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●討論−ぬかが和子議員(2021年3月1日)
◎ぬかが和子 議員 ただいま議題となりました、第2号議案 令和2年度足立区一般会計補正予算(第15号)、第4号議案 令和2年度足立区介護保険特別会計補正予算(第3号)について、日本共産党足立区議団を代表し反対討論を行います。
一般会計の最終補正予算は、契約差金や歳出減などを反映する、決算に最も近いものですが、今年は、1年以上に及ぶ新型コロナウイルスとの闘いにより補正に次ぐ補正で、今回15号となり、今までとは様変わりした最終補正予算となりました。専決処分を乱発せずに、毎回議会に諮る、その姿勢は評価しています。しかし、15回の補正を通じて最終補正に現れたのは、新型コロナ対策が決して十分ではなかったということです。
年度途中で、補正予算計上をした、竹ノ塚駅周辺の飲食店の全員検査、学校の消毒液やハンドソープやフェイスガード、アクリルパーテーション、非接触型体温計、用務の消毒、給食調理員の熱中症対策のネッククーラーやスポーツドリンク、自然教室のバス代替や校外学習等のバスの代替、PCR検査センター、発熱センターの人材確保、感染者の入院医療、陰圧テントなど、ほとんどは国や都の補助が入り、独自事業はわずかでした。
その結果、コロナウイルス関連対策経費は定額給付金を含め811億3,605万円に対し、国や都からの歳入が763億1,300万円で、区の一般財源の活用は48億円程度であり、さらに児童・生徒用タブレット端末購入13億円など、これから国都の補助が入るので、独自事業は、小規模事業者経営改善補助金と介護・障がいなどの従事者への支援くらいで、区の財源の活用総額は、30億円弱であることが、質疑で明らかになりました。
今回、契約差金・剰余金を基金に積み立てた総額は111億円、基金を取り崩さないで済んだ額が58億円、その結果、3月末の基金残高が1,749億円余になり、結局、史上最高額だった昨年度末1,765億円とほぼ変わらない、バブル期の2倍以上の基金残高であることが明らかになりました。もちろん基金がなければ先行実施できなかった事業もあり、基金があることを否定するものではありませんが、かつてない困難に区民が直面する中、総額で全国でもトップクラスの基金、もっと積極的に活用し、区民の命とくらしを守る施策展開をするべきでした。
とりわけ重大なのは、PCR検査で無症状の感染者を見つけ出し、感染を抑える姿勢が極めて不十分なことです。最終補正予算審議を通じて、いわゆる社会的検査、1回につき1万円の国庫補助を活用した社会的検査は、衛生費には全く入っていない、全て保険適用の検査であることが明らかになりました。区は、感染者が出た場合、ちゃんと無症状の方にも検査を広げていると答弁してきましたが、有症状者、濃厚接触者、それに準じる人へと、医師(保健所長)の判断で、少しずつ保険適用で広げているだけであり、1人出たら一気にローラー作戦を行うこととは全く異なります。
今まで、感染者が出た職場から、区から検査の話がないので、心配で自己負担で検査をした方や、心配で保健所に検査を希望しても断られたという方からの苦情が相次ぐのも当然です。
これが、実施している墨田区や葛飾区などのやり方との決定的な違いです。だから、保育・学校・介護などの福祉現場で、せめてこのフロアだけでも全員検査してほしいという声が上がっています。こういった姿勢を改めることを強く求めるものです。
次に介護保険特別会計についてです。
介護保険給付費の減が36億円余、これに見合って、国庫支出金の介護給付費負担金7億5,000万円余、都負担金の介護給付費を5億円余、2号保険料分の支払基金交付金は10億4,000万円余を減額・繰り戻ししています。これらは、実績見合いのためやむを得ませんが、6億5,000万円弱を一般会計に繰り戻している事は繰り返し指摘してきたように問題です。高齢者が支払う介護保険料に見合う区の負担・責任を全うすべきと、せめて給付準備基金に積み立てて、高齢者介護や保険料負担軽減のために活用するべきというと、一般財源の法定外繰入になるからできないと毎回拒否してきました。そこで、今回の審議では、高齢者が払う介護保険料に見合う区の負担(12.5%)分を何とかしたいと、そういった考えは全くなかったのか、一般会計に繰り戻しても、高齢者のために活用することはいくらでもできるではないか、と質疑しますと、一般会計で高齢者のために活用することは可能だと認めていながら、そういった立場に立ってこなかったことが浮き彫りになりました。介護保険会計から外れた紙おむつの支給などを理由に、4億5,000万円かかる生きがい奨励金を廃止することを提案していますが、区が一般会計に繰り戻す6億5,000万円を、保険料を納めているすべての高齢者に還元する立場に立てば、生きがい奨励金を廃止するなどあり得ないではありませんか。
結局は23区で一番高い保険料を高齢者から徴収していることに見合った区の責任を果たさない、逆に高齢者サービスを切り捨てる姿勢は重大な問題です。
以上2議案から見えてきたのは、命を守るコロナ対策にも高齢者にも冷たい区の姿勢であり、到底認めることができません。これを改めることを強く求めまして討論を終わります。