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● −浅子けい子議員(2013年3月12日)
◆浅子けい子委員 おはようございます。
まずはじめに、常東コミュニティ図書館の閉館について伺います。略して、地域では常東図書館といっています。なぜ突然閉館にしてしまうのでしょうか。
◎中央図書館長 千住地区につきましては、平成12年の中央図書館開設以来、産業情報室に図書受け渡し窓口が設置されております。また、平成25年4月、この4月でございますけれども、常東コミュニティ図書館と至近距離にございます東京電機大学の方に受け渡し窓口を設置予定でございまして、この状況下での常東コミュニティ図書館の存続は財政の効率的運用の観点からは困難であると、これが閉館の理由でございます。
◆浅子けい子委員 東京電機大学に受け渡し窓口を設置すると。しかし、東京電機大学に設置しようとしているのは単なる受け渡し窓口で、本来の図書館機能は果たせないと思います。図書館法第3条によれば、図書館は次の事業を実施するとあり、1番に、図書館資料の収集、整理、保存して、一般の利用に供すること、2番に、総合的な資料案内及び読書相談、3番に、読書会、映画会、鑑賞会、資料展示会等の開催など、6項目が、この図書館法3条には記載されています。受け渡し窓口だけというのでは、単なる貸本屋と同じです。図書館法による機能は持ち得ない、図書館にかわることはできないと思いますが、どうでしょうか。
◎中央図書館長 確かに受け渡し窓口は、図書館ではございませんので、そこに本が並んでいて閲覧ということは不可能ではございますが、今度の東京電機大学の窓口につきましては、夜間開館8時まで開館し、それから、また、北千住という大きな駅の至近距離、徒歩1分という好立地でございますので、今までご利用できなかったサラリーマンですとか、学生ですとか、そういった方々に新たな図書サービスを提供でき、また、こちらとしましても、新たな試みができるものと考えております。
◆浅子けい子委員 駅近くということで受け渡し窓口が設置されるというのは、私も反対するというものではありません。でも、かといって、昭和46年、先ほどお話があったように、開設した常東コミュニティ図書館は、平成12年に中央図書館がつくられても地域の図書館として活用されてきました。中央図書館があっても、常東コミュニティ図書館を地域図書館として、その役割、機能を区が認めていたから今も存在しているのではないですか。どうなんでしょうか。
◎中央図書館長 中央図書館ができました折に、常東コミュニティ図書館は中央図書館の分室という位置付けになりまして、コミュニティ図書館となっております。地元の図書館としまして、確かに親しまれてきたところではあるかとは思いますけれども、先ほどの答弁の繰り返しにはなりますけれども、至近距離にあります東京電機大学内に受け渡し窓口ができるということで、これは効率的運用の観点からは無理だというふうに考えまして、今議会に条例案を提出させていただいております。
◎地域のちから推進部長 今、館長がお話申し上げましたように、駅に近く電機大学のところに設けられます。開館時間が、今までは午後5時までだったんですが、8時まで行われます。また、そこに来られた方が検索をできて、その場で図書の予約ができますので、他の窓口よりは機能を充実させた出発と。それから、今まで継続していたお話会等々につきましても中央図書館が継続して実施してまいりますので、わかりやすく申し上げますと、蔵書がなくなるだけだといっても過言ではないということだと思います。
それから、区全体の施設の6割は学校の施設でございますが、残り4割は我が地域のちから推進部の施設だと言っていいと思います。そんな中で、これから更新の時期を迎えまして、費用等々かさんでまいります。そういう中で、これだけの至近距離で類似施設が二つは要らないということで、私どもは、蔵書はなくなりますが、メリットの大きい電大の方を選択したと、こういうことでございますので、ご理解をいただきたいと思います。
◆浅子けい子委員 それは、区の方の言い分なんです。中央図書館までは遠くて行けないという高齢者がいるんです。あと、小さな子ども連れの親たちまでが、近くだから、そして、上記の図書館法に関するこういう事業が実施されているから足を運んで、本を通して、そこには効率化では推しはかることができない貴重な地域のコミュニティがあって、そして、ゆったりとした時間と緩やかな絆が存在しているといわれているんです。余りの急な閉館の話に、図書館利用者は驚いています。説明のないままの閉館に納得できない、どうしてなんだろうという声がにわかに起こって、常東コミュニティ図書館をなくさないでという陳情が提出されています。私のところにも、本が大好きで、歩いて行ける場所にあるからよかったのに、なくなったらどうしたらいいのかという電話や手紙が届き、署名は1,700を超えたと聞いています。拙速な閉館は、長く培われてきたこの地域の文化、財産を土足で上がり込み壊してしまうものだと思いますが、どうでしょうか。
◎地域のちから推進部長 私どもは区役所として、区民の方からいただいた税金で行政を運営しております。したがって、納税者の方々に効率的な運営をするということは義務だと考えております。したがいまして、効率的な行政運営の基礎は、重複を避けるということでございますので、この至近距離に類似施設は二つ要らない、メリットを考えますと電大の方を選択したと、こういうことでございます。
◆浅子けい子委員 それは、あくまでも区の言い分だって、私は言っているんです。耐震改修も行い、集会室は、本館と合築されるまでの間、使っていくというときに、図書館の閉館を急ぐ必要がどこにあるんでしょうか。陳情を出した方々の思いは、この地域から図書館をなくさないでということだと聞いています。千住には五つの大学が開学をして、そして、それを大学学園のまちと区も誇っているんです。だから、それにふさわしいやっぱり図書館が、この常東地域にあったっておかしくないじゃないですか。常東コミュニティ図書館は残すべきだと思いますが、どうでしょうか。
◎地域のちから推進部長 私、2回ご答弁申し上げましたが、それぞれの理由、2回ともの理由によりまして、廃止をいたしたいと、継続する考えはございません。
◆浅子けい子委員 再考も含め、拙速な判断はせずに、住民の声にしっかりと耳を傾けていただきたい、そう求めて、次に、地域防災計画について質問します。
今回の地域防災計画原案は、減災目標の最終到達点を、死者をなくすこと及び区民生活の早期復興を設定しました。そして、計画は、この人的被害をなくすための具体化として、予防対策、応急対策、復旧対策を提起しています。しかし、どの対策、施策をとっても、いまだ年次計画や工程が明らかになっていません。死者をなくし、生活の早期復興というのであれば、その目標達成のための具体的な年次計画や工程をしっかりと示すべきだと思いますが、どうでしょうか。
◎災害対策課長 防災計画担当課長が出席しておりませんので、かわってお答え申し上げます。
地域防災計画の中におきまして、様々な対策につきましては、それぞれ目標を掲げております。その目標に対する進捗状況というものを巻末に掲載いたしまして、それを日々管理しながら達成状況を示して進めていく考えでございます。
◆浅子けい子委員 次に、避難所についてですが、第一次避難所及び第二次避難所が不足していること、そして、増設が必要なことについての記載が一言もないのはなぜでしょうか。第一次避難所は不足しているというふうに思うんですが、第二次避難所も不足していると思いますが、どうでしょうか。
◎災害対策課長 避難所の進捗管理につきましても、あわせまして巻末の中で管理し、順次拡大を進めてまいる計画でございます。今後も、引き続き民間施設等と協定を結びながら、避難所の確保を進めてまいります。
◆浅子けい子委員 巻末の中にというのではなくて、この計画そのものの本文の中に現在の到達状況という、書くところがあるんです。そこには、今、第一次避難所が足りませんとか、不足していますということは一切書いていないんです。ですから、私は、本文のこの現在の到達状況にもきちっと記載すべきだと思っているんですが、どうでしょうか。
◎災害対策課長 避難所の確保につきましては、あわせまして、避難しない体制、いわゆるご自宅を丈夫にするとか、そういった体制も必要になってまいります。巻末の中に、あわせて、その辺の管理についても示してまいりますので、そういった中で避難所の確保は進めていく予定です。
◎危機管理室長 1点、補足をさせていただきます。
計画の第11条には、避難者対策という章立てがございまして、その中に、避難者数28万人の想定をしている、そして、同じページに、収容者数、現在の到達点、これは書いてありますから、そのギャップ、これは不足状態であります。加えて、避難生活をする想定というのが、まだ、この原案の中では抜けておりますけれども、これは加筆をして、18万人という想定がありますので、これを書いていく、こういう予定になっております。
◆浅子けい子委員 是非現状の到達というところは、はっきりみんなが認識して、そして、改善していくということが必要なので、記載をしていただきたいというふうに私は思います。
足立区では、木造密集地域を中心に火災による死者が非常に多いということが予想されます。火災を起こさないためには、代表質問でも私たちが言いましたが、ブレーカー遮断装置、これを設置することが有効です。代表質問では、防災用品のあっせん項目に追加すると答弁しましたが、以前、火災警報器に補助を行ったように、普及の促進を図るため、ブレーカー購入費補助を行う考えはないでしょうか。
◎災害対策課長 感震ブレーカーの補助につきましては、今のところ考えはございません。引き続きあっせん業者等の中で進めてまいりたいと考えております。
◆浅子けい子委員 防災のために、自らの仕事もさておいて日夜訓練に励み奮闘しているのが、地域の人たちで組織されている消防団の方々です。ところが、資機材を置く格納庫はあっても、みんなで打ち合わせなどをする本部がない分団があると聞きましたが、実態はどうなっているんでしょうか。なぜ本部がないのでしょうか。
◎災害対策課長 それぞれ各消防団によって事情は異なりますけれども、敷地の問題等もございます。これまで区でも、区有地の提供ですとかを行いまして、分団本部の建設に協力してまいりました。以前にも、消防総監から感謝状の贈呈なども受けているところでございます。引き続き協力できるところは、しっかりと協力してまいりたいと思います。
◆浅子けい子委員 是非、分団で本部をきちっと設置できる、それが大事だと思うので、よろしくお願いします。
また、消防団の活動は苦労も多くて、共通の悩みは若い団員がなかなか入ってこないこと。各消防署では、小学3年、4年生を対象に、防火防災に関する知識などを学び、消防への理解を深めてもらおうと、消防少年団を組織していると聞いています。しかし、余り区民には知られていない。消防団につながるこの消防少年団の募集や活動を知らせるポスターやチラシを、子どもや住民がよく利用する公共施設などに張ったり、置いたりして広く周知する考えはないでしょうか。
◎災害対策課長 既に消防署等からの依頼もございまして、取り組んでいるところでございます。今後も、引き続き協力してまいりたいと考えます。
◆浅子けい子委員 次に、今回、区が予算のあらましでも強く言っているパークイノベーション、時代が求める公園への転換として、ボール遊びができる公園、花や緑の多い公園、遊具いっぱいの公園など、地域テーマパーク化計画に着手するとしたが、予算が増えるどころか、実際は減額になっています。なぜなんでしょうか。
◎みどり推進課長 地域に入りまして、それぞれのモデル地域において計画を説明し、また、地域の皆様の意見をお聞きしながら、施設の集約化等々を進めてまいります。その財源をもって、改修等が必要であれば整備をしていくということでございます。
◎みどりと公園推進室長 減額の件についてお答え申し上げますけれども、維持管理経費の減額でございますけれども、様々な創意工夫をしながら削減をしたものでございまして、一定のサービス水準は保っておりますので、区民の皆様のご利用に差し支えはないというふうに考えております。
◆浅子けい子委員 創意工夫をされたとおっしゃっていますけれども、よく見ますと、トイレや遊具を集約し総量を抑制するとありますが、トイレも遊具も減らすということなんでしょうか。
◎みどり推進課長 トイレ及び遊具につきましては、例えば大型の遊具又は老朽化したトイレ等につきまして、配置状況及び利用度等々を勘案して、場合によっては集約化していくということでございます。
◆浅子けい子委員 利用度を鑑みてとおっしゃいますが、トイレなんかは利用しないわけがないです。今まであるトイレがなくなってしまうって、本当に大変なことなんじゃないかなというふうに思います。トイレを減らして、遊具を減らすということは、公園を集約して公園を減らしてしまうということなんでしょうか。
◎みどり推進課長 施設の集約化ということでございまして、例えばトイレの場合につきましては、地域の方の意見もお聞きしながら、十分配慮して集約化を図ってまいりたいと考えております。
◆浅子けい子委員 施設の集約化というのは、やっぱり公園を減らすということなんですか。
◎みどり推進課長 施設の集約化といいますのは、公園内にある施設の集約化ということでございまして、公園自体を廃止する云々につきましては、また別の配置状況、公園自体の配置状況、その他を踏まえて検討してまいります。
◆浅子けい子委員 公園を単純に減らすということではないんですね。
◎みどり推進課長 施設の集約化と公園の集約化につきましては、考える尺度等が異なると考えております。
◎みどりと公園推進室長 地域、地域によって異なってまいりますけれども、例えば一定地域に本当に至近距離に公園がある場合、今、利用実態調査を全部済ませておりますけれども、その中で、その公園はどうあるべきなのか、それは考えていきたい。それが、例えば集約、転用、そういうような内容になってくるかと思います。
◆浅子けい子委員 都市計画法というのがあって、公園や児童遊園は人口一人当たり10uとしています。現在の足立区は、人口一人当たり約4.6uに過ぎないということが明らかになっています。それを更に集約したり、転用したりして減らしてしまう。これでは、災害時の一時集合場所や火災防止帯としての役割は果たせなくなってしまうのではないでしょうか。
◎みどり推進課長 都市公園法の今回の地方分権一括法に基づきまして、条例で区は5.0uというふうに定めさせていただきましたが、その5uといいますのは、市街地における配置の標準でございます。あと、公園自体、今4.55u、一人当たりの区の水準でございますが、今後、土地区画整理事業、密集事業等で、公園の整備につきましては引き続き努めてまいります。
◎みどりと公園推進室長 都市部の市街化された地域におきましては、一人当たりの公園面積は5uというふうに定められております。10uは、都市部以外のところの市街化区域以外のところ、そこは10uという定めでございます。
○藤沼壮次委員長 残り30秒。
◆浅子けい子委員 いずれにしても、都市公園法では人口一人当たり10uがいいというふうになっているんです。こういうパークイノベーションを掲げながら予算を減らしてしまう。私たちは、区民のために真に公園が充実するよう求めています。それを求めまして私の質問を終わります。