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●千住一丁目再開発事業について、アドバイザリー会議について、街路樹の剪定について−浅子けい子議員(2017年10月5日)
◆浅子けい子 委員 おはようございます。区議会議員の浅子です。よろしくお願いいたします。
まず、千住一丁目再開発事業について伺います。
この間、保育所の関係で都から公有地活用の問合せが頻繁に来ていると思いますが、都の公有地が普通財産になったときには、自治体に利用照会があるのは一般的なことなんでしょうか。
◎都市建設部長 すみません、私の立場でお答えするのかどうか、あれなんですけれども、ケースバイケースだと思います。
例えば、今回の女子医大の関係のように、都住の創出用地を区に照会するというような場合もございますし、ケースバイケースだと思います。
◆浅子けい子 委員 事前にお伺いしましたら、普通は、使わなくなったら内部で聞いて、そして内部で使わないということになれば、自治体に利用照会するというのが一般的なんじゃないかというお話がありました。
千住一丁目再開発事業については、都税事務所の移転後の跡地利用について、当時、平成27年なんですけれども、我が党の大島都議が問合せしたところ、都は「内部での利用計画がないので、足立区の意向を移転・建て替えを公表した平成21年に聞いた」と答えました。
しかし、区はあくまでも問合せはなかったと否定しています。東京都か、また足立区、どちらかがうそを言っていることになります。千住一丁目の公有地だけは特別だったのか、摩訶不思議な話でした。
更におかしいのは、地域ではせっかくの公有地だから住民福祉に役立つような活用を願っていたにもかかわらず、区はそれには全く耳を貸さず、平成25年市街地再開発事業への参加協力の要請を東京都に突如行った。その大義は道路拡幅と空間をつくることでした。そうですよね。
◎都市計画課長 そのとき、6月に区から東京都に文書を出したということですけれども、再開発事業への協力をお願いしたいというような文書を出していたというところでございます。
ただ、一方で、同日で準備組合の立ち上げが行われたということがございましたので、東京都としては、跡利用については再開発事業に参画するというようなことで判断していたんじゃないかということで、そのことも答弁させていただいております。
◆浅子けい子 委員 再開発事業ということで道路拡幅と空間をつくることだったと思います。当初から、区が特定企業の開発に手を貸して、再開発事業を誘導する役割を果たしてきた、そう言えるのではないかと思います。
平成26年12月の初めての説明会には200人もの住民が参加して、なぜ120mもの高い高層マンションを建てるのか、公有地が、なぜ民間と一緒に再開発に参加するのかなど、疑問や怒りにあふれ、最後は説明会の翌日から区が縦覧を行うことがわかり、怒りが爆発、夜の11時まで説明会が続きました。なぜこんなに住民が怒ったのか、区はどう考えていますか。
◎都市計画課長 初めての説明会だということもございましたので、再開発事業に対するご理解が少し得られなかったのかなと考えております。
その後、都市計画の手続については、少し考え直しまして、改めて地元の説明会等を行いながら、改めて都市計画の手続を進めているというところでございます。
◆浅子けい子 委員 私もこの日に参加していましたが、怒りがあったのはなぜかというと、民間の企業はやむを得ないけれども、足立区は自分たち住民のことをしっかりと考えていてくれると、そういう思いで、主にあの説明会ではコンサルに質問をするのではなくて、行政の方、課長が参加していたんですが、その方になぜ、こういう公有地を使わせるのかと、こういう怒りをぶつけていたと思います。ですから、行政を信頼していたことが裏切られてしまった、そういう思いが強かったんだと私は思っています。
この間、様々な疑義が出されてきました。市街地再開発事業は密集している建物を集約化するのが目的なのに、周辺は密集地域だけれども、この3つの建物自体は密集ではありません。32階もの超高層マンションを建て、税金を40億円も投入する。また、組合施行の設立要件5名にするために、当初3名の地権者を無理やり分筆も行って5名にした。
市街地再開発によって空間が確保でき、防災機能も向上すると強調していましたが、生み出された空間は400uしかありませんでした。通常のマンション建設でも足立区環境整備基準により約170uの空地は確保できるんです。
また、公共の福祉に寄与すると言いながら、道路拡幅と空間のみです。こういう疑義が含まれている議論が、この1年間もずっと繰り返し行われてきたのではないでしょうか。
◎都市計画課長 再開発事業のメリットにつきましては、浅子委員おっしゃられていたところだけ……。
◆浅子けい子 委員 すみません、今の私の話したことが説明会ごとに繰り返し行われてきましたよねって伺っているんです。
◎都市計画課長 直近の説明会では、9月に行われておりましたけれども、その際は実際に建物が建ったときの風環境ですとか、工事に対する影響ということで、ずっとその話がされてきたということは認識してございません。
◆浅子けい子 委員 委員会の中でも都市建設部長がお答えしたように、それだけではなくて、やはり保育所、多目的施設をつくって欲しいとか、あらゆる分野の質問が出たと、そう、委員会でもお答えしているんじゃないでしょうか。
先日の説明会でも、風害や工事での粉じん、騒音の問題、また、保育所と多目的室設置問題など、たくさんの不安や不満の声が挙っていました。
今回の再開発事業は、住民の声を聞かない、防災と言いながら、安心・安全は守れない、税金の投入で特定企業には至れり尽くせり。しかし、区は組合に入ってないので、お願いしかできない。こうした再開発の問題が明らかになったと思います。
このことを改めて確認いたしまして、次に、アドバイザリー会議について伺います。アドバイザリー会議は、設置目的は市街地再開発や防災街区整備事業の実施に当たって幅広い知見を持つ専門家から意見を求め、総合的な見地から再開発事業等の妥当性や地域への貢献に関することなどを検討するものですが、千住一丁目再開発の結果を受けてつくられたものだと思っていますが、いかがでしょうか。
◎都市計画課長 千住一丁目地区につきましては、足立区で初めて、区が参加せずに組合の事業を誘導しているものになっております。この経験を生かしまして、今後の再開発事業の円滑な推進を図るために、フローを見える化したと考えてございます。この際、事業の構想段階から、専門家のご意見をいただきながら、再開発の必要性ですとか妥当性を判断していくため、アドバイザリー会議を設置したものでございます。
◆浅子けい子 委員 そういうお話で、ですから、この千住一丁目の再開発事業のその結果、その教訓が受け継がれたものでできたものだと私たちは確信しています。
本会議等でも質問しましたが、全庁意向調査の前に再開発事業等の事業開始までの流れ、
[資料を提示]
これが報告されていますけれども、この全庁意向調査、ここにありますけれども、この前に住民の意向を把握するための住民意向調査を是非行ってほしいと。そうしてこの流れの中にしっかりとそれを書き込んで欲しいと、私たちはそういう要望を出していますが、いかがでしょうか。
◎都市建設部長 私、本会議の再質問でもご答弁いたしましたけれども、その地区、地区によりまして、例えば、まちづくり連絡会ですとか、町会・自治会の総会ですとか、そういったところにその都度そういう情報をお出ししながら、住民の皆さんのご意見を伺っていく、それが自然な形であり、いいのかなと考えております。
◆浅子けい子 委員 まちづくり連絡会とか、あと町会なども非常に中核になっている方ですから大事ですけれども、そこに住んでいる人たち、それからその近くの周りの周辺の方々、やはりここが一番影響があるし、そして、そのまちのことを一番良く知っているんです。ですからこの全庁意向調査が行われて、一体どこで聞くのかなと思うんですが、やはり案が出てからでは意見がなかなか言えないんです。ゼロから始めて、案をしっかりと聞いていただきたい、それが私たちの思いであり、区民の思いであると思います。
組合施行は3分の2以上の地権者の参加で成り立ちますが、3分の2参加したからいいということではなくて、極力、全対象地権者の参加を目指すということを掲げていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
◎都市計画課長 浅子委員おっしゃられるとおり、区民のための再開発と考えてございますので、基本的には100%同意で進めるべきだと考えておりまして、これは今、準備組合のほうにも伝えているところでございます。
◆浅子けい子 委員 是非、よろしくお願いいたします。
千住一丁目再開発はアドバイザリー会議の対象にはなっていません。せめて住民が求めている今保育所と恒常的に地域住民が優先的に使える多目的室になるよう、担保を取るために区が責任を持つべきだと思いますが、いかがでしょうか。
◎都市計画課長 子育て支援施設につきましては、認可保育園ということで、その認可を見定める中で長期にわたって運営できるような業者を選べればということで考えております。
また、多目的室につきましては、今、管理規約をつくっているところでございますけれども、マンションの中では4分の3以上の同意があると変更できるということもありますので、そういうことがないように、今、組合のほうとは詰めているところでございます。
◎都市建設部長 先だって私も初めて説明会に参加させていただいて、住民の皆さんの意向を受けて、準備組合としてもできる限りのことをしようという姿勢は伝わったのかなと思いますので、そういう視点で区としても指導していきたいと思っております。
◆浅子けい子 委員 当初は、市街地再開発、公共の福祉に寄与するという目的がありながら、さっきもお話ししたように、空間は400uしかないと。本当にこれで地域貢献なのかと多くの地域の方が思っていたわけです。そして運動によって保育所とか、あと集会室、あそこ集会室がないというのは本当にびっくりしましたけれども、集会室をつくろうという運動の中で取り組まれたものだったと思っているんです。ですから、是非、千住一丁目のこういう要望も区が責任をもって実現をしていただきたいと思います。
北千住駅東口の南側、北側どちらも今、再開発事業のための準備組合がつくられて、具体化が進められようとしています。準備組合には、それぞれ住友不動産、それから三井不動産というデベロッパーが入って、大手主導でまた再開発が始まってしまうのかなって思っていますが、再開発の中心はあくまでもそういう方々ではなくて、そこに長く住んでいる住民たちだと思っています。住民たちであり、準備組合に入っている人も、入っていない人も情報を共有して、十分な話合いを保証し、どんなまちづくりをしていきたいのか、まずは区がイニシアチブを取って、こういう論議をする必要があると思っていますが、いかがでしょうか。
◎まちづくり課長 準備組合が今、設立されておりまして、それぞれの地域で組合が情報提供しております。再開発ニュース等をつくって、エリア内の方には情報提供をしているところでございます。
区といたしましては、その組合に十分指導しまして、十分情報を提供するように、また、まちづくり連絡会もございますので、エリア外の方にも情報が行くように指導していきたいと思っております。
◎都市計画課長 再開発事業を進めることになるとすれば、都市計画決定を伴うということもございますので、都市計画の決定権者は東京都であり、足立区であるということもございますので、そこら辺は組合とも十分に話しながら、区の構想を相手に伝えて、区の考えがなるべく実現できるように、そういう意味では主体的に動いていければと思っております。
あと、先ほど答弁させていただきました認可保育園ということですけれども、正式には小規模保育事業ということで認可をしながら進めていきたいと考えているところでございます。
◆浅子けい子 委員 民間主導の再開発ですから、是非、区がしっかりとその手前で吟味というかな、きちっと住民の方の意向に沿うようなものをつくっていただきたいと思っています。
都市計画マスタープランについてですが、基本構想、基本計画のもと、他の分野の上位計画として位置付けられ、作成されるとなっています。足立区全域と地域別それぞれのまちづくりの方向性を示すものとして、これまでは13ブロック、70地区に分けていたものを、今回は5地域、30地区に区分けしています。しかし、パブリックコメントでも出されていましたが、地域の範囲が広すぎて地域の特性が生かされないのではないかと、こういう危惧がなされています。13ブロックのときの良さは失ってしまうのではないでしょうか。
◎都市計画課長 今回の都市計画マスタープランでは、今までのまちづくりの成果としての都市の整備の状況と、それとコミュニティということで町会のラインを尊重して区域を分けているところでございます。
具体的に、今後まちづくりを進めていく中では、その30地区に分けた中で、更に特性に応じて進めていく必要があると考えておりますので、30地区ごとに、それぞれで地区計画をかけていくということではなくて、その中で細かくまちづくりに取り組んでいければと考えてございます。
◆浅子けい子 委員 以前はブロックごとに公共施設の配置も決められていて、例えば、千住の常東図書館は住区センターの分室にありましたが、老朽化と千住地域には中央図書館があるからという理由で廃止になってしまいました。その理由は納得できるものではなくて、住民の方から反対署名も出されましたし、私のところにも地域の方から是非、居場所としても大事なので、なくさないで欲しいと電話がかかってきました。
5地域になってしまったら、5地域に、例えば、地域学習センターがあればいいというようなことに、一つ一つにあればいいと。今までの発想だとそういうふうになってしまうんですが、今回はそういうことではないんですか。施設のことは別の分野なんでしょうか。
◎都市建設部長 今回の都市計画マスタープランの地域割りが、イコールそのまま施設の配置基準になるということではありません。
今回、公共施設等総合管理計画の中で、個別の施設ごとの計画を立てていくということになりますけれども、これがそのままリンクするということではございませんので、そこは言わせていただきたいと思います。
◆浅子けい子 委員 そういう5地域にして、各施設を一つ一つにしてしまうとか、そういうことはないわけですね。公共施設が減らされてしまうと、そういうことはないわけですね。
◎都市建設部長 今後、各施設の在り方については公共施設等総合管理計画に基づく個別の計画を立てていく中で議論されていくものと考えております。
◆浅子けい子 委員 では、都市計画マスタープランの中では、そういうことまで入っていないということでよろしいんですね。
◎都市建設部長 繰り返しのご答弁で恐縮ですけれども、施設配置とイコール、リンクしているということではございません。
◆浅子けい子 委員 わかりました。
次に、街路樹の剪定について伺います。
まちを歩いていると、街路樹が葉っぱも枝もないオブジェのような、私から言うと無残な姿を見かけることがあるんです。なぜかと思ったら、街路樹の剪定を行うとき、強剪定をやっていて、葉も枝も刈り込んでしまっているんじゃないかと、そういうお話を伺いましたが、いかがなんでしょうか。実態はどうなんでしょうか。
◎工事課長 街路樹の剪定につきましては、地元の方々の要望、あるいは交通の障害になる枝等を剪定してまいっておりますので、適切な剪定と考えております。
◆浅子けい子 委員 しかし、見ると本当に枝も葉っぱもないんです。だからこれは適切じゃないんじゃないかなと思うんですけれども、公園には樹木剪定のガイドラインがあるというお話を伺ったんですけれども、実際、街路樹に関してはそういうものはないんですか。ガイドラインというのは。
◎工事課長 街路樹の剪定につきましては、東京都建設局の公園緑地部が作成いたしました街路樹等維持管理標準仕様書というものがございまして、それをガイドラインとして利用しております。現在のところ、ガイドラインを作成する予定はございません。
◆浅子けい子 委員 苦情が出たからといって、どんどん切ってしまうのは、問題かと思います。是非、世界で一番優しい日本を目指すということで、樹木も大切にしていただきたいと思いまして、終わります。