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第4回足立区議会定例会
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●区長開会挨拶−近藤やよい区長(2014年6月11日)
◎近藤やよい 区長 平成26年第2回足立区議会定例会の開会に当たりまして、所信の一端を申し上げます。
初めに、宜仁親王殿下ご薨去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。区民の皆様とともに心よりご冥福をお祈り申し上げます。
さて本年1月から民間委託を開始した戸籍業務につきまして、特に3月から4月にかけての繁忙期に窓口が混乱し、区民の皆様に多大なご迷惑をおかけいたしましたことを深くおわび申し上げます。この戸籍業務の民間委託で生じた課題につきましては、国や受託事業者と協議、調整を重ね、速やかに解決し、区民の皆様が民間委託の効果を実感できる安定した質の高いサービス提供に努めてまいります。
本年1月現在の足立区の高齢化率は23.5%と、23区では上位から2番目の結果となりました。昭和60年には、7.5%と逆に下位から3番目でしたので、この約30年間で足立区の高齢化は劇的に進行したことになります。また、昨年度実施した人口推計によりますと、今後も人口の減少と少子高齢化が一層進行するとの結果が明らかになりました。当然のことながら、この人口構造の変化は福祉需要をはじめとする行政需要の増大と納税者人口の減少をもたらします。一方では、社会の成熟化や単身世帯の増加などに伴い、人と人との絆の希薄化が進行した結果、区民の自己責任だけでは解決できない新たな課題も発生し、行政需要の多様化、複雑化に拍車をかけております。また、国による地方法人課税の更なる見直しも進められており、今後の行財政環境はますます厳しくなることは確実でございます。こうした社会構造の変化、環境の大きな変化を前にして、今区がなすべきことは、質・量ともに増大複雑化する行政需要や、区のボトルネック的課題に対応し得る人材と財源を生み出しながら、将来の区政運営を支えるしっかりとした土台を構築していくことでございます。
従来型の区政運営を漫然と継続していけば、この先立ち行かなくなることは明らかであり、人口減少かつ超少子高齢社会における行政のあるべき姿や役割をも明らかにしつつ将来を見越して今から対策を講じていく必要があります。そのための一手法として踏み出した専門定型業務の大規模な外部化は全国的にも先例がなく、新たな民間委託モデルをつくり出す際の「生みの苦しみ」があると認識しておりますが、それをもって改革の歩みを緩め、止めてしまう考えはありません。これまでご指摘いただいた課題の解決とともに、引き続き十分な検討と準備を積み重ね、効果的かつ効率的な民間委託を実施してまいります。
次に、治安対策についてご報告いたします。
学校と地域等が連携して行っている児童の見守り活動を強化するため、小学校の通学路の危険箇所に防犯カメラを設置し、子どもたちの安全確保を図ってまいります。都の新規防犯助成事業を活用するための必要経費を本定例会に補正予算として計上させていただきました。
都の発表によりますと、平成30年度までに全校設置の計画と伺っておりますので、足立区といたしましては、早い時期の完了を目指してまいります。
続きまして、無接道家屋対策についてご報告いたします。
区は、建物の老朽化が原因で起こる倒壊事故や犯罪、火災から区民を守るため、平成23年度から条例を制定し、老朽家屋対策の取り組みを進めております。しかし、建て替えが困難な無接道家屋につきましては、解体除却の同意を得ることが難しく、対策が進まないのが現状でございます。そこで今回、建て替えを可能とする建築基準法第43条ただし書きの新たな基準を整備し、老朽家屋対策の充実を図ることといたしました。具体的には、建て替え許可の対象となる現況の通路幅員をこれまでの2.7m以上から、1.2m以上に緩和するとともに、外壁後退の確保や2階建て以下の専用住宅として、耐火建築物を義務付けるなどの許可基準を定めております。この新基準によって、これまで救済が困難であった無接道家屋の建て替えを促進し、更に安全なまちづくりを進めてまいります。
次に、地下鉄8号線の延伸についてでございますが、沿線自治体にそれぞれの思惑がある中、足立区が積極的に連携強化の働き掛けを行ってまいりました。その結果、次期答申で明確な位置付けをいただくことが最優先であるとの点で一本化でき、5月7日に5自治体の首長により、国土交通大臣へ早期実現に向けた要請を行いました。
交通政策審議会鉄道部会も動き出しましたので、引き続き地下鉄8号線区内延伸の実現に向け、力強く取り組んでまいります。
最後に、一般会計補正予算案について申し上げます。
今回の補正予算は、公共工事設計労務単価の上昇や、社会保障・税番号制度導入に伴うシステム改修による増額など、特に緊急度が高い経費を計上いたしました。
一般会計補正予算案の主な内容を申し上げますと、「情報システムの構築、改造事業」4億3,000万円余、「区立小学校の改築事業」3億1,000万円余、「施設営繕事業」1億8,000万円余、「中学校施設の保全事業」1億6,000万円などでございます。また、債務負担行為として、旧江北幼稚園解体工事経費の追加、千住あずま住区センター改築工事経費の限度額変更などを計上いたしました。
ご審議いただく一般会計補正予算は12億9,000万円余の増額補正、国民健康保険特別会計補正予算は1,000万円余の増額補正、介護保険特別会計補正予算は2,000万円余の増額補正、後期高齢者医療特別会計補正予算は1,000万円余の増額補正でございます。
今回ご提案申し上げます議案は16件、諮問1件でございます。各議案の提案理由につきましては参与より説明いたさせますので、慎重にご審議の上、ご決定くださいますようお願いを申し上げます。