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●反対討論−西の原えみ子議員(2015年7月10日)
◆西の原えみ子 議員 ただいま議題となりました受理番号27 足立区放射能汚染の除染基準を高さ50cmから地表5cmに引き下げることを求める陳情、受理番号28 足立区の放射能汚染対策についての陳情、受理番号31 放射能測定器の貸し出しを求める陳情、受理番号32 放射線測定器の区民への貸し出しについての陳情について、日本共産党足立区議団を代表して、委員会の不採択に反対し、採択を求める討論を行います。
これらの陳情は、空間線量や土壌汚染について、測定の基準や機器の貸出しなどを求めるもので、いずれも測定に関わるものです。
福島第一原発事故から4年以上が経過し、事故直後に比べれば区内の空間線量は下がってきていることは実感できます。しかし、区内にはマイクロホットスポットと呼ばれるような局所的な汚染がまだ存在しています。国際放射線防護学の専門家も「被ばく線量にはこれ以下なら絶対に安全てあるといった意味での安全線量は存在しない。したがって、本来なら放射線は人体に対して有害であり、被ばくしないにこしたことはないと言える」と指摘しています。
陳情者をはじめ、多くの人は、事故後、地表に確かにある放射能を計って欲しい、除染して欲しいと思うのは当然のことです。
放射能は測定で明らかなように地表からの高さにより値が何倍にも変わります。地表での汚染度が高ければ、身長の低い子ほど呼吸に内部被ばくが多くなります。世田谷・千代田・新宿・目黒・豊島区は地表5cmで0.23から0.24μSv/hで除染を実施しています。
足立区でも地表5cmで計って欲しいというのは切実な願いです。
また、公有地の対策は行われているものの、民有地は行政は手を出せないという状況では、せめてマニュアルをつくることは必要ですし、つくるべきです。そして、測定器を貸出して、区民自らが測定できるという状況をつくることこそが、今、区民が持っている不安をなくす道です。放射能を計ってどのくらいあるかを確認することが不安を取り除くことになります。だからこそ測定器の貸出しは最低限必要な対策です。
葛飾・文京・墨田・品川・中央・港・千代田・渋谷・新宿で貸出しが実施されています。これはまさに区民の不安を取り除くことの声に応えたものです。
また区は、「不安の声は残っていることは認めるから窓口は開けている。この4年間、放射能に対する意見が分かれている中で、どのくらい危険性があるか知見も高め、区内の施設1万カ所以上も測定してきた。安全面でも、数年たって空間線量も下がってきているから、これ以上はコスト・人員をかけてやることはない」と言っています。確かに努力してきたことは認めますが、それで区民は納得しているのでしょうか。今回の新しい議会で放射能に対しての陳情・請願が八つも出ていることに対してはどう考えているのでしょうか。
自民、公明の議員は委員会で、「4年間も質疑をしてきて執行機関も様々な努力をしているし、今後も経過の中で注視し鋭意努力をしていくと聞いたので不採択」と言いましたが、4年間審議してもう十分、やることはやった、これ以上審議することはないとの見解なのでしょうか。私は新人議員として初めてこの委員会に参加し質疑もしましたが、これ以上審議することはないとはどうしても思えません。陳情が出された科学的な根拠や子育てをしていく中での日々の放射能に対しての不安な思いや切実さが痛いほどわかります。
この4年間の質疑の中でも、平行線のまま解決されないことに対しての思いや願いが詰まっています。それこそ1回の委員会で否決をするということなど考えられないし、驚きでした。区や自民・公明の議員の言う陳情を十分審議したとは到底思えません。
足立区を出て、他の地に移住した人たちも数多くいます。一方で足立区に残って、区と協力しながら、一緒に足立の子どもたちを守って欲しい、安心・安全を確保して欲しいという人たちがたくさんいるからこそ、この陳情が出ているのです。
見解の違い、気持ちの問題などと片付けず、この方たちの思いに寄り添って、他区のように足立区でもできることを考えてください。放射能対策を充実して安心・安全をアピールして若い人たちを呼び込んでください。
そのことを訴えて討論といたします。