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●さとう純子議員(2015年3月6日)
◆さとう純子 委員 簡明な答弁をお願いいたします。
それでは、確認をいたしますけれども、昨日、私は憲法26条のこと、それから足立区のいじめ調査委員会の報告のこと、それから35人学級の実現にということで確認をさせていただきました。それに続いての質問になります。
まず、区長に伺いたいんですが、区長は以前に、自己肯定感が持てる教育が大切だとおっしゃっていましたが、いかがでしょうか。
◎区長 以前ばかりでなく、現在もそのように申し上げております。
◆さとう純子 委員 それでは、先日私は、子どもの貧困にどう向き合うのかというシンポジウムに出ました。そのときに報告の中に、NPO法人キッズドアの方の報告の中には、お金がないからとあきらめている子どもたちへの自己肯定感を上げて、将来への夢や希望をつくるということが大切だというふうに報告がありました。
私もこの会議に参加したんですが、区長の報告でちょっと印象に残ったのは、これです。要するに区長は、就学援助の認定率と学力調査の結果を示して、小学校のほうは上がってきたと、この取り組みを早目早目にやることが大切だ、そして確実な変化で新たなステージへというふうに、私は力説したと捉えました。
この取り組みというのが、今度の予算の中での児童生徒の確かな学力向上を目指しますというところで、これまでの副担任講師の制度をなくして、育ち指導員ということで、この育ち指導員を69校に配置すると。
私はこれを見たときに、児童のつまずきを解消するということでしたから、その対象となる子どもたちというのは、つまずきを持っている子たち全てかというふうに捉えていましたが、何とこの説明の中で、昨日の論議にもありましたけれども、育ち指導員とは、国語、算数の授業において学習内容の理解につまずき、定着度に不十分さが見られる児童に対し、別教室で個別な指導を行うと。そして、その内容というのが、何とテストの結果、正解率が50〜69%の子どもを選ぶということです。
これは私は、区長が学力が上がったというこの図を示すとおり、テストの結果、学力調査の結果を上げるための育ち指導員かと思うんですけれども、いかがですか。
◎教育次長 我々はそのようには考えてございませんで、基本的に授業についていけない子が、毎日毎日45分、あるいは50分の授業を繰り返される、これが一番子どもにとっては苦痛でございまして、そういう状況を放置すると授業中でも自己肯定感を失っていく、こんな現象が多々見られてございます。
そういった意味では、なるべく早目にそういったつまずきを取り除いてあげるという趣旨でやる事業でございます。
◆さとう純子 委員 今の教育次長の発言、毎日毎日何十分の授業が苦痛だ、そんな答えが教育委員会からされていいんですか。
[発言する者あり]
◆さとう純子 委員 答弁求めていません。私は、この選ぶ子たちですね。先ほど申しましたように、憲法からいっても、等しく教育を受ける権利、これが阻害される。なぜならば、やっている授業に出られないわけですから、この選ばれた子はこの授業は受けられないということです。これが、等しく教育を受ける権利と言えるかどうかです。
それから、友達、区別、選別する人格の完成に大きく影響するというふうに感じます。それはいじめの問題から指摘されましたように、子どもの人権と生命、命を大切にする、尊重する教育を推進する人権です。この選ばれた子どもが、本当にその人権が保障されているかということです。
実は現場の声で、担任の先生からは、どの子を選ぶのか本当に選ぶことができないということです。それから、副担任を今実際にやっている講師の先生たちは、これは教師がやるべき仕事ではない、教師の仕事としては一人ひとりの子どもたち全部に力をつけてもらいたいとやっているわけです。
そして、選ばれた子どもはどうかと申しますと、一人だけ別教室に行くのは嫌だと、このように言っています。ですから、きちっとその点を踏まえて、私は、副担任講師の復活をする。そして、この副担任の講師の復活というのは、超多忙化している先生たちの多忙化の解消にもつながることでありますから、これを再検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎教育次長 一つは、前段さとう委員ご指摘のように全ての児童に同一の教育を与えることではなくて、一人ひとりの個人差に応じた教育を与えることというのが、実は法律で保障されている内容でございます。
そういった意味では、今回の施策はまさにそれにかなうものだと思いますし、副担任講師については、当初少人数学級、あるいは少人数指導の充実という名目でやってまいりましたので、それが法制度改革等々、あるいは加配教員の手配によって現実には実現しているということですから、より必要とされる子どもに届く施策の展開に切りかえたということでございます。
◆さとう純子 委員 実例といいますか、私の夫は、実は別の区ですけれども、非常勤講師として子どもたちに先生たちと一緒になってやっています。しかし、今、先生の多忙化というのは、日常的な授業の中で子どもたちのつまずきを一番捉えているのは担任の先生です。そして、それをテストでその結果どうなのかということを見るときにも、本当に丸つけすらもなかなかできないという多忙化です。
それ同時に、今、いじめの問題のところからも指摘されましたけれども、先生の多忙化を解消しなければ、一人ひとりの子どもたちに目が向けないと、こういうことです。このことをきちんと踏まえていただきたい。
そして、一人ひとりの子どもたち、当たり前です。一人ひとりの子どもたちがどう伸びていくのかという保障を教育委員会がどうやるか、これが一番の要だと思っています。
それで、今現在、少人数学級の実現が本当に要だと思います。そして、先ほども日本語教育のことなども出ていましたけれども、本当に子どもの変化に応じた教員の定数化、教員を増やすことが一番必要だと思っています。
今、学校の先生たちは、何と教師をやりながら、担任を持ちながら、図書館には司書がいないから図書館に駆けて行かなければならない。それから、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの皆さんとの連携も必要、養護教諭も複数配置しなければならない、こんな環境にあります。
日本語教育については、私は何度もこの場所で質問しておりますけれども、本当に足立区は外国人が一番多い区です。500人以上の子どもたちが外国人です。この子どもたちが日本語を学びたいといっても、夜間の中学校しかない。これを拡充してくださいと幾らお願いしてもなかなかやっていませんが、本当に一人ひとりの子どもたちに行き届いた教育をというふうに考えるのであれば、日本語教育の充実、図書館の司書の配置、これをきちんと検討すべきだと思いますが、いかがですか。
◎教育次長 私は、教員の多忙化を理由に子どもたち一人ひとりの学力を保障できないという事態にあってはならないと日々考えてございまして、教員の定数化問題については、国庫補助制度、あるいは義務教育標準法、こういった枠組みの変更がなければなかなかかなわない。
現在は、足立区が許される体力の中で最も子どもたちに適した支援策ということで、現在の施策が成り立っていると、こういうふうに理解してございます。
◆さとう純子 委員 私の質問に答えてないんですが、日本語教育の充実、図書館司書の配置についてはどうお答えいただけますか。
◎教育次長 今ご答弁申し上げたとおり、それよりも優先順位の高い施策に資源を振り向けているということでございます。
◆さとう純子 委員 本当に子どもたちが何を望んでいるのかということをしっかり考えてください。今、5歳児プログラムのことでも言いたかったんですけれども、本当に保育園は大変な状態にあります。5歳児プログラムということで、チェック、チェックの保育、教育がどんな現象を起こしているのかということをきちっと踏まえていただきたい。これを要望して質問を終わります。伊藤委員とかわります。