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●決算特別委員会-はたの昭彦議員(2021年10月7日)
◆はたの昭彦 委員 おはようございます。共産党のはたの昭彦です。最初の20分間質問させていただきます。
ちょっと声がかれておりまして、聞きづらいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
私は、まず初めに、今年8月3日に起きました北三谷小学校における外壁改修工事での転落死亡事故についてお聞きします。
御存じのように、建設現場というのは労働災害が起こりやすい職場で、国の年間の労働災害発生現場状況を見ると、毎回トップが建設現場ということで、そのためにも安全対策は第一にしていかなければならない、おろそかにしてはいけないということになります。
今回の死亡事故は、労働災害の中でも最も重大な事故ということになります。二度とこのようなことがないように、原因の究明と再発防止策の徹底が区としても必要と思いますが、いかがでしょうか。
◎東部地区建設課長 北三谷小学校の転落事故につきましては、委員の皆様に大変御心配をかけまして、申し訳ございませんでした。
再発防止につきましては、私ども定例時にパトロールを行い、再発防止に努めていきたいと、このように考えてございます。
原因につきましては、足場の作成時に……。
◆はたの昭彦 委員 そこまでまだ聞いておりませんので、すみません。
事故の概要については、プレスリリース前に参考情報ということで私たちに配られましたけれども、2階の窓のシーリング施工時において足場から転落をしたということで、それが死亡につながってしまったということなんですが、私も長年建設現場で働いていたものですから、足場については、普通、両側に筋交いというのが入っていて、その足場から手を出して作業をするものですから、転落が発生するということはなかなかあり得ないです。
確かに、今回の事故は、作業員が安全帯を使用していなかったということも事故の要因の1つですけれども、考えられる原因の1つとして、既存の建物と足場が通常より離れていたと。作業をするに当たって、壁に体が届かないので足場から体を乗り出して作業をしていたんじゃないかということが考えられるんですけれども、この北三谷小学校の外壁改修工事において、この転落した場所、既存の建物と足場の間隔はどの程度あったのでしょうか。
◎東部地区建設課長 足場と外壁の差は60cmほどございました。
◆はたの昭彦 委員 通常、建設現場において既存の建物と足場の間隔というのは、大体通常30cm程度なので、倍の間隔がここの場所では空いていたということになります。
その場合、普通は、別の足場材でその空間を塞ぐとか、また、あるいは落下防止のネットを張るなどの転落防止策が必要だと思うんですけれども、この場合にはそのような措置が行われていなかったということなのでしょうか。
◎東部地区建設課長 はたの委員おっしゃいますように、転落時にはそういった施工がされていなかったということを確認してございまして、労働基準監督署の指導からそれを是正してございます。
◆はたの昭彦 委員 労働基準監督署から指摘を受け、是正をされたということなんですが、危険を認識して事前にそのような是正が行われていれば、このような痛ましい事故はもしかしたら防げたかもしれないという事故だと思います。
事業者による安全管理体制というのも必要なんですが、事業者によるこういった足場ですとか現場内の安全対策については、どのようなことが行われていたのでしょうか。
◎東部地区建設課長 朝の朝礼等でその辺の危険な箇所だとか、そういった部分がないか、その辺の確認をして現場を確認はしてございましたけれども、60cm開いていた部分があったというところは見逃していたようなことになってございます。
◆はたの昭彦 委員 朝のミーティング等で現場の安全確認を事業者によって行われていたけれども、ここの場合の60cmの隙間については安全ということを見逃したということなんですけれども、もし、普通、監督が毎日現場の中を見て安全確認をするんですけれども、当然それだけの開口部があれば危険だということを認識しなければ事業者として問題だと思うんです。
この場合、事業者としての安全意識、これが欠落していたんじゃないかと思うのですけれども、それについて区はどのようにお考えでしょうか。
◎施設営繕部長 今、東部地区建設課長が申し上げたとおり、工事に入る前には必ず安全計画あるいは仮設計画というのが現場の監督員からうちの方に提出されます。やはり図面上ではなくて、毎日、日々の確認をきちんと我々も今後は確認をしてまいりますので、今回の件は非常に重要なことであると私ども認識しております。
したがいまして、今後、きちんと現場の対応を確認して、施工者、それから区側と安全対策について取り組んでいきたいと、かように思っているところでございます。申し訳ございませんでした。
◆はたの昭彦 委員 今後は、今、区の方でも安全対策を指導していくというお話だったんですけれども、今までは当然、区として、現場内のパトロールですとか、そういった現場の巡視による安全確認はどの程度やられていたのでしょうか。
◎施設営繕部長 大きい現場ですと、週に1回、あるいは2週間に1回、現場での打合せ、定例的な会議というのがございます。そこで、安全計画というのはどうなっていますかというのは必ず聞くように現場の担当には話をして、過去もそういった対応をしてきております。
今後は、きちんとそこら辺を我々管理監督者が、またさらに安全には安全をということで注意喚起をしていきたいと思っております。
◆はたの昭彦 委員 繰り返し、しつこいようで申し訳ないですけれども、今後はやっていくというお話ですが、現場との打合せのときに安全指導をしていた、確認をしていたということなんですけれども、区として実際にそうやって現場内のパトロールですとか、足場の上に登ってここは危険ですよとか、そういう指導というのはこれまでしてきたのでしょうか。
◎施設営繕部長 足場をセッティングする、あるいは仮囲いを付けるときも、規定の寸法、あるいは地盤にきちんと単管が刺さっているかですとか、その工種、工種ごとに必ず現場の監督員は確認をしております。
ただ、今回、非常に規模も大きい、足場が、かなり既存の校舎も屈折しているところがありまして、非常に見落としてしまったところは本当に申し訳ないですが、今までも、折を見て現場の方で確認をする、あるいは検査員が中間検査のときに外壁等の補修のときには見ますので、検査員、それから我々施行者等、今までも見てきたというところでございます。申し訳ございません。
◆はたの昭彦 委員 現場が大きいからということで言いましたけれども、そんなことは理由にならないんですね。
昔、建設現場の職人というのは、事故と弁当は手前持ちなどと言われていた時代もありますけれども、今はそんなことはなくて、やはり管理者が安全を最優先させる、多少工期が遅れても安全を最優先させるということが、現場の事業者にも求められているし、発注者にも求められていく。今後は、二度とこのような事故を起こしちゃいけないと思っています。
区は、この事故以降にも学校現場において事故が続いているということで、工事受注者に対し、9月7日付で工事現場の安全管理の徹底についてという文書を出されました。安全管理の徹底と労働災害の防止の徹底を依頼するという文言ですけれども、区は、今後、全ての現場の一斉点検を実施して安全の確認を全ての現場でやるべきと思いますが、いかがですか。
◎中部地区建設課長 はたの委員御指摘のとおり、安全管理は重要なことだと認識しております。
今後、全工事箇所を点検等入っていきたいと考えております。
◆はたの昭彦 委員 さらに、今回の事故については、私、会派の幹事長ということで、プレスリリースの前に事故が起きたという連絡は受けましたけれども、区議会に対する報告というのはいまだにありません。死亡事故の発生という重大な事故の案件にもかかわらず、こういった報告が遅れるというのはいかがかと思うんです。
正に、いまだに報告がないのは議会軽視じゃないかと思いますけれども、その辺の見解はどうでしょうか。
◎施設営繕部長 委員の皆様方に、電話とか当日御案内をさせていただいて、今回ちょっと遅くなって申し訳ないのですが、文教委員会の情報連絡でその辺の一連の事故の方はさせていただきたいと思います。誠に申し訳ございませんでした。
◆はたの昭彦 委員 是非、全庁一丸となって、このような悲惨な事故が二度と起こらないように、私たちも含めて一緒に頑張ってつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次に、介護保険特別会計についてお聞きをしたいと思います。
令和2年度はコロナ禍の1年で、マスクや消毒液の購入、あるいは物価の上昇で生活もじわじわ圧迫をされ、多くの方が介護保険の保険料減免をしました。
そのような中で、次期介護保険料値上げが議論されていたのが令和2年度なわけですけれども、初日も申し上げたように、予算はお金の使い方の方針、決算はお金の使い方の結果ということなので、当初予算と比較して決算の特徴を1つずつ明らかにしたいなと思います。
まず、歳出についてですけれども、歳出のうち、国への返還金や一般会計の繰り出しなど、いわゆる余った部分の精算金である諸支出金は、当初予算では350万円余だったんですけれども、決算では幾らになったでしょうか。
◎介護保険課長 令和2年度に前年度、令和元年度の精算となります諸支出金でございますが、こちら国や都、区に返還した額は約7億8,000万円余となっております。
◆はたの昭彦 委員 予算に比べて大幅に増えた、いわゆる想定より国や一般会計に返す額が大幅に増えたということになります。
給付総額についてですけれども、給付総額は当初605億円余と予算で見ていましたけれども、決算ではこちらはどうなったでしょうか。
◎介護保険課長 令和2年度の介護サービスを受ける方の給付費総額ですが、決算額として548億円余となっております。
◆はたの昭彦 委員 こちらは当初予算に比べると57億円の差異、いわゆる給付が予想よりも大幅に少なくて済んだ、コロナの影響も一部あるかもしれませんけれども、給付が予想より大幅に減ったということになります。
令和2年度は、第7期の介護保険計画の最終年度に当たります。介護保険は3年を1つの期として3年間は保険料が変わらないわけですけれども、そういう中で高齢者が増えている、そういうときには、年を追うごとに給付が増える、年を追うごとに給付の見込みが増えるので、それを見越して保険料を設定するため、1年目は決算としては比較的お金が余りやすく、2年目は大体収支がとんとんになり、3年目は不足するので、1年目で余った分を補填して理論上収支を合わせていくというのが介護保険の在り方なわけです。
つまり3年目の令和2年度というのは、通常ですと、準備基金に回す金額というか、要は余るお金はほとんど発生しないはずなんですけれども、令和2年度決算での基金積立金に約11億8,000万円積み立てたと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎介護保険課長 令和2年度最終的に基金に積み立てたものに関しては、この前の9月補正に関しましては11億1,000万円余となっております。
◆はたの昭彦 委員 それは決算剰余金の中から次年度に積み立てた積立金です。令和2年度内で積み立てた積立金は幾らですかと。
◎介護保険課長 はたの委員おっしゃるとおりでございます。
◆はたの昭彦 委員 給付が減ったことを考慮しても、3年目の1年間で給付準備基金に11億8,000万円を繰り入れたということは、いかにこの第7期の保険料が高かったかということの現れではないかと思います。
第8期の介護保険料改定に当たっては、給付準備基金から40億円を投入したということで、保険料の値上げは180円に抑えられたとしておりました。
このときの質疑で、値上げを抑えるにはどれくらいのお金が必要なのかとお聞きしたところ、3年間で約11億円、1年では約3億5,000万円程度とお答えになりましたけれども、間違いありませんか。
◎介護保険課長 その御質問については、その当時、単純に高齢者の人数約17万人掛ける値上げ分180円、その12か月分の3年間という、その他の事情、状況を考慮せずに単純に計算したものの場合には11億円ということでお答えはしております。
◆はたの昭彦 委員 いろいろ言い訳がましいですけれども、3年間で11億円、1年間で3億5,000万円という答弁をしたことは間違いないわけです。
第8期が今始まって、まだ半年余りですけれども、先ほど介護保険課長お答えしたように、補正予算に計上した決算剰余金は既に11億円に上っています。既に財政上は、今回の値上げ分の費用を捻出できてしまっていることになります。
我が党は、中間報告のときに、コロナの影響からもっと給付減が続くとして、給付見積りが多過ぎる、保険料はもっと下げられると指摘をしてきましたが、そのことの現れであり、本来ならば値上げは避けられたということではないかと思います。
次に、歳入についての特徴ですけれども、繰越金は科目存置で当初2,000円だったのが、17億5,000万円余となっております。
このことから、令和2年度決算は保険料が高いままで給付は57億円減り、17億5,000万円を繰り越した結果、決算剰余金、実質収支は17億7,000万円余になると思いますが、いかがですか。
◎介護保険課長 はたの委員おっしゃるとおりでございます。
◆はたの昭彦 委員 さらに、令和2年度の決算の給付準備基金に、先ほど言った11億8,000万円とは別に、決算剰余金17億7,000万円のうち、保険料分に相当する11億円余りを今定例会の補正予算で令和3年度の準備基金にさらに積み立てた、先ほど介護保険課長お答えありましたけれども、そういうことでよろしいですよね。
◎介護保険課長 はたの委員御指摘のように、この前の9月補正のときに11億1,000万円積立基金に積み立てております。
◆はたの昭彦 委員 結局、令和2年度は区民には23区で一番高い保険料を払っていただく中で、介護保険特別会計は積立基金に11億8,000万円積み立てて、さらに剰余金として11億円を第8期の積立てに回せるほどお金があったというふうなことではないかと思います。
さらに、先日の総務委員会に出されていた第8期の補正予算でも重大な問題が明らかになりました。
令和3年度予算は、歳入部分の保険料収入を第8期なのに第7期の基準額6,580円で見ていた。歳出の部分は、最も高い中間報告段階の給付見積りで出していることが明らかになりましたけれども、歳入と歳出が違う時間軸で予算をつくること自体、会計上不適切だと思いますけれども、いかがでしょうか。
◎介護保険課長 今回の令和3年度予算の算定に当たりましては、はたの委員の御指摘のとおりの流れで作成をしております。これは過去の事例にのっとってやったものではございますけれども、今後、そういった歳入歳出の算定の際に、中間報告のときと旧保険料での計算とちぐはぐになっているところに関しては、今後改めさせていただきたいと考えております。
◆はたの昭彦 委員 第8期は、さらに予算は値上げ前の保険料収入で賄えており、値上げは必要ない予算計上になっております。ここからも、第8期については値上げが必要なかったと思いますけれども、それについてはいかがですか。
◎介護保険課長 介護保険料につきましては、今後3年間での保険給付の見込みにのっとって保険料を算定しております。
現時点では、はたの委員おっしゃるように、金額に余剰が出たというのは間違いないところではございますけれども、今後、また高齢者の伸びですとか、介護サービスを利用する方、今現在はコロナの影響でなかなか給付が伸びていない状況もありますけれども、今後まだまだ介護サービスは増えていくものと見込まれておりますので、値上げをしなくてもよいというものではございません。
○鹿浜昭 委員長 時間です。
◆はたの昭彦 委員 保険料を値上げせずにできる当初予算だということは明らかです。にもかかわらず、高い保険料を続ける姿勢は改めるべきだと指摘をして、質問を終わります。ありがとうございました。