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●核兵器廃絶について、障がい者問題について−浅子けい子議員(2017年10月3日)
◆浅子けい子 委員 今年は、戦後72年、憲法施行70年目の節目の年です。国連では7月7日に加盟国3分の2分以上の賛成で核兵器禁止条約が採択され、9月20日からは批准が始まりました。
核兵器禁止条約は人類史上初めて核兵器を非法化する国際法で、長い間の被爆者を先頭にした核兵器廃絶に向けた運動の大きな成果の第一歩です。
現在、核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現に寄与する目的の平和首長会議、これが行われてありますけれども、行動計画2017年から2020年が提起されていますけれども、足立区は、加盟国として、具体的にどんな取り組み、平和のための事業を行っているんでしょうか。
◎総務課長 まず、年1回でございますが、原爆投下の日に合わせまして、庁舎1階アトリウムにおきまして平和に関する展示をしております。
また、そのときについては、署名活動に皆様、区民の方に協力いただけるような署名をお願いしているとともに、区のホームページでございますが、平和首長会議の事務局にリンクするように、電子署名もできるような、そのような取り組みもしているところでございます。
◆浅子けい子 委員 私は、今年夏ですけれども、原水禁世界大会長崎というのに参加しました。国連では核兵器禁止条約が採択されたという、そういう壮挙があって間もない時期だったので、その大会も大変熱気のあふれるものでした。
一方、足立区では、今お話があったように、8月の初めから順次、庁舎ホールで原爆被害者の方々や学童疎開の取り組みとか、そして区主催の平和展示会が開催されて、その中で、今おっしゃったように核兵器に関する署名が机上に置かれていました。
私も早速、それを見に行ったんですよ。そうしましたら、その署名の表題を見て、本当に目を疑ったんですね。核兵器禁止条約の交渉開始等を求める署名という名称だったんです。
実際、国連では、核兵器禁止条約の交渉は既に終わっていて、そして7月7日には、核兵器禁止条約が採択されているんですよ。平和首長会議に加盟している足立区がそのことを知らないわけがないと思っているんですけれども、そこで急いで署名は、私のほうも問合せをいたしまして取り除かれましたけれども、どうして、こうした事態が起きてしまったのか。区の平和事業に取り組む姿勢が問われているなというふうに私は思いました。平和首長会議加盟国として、改めて真摯な気持ちで平和事業に取り組むという姿勢に立つべきだと思いますが、いかがでしょうか。
◎総務課長 ただいま、浅子委員ご発言の件でございますが、確かに核兵器禁止条約の早期の批准を求めるというタイトルの署名がございましたが、平和首長会議事務局に確認しましたところ、確かに7月7日の日に国連で採択をされていますが、核保有国等の採決が成されていない状況で、あくまでも核兵器廃絶が最終目的でございますので、そのまま用紙は使っていても構いませんというお話をいただきました。
ただ、浅子委員ご指摘のとおり、事実としては、国連で採択されているものでございますので、現在は新たな書式がありますので、今後はそちらを使って署名活動に協力させていただきたいと考えてございます。
◆浅子けい子 委員 そういうお話かと思いますけれども、ただ、やっぱり核兵器禁止条約が採択されたというのは、今までの核兵器廃絶の運動と、また意味が全然違って、そういうことで、よくマスコミでも取り上げられますけれども、被爆者のサーロー節子さん、この方85歳になられますけれども、この瞬間が来るとは思っていなかったと。この日を70年間待ち続け、喜びに満ちていると。70年間ずっと核兵器をなくしたいと思って、自分が被爆したその体験の中で、思っている方がやっと禁止条約が採択されたと。やっぱりそういう思いをしっかりと酌み取るというか、そういう姿勢に立てば、その署名は生きていたとしても、一言、批准は今もう終わって、交渉は終わって採択されましたがとか一言あってもよかったんじゃないかなというふうに私は思いまして、一応お話をいたしました。
平和首長会議では、毎年、加盟都市会議というのが開催されていまして、二つ程度の都市の平和事業を紹介しているというお話です。
私も調べましたら、例えば、隣の葛飾区では、庁舎ホールで平和の思いを込めて鶴を折る折鶴コーナーを7月から8月にかけて設置したり、若い世代が原爆の悲惨さ、愚かさを認識し、非核平和について考える機会として、区内小・中学校で被爆体験講話会を実施しています。これらはそんなに今、財源はかからないで済むものなんですね。ですから、こういう事業、足立区でも取り組んでみてはいかがでしょうか。
◎総務部長 私も長崎の平和首長会議の総会のほうに出席をさせていただきました。そのとき長崎の田上長崎市長のほうから、被爆者の方々が高齢化していて、今後はやはり被爆者がいなくなった後のこういった平和活動についてどう進めていくか。今までの活動を推進する中では、被爆者の声がかなり大きな影響力を持っていた、そういった方々がいなくなった後、どういうふうにそういった平和活動を推進すればいいのか、考えていかなければいけないというふうな問題提起もありましたので、まさにおっしゃるとおりだと思っていますので、私たちも今後、そういった部分ではどういうふうに普及啓発を図っていけばよろしいのか、きちんと研究して努めてまいりたいというふうに考えております。
◆浅子けい子 委員 戦後72年が過ぎて、広島、長崎でも8月9日が何の日かというのが知らない若者が非常に増えている。そういうマスコミでも報道されたと思います。若い人たちは、心に響けば、吸収も早くて純粋で、真っすぐに物事を捉えることができます。だからこそ、70年前に現実に起きた戦争や原爆のことをきちっと知ってもらうことというのは重要だと思います。
原水禁世界大会に初めて参加した若者からも、私は今まで戦争、原爆について勉強してきませんでした、難しいことはわからない。これからできることは小さいことからかもしれないけれども、でも勉強していきたいと。この大会で視野が広がった自分を誇りに思います。今回のような機会を与えてくれ、成長に導いてくれたことに感謝しますなどなど、戦争や原爆、平和の問題を他人事と考えずに自らの問題として考えて、何を自分ができるのか、これからどう生きていったらいいか、何をしたらいいかという、自分のものに引き寄せて真面目に問うているというのを感じたんです。
足立区の原爆被爆者の方とお会いする機会がありまして、その中で、実は現在、年に1回なんですけれども、区内の中学校に招かれて、自らの戦争体験を話す機会を得ていますというお話を聞いたんですけれども、区は知っていますでしょうか。
◎総務課長 被爆者団体の方からそのような話は聞いてございます。
◆浅子けい子 委員 この方の話だと、大変歓迎されていて、後日、生徒からの感想も寄せられていて、逆に励まされていると。学校側では、被爆者の体験を聞く前に、広島や長崎の本を読んだり調べ学習の時間を持って、そして体験を聞いた後には、感想を書き、その後の学習に生かしているというんでね。
被爆者も、先ほどもお話になったけれども、本当、平均81歳を超えたというんですね。ですから、自分たちの体験を何とか次の世代に引き継ぎ、二度と戦争しないように願っていると言われています。
足立区として、被爆者から体験等を聞く取り組みを、今、一中学校や何かで、一つか二つかわかりませんけれどもやっているので、全小・中学校にこういうことを広げて、平和教育に生かすという考えはないでしょうか。
◎総務部長 足立区内の被爆者の団体の方とは、年に1回総会のときに私も出席をして、意見交換をさせていただいております。
その中で、やはり、小・中学生に対する普及活動といろいろとご意見ありますので、まず、そういった場を利用して意見交換をしながら手法について検討していきたいと考えております。
◆浅子けい子 委員 また、平和学習を進める資料となる戦跡マップの作成はどうでしょうかと。これ以前、平成26年に私が決算特別委員会で質問をいたしましたら、その当時の総務部長であった、現在、教育長の定野さんが、対空後方射砲の陣地のそばに住んでいたことがあって、そういった歴史がだんだん薄れていくと、私も何らかのことを考えていかなきゃいけないので宿題にさせてくださいという答弁をしてくださったんですね。その後、どのようになっているかと思いまして、伺います。
◎教育長 現在、小学校も中学校も様々な時間でそういった戦争の体験であるとかそういったことを風化させないという授業に取り組んでいます。
先だっても、ある中学校では、英語の時間に、そういった体験、広島の平和祈念館、そういったところを紹介しながら授業をやるとか、そういったカリキュラムマネジメントについても工夫を凝らしていますので、今後も私、教育長としてそういったことを推進していきたいと思っております。
◆浅子けい子 委員 是非、戦跡マップなんかも具体的にしていただけたらというふうに思います。
以前から繰り返し要望していることですけれども、23区中20区で支給している被爆者への見舞金、区も支給することは重大な課題だと私たちは思っているんですけれども、なぜ見舞金は支給していないんでしょうか。
◎衛生管理課長 他区での実施状況について把握はしているところでございます。被害者援護の観点からしますと、区にとどまらず、国レベルでの議論が必要じゃないかと考えているところで、そのため、区のほうでは見舞金を支給することに考えては至っていないところでございます。
◆浅子けい子 委員 いつもそのようなご答弁をいただくんですけれども、被爆者は、国策としての戦争によって長い間、本当に傷つけられてきました。本来は国の責任だとおっしゃるんですけれども、しかし、国が支給するのを待っていたら、本当にいつになるのか、わかっているんでしょうか。
もう今現在、平均年齢が81歳、そういう点では待っていられないというのが実態だというふうに思います。他の区の23区では、独自支給をしているんですよね。足立区も見舞金支給に踏み出すべきだと、身近な自治体の責任が私は問われているんだというふうに思っています。
また、国の仕事というのであれば、国に例えば要望とか意見書とか支給を求める、そういうものを提出したということはあるんですか。
◎衛生管理課長 今のところは、国のほうにそういう要望をしたということはございません。
◆浅子けい子 委員 国の責任というのであれば是非、国のほうにしっかり区からも求めていただきたいというふうに思います。
次に、障がい者問題についてなんですが、来年度、障がい者福祉計画に向けて策定作業が進められています。先の我が党の代表質問でも質問しましたが、障がい者の権利に関する条約制定に当たり、私たち抜きに私たちのことを決めないでという当事者の願いで、区も当事者の声を最優先にするため、各障がい種別ごとや団体と特別支援学校に通っているグループから計17回にわたりヒアリングを行った。貴重なご意見など、いただいたご意見は可能な限り第5期計画案に反映いたしますと答弁してくれました。
しかし、9月に開催された介護保険・障がい福祉専門部会、これは私も委員で参加しているんですけれども、このとき、報告事項の第5期障がい者福祉計画指標、素案の資料について、理由もしっかりと示されないまま、当日、机上に配付されて、そしてしかも、会議の終了時間がもう決められている中での質疑になりました。もちろん障がい者団体の代表からは貴重なご意見とか固有名詞の誤りなどが示されたり、聴覚障がい者の代表からは、自分たちの団体の意見が書かれていないと、そういう指摘もあって、その団体と改めて懇談の約束も交わされました。
障がい者福祉計画については、当事者の声を最優先にすると答弁しましたが、こういう専門部会の状況を見ると、何か本当にやってくれるのかと、そういう私は疑念に駆られたんですね。
スケジュール表というのがあるんですけれども、それを見ても、障がい者団体には、ヒアリングの計画は5月頃から始めて、もう既に終了していると思うんですが、私が他の団体のようにその団体というか、いろいろな会議ですよね。いろいろな会議で意見を聞くんですけれども、他の会議のように、その時々、報告、協議も障がい者団体に対しても行うべきだ等の質問をしたときに、専門部会や他の会議にも障がい者の代表が入っていて意見を反映できる、こんな答弁をしてくださったんですよ。
しかし、9月の専門部会を見ると、当日配付で時間も制限されていて十分な意見も保証されないと、本当にこれできちっと反映するということができるのかと、ちょっと疑念に駆られているんですが、いかがでしょうか。
◎障がい福祉課長 当日の資料配付につきましては、大変ご迷惑かけて申しわけなかったというふうに思っております。
しかしながら、障がいの団体の方14、また、グループの方も含めて17回にわたって意見を頂戴いたしております。
また、当日も意見が反映されていないというお言葉をいただきましたので、早速、盲ろうの団体ですとか、個別にお話を聞く段取りをしているところでございます。
したがいまして、障がい者の意見につきましては可能な限り、新計画には反映してまいりたいというふうに考えてございます。
◆浅子けい子 委員 是非、専門部会でも、ああいった障がい者の方々から私たちの意見は書かれていないなんていうご意見が出ないようにしっかりと、やっぱりご説明とか、きちっと懇談もするとか、意見も反映させるとか、そのようにしていただけたらというふうに思っています。
また、我が党代表質問の視覚障がい者の同行援護については、必要なときに自由に同行援護の制度を使えるように求めたのに対して、区は視覚障がい者団体の運営に携わられている方など、真に必要と認められる方については上限を超えた時間数を決定する他、30分間のみの利用も可能とする制度改善を図ってきたと言っているんですね。
しかし、視覚障がい者団体の運営に携わられている方など、あと真に必要と認められる方と限定があると、これでは視覚障がい者、誰もがきちっと、時間が大幅に伸ばし、制限がなくなるということにはならないですよね。
これは障害者差別解消法の趣旨、障がい者を、障がいを理由とする差別をなくし、一人ひとりが過ごしやすい社会を目指す、そういう観点から見ても検討すべきだというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎障がい福祉課長 本会議の答弁でも申し上げましたとおり、これはあくまで基準の上限ということで定めておるものでございまして、様々な事由がございますので、その方々についてはご相談の上、基準の時間を超えたサービスの提供をしているというところでございます。
◆浅子けい子 委員 様々な障がい者の方にはということであれば、少なくとも視覚障がい者団体の運営に携われている方など真に必要と認められる方という範囲というか、そういう限定は、是非、条件をなくして欲しいというふうに思っているんですけれども、いかがでしょうか。
◎障がい福祉課長 先ほども答弁いたしましたけれども、真に必要な場合については、ご相談の上、基準の数字を超えたサービスを支給しているということでございます。
したがいまして、私ども窓口の職員が、個々の事情をお聞きして、この基準額以上が必要だという判断をした暁には、それなりのサービスをさせていただいているという状況でございます。
◆浅子けい子 委員 健常者なら、自分でどこへ行きたい、いつ行きたいということができるのに、障がい者はそれができないから、今回こういうことで差別解消法というのができたわけですよ。
ですから、それの趣旨に沿って、真に必要なと、それ一体「真に」というのは、どういうことなのか、私には意味がわかりませんが、必要な方にはしっかりと同行援護を保障するというふうにしていただきたいというふうに思っています。
また、心身障害者福祉手当の知的障害4度の方への支給拡大について、我が党の質問に当事者の声を最優先にした考え方とは全く真逆な答弁、的外れな答弁が行われたというふうに私は思っています。
○古性重則 委員長 あと1分です。
◆浅子けい子 委員 区は、知的障害4度の方などについて、手当による金銭給付ではなくて、就労支援、事業所などの通所施設の整備、また移動支援事業の充実と障がい者の就労支援や日常生活支援に財源を投入していくからと言っているんですね。
ただ、本人にはこれでは、支給は当たらないですね。一人ひとりの支援にはならないんですよ。そういう意味で是非、知的障害者4度、足立区だけがやっていないというものを是非、支給を実施して欲しいんですけれども、いかがでしょうか。
◎障がい福祉課長 こちらにつきましては、金銭給付ということではなく、障がい者の就労をお助けする、支援する立場から施設計画を立てているものでございます。これは足立区の独自の考え方でございまして、手当の支給を今のところは考えてございません。
○古性重則 委員長 間もなく時間です。
◆浅子けい子 委員 でも、他の区だって就労支援をしていないということではないというふうに思いますので、是非、実現に向けて頑張っていただきたいというふうに思います。