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被ばく防護策と健康対策の総合的な方針の確立を求める請願について―西の原えみ子
◆西の原えみ子議員 ただいま議題となりました受理番号45 放射線被ばくと広範な健康被害について、調査・検討する機関の設置を求める請願、受理番号56 セシウム137をはじめとする放射性物質による土壌汚染状況を明らかにし、足立区として被ばく防護策と健康対策の総合的な方針の確立を求める請願について、日本共産党足立区議団を代表して、委員会の不採択に反対し、採択を求める討論を行います。
これらの請願は、放射線被ばくと広範な健康被害について、調査・検討する機関を足立独自に設置することや、土壌汚染の測定及び推計を明らかにするとともに、健康診断など総合的な対策の確立を求めるものです。
福島第一原発事故から4年9カ月が経過しましたが、区内には様々な要因により、新たなホットスポットと呼ばれる高濃度の汚染場所が発見されています。放射性物質の主流を占めるセシウム137の半減期は30年で、120年以上たってもゼロにはなりません。請願には「年1mSv(累積100mSv)の低線量被ばくでも健康被害が出ることが、様々な研究で明らかになってきています。被ばくにはこれ以下なら安全という閾値はありません」とあります。
琉球大学名誉教授矢ヶ崎克馬先生が、「1mSvの被曝とは1秒間に1万本の放射線が身体に吸収されることが1年間持続し人間の全ての細胞に100個ずつの分子切断をもたらすほどの被ばくで非常に大きい値です。とても安全とは言えないのです」と言っています。
区も委員会で「被ばくにはこれ以下なら安全という閾値はないという考え方について否定する材料はない。被ばく量は低ければ低いほど良い」と認めました。であるならば、限りなく放射性物質をゼロにするという立場が必要なのではないでしょうか。
11月13日、東和、大谷田の区道と公園の計6カ所で区の基準0.25μSv以上の放射線量が計測され、表土を取り除く除染が行われました。さらに、その後11月27日、六木の中川北小学校内2カ所で区の基準を超える0.45μSvと0.35μSvの放射線量が検出され、12月4日に除染が行われました。
大谷田公園での除染作業は深夜にまで及び、中川北小学校の除染も夕方までと、通報があってからの測定や除染には区は機敏に対応してくれました。しかし、いずれも住民からの通報によるもので、住民が測定したからこそ汚染がわかったのです。
子どもたちの生活の場である小学校で基準値を超える汚染は重大であり、継続して測定することの必要性が浮き彫りになりました。にも関わらず、中川北小学校や近隣の他の学校の再測定すら行おうとしない区の姿勢は許せません。
これまでも区は必要な対応は実施してきたと言っていますが、今回の事態はそれが不十分だったということの証明ではありませんか。
今回の公園や学校の高濃度の汚染も、住民が測定して通報しなければ放置され続け、今も子どもたちが被ばくし続けていたと思うとぞっとします。
原発事故前と比べれば、現在も大気中の放射線量は大変高い状況です。せめて子どもたちが遊ぶ公園や生活する学校は数値を測定し、管理して、子どもたちに対してこれ以上の被ばくをさせないという立場に立つべきです。
「今、私たちは福島第一原発事故の被害者です。しかし住民の望むこうした放射能対策をしなくなれば、今度は未来の子どもたちに対して加害者になってしまいます」という指摘があるように、区としても従来どおりの通常の清掃の中で対処しているという姿勢ではなく、請願にある対策を行うべきです。
議会として、足立の子どもたちを守り、安心・安全を確保する意志を示されることを強く求めまして討論といたします。