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区長開会あいさつ − 近藤やよい区長(2016年6月10日)
◎近藤やよい 区長 平成28年第2回足立区議会定例会の開会に当たりまして、所信の一端を申し上げます。
先月27日に児童福祉法等の一部を改正する法律が成立し、これによりまして特別区も児童相談所を設置することが可能となりました。
今後、児童相談所の移管を受ける場合に、どのような条件整備が必要かについて、庁内の関係所管で慎重に協議していくとともに、特別区全体としての対応を詰めた上で、移管に向けた都との協議に臨んでまいる所存でございます。
次に、足立区基本構想審議会答申を踏まえ、策定を進めております新基本計画ですが、人口構成の偏りや公共施設等の老朽化など、区財政にとって大きな課題を念頭に置き、今後の公共サービス、公共施設、土地利用の在り方にも言及しつつ、区施策のグランドデザインをお示しするとともに、各所管で進行中の分野別計画との体系化を考慮し、全体としての整合性を図ってまいります。
この10年間で、二つの鉄道の開通、千住地区の大学集積、西新井・新田地域等における大規模開発など、区の都市基盤は大きく変化し、区内外からの評価も高まって来ております。
この結果、ファミリー層の流入が進み、女性が生涯に産む子どもの数の平均を示す、当区の「合計特殊出生率」は、平成17年に過去最低の1.17まで落ち込んだものの、その後、上昇に転じ、平成26年には1.37となり、現在、23区中では4位の状況でございます。
国では、仮に「国民の希望がかなった場合の出生率(希望出生率)」1.8を目標に、人口減少に歯止めをかけようとしておりますが、区では、これまでの出生率の変化や今後の開発動向を踏まえ、目標出生率を定め、それを通じて45年後の平成72年の目標人口を設定していく考えでございます。
そのため、昨年9月に実施した人口推計をもとに、区の将来人口の目標数値を定める「人口ビジョン」の準備も進めております。
将来にわたって区が活力を失わないために、区外からの転入増に加えて、区への愛着を持って住み続けていただくことが欠かせません。
そのため、安心して子育てができる環境を整えるとともに、「ひと、くらし、まちづくり、行財政」の四つの視点から、区の魅力づくりに注力していくことが、ますます重要となってまいります。
そこでまず、子ども施策といたしまして、平成28年度の保育園の待機児童数について、ご報告いたします。
昨年度、保育定員を485名、増やしたにもかかわらず、4月1日の当区の待機児童数は306名と、前年比、僅か16名の減少にとどまりました。
年齢別では0歳児から2歳児の割合が、前年比5.4増加の94.2%を占めており、また、待機児童数が最も多かった地域は、前年同様に千住地域、次いでフルタイム就労世帯が増えている綾瀬地域となっております。
この二つの地域で保育定員を大幅に増やす上での障害は、何と申しましても敷地の確保でございます。保育園の設置には一定の広さと二方向避難が最低の条件となりますので、区有地・都有地はもとより、国有地も含め、地域の皆様との情報連絡を密に、候補地の選定に全力を挙げてまいります。
合わせて、就労支援や宿舎借り上げ支援などの保育士確保策を通じて、目標とする平成30年4月の待機児ゼロを目指してまいります。
次に、子どもの学習支援事業についてご報告いたします。
昨年度から、様々な理由により、家庭での学習が困難な、主に中学生を対象に、「居場所を兼ねた学習支援事業」を区内北部地域で実施しております。
今年度は、6月より東部地域での事業を開始いたしましたが、更に多くの利用希望者の声に応えるため、3カ所目の支援施設の開設費用を、今回の補正予算に計上させていただきました。
続きまして、くらし施策として、マイナンバー制度の情報セキュリティ強化対策についてご説明いたします。
平成29年7月に予定されている、マイナンバーを含む個人情報の自治体間連携に先立ち、総務省から自治体情報システム強靱性向上モデルが示され、全自治体で庁内ネットワークとインターネットとの分離が求められました。この度、計上させていただきました、本件に係る補正予算は、個人情報の保護など制度の適正運用には欠かせないものと認識しておりますが、システム改修に関わる国庫補助は経費全体の2割にも満たない状況でございます。
このため区では、国の責任において全額、財政措置をしていただけるよう、全国市長会に要望書を提出しております。
次に、まちづくり施策といたしまして、竹ノ塚駅付近鉄道高架化の状況及び「東京圏における今後の都市鉄道のあり方」の答申についてご報告いたします。
都内初の区施行の連続立体交差事業として、多くの方々のご支援をいただき、事業はこれまで順調に進んでまいりました。おかげさまで、1本目となる下り急行線の高架橋が完成し、5月29日の初列車から運行を開始しております。今後は、残り3線の高架化に向けて全力で取り組み、平成32年度末の全線高架化完成を目指してまいります。
また、4月20日に「東京圏における今後の都市鉄道のあり方」が答申されました。この中で、足立区内では、地下鉄8号線の延伸及び区部周辺部環状公共交通、いわゆる「メトロセブン」の2路線が、「意義のあるプロジェクト」として位置付けられました。特に地下鉄8号線につきましては、区内を通り、野田市までの構想が明確にされたことは大きな前進でございます。これまでの区議会や地域の皆様のご協力に、深く感謝申し上げます。
次に、六町エリアデザインについてですが、5月末に六町のまちづくりについての地元説明会とともに、新しい手法といたしましてオープンハウス型の街頭説明会を、つくばエクスプレス六町駅改札口付近と保塚地域学習センターにおいて開催し、348名の不特定多数の方々からアンケートの回答を頂戴いたしました。
この結果では、特に区外から転入された子育て世帯の方々のまちづくりに対する関心の高さが大変印象的で、こうした多数の多様なお声を今後の施設展開に生かしてまいりたいと考えております。
次に、今回ご審議いただく「足立区ワンルームマンション等の建築及び管理に関する条例案」についてでございます。
足立区環境整備基準を遵守しないワンルームマンションの増加傾向に歯止めをかけるために、今定例会に、提出させていただきました。地域の皆様から求めがあった場合、事業計画書の閲覧請求に応じられる点、竣工後も必要に応じて事業者に対して、区への報告を求めることができる点などが当区の条例の特徴でございます。
続きまして、7月に予定されております参議院議員選挙の投開票事務についてでございます。
昨年5月17日に執行されました足立区議会議員選挙におきまして、複数の重大なミスが確認されましたことは、既にご報告のとおりでございます。
選挙管理委員会では、二度とこのような事態を繰り返さないため、開票事務改善検討委員会で再発防止策等を取りまとめ、組織体制の強化を区へ要請するとともに、参議院議員選挙の開票作業に向けて、管理職等への事前研修会や、開票当日の従事者を対象とした説明会を実施するなど、再発防止に向けた準備を進めております。
区でも、選挙管理委員会からの求めに応じ、事務改善担当副参事を設置するとともに、本年4月の人事異動では、全管理職に対し、選挙管理委員会従事の兼務発令を行うなど、職員の意識改革と体制強化を実施いたしました。
目前に迫った参議院選挙に対しまして、選挙管理委員会とともに、投開票事務に万全を期してまいります。
最後に、今回ご審議いただく補正予算について申し上げます。
平成28年度当初予算及び同時補正予算編成後、特に緊急度の高い経費につきまして、補正予算を計上いたしました。
主な内容を申し上げますと、「電子計算組織管理運営事務」1億5,000万円余、「情報システムの構築、改造事業」1億3,000万円余、「区立小学校の改築事業」4,000万円、「生活困窮者自立支援事業」3,000万円余の増加などを追加計上させていただいております。
また、債務負担行為として、千寿小学校旧校舎の解体工事の限度額などの変更を計上しております。
ご審議いただく一般会計補正予算は、4億2,000万円余の増額補正でございます。
今回ご提案申し上げます議案は20件、報告2件でございます。
各議案の提案理由につきましては、参与より説明いたさせますので、慎重にご審議の上、ご決定くださいますよう、お願い申し上げます。