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●討論−はたの昭彦議員(2021年9月30日)
◎はたの昭彦 議員 ただいま議題となりました4議案のうち、第84号議案 令和3年度足立区一般会計補正予算(第7号)については賛成、第86号議案 令和3年度足立区介護保険特別会計補正予算(第2号)については反対の立場を表明し、討論を行います。
一般会計補正予算は、令和2年度決算が出たことにより、その結果を受けて提案され、23億8,000万円余を財政調整基金に積み立てるものです。
決算剰余金は、条例に基づき半分は財政調整基金に積み立てられますが、残りの半分のうち当初予算に上げていた分を除き、補正処理します。
今補正予算を審議した総務委員会の質疑で、令和2年度の決算剰余金の総額は85億円余で、令和元年度の決算剰余金の額を上回り、令和2年度末の基金残高の総額は1,817億円余と史上最高額を更新したことが明らかになりました。
令和2年度は、1年を通じてコロナ感染症の影響を受けた年で、区は16度の補正予算を計上し、事業の精査で財源を生み出し、機を逸せずしてコロナ対策を行ってきたとしていますが、コロナ危機の下で、1年間で85億円もの黒字を出し、総額1,817億円もの積立金は、コロナで苦しむ区民や医療機関、保健所を支える命を守る施策をさらに拡充する余裕が十分あったことの表れではありませんか。さらに区は、令和2年度の予算のあらましで、基金については財政状況も踏まえつつ、機会を捉えて将来的に必要な額の積み増しを行っていかなければならないとしていましたが、コロナ禍でこれまで経験したことのない困難な事態に区民が置かれている状況でも基金を増やす姿勢は、機会を捉えてどころか、どのような事態でも積立てを行う姿勢であり、認められません。
以上のような問題が本補正予算にはありますが、エアコン購入補助や感震ブレーカーの設置補助、アスベスト分析調査費助成の件数増や、ひとり親就労支援の対象拡大、西新井区民事務所・住区センター合築工事の前払金等の約8億円余の増額事業の中には反対すべきものはないため、賛成するものです。
一方、介護保険特別会計補正予算には重大な問題があります。
今年度は、基準額180円を値上げした第8期の初年度ですが、その当初予算には、給付総額は最も高額の中間報告の見込みで計上していましたが、介護保険料の値上げは全く盛り込まず、第7期の保険料額で歳入予算化していました。つまり、当初予算は値上げせずとも最大の給付ができる予算であり、区自身が値上げは不要と表明した予算だったことが、今回の補正予算で明らかになりました。
今回の補正で、歳出の12億円の減額、歳入の5億1,000万円余の増額の理由を聞いたところ、給付見込みは第8期保険料値上げ後の想定で算出しているが、歳入部分の保険料は第7期の値上げ前の基準額6,580円で算定しているとのことでした。
保険料を値上げ前の金額で算定していれば歳入不足が生じるのは当然ですが、その穴埋めには、介護給付準備基金積立金を投入し、歳入と歳出の均衡を保っているとのことでしたが、これは令和3年度の介護保険会計は値上げ前の保険料収入で歳出を賄える予算であり、第8期の値上げは必要なかったではありませんか。
さらに、第8期の保険料算定に当たっては、中間報告時30億円としていた介護給付準備基金の投入は、精査を行った結果、さらに10億円増の40億円できることになり、値上げ幅を180円に抑えることができたとしていました。
このときの厚生委員会で、福祉部長は、「この基金の投入と給付費の伸びの算定で、第8期は何とか賄える試算だ」さらに介護保険課長は、我が党議員の質問に答え、180円の値上げをしないために必要な歳入は、3年間で約11億円、1年では3億5,000万円程度と答弁していました。
今補正で、令和2年度決算を受け、余った18億円のうち11億円余を準備基金に積み立てたことを鑑みれば、8期の保険料は値上げどころか値下げすらできたのです。
第8期介護保険計画の中間報告の保険料値上げ案に対し、区内の6か所で行われた広聴会には、前回を大幅に上回る122名の区民が詰め掛け、「介護保険料を値上げしないでほしい」「国に対し国庫負担を上げるように要望してほしい」などの声が出されました。また、「介護保険料を値上げしないでください」という区長宛ての署名も1,912筆となりました。パブリックコメントには710件の意見が寄せられ、そのうち420件は値上げの中止を求めるものでした。
日本共産党足立区議団は、第7期の給付実績からも今後のコロナの影響も考慮すると、給付の見込みが多過ぎると指摘し、値上げは必要ないと指摘してきましたが、今回の補正予算はその正しさを裏付けるものです。
以上のように二重三重に問題のある本議案にはとても賛成できるものではありません。コロナの影響で困難を抱える区民に寄り添い、負担軽減に最大限の努力を払うことを強く求め、討論を終わります。