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●議員提出第6号議案 集団的自衛権に関する憲法解釈変更に反対する決議の提案理由説明−針谷みきお議員(2014年6月30日)
◎針谷みきお 議員 ただいま議題となりました議員提出第6号議案 集団的自衛権に関する憲法解釈変更に反対する決議案について、提出者である日本共産党足立区議団を代表して提案理由の説明を申し上げます。
本案は、区民の安全を確保することを責務とする自治体の議会として、集団的自衛権に関する憲法解釈の変更に反対するため提出したものであります。
安倍内閣は、7月1日にも集団的自衛権の行使を可能とする憲法解釈変更を閣議決定すると報道されていますが、集団的自衛権の名で海外での武力行使が認められるようになれば、仮に戦闘地域に後方支援であっても足立区民の医師や看護師などが犠牲になる可能性は否定できません。しかも、日本がアメリカの同盟国として中東の戦闘に参加をすれば、日本もテロリストに狙われる可能性が強くなり、血を流すのは自衛隊だけでなくなります。
元内閣審議官の古賀茂明さんは、日本がアルカイダなどのテロの標的になっていないのは、憲法第9条の下、自衛隊がアラブの人を殺したことがないからだと指摘しています。2020年東京オリンピックが開催されますが、東京がテロリストの標的になりかねません。
戦争しないと宣言した国が戦争する国になる重大な憲法解釈の変更は、区民の安全を確保することを責務とした地方自治の精神にも反するものであり、平和と安全の都市宣言を行っている当区にとっても看過できるものではありません。
安倍内閣は、集団的自衛権を認めるといっても限定的だと言っていますが、集団的自衛権を行使する場所について地理的な制限はなく、事態の性質、内容によると説明しています。制限するものは何もありません。
しかも、事態が実際起こってからではなく、その恐れがあると判断すればいいのですから、実際は限定どころか無限定です。
自民党の石破茂幹事長は、集団的自衛権を行使するようになれば、自衛隊が他国民のために血を流すことになるかもしれないと認めています。
現に、アフガニスタン戦争に参加したドイツでは、平和維持や復興支援を目的に派兵しましたが、55人の犠牲者を出しています。NATO諸国では、1,032人が犠牲になっています。自衛隊はアメリカの戦争のために、殺し、殺される状況に追いやられるのです。
吹田市議会公明党も、集団的自衛権について、憲法で容認される必要最小限の自衛権の範囲を超えるため行使できないと判断し、意見書に賛成したと毎日新聞に答えています。
本来憲法は、時の政権の暴走に歯どめをかけ、縛りをかけるものです。その憲法の解釈を政治判断で変えるというのは、立憲主義を根底から否定するものであり、地方自治体と住民がよって立つ基盤を掘り崩すものであって、容認できません。
6月29日現在、足立区の友好自治体である長野県山ノ内町など全国158を超える地方自治体から、集団的自衛権の解釈改憲に反対する意見書が提出されています。
例えば新潟県湯沢町の自民所属議員は、歴代政権は集団的自衛権について憲法第9条の下で許容される必要最小限の自衛権の範囲を超えるため行使できないと判断してきた。首相が憲法の改正に動くことは可能であっても、解釈の変更は法の支配に背くものである。いかなる指導者も個人の意思で憲法を書換えることはできない。必要ならば真正面から憲法改正を論ずるべきであると考えるとして、意見書提出に賛成しています。
足立区の区民憲章は、「わたくしたち足立区民は、きまりを守り力をあわせて自立する平和なまちをつくりましょう。」としています。
集団的自衛権の解釈改憲は、まさに日本が法治国家であるか否かがかかった大問題であり、区民の生命と安全、立憲主義の下で生きる権利が侵害される重大事態であります。
決議案は、議員のお手元に配付のとおりであります。各議員の皆様におかれましては、本決議案にご賛同いただき、速やかにご決定いただきますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。