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● −針谷みきお議員(2013年3月5日)
◆針谷みきお委員 私は、保育園の待機児童対策、認可保育園建設問題を質問いたします。
認可保育園の申し込みが今年度も3,710名ありましたが、今年もまた2月はじめに1,507名の第1次不承認が生まれました。若干減ったようですけれども、今回の不承諾1,507名は、0歳から4歳までで4割の人が認可保育園に入れないということがわかりました。
2月28日に、杉並区のお母さんたちに続いて、足立区でも、入所を不承諾とする区の通知に対して行政不服審査法に基づく異議申し立て書を区民の皆さんが集団提出をいたしました。
その日に、FNNの番組で私はビデオを撮ったのですが、保育園が見つからないので会社をやめた、子どもを生むこともできないなどの深刻な声が紹介されていました。
そして、そのときに各党の控室に代表の方が来て要望書を提出して、私も受け取りました。
3点にわたって趣旨が記載されていますが、最初に、今回私たちが集団で異議申し立てを行うことにしたのは、決して行政を混乱させて困らせたいのではないと前置きした上で、「私たちは待機児童を解消するために、0歳から5歳までの認可保育園の抜本的な増設を希望しています。特に認証保育所などで対応しづらい3歳以降について、責任を持って認可保育園を保障してください」という訴えでありましたけれども、非常に私も身にしみたのですが、この要望について、区はどのように感じたのかお伺いしたいと思います。
◎保育課長 皆様のお声は、そういったご要望があるということは真摯に受けとめて、今後の施策に生かしたいと考えてございます。
◆針谷みきお委員 今、子育てネットワークのアンケート、テレビで紹介されていましたけれども、区に望む待機児童対策としては、認可保育園が9割を超えているというアンケート結果を報じております。
そして、区は、足立区待機児童解消アクション・プランで、26年度以降について、0歳から5歳の就学前人口が減少していると推測されていること、また新田地域をはじめとした大規模開発も終わっている地域については急激な人口増は見込まないことなどを考慮して、約35%の保育需要率で保育需要数を算出するということで、具体的な方針としては、認可保育園については、大規模開発地域など特定地域に全年齢にわたり相当多数の保育需要が見込まれる場合に整備するとなっています。
今年度、3カ所の認可保育園の建設を図りましたが、それでも57の児童も不承認という例もありまして、子育て世代のニーズにこたえられない事態は打開されていないと思いますが、このアクションプランで区民ニーズに合った保育園の整備ができるでしょうか。できると確信しておりますか。
◎保育計画課長 私どもは、認可と認可外含めまして、多様な保育サービスの中で待機児童解消を目指していくということでこれまでも進めておりますし、今後もその方針で臨んでいって、最終的に0人を目指すということで臨んでおります。
◆針谷みきお委員 ここに、2013年度の足立区の周辺5区の認可保育園整備率と、今回東京新聞がまとめた認可保育園に入れない児童数を比較した資料を私つくりました。
[資料を提示]
これで見てもらえるとわかりますが、この5区を見ると、全部足立区の周りの区です。児童数は、足立区が入れないという児童数1,507ですが、東京新聞は1,597と書いてありますけれども、北区が337、葛飾区は33、荒川区は75と。
ここで私が着目したのは、5歳以下の人口と認可保育園整備率です。足立区は2010年4月現在3万2,000の5歳以下の人口に対して8,975の定数なので整備率は28%、北区は39.4、荒川区は39.4、葛飾区は36.6ということで、約10%程度足立区の認可保育園整備がおくれていると。これが、第1次不承認1,507名の要因というふうには考えられませんか。
◎保育計画課長 私どもは、認可園の設置につきましては、先ほど針谷委員おっしゃいましたとおり、大規模開発が行われ、全年齢にわたって需要が見込める地域について認可園をつくっていくという方針で臨んでおります。
その関係で、私どもは、1,507と設置の基準についてどうなのかという点については、ちょっと因果関係はないというふうに考えます。
◆針谷みきお委員 因果関係ありますよ。私は計算しましたが、例えば北区の率39%まで足立区がやったら、何人定数増えますか、認可保育園。計算したことないでしょうね。
計算すると簡単です。これはちょっと小さく書いてありますが、3,700の定数が増えるのですよ。そうしたら1,500は完全に入所できるでしょう。若干年齢のタイムラグはありますから、0、1、2であるとか、3歳、4歳のところで全てが入所できるかどうかはもちろんわからないけれども、1,500の数で3,700整備をもし足立区がしていたとすれば、これはこの事態起きてないのです、間違いなく。
そこで、FNNの安藤キャスターが保育園の潜在需要はもっとあると、この10倍ぐらいあるのではないかということなのですね。
待機児童解消アクション・プランでは、この計画というのは、あくまでも潜在需要というのは考えてないのでしょう。考えているのですか。
◎保育計画課長 毎年伸びを見ております。その伸びというのが、その潜在需要を見込んだ数字というふうに考えております。
◆針谷みきお委員 それは何%ですか。
◎保育計画課長 昨年度から平成25年度につきましては、1.4%の伸びというふうに考えております。
◆針谷みきお委員 安藤キャスターも、木村コメンテーターも、10倍ぐらいあるのではないかという発言をしているのですよ。それだけあるかどうかわからないけれども、相当数ありますよ。ですから、その1.4%では私は解消できないと思っております。
結局、この要望書にもありますが、区は、認可保育園をつくってほしいという90%を超える区民要望に背を向ける態度と言わざるを得ないのですよ。
認可保育園の整備というのは、足立区がこの周辺の5区と比べると10%以上もおくれているということについては、区長、どんなような感想を持っていますか。
◎子ども家庭部長 周辺区の整備の認可率と足立区を比較して針谷委員はおっしゃっておりますけれども、保育需要を受けとめる場合に、必ずしも認可だけで受けとめるということではないかと私ども考えてございます。
フルタイムの世帯につきましては、東京都認証保育所で十分受け入れをすることができるし、また求職あるいは短時間パートの方々につきましては、足立区の小規模保育室の保育サービスで対応できると考えてございますので、周辺区の認可率と比較することは、必ずしも的を射てないというふうに考えております。
◆針谷みきお委員 私が聞いていることに全然答えてないのですよ。この10%程度の整備率のおくれについてどう思うのかと。しかも、あなたに聞いたのではないのだ。私は区長に聞いたのですよ。
◎教育長 その数字について、私どもの方できちんと調査をしてみたいと思いますけれども、仮にその差があるとすれば、それは当然何らかの影響があることは私も認めざるを得ないと思います。
ただ、基本的な考え方として、多様な保育サービスで吸収できるという今までの考え方については、余り大きく今後も変えるつもりはございませんし、現に、待機になっている方の中身を細かく分析しますと、このフルタイムの方が落ちているというのは確かに事実ですので、ここは最優先に我々もマッチングを更に精度を上げなければいけませんけれども、しかし、非常に保育のニーズ自体も多様な中身が入っているというのも事実です。
そして、多様な保育の、現に入っている方々の要望を聞くと、認可園の希望というのは半分程度ということですので、そういった意味でも、実際に働いている程度とニーズというのをよく見きわめて対応策を考えていかなければならないだろうと、このように考えています。
◆針谷みきお委員 大体、教育長の答弁は矛盾しているよ。0歳から5歳までのフルタイムの人を受け入れられる保育園といったらどこですか。認可保育園以外にあるのですか。小規模にしても、認証にしても、保育ママにしても、2歳すぎて3歳になったからどこか他のところを見つけなければならないでしょう。言っていることが矛盾していますよ。
そういうことでは、本当に足立区が、区長が予算編成のあらましで、足立区ならば安心して子どもが育てられると、そういう区を目指していると。予算編成のあらましとは違う態度をとっているということですよ。そういうふうに言わざるを得ないと思います。
そこで、別の認可外保育所の保育料が高いという問題、これが区民としても何とかしてほしいということで、陳情も出され、今年度、区は区民の陳情を受けて認可外保育所に通う保護者に3,000円の補助をすることにした、これは結構だと思います。
ただ、これでは私は、上限8万円の認証保育所などに通う父母の負担というのは決してこれはなくならないということで、これは更に増やす必要があるのではないかと思っています。是非これについては、検討していただきたい。
時間がないので、最後に、足立区の保育料についてお伺いをします。
足立区の保育料は、3歳児未満の所得階層Bランクで、23区平均の8.45倍ということで指摘をしましたけれども、安心して子どもが育てられる区にするためには、今、足立区の保育料というのはこの層で一番高いという認識はお持ちでしょうか。
◎保育課長 一番足立区で多いのはD4階層という層でございますが、4歳児以上3歳児では23区の中で一番高くなってございますが、3歳児未満につきましては13番目の高さでございます。
○藤沼壮次委員長 残り1分です。
◆針谷みきお委員 時間がないから、これを見てわかると思いますが、このBランクのところ、今の順番でいえば、文京区から北区までほとんど0円です。
[資料を提示]
ところが、足立区は3,600円、私が指摘したのはこのBランクのことを言っているのですよ。ですから、答弁をずらさないでください。ここでいえば足立区が一番高いのです。平均は426円、それを足立区はその8倍以上取っているのですよ。これは一番高いと認めざるを得ないでしょう。
私は、そういう点で、実は厚労省が、保育所の徴収金はBランクについては無料にすることも検討していいということで指摘をしています。これは今回の政府の関係で出ている通達ですが、是非第2段階の保育料を無料にすべきであるということを主張して質問を終わります。