■定例会一覧■
クリックすると各定例会の目次にリンクします
●2023年
第1回足立区議会定例会
●2022年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2021年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2020年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2019年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2018年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2017年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2016年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2015年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2014年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2013年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2012年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2011年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2010年
第4回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2009年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2008年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2007年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2006年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2005年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2004年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2003年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2002年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
第2回足立区議会定例会
第1回足立区議会定例会
●2001年
第4回足立区議会定例会
第3回足立区議会定例会
●討論−ぬかが和子議員(2023年3月1日)
◎ぬかが和子 議員 ただいま議題となりました第1号議案 令和4年度足立区一般会計補正予算(第10号)、第3号議案 令和4年度足立区介護保険特別会計補正予算(第2号)につきまして、日本共産党足立区議団を代表して反対討論を行います。
一般会計の最終補正予算は、契約差金や歳出減などを反映する決算に最も近いものです。
今回、契約差金・剰余金・不用額を基金に積み増しした総額は135億円、特定区交付金や区民税収の歳入増の結果、基金を取り崩さないで済んだ額が58億円でした。その結果、令和4年度当初取崩しにより1,500億円余であった基金総額は、240億円積み増しし、1,750億円近くの見込みとなりました。
しかも、3月末の基金残高見込みと決算確定時の3月末の基金額は、過去3年間では25億円から67億円の差異があり、実際には1,750億円を上回ることを区も質疑で認めました。
質疑の中でほかの会派から、基金は豊富にあるという認識は持っていない旨の発言がありました。確かに基金は無限にあるわけではありません。しかし、全国でトップクラスの基金残高を持っている区が、豊富ではないからもっと積み立てると言うならば、杉並区、大田区、北区など20区をはじめ、各政令市など、足立区よりも基金残高の少ない全国の1,737の自治体はどうなるのでしょうか。
結局は施策の優先度、お金の使い方であり、その自治体の姿勢が問われるのではないでしょうか。
40年ぶりの物価高と値上げラッシュの一方で、給料・賃金の上昇は置いてきぼりという最悪の状況の中、自治体がどう暮らしを守ることができるのかが問われた1年でしたが、決して十分ではないことが委員会質疑で明らかになりました。
物価高騰に苦しむ中小業者への直接支援については、10月19日の一般会計補正予算(第6号)の審議で、運輸事業者などへの東京都の支援に観光バスや個人タクシー、介護の送迎などの上乗せ(直接支援)を区が提案した際、他にも影響を受ける業種、事業者は大勢いるという指摘に、区は「今後何が必要か検討する」と答弁しました。しかし、結局は直接支援の拡充は年度途中に何一つ行わない中で、最終補正予算を迎えてしまいました。
衛生部の新型コロナウイルス対策は、4億3,000万円余減額しています。そのうち「民間救急での移送が必要な重症患者減少に伴う移送」件数は4,380件の見込みに対し僅か1,307件で、2億円以上の減額です。
あたかも移送すべき人は全員移送できていて、それに満たなかったための減額のように表現されていますが、実際には入院調整を区や保健所が行い入院が決まった場合の移送のみです。
一方で、第8波では、具合が悪くても入院調整も受けられない高齢者、「具合が悪くなったら救急車を呼んで」と言われ、救急車を呼ぶと「行きは病院に連れていくが、入院ができないと帰りは自力で帰ることになる。自分で5万円払って搬送車両を呼んでほしい」などと、救急隊員から言われる。
また、高齢者福祉施設はクラスターになっていても留め置かれ「血中酸素飽和度が70台になり、口をパクパクしていても入院できない」「119番にもつながらない」「やむを得ず福祉施設の車で搬送した」との声に象徴されるように、搬送車などが必要なところに届いていなかったことが明らかになりました。
命にかかわる問題であり、教訓を今後に生かすことを強く求めます。
次に、介護保険特別会計補正予算です。足立区は、多額のサービス給付を想定し、23区で一番高い介護保険料(基準月額6,760円)を高齢者に強いていますが、実際には、我が党が指摘したとおり、このコロナ禍で給付は平常を大幅に下回り、高齢者の利用控えにより、介護事業所が次々と経営困難で閉鎖、廃業に追い込まれるほどです。
介護認定や介護予防を含む介護サービスにかかる費用が約11億4,700万円の減額、つまり11億円余お金が余ってしまったのです。
これにより、65歳以上の方が払った介護保険料だけは余っても返さず、国や都、支払基金は実績見合いなので減額する。6,760円の介護保険料に見合った12.5%の法定負担の区の予算の剰余金2億円余も一般会計に戻すことがあきらかになりました。
今年度、高齢者のための介護保険の区の財源は、今年度の第1号補正で戻した4億5,000万円弱と合わせて6億5,000万円も余らせ、一般会計を潤し、道路にでも何でも使えるようにしています。
事業費約4億5,000万円の生きがい奨励金を高齢者施策の付け替えのためと廃止しましたが、区が一般会計に繰り戻す6億5,000万円を保険料を納めているすべての高齢者に還元する立場に立てば、生きがい奨励金を復活しても高齢者施策は充実できるではありませんか。
結局は23区で一番高い保険料を高齢者から徴収していることに見合った区の責任を果たさない姿勢は改めるべきです。
以上、2議案から見えてきたのは、物価高騰から区民や区内業者を守ろうという姿勢の欠如、命を守るコロナ対策にも高齢者にも冷たい区の姿勢であり、認めることができません。
これを改めることを強く求めまして、討論を終わります。