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● −浅子けい子議員(2013年3月5日)
◆浅子けい子委員 葛飾区では、区内のPM2.5による大気汚染状況を的確に把握し、環境基準適合状況を区民に公表することを目的に、新年度から区独自に2カ所、2地点で観測を行うことにしたというのです
@1日平均値の質量濃度の環境基準適用状況、A1時間ごとの測定結果の変動状況と傾向、B四季ごとの測定結果の変動状況と傾向を、年4回測定し、東京都や他自治体の同時期の測定結果との数値比較などを確認する。そして、区民に対して情報提供や注意喚起などを行い、健康不安の解消につなげていくというのです。
足立区でも、葛飾区のようにPM2.5を区独自に測定公表するという考えはないでしょうか。
◎環境保全課長 東京都が発表しているデータを見ますところ、数値に大きな変動がございません。23区でも同じような数値でございますので、今のところ測定する考えはございません。
◆浅子けい子委員 変動があってからでは遅過ぎると。やはり事前にきちっと測定を行っていくということが、私は大事だと思います。
次に、現在、第二次環境基本計画の見直しが行われていますが、区長が掲げてきた「日本で一番地球にやさしい人のまち」になるという意気込みは、今でも変わっていないと思いますが、どうでしょうか。
◎環境政策課長 今回の基本計画の見直しに当たりまして、「日本一」をあえて取りましたのは、何を指標として評価をすればいいかというようなご意見もちょうだいしまして、一度は削除させていただきました。
しかしながら、全国に誇れるような取り組みをしていこうという意味での意気込みの「日本一」ということは、引き続き継承していきたいと考えてございます。
◎区長 今の答弁ですと、意気込みだけ日本一を目指すというふうにもとられかねませんので、意気込みもさることながら、様々な施策でも日本一を目指して努力していくという姿勢は、これからも変わっておりません。
◆浅子けい子委員 ありがとうございます。
ところが、足立区は、ご存じかと思いますけれども、新年度予算で、太陽光発電システム設置補助について助成金を1kWあたり7万円から5万円に削減しました。
なぜ、今、削減をしたのでしょうか。
◎環境政策課長 これにつきましては、昨年7月から全国民で再生可能エネルギーを支援するという固定価格買取制度がスタートしましたこと、また、設置価格そのものの実勢価格がかなり下落をして低下をしてきたということをもちまして、総合的に勘案させていただいて、補助単価を見直しさせていただいたものでございます。
◆浅子けい子委員 買い取り制度ができて、それから単価もかなり安くなったと、そういうお話ですけれども、そこで私は、環境部に、今、国とか都とか、あと区で補助がありますけれども、それがどのぐらいのお金になっているのかということを計算してもらいました。
現在、設置に向けては、国と都と、そして区の助成があります。しかし、新年度から、都の助成金がなくなるということです。都の助成金がなくなって区の助成金が減らされたら、どのぐらいの新たな負担になるか。
[資料を提示]
これが環境部で試算をしていただいた数字です。ちょっと見にくいと思いますが。
パネル1kWあたり45万円のものということで3.3kWを設置するという金額にいたしました。これで金額が148万5,000円かかります。現在、国と都と区の補助金がありますから、それぞれ補助金の金額合わせると67万6,500円、ですから、私たち個人の負担は80万8,500円で済むという計算になります。
ところが、今、平成25年度、都の助成はしませんということがわかっています。国の助成がはっきりしないというお話なので、国の助成は平成24年度と同じという計算をしていただきました。そうしますと、補助が28万500円ということで、私たち個人の負担は120万4,500円になるということで、何と40万円も新たに負担が増えるという計算になるのですね。これで、本当に日本で一番という、どんどんパネル設置を進めていこうと、そういうことになるのでしょうか。
私はならないと思いますが、どうでしょうか。
◎環境政策課長 設置段階で論じれば、浅子委員ご指摘のところはございますけれども、その後の電気を使用することによりまして、電気料金の節約、あるいは余剰電力の買い取りをしていただくということで考えれば、私たちの試算でございますが、12年あれば十分元手は回収できると。その後の使用につきましては、純粋に設置をした利益を受けられるというふうに考えてございますので、単なる設置価格だけでの議論ではなく、その後のメリットも含めて議論したいと思ってございます。
◆浅子けい子委員 確かに売電して、そして12年ぐらいで回収できますけれども、ただ、今の生活の実態、皆さんご存じかと思いますけれども、ぎりぎりでやっていると。そういう中で、新たに40万円も負担すると、それが気軽にできるのかという問題なのです。
更に、今回は申請件数、これも制限を設けています。これは毎回設けていますけれども、今年度は僅か50件しか昨年度から比べて増えていません。昨年度は300件、今年度は500件、しかし、実際、昨年は300件を優に超えて補正予算を組み、最終的には500件を超える申請を受け付けました。今年度は当初見込み500件としましたが、11月には既に500件を超えてしまうということになり、前年度同様、補正を組むのかと私は思っていましたが、そうではなくて、もう終了ですと終わりにしてしまいました。
制度途中で、まだ申請が幾つもあったというのに終了してしまう。「日本で一番地球にやさしい人のまち」になるという意気込みは、どこに行ってしまったのかと私は考えます。
お隣の葛飾区では、ご存じかと思いますけれども、1kW当たり補助金は8万円、上限は40万円、墨田区でも1kW当たり10万円で、上限額は50万円、どちらも件数の制限はありません。足立区は、補助金も減らすし、件数も制限をしてしまう。これでは、今回掲げた2010年度比で2015年までに区内電気使用量の1%、現在の2.2倍に太陽光発電容量を増やすという目標は、当初から掛け声だけになってしまうのではないでしょうか。
◎環境政策課長 各戸建ての住宅であれば、そのようなお話もあるかと思いますが、実際に今年度に入りまして10kWを超える全量売電というケースも出てまいりました。そうしたもの、あるいはエネファームという温水と電気を一緒につくるようなものですとか、あるいは屋根貸し事業というのを東京都が進めてございます。
そういったいろいろな施策を含めて、1%の達成に向けて取り組みたいと考えてございます。
◎環境部長 ちょっと補足させていただきますけれども、500件の補助申請件数で今年度打ち切りにしたわけでございますけれども、実質的に今年度末想定をしますと、その3倍ぐらいの電力の供給ができるような東電との契約に結びつくのではないかと、今、想定をしております。
そうしますと、3年間で1%クリアできそうだということで、必ずしも補助件数が多ければ増えていくというだけでもございませんので、初期投資の軽減プランですとか、区内登録事業制度も今後やっていきますので、そういった複合的な取り組みの中で推進していきたいと考えております。
◆浅子けい子委員 確かにお金があれば、みずからもこういう補助金をもらわなくてもやれますよというところはあるかもしれませんけれども、私たちは、できれば足立区全体の取り組みにしていきたいという、そういう区も思いではないかと私は思っています。
そういう思いであるならば、区が積極的に市民ファンドなどを利用活用して、初期投資の要らない対策とか、市民協働発電所の誘導などで太陽光発電に関わる多様な選択肢を準備して、費用に心配なく区民が参加できる、関わることができるようにすることが必要ではないかと私は思うのですが、どうでしょうか。
◎環境政策課長 初期投資をできるだけ負担をなくすということで、現在、ビジネスモデルということで標準モデルを募集しているところでございます。その応募があれば、積極的に区民の方に紹介をしてご利用いただくというふうに考えてございます。
◆浅子けい子委員 再生エネルギー事業を進めるためには、住民の福祉の増進を図るという責任を持つ自治体の役割は非常に重要だと私は思います。
杉並区では、現在、まちづくりや防災と関連付けた基本指針、区地域エネルギービジョンの策定を進めていますが、その中で、再生可能エネルギーの普及を図るためのアイデアを広く募集し、反映しようとしています。
足立区でも、区民にアイデアを募集するなど、区民目線で再生可能エネルギーの更なる普及を進めるという考えはないでしょうか。
◎環境政策課長 杉並区の募集しているものにつきましては、ちょっと研究をさせていただきたいと考えてございますが、実際に足立区内で再生可能エネルギーの利用を考えますと、太陽光発電、これが1番、その次に太陽熱の利用システムということでございますので、おおむねアイデアを募っても大きなものがなかなか出てこないというのが実態ではないかと考えてございます。
◆浅子けい子委員 そう決めつけないで、とにかく区民目線で一緒に協働して、環境をよくしよう、エネルギーを自然エネルギーに転換させようという、そういう思いを集めることが大事なのではないかと私は思います。
住民、地元事業者が主体となり、地産地消、小規模、分散、地域循環で持続的に事業が進められ、雇用の拡大にもつなげることができるよう、再生可能エネルギー推進条例なども是非制定するよう求めるものです。
次に、更に省エネルギー社会の実現に向けて、新築でも改修でも建築物の低炭素化を図ることも重要です。区内業者を活用し、エコ住宅にした場合、区が助成をし、区内業者の仕事おこしと低エネルギーの住宅環境づくりの促進を行うべきと思いますが、どうでしょうか。
◎環境政策課長 低炭素建築物につきましては、国の方で昨年12月から税制面での優遇等の制度がございますので、そちらを周知していきたいと考えてございます。
また、区内事業者につきましては、太陽光パネル、太陽熱につきましては、区内の事業者をご利用いただくと2割増しということでインセンティブをつけまして、できるだけ区内の事業者を活用していただくということでお願いをしていきたいと考えてございます。
◎環境部長 1点補足させていただきますけれども、建築物の低炭素化につきましては、4月から環境整備基準の中に、環境にやさしい住宅を設置する場合のエネルギーガイドラインを参考にやっていただくということを盛り込んでおります。
それに合わせて、環境部として、建物を建てる場合のエネルギーガイドラインをそこに定めまして、補助金というのは考えておりませんけれども、ある一定の認定ですとか、ホームページで公表するとか、そういった制度をやっていこうということで今考えております。
◆浅子けい子委員 是非補助制度の方も検討していただきたいと思います。
また、エコ住宅を進めていくために我が党がずっと提案してきましたエコモデル住宅、例えば太陽光パネルが設置されていたり、太陽熱の給湯器があったり、そういう、見てすぐわかるようなエコモデル住宅というのをつくって、PRする考えはないでしょうか。
◎環境部長 今年度、区内事業者の方でそういった取り組みができないかご相談をさせていただいたのですけれども、なかなか区内事業者の中ではそういったのは難しいというようなお話がございました。
今後、参考になるような住宅についていろいろな形で協議をしていきたいと思います。
◆浅子けい子委員 是非よろしくお願いします。
次に、サンパチェンスという花を皆さんご存じでしょうか。名前の由来は、太陽、忍耐、真夏の強い日差しにも耐えて、初夏から晩秋まで長い期間にわたり美しい花を咲かせるそうです。
美しいだけではなくて、自動車などの排ガスに含まれる二酸化窒素、シックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒドをはじめ、地球温暖化の原因の二酸化炭素を吸収する。その能力は、他の植物と比較して4倍から6倍、更に、打ち水をするよりも効果的でかつ持続的に温度を下げる打ち水効果もあり、環境浄化植物と呼ばれているそうです。
こうした環境浄化植物を普及する考えはないでしょうか。
◎環境政策課長 そのような植物があるということであれば、我々もちょっと勉強させていただきまして、区民の方に広くPRをしていきたいと思っております。
◆浅子けい子委員 是非環境にやさしい人のまちをつくろうという立場で、これからも積極的な施策をよろしくお願いいたします。