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●都市型水害対策について、熊本地震の教訓について、千住西地区の防災まちづくり地区計画策定について−西の原えみ子議員(2017年10月5日)
◆西の原えみ子 委員 西の原です。よろしくお願いします。
私は、はじめに都市型水害対策についてお尋ねいたします。
全国で地球温暖化の影響と思えるゲリラ豪雨が頻発し、水害が起きております。区として、大規模洪水対策とともに、様々な都市型水害対策を講じていますが、更なる対策の強化が必要です。
区は、都市型水害対策の目安として時間雨量50ミリ対応としてきました。区内のほぼ全域で時間雨量50ミリ対応は達成してきて、千住地域も50ミリの工事行っておりますが、8月30日には練馬区で1時間に100ミリの豪雨が記録されたと報道されました。都市型水害は短時間で水が引くとはいえ、浸水が起きれば区民が大変な損害を受けます。近年、頻発する100ミリの豪雨には対応できません。インフラ整備だけではなくて、雨水流出抑制なる基準、この基準を見直して計数を引上げるべきではないでしょうか。
◎企画調整課長 土に浸透する係数というのがございまして、それについては千住地域等、見直しを下水道当局もしてございます。それに合わせて今、50ミリ対応ということでやっているところでございます。
ただ、雨水抑制そのもの自体は、今言っているのは公共の施設や一般のマンション等に水量抑制という形でやっていただいているんですけれども、その基準をどんどん上げていくと費用がかかるという部分もございまして、ただ単純に、そこを拡大していくのがいいのかというと、いいということは言えないのかなと思います。
◎都市建設部長 西の原委員おっしゃるように、最近の豪雨の状況を踏まえて、どこまで見直しができるのか検討させていただきたいと思います。
◆西の原えみ子 委員 ありがとうございます。雨水流出抑制には本当にいろいろな手段、あらゆる手段があると思うんです。都市型水害は以前と比べて緑地とか農地が少なくなっていて、ほとんどがコンクリートになっていて、雨水とかが全部下水管に流れていってしまう。例えば各家庭でできること、先ほど言ったような公共施設でできること、宅地でできること、それぞれができることを進めることが全体の都市型水害対策の要となるんではないかと思っています。つまり、家庭、集合住宅、戸建て、大規模宅地開発、そして公共施設、どの場面でも雨水流出抑制、それと土、緑、緑地に吸収させるなどの雨水流出抑制を行うことが必要だと思いますが、いかがですか。
◎都市建設部長 一つの対策で全てをというのは絶対にできないことだと思いますので、あらゆる対策が必要なのかなと考えております。
◆西の原えみ子 委員 そこで、それぞれのところをお聞きしたいと思いますが、まず家庭です。
福岡県では、河川整備計画に各戸への雨水タンクの普及による流出抑制に努めると盛り込んで、モデル住宅を増やして雨水の分散管理が都市型水害を防ぐ効果を定量的に示して、本格的な補助金などの制度化につなげたいとしているんです。
区もかつて家庭用の雨水ますだとか、その設置の助成もやっていたんだけれども、なかなか実績が上がらなくて廃止になったという経緯もありますが、雨水タンク、これも更に普及していくべきだし、一戸建ての住宅の中に少しでも緑地を入れるという指導、できないでしょうか。
◎企画調整課長 足立区は水位が高いという所でなかなか浸透しないということがございまして、確かにタンク等、一時的に水をためるような施設というのは有効かなとは思います。ただ、制度については今後の研究課題かなと思います。
◆西の原えみ子 委員 また、水害の高い地域で家屋の建築を規制している滋賀県なんかは、流域治水推進条例を施行して、浸水が予想される地域を浸水警戒区域に指定し、住宅を増改築する際には敷地をかさ上げして、居室を想定の水位より高い位置に設けるように義務付けたとなっているんです。区としても、こういう考えを誘導していくという考えはございませんでしょうか。
◎建築審査課長 東京都は、基本的に災害危険区域ですとか、23区内、指定されている所はございません。ただ、ご指摘のような件は他県ではよく見受けられますが、現状の建築基準法及び東京都安全条例の中では、まだまだそこの域にはいっていませんので、その辺の動向を今後きちんと見極めて適切に対応していただければなと考えております。
◆西の原えみ子 委員 そうですね、お願いしたいと思います。あと、マンションとか集合住宅は環境整備基準で地下に雨水をためておくような地下ピットというんですか、ああいうのが雨水流出抑制というので盛り込まれているんですけれども、その適用外、10m以下の集合住宅、そういう所の対策も行うべきではないかということと、また、大規模な宅地開発、一戸建てがワーッといっぱい建ってしまう所なんかは、集合住宅と違って、雨水流出抑制のルールや指導が十分ではなくて、コンクリートがワーッと敷き詰められちゃうというところで、土がなくなっているという現状の中、雨がしみ込む土を残しておかなければいけないみたいな、そういうルールもつくっていくべきではないかなと考えるんですが、いかがですか。
◎開発指導課長 現在、環境整備基準におきましては、敷地が500uを超えるものについては環境整備基準のほうで指導しております。その中では緑の確保とか透水性の舗装、先ほど西の原委員がおっしゃっていますけれども、雨水貯蔵槽等を指導しておりますけれども、小規模につきましては、今のところ指導はしておりません。
また、今後、雨水流出抑制につきましては、東京都の下水道局との指導もありますので、その辺と調整をしながら考えていきたいと思っております。
◆西の原えみ子 委員 また、緑地の拡大とか農地保全も凄く雨水流出対策としては有効で大切だと思います。都市型水害対策としてその拡大ということも位置付けることはいかがですか。
◎産業振興課長 農地につきましては、いろいろな多面的な機能があると思っています。これまでも答弁させていただいておりますけれども、農地は大切に、できるだけ長く農地として維持していただきたいということで考えております。
◆西の原えみ子 委員 あと、公共施設の雨水流出対策なんですけれども、これは公共施設整備基準によって行われていますけれども、これも更に進めていくべきだと思いますが、いかがですか。
◎都市計画課長 開発指導課とともに、環境整備基準と合わせて検討していきたいと考えております。
◆西の原えみ子 委員 いっぱい聞いてきたんですけれども、やっぱり全体としてこういう雨水流出抑制をしていくことが凄く大切だと感じるんです。本当に、こうやってしみ込ませたりしながら、一時に流さないことをしながら、大水害起きない、そのことにこしたことはないんですが、もし、それでも川の決壊だとか、そういう形で大水害起きたときには、今すぐできることとして提案なんですが、水害時の避難対策となるEボート、
[資料を提示]
これ、川の所で自然をというのでやっていたんですが、こういうボートの備蓄も検討してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。
◎危機管理部長 区では、水害対策用にはFRP製のボートは幾つか拠点倉庫のほうに持っております。最近では、今ご提案のEボートというタイプもありますでしょうし、ウレタン製の軽くて浸水しにくいといったような物もあると聞いております。それも含めて、水害が起こっている最中、台風の最中は使えませんけれども、その後、水が2週間も引かないという状況の中では、ある程度のボートの用意というのは今後、検討していく必要があると思います。
◆西の原えみ子 委員 これ、コンパクトに備蓄もできるというか、置いておけるということも聞いておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
次に、熊本地震の教訓についてお伺いします。総務省は、熊本地震発生後に避難所となった指定管理施設にヒアリング調査を行った結果、大規模地震発生時には指定避難所であるか、否かにかかわらず、避難に適した施設は事実上避難者が集まる場所となるので、事前にルールや役割分担を明確にしておく必要があるということを指摘しております。
足立区内においても、避難所と指定されてない施設、これも大規模災害時には避難者が集まるということを想定して、対応や費用を請求する場合のルールなど事前に指定管理者と協議をしておくべきだと思いますが、いかがでしょうか。
◎危機管理部長 今後、検討してまいります。
◆西の原えみ子 委員 それと物資の支援体制なんですが、我が党の平成28年第3回定例会の質問で、足立区では支援物資の受入れ拠点、保木間公園、舎人公園、東綾瀬公園の3カ所として、トラック協会などと連携して輸送するとしていますが、雨風もしのげず、受入れ先の荷下ろしをはじめ、いざというときの混乱が懸念される。そこでさいたま市では、物流のプロである物流会社と協定を結んで、その敷地を活用して救援物資を受入れるようになっていると。足立区にもトラックターミナル、物流拠点があるので、その対応の充実、改善が必要だということを求めたことに対して、区は答弁で、さいたま市の事例を参考に、区内物流事業者との人材確保も含めた協定締結、物資供給体制の充実を図るとしていましたが、その後、これはどのように進んでいますか。
◎危機管理部長 協定まで至っている状況にはありませんけれども、現在行っている熊本地震を教訓とした受援計画の中で位置付けながら、協定のほうも進めてまいりたいと思います。
○古性重則 委員長 西の原委員、今、総務の部分に入ってしまっているので、款が変わっていますから。
◆西の原えみ子 委員 申しわけないです。
熊本地震後、受援体制を進めているところで、区は備蓄が3日から1週間としていますが、備蓄品を増やすことも本当に大切ですけれども、このご時世ですので、温かい人たちからどんどん物資が押し寄せてくるだろうと。凄く重要なのは、一気に集まるだろう救援物資を必要な場所に速やかに届ける生きた防災対策を求めまして、次の質問に移ります。
千住西地区の防災まちづくり地区計画策定についてお尋ねいたします。
千住西地区の防災まちづくり計画が始まっておりまして、ここでは安全で住み続けられるまちを目指してのスローガンのもと、地震による火災危険度が高い千住西地区、千住柳町だとか千住元町なんですが、ここを燃え広がらないまちとするために、防災まちづくり計画の説明会、勉強会が行われております。平成29年度中に地区計画が決定しますが、その中には6m道路の拡充などが盛り込まれていて、計画が決定すればセットバックをしなければならない、そういう家も出てきます。これで一番問題だと思っているんですが、該当する地域住民にはこの計画がほとんど知らされていないということです。
区は「防災まちづくりニュース」というのも5号までこんなきれいなニュースなんですが、出しております。
[資料を提示]
勉強会や説明会も行っていますが、対象地域には説明会開催のチラシとかも全戸に配布したと言っているんですが、入ってないとか知らないという住民も多いんです。
そういう中で、先日10月2日、協議会の設立会が行われました。この協議会なんですが、対象者はどういう人でしたか。
◎密集地域整備課長 千住西まちづくり協議会につきましては、町会長・自治会長が推薦する3名の方が会員となっております。
◆西の原えみ子 委員 私も区の方からの資料を見ましたら、協議会が立ち上がって、今後、安全で住み続けられるまちづくりを進めていくために活動していくとなっているんですが、この地域の住民、住んでいる方たちはこの協議会に誰でも参加できるということで理解してよろしいんですか。
◎密集地域整備課長 会員の方以外につきましては、傍聴が自由となっております。
◆西の原えみ子 委員 会員というのはさっき言った自治会長とか推薦する3名ですか。
◎密集地域整備課長 協議会の会員につきましては、町会長・自治会長が推薦する3名以内の方となっております。
◆西の原えみ子 委員 今回この協議会に傍聴もしていいということだったので、その傍聴をしてきた方にも話を聞いたんですが、町会長たちからは凄く様々な不安の声が聞かれたそうです。
地域の住民からは自分たちに知らされてないという凄い不安の声が届いていて、自分たちが、会長自身です、矢面に立たされているのはとても困ると。また、セットバックされる住民が、ここ、地図に私の所が入っているんだけれども、一部の人たちでこんな大事なことを決めていいのかと。あと、対象になる住民が一人ひとりに知らせていって、多くの人たちの参加で進めていくべきなんではないか。それから、町会長だけで進めることができない問題だと。推薦された方もいますけれども、多くの住民が自由に意見を言える場にして欲しいというようなことのそういう意見がたくさん出たと聞きましたが、このことを区はどう受け止めますか。
◎密集地域整備課長 協議会につきましては、先ほどのご案内のとおり会員の方がお入りになると。あとは傍聴というお話ですけれども、実は協議会の下部組織となりますけれども、ブロック別懇談会、優先整備路線沿道部会というのを今後、開催する予定でございます。こちらにつきましては、例えば防災生活道路、沿道の皆様に事前に告知して、自由に参加できる体制を整えていきたいと考えております。
◆西の原えみ子 委員 自由に勉強会にいろいろ知らせながらということだとは理解するんですが、10月に行われた前は、確か2月9日に勉強会が行われたということですが、それは間違いないですか。
◎密集地域整備課長 今年の2月につきましては、防災まちづくり計画の説明会がありまして、その中につきましては先ほどご案内が出ましたけれども、対象エリア全域にチラシも配布しております。
◆西の原えみ子 委員 2月9日に行われた防災まちづくり勉強ニュースの内容がこの5号のこれに書かれているということですよね。この5号のニュースの中に、主な意見ということで、住民から出された意見が緑で4点しっかり書かれています。ここにも書いてあるんですが、実は会長たちは何人もこの勉強会に参加して、会長だけで決めるのはやめてほしい、自分たちだけが矢面に立つのは大変だからという同様のことを口々におっしゃったと言うんですが、ニュースにはそれは一切書かれていないんですけれども、それはどうしてですか。
◎密集地域整備課長 私は昨年度は、実は派遣で他区にいたものですから、参加してないものですので、現状は把握しておりません。
◎市街地整備室長 ただいま、そういったご意見を記載していなかったということについては大変申しわけございませんです。今後、きちんと掲載するようにさせていただきたいと思います。
◆西の原えみ子 委員 前の担当の方とかっていうのはいらっしゃらなかった。
◎都市計画課長 私、2月9日の説明会に主催者として開催したところでございますけれども、特に説明会の中では、各町会長のほうから、そういうお話は私は聞いてなかったかなということと、勉強会のときも町会長のほうにお願いして、防災に関することですので、例えば、防災部長ですとか、そういう方も声を掛けてきてくださいねということで、町会長じゃなくて、町会のメンバー、やはりそのときも3名から5名来ていただいて勉強会をしたということなので、今、西の原委員おっしゃっていたところは、私は存じ上げないところでございます。
◆西の原えみ子 委員 この勉強会に関しては61名も参加していて、地域住民は45名いる、区職員は16名いらっしゃるんです。それで悩みや大変なこと出ませんでしたかって言ったら、主な意見はここだけだったんですって、この主な意見には道路拡幅する該当者としてもっと説明して欲しいだとか、うちは家を建てたばっかりだからそんなことは困るだとか、工事がどんなになっちゃうかとかって出されていますけれども、町会長たちのことは一切触れられていないんです。
地域住民に知らせていくにはやっぱり正確な情報ってどうしても必要だと思うんです。今後のニュース、出された内容は本当に極力わかりやすく報道して知らせてほしいと思うんですが、いかがですか。
◎都市建設部長 この後、協議会ですとか、説明会ですとか、地域の皆様にお配りするニュースについては丁寧に声を掲載していきたいと思います。
◆西の原えみ子 委員 地域で安全で住み続けられるまちづくりってこうやってうたっているんですから、住民の声を十分に聞くためにも、さっき言った協議会が参加していた人には3名参加できるとなっていますし、あと、ブロック別、きめ細かい懇談会を開いて、その懇談会で十分みんなの意見を聞いて、急がずに十分聞いた中でのまちづくり、本当に住民にとってのまちづくりを是非進めていただきたい、それを要望して質問を終わらせていただきます。