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●環境問題について−西の原えみ子議員(2016年10月6日)
◆西の原えみ子 委員 私は、まず環境問題についてお聞きします。
区長は、足立区を「日本で一番地球にやさしい人のまちになる」の看板を掲げております。是非その実現のために質問をいたします。
私は、先日、江東区にある「えこっくる江東」を見てきました。ここは、江東区環境基本計画に沿って目標を「水と緑豊かな地球環境にやさしいまち」を掲げて、それを実現するための環境学習情報館であります。ここはエコのアイデアが本当に一杯詰まった施設であって、太陽光と風力の自然エネルギーの活用、緑のカーテンや接道部の緑化、生き物と共存するビオトープやハーブ園、地産地消や就労体験する田んぼや畑、雨水や剪定材の環境利用など様々な施設を取り入れて、生きた体験が学べる施設です。
[写真を提示]
ちょっと撮ってきたんですが、このような展示物がある中で、これは屋上に出されたハーブ園、ここでいろいろなグループが育てております。今度刈り入れをすると言っておりましたが、このような田んぼが駐車場の奥にできておりました。そして、ごみの分別も凄いやっておりまして、ごみの分別、ごみの減量に向けても、わかりやすく展示がしてあって、実際このごみはどこに分別されるのかとか、触って体験もできるんですね。実際、子どもたちが、これが燃えるごみかなとか、これはどうかなと入れたら、当たったら入るんですが、当たらないとブブーッと鳴るというような、一日に出すごみがどんなに重いんだという体験もできる、まさに生きた体験ができる施設となっておりました。
そして、たまたまだったんですが、駐車場に水素カーの公用車、これが2台あるそうですが、1台がなぜか来ておりまして、環境フェアなどでも試乗ができるというようなこともありました。
あだち再生館というのが足立区にもありますが、この施設設置目的が、条例でリサイクルに定められているということなんですが、ごみリサイクルだけではなくて、温暖化対策をはじめとする環境問題を含む施設というものに転換するべきではないか、どうでしょうか。
◎環境政策課長 今、西の原委員からお話がありましたように、あだち再生館につきましては、リサイクルとごみの減量に特化した施設ということで設置をされてございます。
当時、平成9年の段階では、恐らく循環型社会への転換ということで、それが環境問題の大きなテーマだったかと思いますが、現在は、低炭素社会ですとか、気候変動への対応なども新たに出てきています。今のリサイクルセンターが今のままの特化した施設でいいかどうかにつきましては、今後、施設の必要性も含めて検討してまいりたいと思いますが、現在の施設で、展示パネルですとか開催する講座の内容を工夫して、そういった問題には対応していきたいと考えてございます。
◆西の原えみ子 委員 あだち再生館を、是非、「日本で一番地球にやさしいひとのまちになる」の掛け声にふさわしい施設へと発展させる方向性を持っていただきたいと思っております。
次に、足立でも、環境ゼミナールの卒業生が資格を持つ環境マイスターとしてエコ活動ネットワークの取り組みが始まっております。江東区でも同じようにエコリーダーを養成する講座をやって、育ったエコリーダーが、子どもたちが「えこっくる江東」に学習に来た場合に、その講座の講師とか説明する人になっているという役割を果たしているんですね。
足立区でも、環境マイスターの役割をこのように広げて、もっと活用するべきではないでしょうか。
◎環境政策課長 マイスターでございますが、昨年度ゼミナール始めまして、今年初めて卒業生23人をマイスターとして認定をしました。毎月1回定例会を開きながら、どんな方向で進むかというのを今模索中でございますが、我々は、地域での環境活動の実践的なリーダーとなっていただきたいということで進めております。
当然、講座等々での指導ですとか、そんなことも含めてやっていきたいと思いますが、まだまだ自立した活動にはつながっておりませんので、これから地域での環境学習をちょっとやりたいという活動の広がりも出てきておりますので、その辺を支援しながら今後につなげていきたいと考えてございます。
◆西の原えみ子 委員 環境マイスターの講座は、私も見ましたけれども、地球温暖化の問題とか廃棄物処理、それから循環型社会、マイスターとして受講すればなれるというようなことになっております。
この認定されたマイスターの方々の活躍の場を広げていって、住民との協働で温暖化対策を進めるという、そういう力にしていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
◎環境政策課長 この環境マイスターの方、先ほども申しましたが、地域での実践的なリーダーになっていただいて、温暖化対策の裾野を広げる役割を担っていただければと考えてございます。
◆西の原えみ子 委員 次に、区が環境モデル都市構築を目指すという中で打ち出した具体的な施策なんですが、福祉施設への送迎車を電気自動車にかえることを支援する、それが低炭素社会にどう適合していくかといった観点から出されていたんですけれど、私も産業環境委員会でこの質問をしたときに、今後検討するという回答をいただいたんですが、その後どうなっておりますでしょうか。
◎環境政策課長 低炭素社会でそういった電気自動車の部分については、今年度、環境基金を使った活動の課題テーマとしまして取り上げたのですが、ちょっと応募がなかった状況です。
今後検討するといった内容につきましては、この11月から第三次の環境基本計画の改定を始めますので、そういった中に、昨年やりました環境都市の構築に関する調査のまとめをエキスとして取り入れたいということで、この中で検討してまいります。
◆西の原えみ子 委員 是非それを進めていって欲しいと思います。
あと公共施設の改築時にエコ化を更に強めてもらって、訪れる区民の意識啓発にもつなげるべきではないかと思っています。
例えば太陽光を利用した照明だとか、地中熱の利用も都市部では有効な自然エネルギーの活用になるということで、是非モデルででも導入していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎環境政策課長 環境配慮型の施設につきましては、我々もできる限りやりたいとは思いますが、やはり費用対効果の問題、限られた財源でございますので、例えば太陽光を使った照明ですとか、そういったものは可能かと思いますが、地中熱につきましてはかなり予算が必要だということもありますので、我々は、足立区でできるものから取り入れて実施をしていきたいと考えてございます。
◆西の原えみ子 委員 是非お願いしたいと思います。
区は、環境モデル都市を目指そうということでやっていましたけれども、国がモデル都市の評価をするということで、いったん今中止しているということで、今年から応募しておりません。足立区としても、「日本で一番地球にやさしいひとのまちになる」ということからも、この応募が再開したら是非目指して欲しいと思っていますが、いかがでしょうか。
◎環境政策課長 是非、我々もそういったものに挑戦はしていきたいと考えてございます。
◆西の原えみ子 委員 私たちも、原発ゼロというのを足元から進めるためにも、この省エネ、低エネルギー化、それと自然エネルギーの活用を柱として進めるべきだと考えておりますし、これは待ったなしの温暖化対策にも通ずるものだと思いますので、これからも区を挙げた取り組みとして進めていただきたいと思います。
そこで、放射能の汚染についての質問をしたいと思います。
今年に入ってですが、福島第一原発の1号機と2号機に設置してある排気塔が、腐食の影響で倒壊寸前になっていることが判明しました。東京電力によると、事故から4年の歳月が経過した影響で、一部の鋼材の耐久性が大幅に低下している可能性が高いということで、まともな工事もできず、今日まで排気塔は放置状態になっております。
排気塔の補強や解体工事を行う必要がありますが、排気塔の真下には、測定器が振り切れるほどの超高線量があって、最低でも毎時10Sv以上の線量があって、防護服を着ていても命に影響が出るほどの汚染が確認をされました。
また、福島第一原発の原子炉建屋の屋上にたまった放射性物質が雨水と一緒に海に流れ出ていたことがわかり、東京電力の発表によると、2月19日に2号機の屋上にたまった雨水を調べたところ、β線を出す放射性物質が1リットル当たり5万2,000Bqも検出されたとのことです。この高濃度汚染水は、雨が降る度に屋上から流れ落ちて、そのまま排水路を通じて海に流れ出していた。東京電力はこの事実を昨年4月に把握していたようですが、今日までそれを隠しておりました。
福島第一原発のこの排水路での高濃度汚染水を伝える警報が鳴ったのもこれが原因と見られ、東京電力は土のう袋などで防いで対応するとしております。
5万2,000Bq以外にも、高い値は多数検出されていて、セシウム137が1リットル当たり2万3,000Bq、セシウム134が6,400Bqも検出されていた。福島県などの地元関係者らは、東京電力に対してこのことを抗議しているということが報道されております。
これから影響が出るという可能性があるこのような状況に対して、区は、こういった事実を認識しているのでしょうか。
◎危機管理室長 区としましては、報道で伝えられたレベルのことを注視しているという状況でございます。
◆西の原えみ子 委員 認識していらっしゃるんですか、報道で。
◎危機管理室長 細かい事象一つ一つは存じておりませんけれども、福島第一の構内において様々な対策の問題点、課題、今まで知られなかった知見、そういったものが次々出ているというような認識は持っております。
◆西の原えみ子 委員 また、東京電力の福島第一原発事故で高濃度の放射能汚染水が海に流出したという問題で、福島県警、10月2日に東京電力と廣瀬直己社長、勝俣元会長ら元幹部32名を公害犯罪処罰法違反の疑いで福島地検に書類送検していると発表したんですね。県警は、地検に起訴を求めたかどうかは公表しなかったんですけれども、県警によると、廣瀬社長らは汚染水の入った仮設タンクを安全なタンクに切り替えるなどの対応を怠って、仮設タンクの水漏れにより2013年7月までに約300tの汚染水を流出させたという疑いがあります。
また、地下水が原子炉建屋に流入するのを防ぐ壁の設置、これを先送りして汚染水の発生を抑制せず、11年6月から13年9月に1日当たり300から400tの汚染水を建屋周辺から流出させたという疑いがあります。
この原発事故で被害を受けた福島県の住民らが、2013年10月以降、東京電力とこの廣瀬社長らを県警に告発していったことで、県警は告発された東電幹部、元幹部ら全員を事情聴取するなどして捜査を進めてきたという状態なんです。
まさにこの放射能対策というのは、終わった問題ではなくて、これから継続して取り組んでいかなければならない問題だというのを私はこの状況を見て思ったのですが、いかがでしょうか。
◎危機管理室長 東京電力の法的な責任等が司法の中で今後議論されるということもありますでしょうから、そういったことも注視をしていく必要があるだろうと私も思います。
◆西の原えみ子 委員 是非、区は率先して、こういう放射能対策を行う立場に立っていただきたいということを強く思います。
次に、区は、福島における甲状腺がんやその疑いが数十倍の規模で発生していることに対して、これがスクリーニング効果や過剰診断では説明し切れないから、区民が不安を持つことに対して健診は大事だという立場ではなくて、検査の必要はないというふうに冷たく切り捨てました。
ところが、最近、核戦争防護国際医師会議というところ、これは今年の9月11日のプレスリリースなんですが、小児性甲状腺がんの患者の増加は、もはやスクリーニング効果で片付けられるものではないと断言しました。福島第一原発事故以前の日本では、小児性甲状腺がんの罹患率は年間10万人に0.3件だったのに対して、現時点での罹患率は10万人に2人、まだ二度目の検査待機中の子どもたちが20万9,000人いることや、6万7,000人以上の福島の子どもたちが検査対象外であることから、実際の罹患率はこれよりももっと高いと考えられます。
このような見解が出ている中で、改めて不安を持つ区民が検査を受けたいという要望に対して、一部でも助成を行って欲しいと思いますが、いかがでしょうか。
◎保健予防課長 福島県における甲状腺がんの増加に関しましては、福島県における県民健康調査における中間の取りまとめ案といったものが出ております。その中では、発見された甲状腺がんについては、被ばく線量がチェルノブイリ事故と比べてはるかに少ないこと、また、事故当時5歳以下からの発見はないことから、放射線の影響とは考えにくいと評価するというふうに結論付けております。
区としましては、このような専門家会議等の結果を踏まえまして、適切に対応していきたいと考えております。
◆西の原えみ子 委員 是非、そうしたら助成を行ってもらいたいと思います。そういう区民の声を真摯に聞いていただきたいと思います。
次に、区が放射能測定器を貸し出してくれないので、あるマンションの自治会が、測定器を購入して今年の8月14日に測定を開始いたしました。そうしたら、お花見とかする場所ですが、地表で0.32μSvの数値が出て、びっくりして急いで区に連絡をしたそうです。そうしたら危機管理室につなげてくれて、区は私有地は除染しないと言うので、じゃ、どうすればいいんだと。そのままにしておくのか、どうやって対処すればいいのかと聞いたら、触らずに、近寄らずに、保健所に電話をして欲しいと言われたそうです。
この方は、どうせ区がやってくれないなら、触るなというのは危険だとわかったので、やってくれないから自分たちでやるしかないと、保健所には連絡せずに、地表をはがせばいいんだと思ってマンションの住民3人で2m四方10pをスコップではがして、その土をごみ袋に入れて、どこに持っていけばいいかも何もわからないので、マンションとその土手の公有地の間にとりあえず仮置きしたということなんですね。
区が民地の線量は一切測ってこなかったからこのような例が出たと思うんですが、測定器を貸し出すこと絶対必要だと私は思いますが、いかがでしょうか。
◎衛生部長 昨日も答弁申し上げましたけれども、私どもの抱えている測定器については、現状のところフルに稼働している状況でありますので、昨今の放射線量が低減している状況を踏まえて、余力が出たときに、貸し出すということになりますと、事故、故障、その際の補填、補償の関係がありますので、当面、貸し出すことについては見送らせていただきたいと思っています。
◆西の原えみ子 委員 そんなに高いのを貸し出してくれとか言ってないんですよ。やっぱり区民と一緒になって測っていくという体制が求められているんじゃないかということを言っているんですね。
また、どう除染すればいいのか、区が対処するマニュアルをつくって区民に知らせないと、ただこうやってスコップでやればいい、ここに置いておけばいいということでは、安心・安全は守れないんじゃないでしょうかね。
◎危機管理室長 西の原委員が先ほどおっしゃったマンションの事例でございますけれども、我々のほうでは、そういったお問合せがあると、区のほうでどのような対処をしたかというのをご案内して、例えば今のお話ですと、地表面で0.3μSvということですから、区のほうでいきますと大体50pの指標値を採用していますけれども、0.25μSvに届かないようになるようにするには、例えばコンクリートですと洗浄するとか、土であれば地下埋設、要するに天地返しですね。そういったご案内については、行っているつもりであります。<
◆西の原えみ子 委員 わかりました。区長は、足立の子どもたちの命と健康を守るということを課題としてもらって、放射能対策に取り組まれることを強めていただきたいということをお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。