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●これからの図書館について−ぬかが和子委員(2019年10月04日)
◆ぬかが和子 委員 ぬかがです。質問に答えてないと言われないで済むように、端的に答弁をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
今年、ニューヨーク公共図書館というドキュメント映画がアカデミー賞名誉賞を受賞した監督によってつくられて、この夏に公開されました。世界で最も有名な図書館の一つの舞台裏に入っていく中で、図書とは何かを問いかける映画です。
図書というイメージが、この映画によって覆ったという方が大変多く、本当に静粛な空間、賢そうな人が本に没頭するという静的なイメージ、姿がある一方で、大盛況の就職セミナーや講演会やパソコン教室、低所得者への情報提供といった動的な面が目立っていました。
印象的だったのは、図書館はただ本を集めて貸出すための場所ではなく、知りたいことと人を結びつける場所だということで、知りたいことへたどり着くためには、学ぶ人と学びを手助けする人がいる。図書館には本がたくさんあるけれども、本だけがある場所ではない、たまたま本というメディアが多いだけで、その本質は知りたいことと人を結びつける場所だと、こういった観点がこれからの図書館では、今まで以上に必要になってくると思いますが、どうでしょうか。
◎区長 おっしゃるとおりだと思います。
◆ぬかが和子 委員 ありがとうございます。
今、図書館を中心とした知の拠点をまちの中心地にというのは、本当に流れになっていて、いろいろなところで特集され、図書館を中心とした知の循環モデルということも言われていまして、これは地域構想研究所というところ特集した本ですけれども、この中で例えばこれ運営者は、私はそんなに好きじゃないんですけれども、明石市の市民図書館というのがあるんですね。これで行きますと、これ駅前の再開発ビルの中に移転したそうですよ。
それは何でかと言うと、アンケートをとったら、図書館と子育て支援施設が1位と2位だった。だから、それを一番駅に近いところ、徒歩2分のところにそうやって移動できるようにしたと、そうしたら、この商業地ににぎわいが戻ってきたということが紹介されていまして、その中で「話し声がする図書館」というのをコンセプトにしていると、だから、静かに本を読みたい利用者の方は、同じ館内の静かに利用できるエリアで読書をすると。そういうことで本当に多くの方々が本に親しめる、そういう場所になっているということが紹介されていました。
また、「ゆいの森あらかわ」、荒川区ですけれども、ここでも静と動が混在をするというのがコンセプトになっていまして、「ゆいの森あらかわ」も大きく紹介されて、これが「ゆいの森あらかわ」の図書館の中の子どもなどが主に利用したりできる百数十名のイベントホールなんですよ。イベントホールなんだけれども、この座席がずっとあって、この座席でイベントをやっていないときは、これが子どもたちが自由に閲覧できるコーナーになっていると、こんなふうに静と動が混在していると。
居心地と回遊性の良さで滞在型の読書空間をつくっていくと、足立区で言うと、今、本当に子どもの貧困対策や知的な好奇心を喚起させる場、真の学力を付けるための深い学び、それから、人生100年時代を豊かに生きていく、そういった立場からも、図書館を中心とした知の拠点をまちの中心地にと、こういう考え方を区政の中心に据えていく必要があると思いますが、区長、いかがでしょうか。
◎区長 本会議答弁でもご答弁しているかと思いますが、数を増やすということは現在のところ考えていないわけです。ですから、皆さん方の会派が綾瀬に図書館をということで運動していらっしゃいますけれども、ただ、いま一つ直近には梅田の今回取得します土地については、今の梅田図書館を移転させて新築させるという計画がございますので、そこの新築に当たっては、ただ思ったほどの面積はとれないということもございますけれども、その中で今おっしゃったような、いろいろご紹介いただいております内容も含めて、新しい時代の要請を受けた図書館像というものを探っていきたいとは考えております。
◆ぬかが和子 委員 是非お願いしたいと思います。
私は本当に施設の再配置も含めて、今後の図書館の在り方、コンセプト、配置計画、こういったものも全体として見直しながら、本当にどの図書館も、いろいろな子どもも大人も楽しめる、そして知に触れられる場所にしていっていただきたいと思っています。
そういう点で見ますと、区は現在、文化・読書・スポーツ推進計画をつくっています。
[資料を提示]
これ読書分野のほうの素案ですけれども、読書分野でも、これも若干、代表質問でも申し上げましたけれども、従来のこれが図書館計画、平成25年で終わっているんですけれども、この図書館計画に当たるようなハードの部分というのが一切ないんですけれども、これはソフトしかやらないということになっていますので、この図書館計画はどうなるのでしょうか。
◎中央図書館長 現在、策定中の読書推進計画の中で、図書館が提供するサービス内容については、その新たな計画の中で定めていく予定でございます。
ハードの部分につきましては、今後、別途検討の課題と考えております。
◆ぬかが和子 委員 そうですね。是非この図書館計画の中では、この図書館の配置の三つの視点というのが出されていて、一つが中央図書館、それから、二つ目は駅近くに位置し、利便性を考える、そういう支援をする図書館と、三つ目が高齢者、子どもを中心に地域生活密着型の図書館だと、こういうことも書かれていますので、やっぱり配置やそのハードの在り方というのもしっかり考えていっていただきたいと思います。
私、昨日も中央図書館に行ってまいりまして、区の中央図書館もいろいろ私どもも指摘させていただいたこともやっていただいて、ああ頑張っているなということを非常に感じました。
[資料を提示]
とりわけ、図書館の要望では、ヤングアダルトコーナーと言うんですけれども、足立ではティーンズコーナーということで、このティーンズコーナーで前に私も質問したんですけれども、子どもたち自身が読んだ本、読んだ本をポップにして紹介すると、こういうこともやってくださっていますし、これも他の図書館で見ていいなと思ったことを前からやってはいたんですけれども、重視してくださっていて、これはフリーな掲示板ということで、何でも書いたことを、つぶやいたことを司書なり担当ということで答えもしてくれると、受験の行きたい学校が決まっていないんだけど、受験生の先輩教えてくださいとか、いろいろなことが書かれていて、そういう中でコミュニケーションツールにもなっているということを実感しています。
それとともに、冒頭、知りたいことと人を結び付ける場所ということでは、やはりレファレンスがこれからは本当に大事になってくるだろうと思っています。これ、議会でも質問があったということで、そのレファレンスがどういうレファレンスの事例があるのかということをホームページでたくさん載せるようになったんですというのを館長からも事前にお伺いしたんですが、私も見させていただいて、本当に紹介がバラエティーに富んでいて、例えば北千住が出てくる映画の主題歌の歌詞が知りたいとか、それから、足立の名産は何ですかというのに対しては、6冊の本を紹介していると。それから、紙芝居で子どもたちと遊びながら盛り上がれる紙芝居はありますかとか、それから、例えば私面白いなと思ったのは、炊飯器のご飯を炊いているときの中でどうなっているのかが見たい、それもこういう本がありますよということで紹介をしていくと。
まさに、人の知りたいことと人を結び付ける、そういうレファレンスの機能というのは、更に充実をすることとともに、ホームページは深掘りしていかないと入れないということでは、是非もっと来館者にも可視化して、レファレンスが気軽にできるようにしていっていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。
◎中央図書館長 来館された方がいつでも相談できることがわかるように、もう少しPRを強化してまいりたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 是非、やっぱり私たちでもレファレンスって凄く高度で難しいことしか聞いちゃいけないのかなという印象もあるので、そうではなくて、本当に知りたいことに答えてくれる場ということをしっかりとやっていっていただきたいと思います。
それから、冒頭に静と動が混在する場所ということで紹介しましたけれども、例えば大和市の大和市文化創造拠点シリウスでは、生涯学習施設をやっぱり併設していて、ガラス張りのサークル活動室で、そのエリア内は本を自由に持ち運んで活動ができるということで、それを見ながらサークル活動や何かをしていると。
[資料を提示]
それから、これでは石川県の野々市市というところ、万華鏡のような多面的な市民学習機能が図書館を核に融合しているということで紹介されていまして、ここでは図書館が小さくて見えないと思うんですけれども、図書館の料理本コーナーの奥にキッチンスタジオがあって料理教室が行われているそうです。
こういった足立区の実は強みというのは、全ての施設が生涯学習との複合施設なんですね。狭いとかマイナスはありますけれども、逆にプラスに考えて、そういう強みを生かして今後、改善をしていく必要があるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。
◎中央図書館長 まさに足立区は複合施設、生涯学習センターと図書館、そしてスポーツの施設が併合されています。
そういった観点で今回、図書館×スポーツといった事業の取り組みも始まっているところです。
今回、3計画一緒に計画を作成していく中で、運用の中で複合施設の中、もっとより有効に活用できるような施策を出していきたいと思っております。
◆ぬかが和子 委員 それから、これもそのときにいただいた読書感想文の書き方アドバイス講座というのをやったそうなんです。
私も余り得意じゃなかったので、こういうことが子ども時代に知っていたら、もっと書きたいと思えるようになったなと思うようなものを、またこれティーンズ向けのほうでお配りをしたということだったんですが、当の書き方講座そのものは、そんなに大勢人がお見えにならなかったということも聞きました。是非こういったものも、学校や学校図書館司書とも連携して、本当に盛況になるように広げていっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
◎中央図書館長 こちら「Teen’s Scope」という中学生向けに発行している雑誌ですが、今年度から全員に配布するようになりました。まだまた周知ができていない部分がありますので、周知のほうを強化して、様々な事業をきちんと取り組めるようにしてまいりたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 是非よろしくお願いします。
次に、新田学園が過大規模校になりまして、第1校舎と校庭、第2校舎、第2校庭と3カ所に分散してしまう問題につきましては、文教委員会で保護者の方々からの陳情を審査しております。
他の会派からも、区の失敗の付けを子どもたちに負わせるわけにはいかないとか、第1校舎の隣の公園の活用はできないのかなどの発言が相次ぎ、古性委員長も皆さん同じ気持ちとまとめていらっしゃいました。
詳細は文教委員会の質疑で行っていきたいと思っていますが、こういった声を区長や教育長は、是非、真っ正面に受け止めていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
◎教育長 文教委員会でもお話しましたけれども、例えば新田さくら公園がどうなのかということについては、二度判断していたり、あるいは第2校舎をどうやってつくったのか、これについても細かくもう一度、そのときの意思決定についてお話をし、そして今子どもたちが何に困っていて、どうすべきかということをご説明差し上げたいと真摯に受け止めて、しっかり対応させていただきたいと思います。
◆ぬかが和子 委員 そして、議会のみんなが同じ気持ちだという気持ちをしっかりと反映してやっていっていただきたいと思います。
それから、学校改築についてですけれども、統廃合の統合進行とか、千寿小学校など、過去に統廃合をして教室が不足した学校ばっかり早めて建て替えを優先していると、私ずっと申し上げてきて、老朽化して古くなった学校の建て替えが後計に追いやられているということを指摘してまいりました。
例えば西新井第二小学校とか東渕江小学校とか渕江中学校とか昭和30年代の建物がそのままになっているわけです。改築計画を明確にすべきということを申し上げてきたんだけれども、実際、今どうなっているのでしょうか。
◎学校改築担当課長 今、今年度、来年度で学校施設の保全更新計画をまとめる予定で進めてございます。
◆ぬかが和子 委員 今、計画をつくっているということですけれども、今までの状況ですと、1年に3校が限界だったかなということを思いますと、築40年以上の学校全ての建て替えが終わるのには40年かかってしまうわけです。工夫をして速度を早めていく必要があると思いますが、どうでしょうか。
◎学校改築担当課長 工夫するという中で、今回の保全更新計画など、文部科学省なども進めろということで来ていますけれども、ピークをなるべく平準化するために、早めにするもの、それから、保全をして長寿命化などするもの、そういう形でなるべく山をならしていくような形で進めていきたいと考えております。
◎学校運営部長 今回の施設更新計画を策定するに当たりましては、建築年あるいは改修履歴、これをもとに各学校全部、現地調査をいたしまして、AとBの二つのグループに分けます。Aグループにつきましては、今お話いたしました改修履歴、建築年から特に優先すべきであると判断したもの、これを15校、まず早めに計画をつくりまして、できるだけ早目に予算計上できるような体制を敷きたいと考えております。
◆ぬかが和子 委員 是非お願いしたいと思います。
それとともに、全体として底上げをして早めていくという点では、先ほどお答えがあった長寿命化というのも大事だなと思っているんですが、今、長寿命化という概念が、今までの長寿命化とは学校改築については違うんだということがよくわかりました。これは国の長寿命化改良事業というものの補助要件なんですけれども、これで行くと、いわゆる大規模改修よりも更に大規模な改修なんですね。
それで、21世紀の学舎にふさわしい避難所の機能も兼ね備えた設計という目標でやってありまして、それで、単に建物の耐久性を高めるということだけでなくて、建物の性能とかも、今求められている数字まで引上げるんだということを示していて、工期の短縮や廃棄物量が少ないなどのメリットもあるということで、国庫補助についての要件も、今までの大規模改修とは全然違うということがいろいろ調べてわかって、しかも、国のほうが通知を出していて、これを長寿命化計画も含めての個別施設計画をつくりなさいよと、これの計画率が非常に低いということで、かなり強い口調で言っているということでは、やはりこういうことも視野に入れて全体として早めていくという必要があるんじゃないかと思いますが、教育長、いかがでしょうか。
◎教育長 まさにそのための計画をつくるというのが、私どもの今やっている個別計画です。
先ほど申し上げたように、1年に2校なのか3校なのかという能力というのは、予算の面もありますけれども、人間の問題でもあるので、そういったことも含めて早めにするものについては、つまり、寿命が来る前に建て替えるものがあるということも含めて計画をお出ししたいと考えております。
◆ぬかが和子 委員 是非お願いしたいと思います。
計画のとき、まさにお金の問題、人の問題が一番大きいんだけれども、お金の問題ということも、この間、いろいろ議論もありました。
昨日も、あたかも学校改築で何か10年で2,700億円とか、40年で5,000億円かかるとか受け止められるような、そういう答弁に聞こえたんですけれども、これは総合管理計画での公共施設全部のインフラ整備ということでしょうか。
◎資産管理課長 先日お答えさせていただきました額につきましては、公共施設、インフラ、全てを含んだ金額ということで認識してございます。
◆ぬかが和子 委員 これは、その計画の中で、施設更新だけでなくて維持管理も含めて、年間幾らに抑えればやっていけますよという計画も持っているわけですね。それをあたかも基金の議論の中で持ち出していけば、まさに間違った情報がひとり歩きしかねません。
補助金も入ります。世代間の負担の平準化の観点から、適債事業でもあります。基金が全てではありません。そういう点では、まさにそういう誤解を生み出すような、そういう表現は謹んでいかなければいけないんじゃないかと、そうしないとまさにもっと貯めなきゃいけない、全国で3位であっても、もっと貯めなきゃいけないというのが、何かあたかも本当のことのように思ってしまうんじゃないかと思っています。
そういうところは正しく表現をしていただきたいということも求め、そして学校改築については、今、申し上げた基金が中心になるところもあると思いますが、適債事業だったり、補助金だったり、他の歳入もあるわけですから、そういったものも含めて、資産も含めて計画も立てていただきたいということを求めまして、質問を終わります。