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●学校統廃合について、不登校対策について−ぬかが和子議員(2017年10月6日)
◆ぬかが和子 委員 私は、学校統廃合について、まず質問します。
高野小学校、江北小学校の統廃合のために、数十億円をかけて、新たな用地を購入するということで、なぜそれぞれの学校用地があるのに、統廃合のためにわざわざ用地購入しなくちゃいけないんでしょうか。
◎学校適正配置担当課長 学校の適正規模・適正配置については、子どもたちの教育環境の向上を第一に考えて実施しているところです。江北小学校と高野小学校の統合新校舎の位置につきましては、8月の文教委員会のほうでご報告させていただきましたが、敷地面積、通学区域内での位置及び通学路変更の回数などで、子どもたちの教育環境の向上と負担軽減の面、並びに跡地活用や地元理解の面ですぐれていること、それと用地購入費を総合的に比較検討した結果、都住創出用地のほうに判断したということでございます。
◆ぬかが和子 委員 つまり用地購入をするというのは、統廃合がまず前提になっているからなわけです。だから、今言ったような答弁になっていると。だけれども、江北小学校は過小規模校ではないわけです。高野小学校に至っては小規模校ですらない、適正規模の学校と、それを無理やり統廃合しようとするから、用地を買わなきゃいけないわけです。
しかも、文教委員会の中では、そのときに学校適正配置担当課長が、改築すると1校48億円の費用がかかって、年間維持費は9,600万円で、50年だと93億円以上かかると、つまり1校なくなれば、それだけ浮くんだから、こっちのほうが経費がかからないからのような答弁をされていたんですけれども、これでいくと経費節減が目的の統廃合だと、子どもの利益最優先というふうには言えないんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
◎学校適正配置担当課長 先ほども申し上げましたが、子どもたちの教育環境の向上と費用負担の軽減、そういったことに重きを置いて判断したということでございます。貴重な財源を使うことになりますので、子どもたちが楽しく元気に学べる環境を整えて、地域の方とともに歩み、愛される学校をつくってまいりたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 理由になってないんです。今まで言っていた統廃合をする理由と違うでしょう。過小規模校でもないし、そういう中でそれを子どもの環境のためなんて言うのには、ならないと。両方建て替えればいいじゃないかと、私なんかは思うんです。仮に、用地購入だって、自校内建て替えを避けるために、高野小学校により近いわけです。だから学校用地として都有地を取得するというのであれば、私たちだって大賛成できるんです。無理やり統廃合で、一つの学校にすると、こういう発想は改めていただきたいというふうに思っています。
それとともに、なぜ統廃合をするか、していくかというところの中で、子どもはそんなに増えてないからだということでやっているわけですね。つまり舎人地域とは、そこが違うんだと、だけれども、これも文教委員会のほうで認めましたけれども、その子どもの数の推計というのは、今、生まれている子どもを基点に推計をしているということですね。
◎学校適正配置担当課長 人口推計で、江北地区、エリアデザインで伸びる、そういったことも考慮して決定をしております。
◆ぬかが和子 委員 ところが実際の人数は、ここにありますけれども、今いる、生まれている子どもをベースに推計しているわけです。そうすると、これが新田と千寿小学校の教訓をつかんでいない、三度過ちを起こしかねない、そういう状況だというふうに思っているんです。
エリアデザインも進んでいると、女子医大が来ることで、自民党の委員も、昼間人口が3,000人から5,000人増えると、そういうふうに言ったら、中間だというふうに区は答弁したんです。でも増えるのは昼間人口だけじゃなくて、それに付随して当然、増えていくというのは当たり前のことで、じゃないかというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。
◎学校適正配置担当課長 先ほど言いましたとおり、エリアデザインで増えてくるということが予測されておりますので、そういったことも考慮してございます。
新田での児童の発生率の見誤り、千住地区での予測できなかった大規模開発、そういったのを踏まえて、今、ガイドライン等においても、児童の発生率、あるいは大規模開発の可能性があるかどうか、そういったことも検証して計画を立てているところです。
◆ぬかが和子 委員 大規模開発が生産緑地がないから、そんなのはないだろうと、人数も舎人や何かの地区に比べると増えないだろうということで、答弁しているんです、文教委員会で。
ところが、一方で、この決算特別委員会でも政策経営部長は、日暮里・舎人ライナー沿線は若いファミリー層が増えていると答弁しているわけです。それから10月4日のまちづくり説明会の中でも自治会長が、「この地域は住民が急激に増えている」ということを言っているわけです。それから、チラシのポスティングをやっている方に聞いたら、この地域は何年も、一丁目で300枚あれば足りたのが、今、500枚ないと追いつかないと、こういうことも言われていました。
それから生産緑地がないと言いますけれども、相続などで土地が動くのは、生産緑地だけではないわけです。
そういうことを考えますと、これ統廃合の理由は成り立たないというふうに思いませんか、政策経営部長。
◎政策経営部長 私も統廃合に当たって、検証させていただきました。それで、現在、日暮里・舎人ライナーで人口が大きく伸びているのは、日暮里・舎人ライナーよりも東側の西新井エリアの区域で伸びておりまして、江北の西側のエリアについては人口ビジョンでも今後伸びる要素は少ないですし、今後とも増えるという見込みはあまりないと。それと、生産緑地についても、東側の扇のほうではありますけれども、西側については少ない。大規模開発についても、あまり開発に結びつくようなところがないということで、政策経営部のほうでも検証して、今後は子どもの数が増えないということを判断させていただいております。
◆ぬかが和子 委員 そこは、私が言っているのは、生産緑地は確かに大きな土地が、相続が出ればあくと、だけれども相続で土地が動くのは、この地域で実際にあるのは、大きな地主がやっぱり相続で土地を手放したケースもあると、それから工場がなくなったと、このエリアです。そういうことで動いている。
そして何よりも、エリアデザインをやっているわけです。女子医大が来るわけです。そういうふうに街が変わろうとする中で、だからこれ自民党の議員が文教委員会で「街が変わろうとしている、時期尚早だと、見極め時間が必要じゃないか」というふうに言っているわけです。これ当然だなと。私たちは、自民党とは考えは違います。だけれども、少なくとも見極める時期が必要だと、これは一致できるし、そのとおりじゃないかというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。
◎学校適正配置担当課長 学校も地域の要望もいただいているところですし、そういった面ではコミュニティの中心でもありますので、そういったまちづくりとともに一緒に、学校も歩んでいただきたいというふうに思いますので、計画どおり進めさせていただきたいというふうに考えております。
◆ぬかが和子 委員 じゃあ本当に区が言うように、人口は増えない、子どもの数は増えない、これが違ったら、どうするんですか。同じ議論を私たち、新田のときもやったんです。新田のときにどう言ったか、子どもは徐々に増えるから、そんなに急激に増えないから大丈夫です、今もいる方が答弁したんです。だけど、それだってちゃんと調査したけれども、そうです、大丈夫ですと言って、そうなったんです。まさに、エリアデザインで、これから街が変わろうとしている中、そこの部分を計算に入れていない、そういう中で同じ間違いを起こしかねないということを強く申し上げて、次の質問に移りたいと思います。
続いて、不登校対策について、質問をいたします。小学校に入学して、まもなく不登校になる子、高学年で疲れた、休みたいと言って登校拒否する子、20歳代になっても閉じこもる若者など、登校拒否、不登校問題というのは、今や幼年期から青年期に及ぶ重大な社会問題になっているわけです。子どもたちは、学校へ行けなくなったときに、前の晩に目覚まし時計をセットするとか、何とか学校に行こうと痛々しい努力をするけれども、いざ登校を前にすると、不安や緊張感が高まって、発熱や頭痛、腹痛などで学校へ行けない状況になります。その後、次第に自室に閉じこもるとか、生活が昼夜逆転する、不眠症やチック症など神経的な症状を見せる、家庭内暴力を振るうなど、いろいろなあらわれ方をするわけです。
こういった不登校児が平成24年頃までは、500人台だったんです、小・中学校を合わせて。だけれども平成28年度は1,000人に迫ろうとしていると、きょう、これいただいた、こども支援センターげんきの資料でも、そういうことが出ているわけです。これらの子どもたちが再登校して社会に出ていくまでには、長い時間がかかる場合があります。それだけに登校拒否の子どもを抱える親の苦しみとか悩みは本当に大変なもので、中には家庭崩壊という深刻な事態も生まれています。この登校拒否は、一人ひとりについて、きっかけ、状況、それから経過が違いますように、様々な要因が絡み合っていると思うんですが、どうでしょうか。
◎教育相談課長 ぬかが委員おっしゃるとおり、1,000人不登校の児童・生徒がいれば、1,000通りの理由があるというように考えております。
◆ぬかが和子 委員 そして、その背景を大きく分けると、二つなのかなというふうに思っているんです。よく子ども・家庭の問題と言われるけれども、これは子どもを取り巻く家庭や社会環境の変化のあらわれでもあり、そして、子どもがひとりぼっちにされる状況、子育ての困難さ、そういうことのあらわれが一つだと。
それともう一つは、学校との関係。学校に行けないということは、要は、学校と子どもの関わりを正面に据える、この2側面をしっかりと捉えていく必要があると思うんですが、どうでしょうか。
◎教育指導課長 まさに、ぬかが委員ご指摘のとおり、初期対応、不登校を生まないというところで、教育指導課も、今、全力を尽くしております。こども支援センターげんきとも連携をして、その後になってしまった対応、なる前の未然防止というところで、今後、対策を練ってまいりたいと考えております。
◆ぬかが和子 委員 対策については、この後でまた質問しようと思っていて、実はその背景にそういう2側面があると思いますが、どうですかという考え方について、質問させていただいたつもりなんです。
その2番目の今、若干、お話しのあった学校についてなんですけれども、何と言ってもどう対応するかの前に、私はなぜなのかというところをしっかり見なきゃいけないと。何と言っても不登校というのは学校に行けないのだから、学校と子どもの関わりを、真っ正面に据えて考える必要があると、そのことなしには本質に迫ることはできないと、そうしないと、なぜ東京都では例えば中学の出現率が2%台なのに、この5年間ぐらいで足立では倍になっちゃったということが、分析できないんじゃないかというふうに思っているんですが、どうでしょうか。
◎教育指導課長 理由には多種あります。やはり本人の問題、又は環境の問題という面で分析をしていますが、その中で、やはり無気力、無関心、そして家庭の問題、学校では今現在、向き合いたくても、家庭がなかなかご理解が得られず、了解をとれないという場合のケースも抱えております。
なので、第三者の機関も入れながら、今検討を進めているところでございます。
◆ぬかが和子 委員 個々がどうかというのは、個々をどう救うかということでは大事なんだけれども、なぜこんなに足立区だけが倍に増えちゃったのということの分析というのは、じゃあ学校が本当に楽しい場なのか、居心地のいい場所なのか、そういうことをきちんと検証して分析しないと、足立区だけが増えた理由、東京都の平均に比べて大幅に増えている、この理由が成り立たないんじゃないんですかと言っているんですが、どうでしょう。
◎教育長 私、文教委員会でもお答えしておりますけれども、科学的にそういったものをきちんと検証する必要があると感じております。
なので、専門家を入れて、あのときもご答弁しましたけれども、きちんと分析をさせたいと、そしてきちんとした対応をとっていきたいと、このように考えています。
◆ぬかが和子 委員 本当に、そうだと思っているんです。子どもたちは、小学校入学と同時に、宿題、テスト、勉強の毎日で、その上いつもテストの点数で評価され、できる、できないで判別され続けると、そのためにテストで点がとれるかどうかということで、劣等感や挫折感を抱くと自己不信に陥ってしまう、そういう状況もあるわけです。
そうしますと、ちょうどこれは文教委員会で言ったことなので、もう1回は聞きませんけれども、ちょうど平成24年、急激に増えた時期というのは、教育次長制度を導入したその時期なんです。本当に足立の教育の在り方がどうなのかということをきちんと分析していかないと、個々の対処だけではだめだということも申し上げたいと、そして何よりも学校が楽しい場なのか、居心地のいい場として感じられるか、そういう学校づくりはどうなのかということで、しっかりと分析していっていただきたいというふうに思っています。
そして具体的な、今、専門家を入れて、これから解明もしていくという点では、今申し上げたような、掘り下げた調査が必要なんじゃないかというように思っているんです。今、長期不登校児の実態調査もやられているということなんですけれども、不登校のきっかけが例えば、いじめとか学業とか、教師の一言とか、家庭の環境とか、そういうことがあったとしても、例えば、なぜ学校が楽しくないのか、その子が、なぜ居心地が良くないのか、そういうことを掘り下げて、是非、調査していただきたいと思いますが、どうでしょうか。
◎教育長 まさに、そういうところを調査するのが目的だというふうに思っています。そして、個に応じた、どういった対応ができるかということを私ども考えなきゃいけない。一つだけ申し上げたいのは、1,000人が毎日出てこないというわけではないので、そういった面では現在やれることはきっちりやっていきたいと、その上で分析をして、更にどんな対応をとれるのかということを実践していきたい、こう思っております。
◆ぬかが和子 委員 先ほど、お答えにありましたサポーター事業とか、いろいろな事業というのも大事な事業だと、もちろん私も承知した上で質問させていただいております。
それとともに、やはり大切なことは、学校がどうなのかということとともに、安心して相談できる場があるかどうか、それから、その子の一生のことを考えると、ただ単に例えば、昔よく言われた保健室登校はまだいいんですけれども、校舎の校門にタッチしたら出席とか、そういう問題じゃないだろうと。やっぱり本当に一生のことを考えたら、その子の学習をどう保障してあげるか、学校へ行けない子どもへの学習の機会の確保、これが大事だろうというふうに思っています。
その点で要になるのは、どちらもこども支援センターげんきの事業なのかなというふうにも思っています。学校に行けない子どもへの学習の機会の確保としてのチャレンジ学級、これは私も足立のいいところだなと思っているのは、退職した先生と、それから専門の心理の方が一緒になって、この不登校児の学びの場、そして、居場所としてやられているということなんですが、これが現在、足立区では西新井のこども支援センターげんきの中と、それから綾瀬のプルミエの中、ここにしかないと。これでは本当に不十分で、是非、これを増やしていただきたいと、例えば、一方で中学生の子どもの居場所づくりは5カ所あるわけです。そのぐらいの数はあってもいいんじゃないかと私なんかは思っているんですが、どうでしょうか。
◎教育相談課長 ちょうど新学期が始まるということで、中学3年生の方が、今、見学と体験で今週だけで80名来ております。このままいくと正直なところ申し上げて、なかなかチャレンジ学級に入りきれないという状況もあります。
また、2カ所しかないので、なかなか通いづらいという話も聞いておりますので、今後、検討させていただきたいというふうに思っております。
◆ぬかが和子 委員 それと民間のフリースクール、足立では三幸学園がやられているということを聞きましたけれども、これは出席扱いになるかどうかというのは、各校長の判断だというふうに伺いました。でも、学びの場としてきちんとそこも出席扱いにしていくというのも大事だと思うんですが、どうでしょうか。
◎教育指導課長 ご指摘のとおり、校長が教育課程を編成しますので、その学校と連携を図り、自分の、自らの立てた教育課程がなされているという判断があれば、出席扱いとさせていただいております。
◆ぬかが和子 委員 それをちゃんとそこに行けているということで、基本的には出席扱いになるようにしていただきたいと、それから最後にもう一つ、こども支援センターげんきの職員のうち、正規職員の方は非常に少ないというのも伺いました。それもそのはずで、SSWとか、皆さん専門非常勤職員なわけです。今、本当にスクールカウンセラーとSSWと、それから教育相談課ということで、そのつながりで連携がとれてきているんだろうというふうに思っているんですが、他の分野でもあるんですけれども、専門職の方、非常勤で待遇のいいところに流れていってしまうとか、またSCを入れるときに、私たちそういう疑問を呈したこともあったんです。
そういう点では今の、それこそ働き方改革とか、本会議答弁でもありましたように、要綱専門非常勤職員の在り方も見直さなきゃいといけないという中では、人材確保としても正規職員化とか条件の改善、これを是非、行っていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
◎政策経営部長 現在、専門非常勤については、やはり同一労働同一賃金の考え方もございますので、今後、どういった制度がいいのかも検討してまいりたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 終わります。