算にはどのように反映をされているのでしょうか。
◎健康づくり課長 24年度の予算におきましては、23年度は40歳の方だけを対象に個別に勧奨を行いましたが、24年度の予算で50歳の方も対象として広げることになりました。
40歳の方で個別勧奨を行いましたところ、その前の年と比べて倍程度受診者は増えているところです。
◆はたの昭彦委員 24年度の予算で人数的には前年度から何人増やしたのでしょうか。
◎健康づくり課長 800人ほど増やしております。
◆はたの昭彦委員 ハガキを出して倍増すると、勧奨ハガキを今度40歳に加えて50歳も行うと、更にその50歳も倍増すると考えられるのですが、勧奨ハガキの数からすると、800人では足りないのではないかと思えるのですが、実は先日、歯科医師会と懇談をさせていただいたときに、歯周病については糖尿病の予防ですとか、メタボリック症候群などとも関係があって、治療によっては介護度が下がるとか、そういう例も紹介をされて、歯周病健診の重要性を改めて私も認識して勉強させていただいたのですが、そのときに歯科医師会の方から、勧奨ハガキが増えて受診者数が増えた場合に、それに見合った予算が増額されていないと、持ち出しになるのではないかという心配の声が出されたのですが、受診者数が3,800人を大きく超えた場合にはどのような措置をするのでしょうか。
◎健康づくり課長 仮に増えた場合は、そのときはまた補正に計上していくしかないと思っております。ただ、残念ながら40歳個別勧奨を発送しましたが、2月1日現在で1万2,000人ぐらいの方に対して876名しか受けていらっしゃらない状況です。個別に送ってもこの状況ですので、恐らく予算内で納まるかなと予想しております。
◆はたの昭彦委員 歯周病健診の重要性から比べると、歯というのはすぐに命に関わらないということで、後回しになる場合が多々あって、そういう意味から受診率が低いのかもと思えるのですが、是非積極的にPRもしていただきながら進めていただきたいと思います。
○古性重則委員長 時間になりました。
◆はたの昭彦委員 今回初めて予算特別委員会で質問させていただきまして、今後ますます足立区のために頑張っていきたいなと思っております。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。