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●討論−ぬかが和子議員(2022年3月24日)
◎ぬかが和子 議員 ただいま議題となりました議員提出第1号議案 足立区生きがい奨励金支給に関する条例について、日本共産党足立区議団を代表し、委員会での否決に反対し、可決を求める立場から討論を行います。
生きがい奨励金は、廃止後も1万筆を超える復活署名がたくさんの声とともに、区長に届けられています。
一部御紹介します。
「私の母は、97歳で他界しましたが、長く生きていると周りに迷惑をかけて申し訳ないと考えがちでした。でも、生きがい奨励金が届くと、長生きをしていいんですよと言ってくれたような気持ちになると言っていました」「90歳を超えた母は、相応額の年金を受け取っていても、毎年同じように届くことで、自分の楽しみ、生きがいに活用していました」「廃止されたなんて知りませんでした。コロナ禍で大変な中、復活してほしい」「たかが3,000円ですが、区が高齢者に心を寄せている証と思っていました。廃止ではなく復活してほしい」
この声を受け止めるべきではありませんか。
区民委員会では、自民党委員から「生涯学習は整備されている。3,000円配ることによって、新たに何だという話。商品券を配って、商品券をもらって、それに、今の状態で配る必要はない」「地域活動、福祉活動の目的は、奨励金を配って達成できるのか」「奨励金を使わなくても、生涯学習や地域活動はできている」などの発言がありました。生涯学習施設などを整備しても、利用者が限られている、利用していない籠もりがちな方への対応こそ課題でした。
生きがい奨励金は、例えば、毎回、運動靴を買って、なるべく歩いて健康で医者にかからないようにしていた、同封されていたギャラクシティのコンサートに行っていた、ぼけないように手芸をやっている、編み棒やいろいろな色の手芸糸を買っていたなど、生涯学習施設整備では届かない、一人一人に届く施策です。
高齢者が、年に一度、長生きしてよかったねと商品券を受け取る、それで各々が一番必要なものに活用する。外出してコミュニケーションをとる。各自の生涯学習振興に加え、フレイル予防にもなる、正に、代え難い施策ではありませんか。
生きがい奨励金は、高齢者の生きがい奨励だけでなく、フレイル予防、暮らし応援、地域経済活性化にもつながる施策であることが特徴です。
実際に、夫婦合わせて1,500円のお米を4回買っているなど、生活の一部に活用されていたり、年に一度、いつもは買えない大好きなフルーツを買っていたなど、毎年、届くことで、暮らし支援にも貢献していました。
また、梅田のある化粧品店主は「やはり生きがい奨励金は大事だ。券を持って、必ず毎年買いに来てくれた。3,000円が更に広がり、消費が広がる、3,000円で終わらない効果、なくなったのは残念」と、つい最近も語っていました。
これは、廃止後に打ち出した、あだち30買い物券やマル祝レシートde90周年などの消費喚起策が、毎年支給する生きがい奨励金の効果には及ばないことの表れではないでしょうか。
地域のちから推進部、福祉部、産業経済部にまたがる行政効果です。現在の縦割りの行政システムの中で、生涯学習の施策効果だけで評価し、廃止につなげてきたことが問題です。こういった縦割りの弊害を乗り越えて、複層的に施策評価をする必要性を、区が予算特別委員会で認めている中、行政のミスリードによる廃止を、チェック機能を果たす議会が正すことこそ必要ではないでしょうか。
また、自民党委員が、区の廃止の理由について、「命を支える事業、ワクチンとかそういうこと、花畑の検証運行は関係ないが、高齢者の命に関わるものへの予算に振りわけようという考え方に賛同した」と発言しました。
公明党委員からは、生きがい奨励金を廃止したことにより、公明党が推進してきた紙おむつの支給要件の緩和、高齢者インフルエンザ無料接種対象の拡大などを推進できる旨の発言がありました。ワクチン接種は、全額国で負担されるものであり、生きがい奨励金廃止の理由ではありません。
高齢者インフルエンザ無料接種は、2年前から実施している事業で、組替えにはなりません。
紙おむつ支給要件は緩和したといっても、23区断トツの最低から、葛飾区と並んで23区最低にしただけで、しかも、対象外の高齢者が圧倒的多数なために、予算を大幅に余らせて、新年度縮小事業としたことからみても、高齢者施策の組替えとは絶対に言えないことが、1年たって明らかになったではありませんか。
結局、高齢者施策の組替えとして、コロナ禍で高齢者施策を削っていることは明らかであり、これを議会が是認するかどうかが問われています。
委員会では、無会派の議員から、予算を伴う条例案を提出する際の裏付けや骨格となる数字についての質疑や言及がありました。基準日8月1日に、70歳以上の区内在住の高齢者14万5,000人を応援するものであり、予算の裏付けも、予算修正案で提案をしました。
自民党・公明党議員は、中長期的な財政運営を見通してはいないと反対をしましたが、生きがい奨励金を復活し、今いる高齢者を大切にしたから、財政が破綻することはあり得ず、健全財政は維持できます。今いる高齢者、区民のことを大切にしてこそ未来が開けるのではないでしょうか。
予算修正案では、高齢者施策を削ることなく拡充し、お金の使い方を変えれば、生きがい奨励金を含め、区民の願いを十分に実現できることが明らかになっています。
確かに委員会では、我が党の当該議員が十分な答弁ができませんでしたが、過去に自民党が議員提案を行った際も、質疑に答えられなかった中で、建設委員会委員長が、暫時休憩を行い、確認をして答弁をしたことがありました。委員長は、議員提出議案なので、骨子となる数字等については、きちんと説明できるようにと注意されましたが、同様の対応で議論を深めることが必要だったのではないでしょうか。
もう一度、区長が、1年4か月前に、高齢者に添えた手紙を思い起こしていただきたい。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う様々な規制により、不安やストレスをお抱えの毎日だったこととお察しいたします。生きがい奨励金が、ほんの少しでも、気持ちの負担を軽くすることに、お役に立てば幸いですと、高齢者一人一人に届けられていました。
コロナ禍で、不安を抱える高齢者に、今こそ必要な施策です。議員の皆様が、高齢者の気持ちに応え、生きがい奨励金を復活する立場に立たれることを心から呼びかけ、討論といたします。