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●予算特別委員会−鈴木けんいち議員(2019年2月28日)
◆鈴木けんいち 委員 共産党の鈴木です。午後の前半の質問では最後となりますので、よろしくお願いいたします。
私は、初めに高齢者福祉についてお聞きしたいと思います。
区は、地域包括ケアシステムビジョンもつくって、地域で高齢者が最後までその人らしく生活できるよう、将来の絵を描いています。この地域包括ケアシステムビジョンは、若干不十分さはありますけれども、その方向性を明らかにしていますので、大変重要だと思っています。
今回、策定を目指しているこのビジョンでは、看取りを視野に入れた対応の推進が入りました。予算案では、看取り期まで対応する小規模な地域の住まい支援事業補助金が新設をされました。この補助金についての規模というか内容をお聞かせください。
◎介護保険課長 これは東京都で先般から行っています同じ事業につきまして、その必要性を区としても勘案した上で、間接補助という形で、同じスキームの中で昨年の10月より新しい事業として開始したものでございます。
◆鈴木けんいち 委員 そうですね、まさにこの補助金は紆余曲折がありまして、実現まで若干時間がかかりましたが、平成30年度としては補正予算に急遽盛り込まれ、今回は当初予算に盛り込まれたということで、とてもうれしく思っております。
この小規模な地域の住まいということでは、住宅型で最後まで過ごせる、そして、看取りも行ってもらえるということで、こうした施設、施設とは言えないようなアットホームな場所なんですね、実際に行ってみますと。こういうところが足立区で今後更に増えることを期待したいと思います。
次に、高齢者の在宅生活を支える上で、24時間の定期巡回随時対応型訪問介護・看護は非常に重要だと思います。区ももっと増やしていきたいと言っています。しかし、計画数では10カ所となっているにもかかわらず、現在は4カ所にとどまっております。なぜこんなに少ないのか、区は今後どのようにしようとしているのか、お聞かせください。
◎介護保険課長 この必要性、枠も十分認識しているところで、今度、また、公募にかけるということは、この間の厚生委員会でも情報提供させていただいたところでございます。
なかなか、事業者の方々とお話をしたところに、幾つかもう既にやっているところとお話しするとなかなか大変なのは、やはり介護全般になかなか人材が集まらないというのもさることながら、特に24時間型ということで深夜の時間帯、それは報酬とかそういうのを越えて、なかなかやはり今コンビニでも同じような問題になっていますけれども、深夜の仕事ということについて人を集めるのが大変だとか、それから、オペレーターと言いまして、常に何かこう、状況があったときの連絡に応じて機敏に対応しなければならないオペレーターが、いろいろな資格を持っていることが条件だったりするので、そのハードルも高いとか、そういった悩みが、既にやっている事業者からは聞かれているところでございます。
◆鈴木けんいち 委員 今、大変だと、報酬を超えてと言いましたけれども、事業者というか介護に携わっている方々はやりたいというふうに思っています、大変重要な24時間だということで。しかし、それがなかなか手が挙がらない。2カ所、今度公募すると私も聞いておりますけれども、その原因はやはり事業の大変さとともに、その重要さに比して報酬が少ないこと、低いことだというふうに思います。これは結局、丸め方式というか、介護職は訪問すればするほど報酬単価が低くなって赤字になります。それから、24時間対応のためです。ですから、夜中でも緊急的に訪問することもあるわけです。しかし、訪問に認められている報酬1人分であります。これは主に女性の看護師や介護士が働くわけですけれども、そういう方が1人で訪問するには、夜中ですから危険も伴います。
お聞きしたいのですけれども、報酬体系そのものも変える必要はあると思いますが、区の姿勢として、要介護高齢者の生活を支えるために介護事業者が手を挙げられるよう、区独自の補助を増やして支援し、事業に見合った給料、そして、夜間は2人で訪問できるような体制がつくれるように補助をしていくべきだというふうに思いますが、どうでしょうか。
◎介護保険課長 様々な問題を抱えている中で、いろいろ事業者ともお話しているところでございます。
報酬的な面で言えば、23区の中で練馬区と足立区の2区だけが500円単位の加算という形で独自の援助してございます。更に、そういった形でどんなことができるかというのは今後の研究課題と考えてございます。
◆鈴木けんいち 委員 是非、研究課題、ずっと研究だけしているだけではだめですので、是非、実施にまで行って欲しいと思います。
次に、高齢者は自宅での生活が難しくなると行き場がない状況が広がっています。特別養護老人ホームならば安い料金で入れるので、ここが空いていれば行き場となってなるんですけれども、もういっぱいでとても、というか、なかなか入れません。仕方なく他の施設を当たるわけですけれども、ここはもう料金が高くて入れない。多くの区民の方は、国民年金の方ですと、満額でも月6万円ちょっと、それから、厚生年金の方でも10万円ぐらいの方が少なくないわけです。こういう方々はとても特別養護老人ホームではないような施設のところでは、もう料金が高くて入れません。
[資料を提示]
それで、ちょうど地域包括ケアシステムビジョン、この中では35ページに、「安心できる住まいのために」ということが書き込まれました。本当にこの安心できる住まいを、これからこのビジョンを通じてつくっていく必要があるというふうに思うんですけれども、ここには、例示として認知症高齢者グループホーム、それから、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅ということが書き込まれております。
この施設を実際インターネットで引いてみると、安いところで月15万円、14万円何がしから15万円、これは最低です。それ以上のところがほとんどで。実際に私も区民の方から相談を受けて、「この15万円のところどうでしょうか、一番安いんですけれども」と言って、その方が当たると、もう押しなべて、そういうところはもう満杯です。もうちょっと高いところは空いているとこもある。
いずれにしても15万円でももう入れないわけですけれども、こういう状況ですから、やはり特別養護老人ホームを何としても増やして、高齢者の行き場ができるようにする必要があると思います。
今、足立区で特別養護老人ホームは入所を希望しても入れない。以前は待機者と言って、今は待機者と言わないそうですが、とにかく申込んでも入れない人は現在何人いるでしょうか。
◎高齢福祉課長 昨年12月21日現在の数字になりますが、区内の特別養護老人ホームを申込みいただいている方は2,452名でございます。
◆鈴木けんいち 委員 昨年の同時期はどのくらいいましたか。それから、あと、Aランクと言われて、ちょっと入所の必要性が高い方は現在どのくらいでしょうか。
◎高齢福祉課長 今、申し上げた平成30年12月21日現在の優先度Aの方の人数は1,134人です。
昨年同時期、平成29年12月25日現在の数字を申し上げますと、その時点での特別養護老人ホームの申込みいただいた方の人数は2,261人でございます。
◆鈴木けんいち 委員 昨年同時期は2,261人ですから、かなりこの1年間を見るだけでも増えている。入りたいけれども入れないという方が増えている状況であります。そういう点では、やはり特別養護老人ホームの増設はもう待ったなし、非常に急がれるというふうに思いますけれども、この特別養護老人ホームの増設計画は、区の計画はどのようになっているでしょうか。
◎介護保険課長 特別養護老人ホームにつきましては、この2月、3月に新たなのがまた二つできたところでございます。その先でございますが、平成30年度から始まりました第7期の介護保険計画の中で、特別養護老人ホームにつきまして、第8期、2021年度から2023年度の期間中に1施設から2施設、150床から300床程度の整備を見込んでいるという、そのような計画になってございます。
◆鈴木けんいち 委員 驚くような計画だと思います。今2,452人の方が待っていて、それも去年と比べれば増えていて、この先、更に入れない方が増えていくような状況の中で、今後の計画は1カ所から2カ所、150人から300人と言ったら、これはどうやって、この待機者を解消していくんですか。解消できるんですか。
◎介護保険課長 もちろん一遍に入るようなスキームにはなってございませんが、この計画自体も、今後の高齢者の数、それから、そういった要望等を総合的に考えた上で、いろいろ関係の皆様方の英知を集約してつくった計画でございます。
あとは、もちろんその現状とか今後の事情とかによって、また、計画は計画ですので、その計画についての議論はあるかと思いますけれども、決して、これはこの時点で無謀な計画、そのようには考えておりませんし、また、もちろん、これは全てバランスで、保険料とかその介護需要、それから、人材、そういったものを総合的に考えていく必要があると認識してございます。
◆鈴木けんいち 委員 無謀、少な過ぎて無謀ですね。もう全然解消、2,000人から、今、更に増えている。Aランクの方だけでも1,000人以上いるわけですよ。だから、少なく見てもAランクの方だけでも。じゃあ、考えれば1,000床は必要なわけですよ。それなのに、150床からせいぜい300床。それも、来年、再来年つくるというんじゃない。第8期と言って、今1年目で、今年、だから、再来年の次の年から3年かかって1カ所か2カ所、150人分か300人分という。これは、何て言う、これは言葉、無謀というんじゃないんだ、おかしなというか、全然足りない。足りないという意味で無謀な計画だ、これは明らかですね。
そういう点で、今、保険料がどうのこうのと言いますけれども、今の仕組みでは、こういう施設をつくると保険料が上がる仕組みになっています。この仕組み自体がおかしいんです。高齢者が増えたら保険料が上がる、サービス使ったら保険料が上がる、これでは高齢者は長生きできないじゃないですか。安心して暮らせないじゃないですか。こんな介護保険制度自体が、仕組みがおかしいんであって、ここは変えていきながら、やっぱり特養ホームを大いに増やしていく。これはこの計画を練り直すということは、是非、求めていきたいと思います。
それから直ちに……。
◎福祉部長 鈴木けんいち委員ご指摘の部分で言うと、希望されている方の人数からすると、確かに整備の数というのは、それに全然足らないというのは事実でございますけれども、ただ、実際には特養ホームに入る方はまず、在宅生活をされていたりとか、様々なサービスをご利用いただいていて、1,000床つくるということは、介護サービスのバランスが非常に崩れて、言ってみれば、事業者の経営も圧迫する部分もありますので、先ほど申したとおり、人材の確保ですとか、保険制度、確かに介護保険料が連動する形で干上がってしまうという制度的な課題もありますので、その制度設計の見直しであるとか、様々なものを考慮しながら、きちっとした審議会の中で、特別養護老人ホームの整備についてはご議論いただきたいと思っておりますので、先ほどちょっと無謀という言葉がちょっと使い方としていかがなものかと思いますけれども、慎重に検討した上で。
[「無謀と言ったのはあっちだよ。私が言っているんじゃないよ」と呼ぶ者あり]
◎福祉部長 はい、こちらの答弁として使ったかと思いますけれども、ただ、決して無謀ということでは決してなく、慎重に検討した上での第7期の計画。第8期にも、また同じような議論を重ねながら、最適な計画をつくってまいりたいというふうに考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
◆鈴木けんいち 委員 無謀と言ったのは私ではなくて、区の介護保険課長で、私は少な過ぎる、足りないということ言ったんです。
今、人材という問題も言いましたけれども、これは人材の問題も重要なんで、今、これからお聞きしようと思ったんですけれども、最適な計画をつくってください。私、別に2,000人分、2,400人分、一遍につくるべきだと言っていません。だけれども、Aランクと言われる方は非常に入所の必要性が高い方なんですよ。せめてこの方、Aランクの方々が入れられるぐらいの特養ホームはつくる、そういう計画にしていかないと、これは高齢者の方、行き場はないですよ。これは、そういう意味で最適の計画に、それが最適だと思いますので、是非それは考えていただきたいというふうに思います。
それから、さっきもちょっと申し上げた認知症対応型のグループホームです。やはり高齢になると認知症の方が増えます。ですから、この認知症対応型のグループホームに入れれば、これは安心して暮らせるわけですよ。しかし、ここの、どういうわけか、グループホームには補助制度がないんですね。ここに補助制度があって、ちゃんと収入の少ない方も入るようにすれば、同じ、非常に良いと思うんですけれども、なぜこの補助制度がないんでしょうか。
◎介護保険課長 補助制度というのは、今お話のことは補足給付のことかと思いますが、そのようなことでよろしいでしょうか。
◆鈴木けんいち 委員 いいです、それで。
◎介護保険課長 補足給付につきましては、介護保険法の中で、このような施設に入っている場合に該当するというふうに限定されておりまして、その中にグループホームは、その中に、限定されている中に入っていないということでございます。
◆鈴木けんいち 委員 何か施設ではないからというような感じに聞こえるんですけれども、厚生労働省の資料でも、特別養護老人ホーム、それから、老人保健施設と並んでグループホームということで、全部並んでいろいろ資料に出てくるんですね。その意味では施設なんですよ。高齢者の施設なんです。だけれども、ここだけ、ここになると、補足給付などの補助制度がない。これはおかしいと思うんですね。そういう点では、これは補助制度をつくっていくべきだし、ここへ区が何らか補助をして、こういうところに入れるようにしていくということは考えていく必要があると思いますので、是非、検討をお願いしたいと思います。
あと2分20秒なので、今、人材の問題が出まして、人材不足、深刻です。それで、どれだけ深刻かと言うと、今、全産業で人手不足と言われていますけれども、そういう中で、全産業平均の求人倍率は1.46倍です。これに対して介護の分野は3.97倍です。これだけでも2倍以上、3倍近いですけれども、でも、これは全国平均なんですね。東京都はどうかと言うと、更に求人倍率高くて、6.97倍。5倍を超えています、他の全産業と比べても。これくらい人材不足が深刻になっていると思いますが、区は、このことについてはどのように認識していますか。
◎介護保険課長 様々な、そういった施策を進めて、事業者の協力を受ける中でも、そういった実際の現場の話を聞くときに、なかなか人が集まりにくいというお話は本当に何度も聞いていますので、人材不足の部分については、区としても非常に重要な課題、認識を持ってございます。
◆鈴木けんいち 委員 それで、こういう人材不足、介護の分野の人材不足、国も多少認識をしているようで、処遇改善を行っていますが、ただ、この間、示された処遇改善策でも、0.39%、0.06%、1.67%、合わせても2.12%程度の報酬の引上げなんですね。
今、全産業平均で比べると、介護の分野の方は9万円も足りないわけです。これを補うような引上げにはならないわけですね。ここを改善をしていって、是非、人材不足を解消していくということが必要だと思いますが、どうでしょうか。○新井ひでお 委員長 介護保険課長、簡明に。
◎介護保険課長 今の処遇改善につきましては、国のほうでも、新たな、新しい経済政策パッケージというもので表明されたように、今年10月の消費税率の引上げに伴う介護報酬改定におきまして、それなりの経験、勤続年数10年以上の介護福祉士につきましては、月額平均8万円相当の処遇改善を行うということを言ってございますので、これに沿った形で、きちっと支援をしていきたいと考えてございます。