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●討論－ぬかが和子議員(2021年10月19日)
◎ぬかが和子 議員 ただいま議題となりました第９７号議案 足立区立学校設置条例の一部を改正する条例について、日本共産党足立区議団を代表し、反対討論を行います。
本議案の、千寿青葉中学校・綾瀬小学校の位置の変更については異論がありませんが、江北小・高野小学校を統廃合し、高野小学校を廃校にすることは絶対に認められるものではありません。
第１に、委員会で、区は、ガイドラインに基づく適正配置だから統廃合を行うと言いましたが、高野小・江北小の両校とも、１２学級以上の適正規模校で、そもそも統廃合をする道理がありません。
第２に、２校を１校にするのに、新しい江北小学校の敷地は高野小学校１校の敷地面積よりも狭く、そこに２校分の児童を詰め込む、また、東京女子医大に隣接し、子どもたちの学ぶ環境は改善ではなく改悪です。老朽化した学校は、統廃合ではなく計画的に単独改築を積極的に進めることこそ、子どもたちのよりよい環境、地域の災害時やコミュニティーの拠点を生かす施策です。
第３に、新しい江北小学校は、新築であるのに、教室の面積が文科省が求める面積にすらなっていないことです。今年７月に文科省は、１教室の面積が６５㎡未満の教室が多いことを問題にし、廊下の壁を抜くことや、ロッカーを廊下に出すことまで提案しています。統合新校の設計が終わっていたからとはいえ、新しく誕生する学校教室の面積が６４㎡では時代に合わないものです。
全国では、一時期は盛んに学校統廃合が行われていましたが、大震災を経て、学校を地域のコミュニティーの拠点・貴重な避難場所として生かす流れが広がっており、教室面積からも、少人数学級の流れからも、統廃合による高野小学校の廃校は、時代の先を見ない二重三重に時代遅れで、道理のないやり方です。
新しい人口推計では、足立区の子どもの数は大きく減らないことが明らかです。子どもは減らないのに学校を潰す、時代遅れの姿勢を改めることを強く求めまして討論を終わります。